佐倉愛斗 さん プロフィール

  •  
佐倉愛斗さん: 渇き
ハンドル名佐倉愛斗 さん
ブログタイトル渇き
ブログURLhttp://loveandautumn.blog.fc2.com/
サイト紹介文愛と恋と性を主題に細々と書いています。様々な性の人がいます。短編多数掲載。
自由文毎週火曜21時更新『青嵐吹くときに君は微笑む』現代|恋愛|LGBT|高校生×大学生
不定週木曜21時更新『佐久間姉弟の事情』現代|恋愛|近親相姦|弟×姉|R18
その他短編を気まぐれに更新中
Twitter→ https://twitter.com/abnormalize111
更新情報を掲載しておりますので気軽にフォローしてください
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2012/09/21 15:08

佐倉愛斗 さんのブログ記事

  • シークレット・カラー わすれもの 03(完)
  •  夏休みが終わり、十月の中間テスト。私に転機が訪れた。 最悪なことに、テスト当日と生理が被ってしまった。 鉄球の振り子が子宮を規則的に殴るような痛みだった。脂汗が滲み、頭もキリキリする。そして、全身が絞られるように胃の不快感もあった。 なんとか頑張って一限の数学の試験は受けた。手汗でシャープペンシルが何度も滑り落ちた。間違っていてもいい。とにかく赤点だけ回避できたらいい。――誰か、誰か助けて。 そ [続きを読む]
  • シークレット・カラー わすれもの 02
  •  二年生の頃だ。クラスに森本絵音という生徒がいた。 彼女はどこか身体が悪いようで、一年で同じクラスだった京本さまにクラスが離れてもいつも気遣われていた。「森本、なんかムカツクよね」 言い出したのはあたしだった。「トロいし、すぐ教室から出て行くし。きっと京本さまに甘えに行ってるんだ。『あたし可哀想でしょ』って」 あたしの仲間たちはすぐに同意した。 そして、攻撃が始まった。 内容なんて酷いものだ。物を [続きを読む]
  • シークレット・カラー わすれもの 01
  •  桜舞う、良き日。あたしたちは卒業式を迎えた。 あたしの高校にはちょっとしたジンクスがある。『セーラー服の胸当ての真ん中にある十字架を交換すると一生の関係になれる』 少女たちはそれを信じ、友人同士(あるいはそれ以上の関係もあるかもしれない)で三年分の思い出が記憶された十字架を交換する。『学園の天使』京本麗水さま。『学園の女王』ジェシカ・ポールマンさま。 彼女たちは特別だった。彼女たちの十字架を誰も [続きを読む]
  • シークレット・カラー 天使の秘密 03(完)
  • 「美咲さん、おはよう」 翌朝、教室で話しかけると、美咲さんは豆鉄砲を食らったような顔をしていた。あるいはまだ夢から醒めていないのかという夢遊病者のようにも見える。「おはよ、京本さん」 彼女が友人たちに向ける悪意めいた好意を含まない、純粋な喜びと戸惑いの声で返事をした。それだけで教室の空気が少しだけ異質なものになる。私はそれに気付かないほど鈍感ではなかったが、気付かないふりができるほど余裕があった。 [続きを読む]
  • シークレット・カラー 天使の秘密 02
  •  一年生の時、同じクラスに森本絵音という子がいた。彼女には障害があってよく体調をくずしていた。過呼吸と震えが主な症状で、疲れると熱を出すこともあった。 そんな彼女を二年生でクラスが離れても甲斐甲斐しく世話をした。廊下ですれ違えば声をかけ、倒れたと聞けば駆けつけた。彼女の乱れた息はとてもセクシーで、涙の滲んだ顔はとても可愛らしい。小さな身体を抱きしめて苦しむ彼女を見るのが私の楽しみでもあった。 しか [続きを読む]
  • シークレット・カラー 天使の秘密 01
  • 当作品には性的描写があります。苦手な方はご注意ください。「松村さん、松村さん」 私、京本麗水は保健委員だった。役目はいろいろあるが、主な役目は体調不良の生徒を保健室に連れて行くこと。今日は同じクラスの松村さんが風邪を引いているみたいだ。授業中ずっと突っ伏しているし、呼吸が苦しそうに胸が上下している。 私の声に気付いた松村さんが「ひゃい!」なんて声を上げる。私はいつもこんな扱いなのだ。誰かが呼んだ、 [続きを読む]
  • シークレット・カラー 胸当ての奥に 04(完)
  •  保健室に行くと、ベンチに一人の少女が座って高地先生と話していた。「……田中さん」「チッ、森本。お前そうやってまた『可哀想ごっこ』してるのかよ」 絵音は憮然として視線を逸らした。「優雅にお姫様だっこで登場ですか。いい迷惑だよなぁ?」 ちょっと田中さん、と高地先生が間に入る。 言わなきゃ、何か言わなきゃ。でも、言葉が出ない。怖い。「レズごっこもいい加減にしな。気色悪い」 気持ち悪いもの見ちゃった、と [続きを読む]
  • シークレット・カラー 胸当ての奥に 03
  •  啓示を受けて妄信的に絵音のことを大切にしていた私だが、私にも絵音の嫌いなところはあった。「絵音、なんで授業出てないのにテストの点いいの?」「教科書読めば授業なんていらない」 絵音が言うには授業は教科書を教師のペースで読む時間で、自分のペースで読むならその半分の時間でいいという。一日のうち半分はサボる絵音だったが、五月の中間テストは上の中。私は下の上くらいの成績だった。もっとも、絵音のせいで点数が [続きを読む]
  • シークレット・カラー 胸当ての奥に 01
  •  これは死活問題だった。 この場に居たらきっと私は死んでしまう。身が滅びなくても比喩的な意味で死んでしまうだろう。激しい苦痛――正体は認めたくない――が私の血管に熱を持った棘となって流れる。内側から破られるような痛みに苛まれるのだ。 もうすぐ授業が終わるチャイムが鳴る。スピーカーからの電子音ではなく、学園の外にある金属製のチャイム。そびえ立つ白亜の塔に備え付けられた鐘の音がもうすぐ鳴ると思うと私の [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 07(完)
  • 「樹の面倒を見ているのも、花純にこきつかわれてるのも全部自分のためだろ? 樹を花純から奪いたい。樹とセックスしたい。そんな劣情だけでお前は動いてる」「そんなこと、そんなことない」 かぶりを振る私の顎を掴んで、父はにやりと黄色い歯を見せた。「早苗、舌を出しなさい」 えぇ、と舌を伸ばすと、父は私の舌を強く吸い上げた。父の味がする。誰のものでもない、父の味だ。すると父は伸ばされた私の舌を割り箸で挟んだ。 [続きを読む]
  • クリエイターズリンク&セーラー服名古屋襟展に参加します
  • こんにちは、佐倉愛斗です。「楽園の神様」楽しんでいただいていますでしょうか?コメントもたくさんいただけて嬉しい限りです。全部読んでいますよ。ありがとうございます。どうぞ気分悪くなってください。美しい監禁なんてないんです。そんな「楽園の神様」も今夜で最終話です。最後までお楽しみください。さて、いくつかお知らせを。セーラー服名古屋襟展特殊書店BiblioManiaにて9/8から17まで開催される展示会です。テーマは名 [続きを読む]
  • シークレット・カラー 胸当ての奥に 02
  •  四月。受験生となった私たちは新入生とは違う緊張を抱えて新学期を迎えた。 絵音はあの日から学校に行く日と行かない日を繰り返していた。話を聞くに家から出ようとすると震えて嘔吐してしまうことが多かったらしい。来ても進級に必要最低限の出席点を得るために午後だけの出席だったり、その後の補講だけだった。 私たちは白亜の塔の下の階段でたまに会った。それ以外はLINEのやりとり(といっても絵音からの返信はまれだ [続きを読む]
  • シークレット・カラー
  • 大きな襟、深い胸元、それを覆う胸当て。少女たちはセーラー服の中に秘密を隠している。名古屋のどこかにあるかもしれない女子高で起こったひとつの事件を5人の少女たちを中心に描く。少女×秘密をテーマとしたオムニバス小説。本編胸当ての奥に松村こずえ、17歳。胸当ての奥にある1つとして同じ形も大きさもない少女の秘密が怖い女子高生。私はきっとどこか間違っている。しかし偶然保健室で出会った少女、森本絵音は言い切っ [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 06
  •  翌朝、母の怒号で目を覚ました。「早苗、早く学校行きなさい。休みなんて許しません」 いっくんの腕の中で眠る私の腕を掴んで引き剥がす。身が二つに引き裂かれるほど痛かった。 いっくんはまだ寝ぼけたまま宙を眺めていた。彼を救う存在になりたい。自由にしてあげたい。家族という檻から。 それでも――性を奪ってしまった罪は重い。 シャワーを頭から浴びながら私は静かに泣いた。触れてしまった。汚してしまった。私の性 [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 05
  •  ひとしきり暴れて疲れたいっくんを車椅子に座らせて集合住宅に戻る。エレベーターの中で私は考えていた。私がいっくんのためにできることはあまりに少なくて、今日の散歩も結局は私の自己満足でしかなかったのではないか、と。 エレベーターをおりて部屋のスチールドアを開けると、髪が乱れた母の姿があった。「早苗! どういうことなのか説明しなさい!」 迂闊だった。いっくんが落ち着くまでに時間がかかりすぎた。「こんな [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 04
  • 「さあちゃん、さあちゃん?」 気付いたら私の嗚咽は笑いに変わっていた。「あは、ごめんねいっくん。ごはん美味しかった?」「おいしかった」 汚れたままの口にキスをして、雲脂で濡れた髪を撫でる。「ねえいっくん、今晩私もこの部屋で寝てもいいかな」 いっくんの表情が固まる。「だめ、だよ」「なんで? お姉ちゃんと寝るの嫌?」「よるは、かみさまがくるから」「神様?」「うん。ひとりで、いいこ」 いっくんには私には [続きを読む]
  • 短歌 041〜050
  • 041 どこが好き? もう分からないな君だって中身のないことばかり言ってる042 「しゅきだよ(?´ω`?)」と顔文字付きで送られて一瞬にして寒気を覚えた043 アルコールの雨が降りて身体中傷に滲みたり涙も酒か044 ウォッカの「カ」は「かわいこちゃん」と訳すのだと聞いてもやはりかわいくはない045 巧みなり心地よさは感じれど真の巧みは視線を奪う046 広島が怖いと震える名古屋人青龍でなくアオダイショウかも047 本開 [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 03
  •  部屋のすぐ横。電気のついたダイニングには、帰宅した母がいた。ビジネスカジュアルに似つかわしくない安い缶チューハイを飲みながら、赤い唇で煙草を吸っている。銘柄は詳しくないが、鼻を刺すような苦い香りが母の臭いだった。「またあのバケモノのところにいたの?」 母はいっくんのことを――実の息子のことをバケモノと呼ぶ。私はそのたびに体の中心にナイフを刺された気分になる。しかしもう、何を反論しても無駄だった。 [続きを読む]
  • 短歌 031〜040
  • 031 「愛がほしい」泣き叫ぶほどに求むのは愛とは何かと知っているから032 庭先に青い紫陽花咲きにけり私の涙はアルカリ性だ033 愛求め喘ぐ蝉を片耳に今日も筆を執っています034 早起きは三文の得といふけれど珈琲代は三文以上か035 好きだった人ほど深く憎むのはそれほど彼を知っているから036 英単語意味は分かれど読めはせずそうして私は口を閉ざす037 「帰りたい」渇望すれど故郷はもうどこなのか分からなくなり038 病 [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 02
  •  父のフォルクスワーゲンから集合住宅の前に下ろされたのは夕日がちょうど沈む前、空が淡いグラデーションを伴って黄金に輝く頃だった。楽園の外には四季があり、今日はまだ春の盛り。着慣れた制服に汚れがないか確認して集合住宅の階段を早足でのぼる。いくら股関節の筋が引きつったって、いっくんが待っているのだから。 集合住宅の四階の一番端、スチールのドアを開けると暗闇が待っていた。耳をすませると愛しいあの子の声が [続きを読む]
  • 短歌 021〜030
  • 021 アッサムにレモンの輪切りを乗せたなら色が変わりて恋が始まる022 ものを書き少しばかりものにふけそんな日々が続く夏の日023 文学に無限を求めてしまうけど終わりがあるなら必ず有限024 後ろには数え切れない足跡も前には常にスタートライン025 簡単に抱くのはきっとそんなにも私のことを愛してないから026 テレビ前無理して置いた二人がけ愛がたしかに生きてた間取り027 大輪のカップの上のラテアート飲むも飲まずも [続きを読む]
  • 【R18G】楽園の神様 01
  •  抱きしめられると、酸化した脂のすえた臭いがした。 私に覆い被さる身体は大きくて、蒸気が微かに立ち上るほど湿っている。背中に手を伸ばすと酷く冷たくて、きっと私を覆うのは輸入された冷凍肉か何かだとすら思った。しかし熱を持って癒着した薄い粘膜が何度も引き剥がされる。私は痛いほどの快楽に飲み込まれ、冷たい躯体から与えられるものが言葉にならない悲鳴を上げさせた。 ホテルパライソ。楽園と名付けられた場末のラ [続きを読む]
  • 短歌 011〜020
  • 011 五月雨の静かな部屋で交わりてあなたの嘘に乱れる私012 霧の朝小鳥たちが相鳴きて私達の心を嗤う013 背を向けて眠るつもりだったのに身体を包まれトゲが消えゆく014 眠れぬ夜炭酸水で腹満たし抜けていくのは息か意識か015 雨の日に君が僕から去ってゆく二度目だけれど慣れはしないな016 好きなんて出会ったばかりじゃ分からないだけどなんだか好きになりそう017 燃え上がる身を焼くような嫉妬でもフリクションなら消え [続きを読む]
  • 新連載始めます
  • こんにちは、佐倉愛斗です。短歌を書き始めてサイトに掲載していますがいかがでしょうか。まだまだ未熟ですが鍛錬を続けますね。さて、本題ですが、久々に当サイトにて新連載を始めます。タイトルは「楽園の神様」父に身体を売る姉と母に監禁される弟が性を貪る……つまりは近親相姦モノです。エロくて汚くて恐ろしい。なので勿論R18Gです。高校生を含む未成年の閲覧は固くお断りします。大人になったら読んでね。倫理的に問題のあ [続きを読む]
  • 楽園の神様
  • ――抱きしめられると、酸化した脂のすえた臭いがした。実の父に身体を売る姉。実の母に「バケモノ」と呼ばれ監禁される弟。私たち家族は壊れていた。姉は弟を救いたいと思ってた。――同時に、弟を手に入れたいと思っていた。「よるはひとりでいなきゃいけないの。かみさまがやってくるから」※激しい性的描写があります。※反社会的描写・差別的描写がありますが、それを賛美・推奨する意図はありません。※全編R18Gです。高校生 [続きを読む]