まあばあちゃん さん プロフィール

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まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供194回 / 365日(平均3.7回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • トモちゃんが行っちゃった
  • 「まあちゃん、言いたいことあったん違うんか? モタモタしてるから行ってしもしもたで……」「うん……」まあばあちゃんは拍子抜けしたような顔をしていました。「心愛ちゃんは、今テストなんか?」お春ちゃんが心配そうに言いました。「え? いや、終わってるやろ?」恭子ちゃんが思い出しながら言いました。「もう、あんた、娘の卒業した学校やろ。あんたも卒業したんやで。しっかりしぃや!」「そんな言うても、卒業したら忘 [続きを読む]
  • トモちゃんとケーキ
  • 「こらこら、ジロ、ミミたんどうしたの? そんなにはしゃいで、だっこ? 分かった分かった〜」トモちゃんがミミちゃんを抱いて居間に入ってきました。「どうしたの、深刻そうな顔して……」「なんでもないわよ。着替えておいで、マコちゃんからケーキをいただいたんよ。早よ着替えといで」恭子ちゃんが言うと、「わー! 嬉しい、食べる食べる!」トモちゃんは、ミミちゃんを恭子ちゃんに渡すと、2階へ上がっていきました。まあ [続きを読む]
  • トモちゃんが帰ってきた
  • 「でも、あれやな、小学校からまともに行ってないんやし、あれぐらいの勢いで行かへんと間に合わへんかもしれんな。」「トモちゃんの勉強に障りはないのかしら……」まあばあちゃんは言うと、「さぁ、どないやろ? それも心配やな……」心愛ちゃんを心配すれば、トモちゃんが心配になり、まあばあちゃんは頭がゴチャゴチャしてきました。「なんや自然な流れで心愛ちゃんを邦子らに任せてしもたど、なんちゅうか、ほれ、あれやな… [続きを読む]
  • 心愛ちゃんに合う方法
  • 「心愛ちゃんのお勉強って追いつけそうなの?」まあばあちゃんが不安そうに聞きました。「さぁ、これって本人次第の部分が大きいやん?」 恭子ちゃんが困ったように首をひねりました。すると、お春ちゃんが、「婿さんの家でトモちゃんが心愛ちゃんに教えてるの見たで」「トモ子? へぇ〜。どんな感じやったん?」「そら、厳しかったで〜。『ホラ、そこ、さっきの問題と同じでしょ! この部分どうするんだった? これができるま [続きを読む]
  • 学生の本分
  • 「難儀なこっちゃなぁ〜。吉川さん、学校の先生や言うて小難しいことばっかり言うてたのに、なんちゅうこっちゃ! 心愛ちゃんも心愛ちゃんや! 邦子に気ぃ使てる場合ちがうやろに〜」「心愛ちゃんは、邦ちゃんが起きる前に朝ごはんの支度もすませて待ってるんやって……。家政婦さんみたいに働くらしくて、邦ちゃんも悩んでるわ。」「難儀やな〜。親にも吉川さんにも大事にされへんかったもんやから、甘えるいうことを知らんのや [続きを読む]
  • いつも張りつめている心愛ちゃん
  • 「どうも心愛ちゃんを見てると、自分と重なるわぁ」恭子ちゃんがしみじみ言いました。「まあな、あんたも大変やったもんなぁ」「うん。お母ちゃんに会ってなかったら、今頃どうなってたか……ひろ子ちゃんは、なじんだけど、心愛ちゃんはしんどそうやな……」「なんでやろか? まあ、ひろ子かて心愛ちゃんと同じような境遇やろ? どっちも優しい子やし、邦子も婿さんも悪い人間やないで?」「う〜ん。うまく言われへんけど……、 [続きを読む]
  • 大丈夫かなぁ
  • 「そやけど、心愛ちゃん、おびえて可哀そうやったわ。」お春ちゃんが言いました。「どうしたん?」「吉川さんな、心愛ちゃんに虐待してんやて」「ええ!」「死んだ人のこと悪ぅ言いたないけど、わたし、ホンマに見る目ないわ。私もたいがいな目遭ったけど……」恭子ちゃんは、驚いたように息を吐きました。「はぁ……心愛ちゃんて、いつも張りつめてるのは、やっぱり境遇かなぁ。わたしも、あんなやったんかなぁ」「あんたは、エラ [続きを読む]
  • 何のお話?
  • 帰ってきた、まあばあちゃんとお春ちゃんはとても疲れて、おこたでお茶を飲んでいました。「ただいま!」恭子ちゃんが帰ってきました。「……おかえり……」「びっくりした、電気もつけんと何してんの?」「あ、いつの間にか暗ぅなるから、気づかんかったわ」「も〜。しっかりしてよ。暗いところにおったら、足元とか危ないよ」「はは、ごめんごめん。なんや疲れてしもてな……」「ごめんね。……ねぇ、もうトモちゃん帰ってくるか [続きを読む]
  • ついてくる?
  • 「何うどんにする?」「わたしはキツネー!」「ひろ子はキツネが好きやなぁ。たまには違うのとり?」「わたしはなぁ、そやなぁ」おうどん屋さんに入ると、さっそく何を食べようかと嬉しそうに話しています。「心愛ちゃんは?」まあばあちゃんが尋ねると、「……は、はい。わたしは……ひろ子ちゃんと同じものを……」さっきから心愛ちゃんがとっても暗いのでまあばあちゃんは気になっていると、心愛ちゃんから「あの、さっきのお話で [続きを読む]
  • オナカすいた
  • 「みんな、どないする? 腹減ったやろ? 肉でも食いに行くか?」「何言うてんのや。今、仏さんに手ぇ合わせてきたところやのに! 罰当たりやな! 精進料理に決まってるやろ! 訳の分からんことを……」お春ちゃんが、オッチャンを叱りました。「すんまへん。お義母さん。腹減ってつい……。仏さんに悪いことしましたわ」オッチャンはお春ちゃんに謝ると、吉川さんが眠っている方向を向いて手を合わせました。「そうは言うたも [続きを読む]
  • 心愛ちゃん、話してくれて、ありがとう
  • 外に出ると、オッチャンの自動車がありました。「ん? まあちゃん、あれ、婿さんの車やなぁ?」まあばあちゃんたちに気づいたようで、おっちゃん達が車から降りてきました。「待っててくれたの?」まあばあちゃんが驚いて聞きました。心愛ちゃんを見ると落ち着いているようです。「そやねん。うまいもんでも食って帰ろうと思ったんやけど……」なぜだか、みんな顔が明るいです。「どうしたの? 何かいいことあったの?」まあばあ [続きを読む]
  • おばあちゃんが怖い
  • 「わたし、おばあちゃんに見守ってもらうなんて怖いです」心愛ちゃんはわんわん泣きました。「心愛ちゃん、もしかして吉川さんに酷いことされたの?」「おばあちゃんは、しつけが厳しくて……私のこと定規でいつもピシピシ叩きました。お父さんは私が何か……失敗すると髪の毛を持って……引きずりました。おばあちゃんは……私の根性を入れなおすと言って、新しいお母さんと一緒になって……、わたし、おばあちゃんが怖いんです。 [続きを読む]
  • お別れをする
  • 吉川さんが安置されている部屋に向かいました。部屋の中には誰もいません。心愛ちゃんの父親が来ていたらと心配していましたが……シーンと人気のない部屋とても寂しいものでした。「心愛ちゃん、おばあちゃんにお花を供えてあげて」まあばあちゃんに言われて、心愛ちゃんは強張った表情のまま吉川さんの側にそっと花束を置きました。「手を合わせてお祈りしましょう。明日になれば、もうおばあちゃんは天国に行ってしまうから、最 [続きを読む]
  • 着くまでの間
  • オッチャンの車の後ろをマコちゃんの車が走ります。後部座席からひろ子ちゃんがこちらを見て、時々手を振ってくれます。ひろ子ちゃんが心愛ちゃんに話しかけてるようですが、心愛ちゃんは固まったように動きません。車の中はよく見えないけれど、心愛ちゃんの様子は感じ取れるほどでした。心愛ちゃんの体は傷だらけだったと邦ちゃんが言っていました。これまで、心愛ちゃんはどんな気持ちで生きてきたのでしょう。「ひろ子、嬉しそ [続きを読む]
  • 心愛ちゃん、行こう
  • 心愛ちゃんの顔はとても暗いです。おばあちゃんの吉川さんを亡くしたから悲しんでいるのとは、少し違うような……「心愛ちゃん?」まあばあちゃんが声をかけると、「私、自分のおばあちゃんが亡くなったのに、会いに行くのが怖いんです。」オッチャンが慌てて、「どないしたんや。行くのが嫌やったら、家におったらええんやで。心愛ちゃんが行きとうないんやったら、邦ちゃんもひろ子も一緒に家にいるんやからな。でもな、これが最 [続きを読む]
  • みんなで……
  • 「ばあちゃん、来たで〜」オッチャンが迎えに来てくれたようです。表に出たまあばあちゃんは、「ありがとう……」と言いました。「あら、」心配していた心愛ちゃんがいました。そして、邦ちゃんとひろ子ちゃんも、「それがな、みんなで行こう言う話になって、来てしもてん。」「みんなで?」まあばあちゃんは少し驚きました。すると、邦ちゃんが、「はい。みんなで見送ったほうがいいと思って……」「ありがとう。邦ちゃん。吉川さ [続きを読む]
  • 会ったほうがいい……
  • 「心愛ちゃんは、あない言うけど、行かへんかったら一生気にするん違うかなと思うねんけどなぁ……」オッチャンが困ったように言いました。まあばあちゃんが少し考えてから「わたし、心愛ちゃんに話してみるわ」「ええんか?」おっちゃんがホッと息をつきました。「ほな、ばあちゃん、学校から帰ったらばあちゃんところに行くように言うわ」「ううん。心愛ちゃんが帰る頃にお邪魔してもいい?」「もちろんや。邦子も喜ぶわ。ほな、 [続きを読む]
  • お別れに・・・・・・
  • 「お春ちゃんの言う通り、私たちだけでも吉川さんを見送りましょう」まあばあちゃんの言葉にお春ちゃん「え?」という顔をしました。「う〜ん。わたし、やっぱり行きたないわ。吉川さんにされたこと考えたら、なんや行くのも悔しい気持ちになるわ。まあちゃんは行くんか?」「最後だから行こうと思うの。お春ちゃんも行くって言ってたじゃない」「言うたけど、なんや気が重いわ。足が向かんわ」「でもだれも来ないんじゃあんまりに [続きを読む]
  • 一番かわいそうなのは……
  • 「吉川さんて、可哀そうな人やったな。きれいで頭が良ぅて、うちらより恵まれてるみたいやったのに、最後こんなんてなぁ……。息子3人も生んでんのに、3人とも薄情モンてなぁ……。でも、一番かわいそうなんは心愛ちゃんやな」お春ちゃんは大きなため息をつきました。「そやけど、吉川さんの息子も可哀そうやな、一度目の嫁さんは知らんけど、二回目の嫁さんなんか、吉川さんの通帳探しに家上がり込んで怒鳴り散らしてたもんな。婿 [続きを読む]
  • お花を……
  • 「吉川さんは、どうなるの?」「それが、……息子さんら、引き取りを拒否したらしいわ。ほんで、心愛ちゃんの親はどこ行ったか分からへんねん。」まあばあちゃんはどう返事すればいいのか分からず、ただ頷きました。「ほんで、まあ、入院の時に名前書いたわしに相談されて、……わしも、引き取るいうのはなんやし……。役所の人と相談したらそうそういう制度があって、……その……火葬してくれるらしいわ。……費用は息子さんらに [続きを読む]
  • 病院からの電話
  • バーベキューパーティーをした日から数日たったころ、オッチャンが慌てた様子でまあばあちゃんの家を訪ねてきました。「どうしたの?」まあばあちゃんが心配して尋ねると、「吉川さん、亡くならはったそうや。」「吉川さんが……」「今、病院から連絡があって……。わし、どないしたらええんか変わらんで、ばあちゃんのところに来たんや。」まあばあちゃんも覚悟していたといえ、驚きました。「どうして、本田さんに連絡が? 息子 [続きを読む]
  • おはぎを一口で食べちゃった
  • その後ろには心愛ちゃんがいました。ひろ子ちゃんと同じように小さなお盆を持っています。オッチャンの分とマコちゃんの分を二人で持ってきたようです。「ありがとありがと、うまそうやな!」と言って、オッチャンはすぐにひろ子ちゃんと心愛ちゃんから受け取ると、一つをマコちゃんに渡しました。すぐにオッチャンは一口で食べてしまいました。「お父ちゃん、のどが詰まるよ!」ひろ子ちゃんが心配そういうに言うと、「詰まらへん [続きを読む]
  • 暗い気持ちに……
  • 「吉川さんのようすはどうですか?」マコちゃんが心配そうにオッチャンに聞きました。「それなんですわ。吉川さんに3人の息子さんがいてはるのは知ってまっしゃろ?」「ええ」「あないな状態になってるのに、どの息子さんも来ぇへんそうです。役所の人が電話しても知らんぷりなんで……そやから、こんど家に訪ねていく言うたはりましたわ。どの息子さんも吉川さんを看る気がないらしゅうて。役所の人もだいぶ困ってはりました。」 [続きを読む]
  • 幸せになって……
  • 「それは、大変なことですよ。奥さんは、なんて言っておられるんですか?」「邦ちゃんも学校で先生の話聞いてビックリしてましたけど、家に着くころにはエエ考えがあるのか、急に元気になりまして……」「そうですか? なにかいい案が?」「ぃや。わしもまだ聞いてないんですわ。」マコちゃんはオッチャンの話を聞きながら心愛ちゃんの様子を見ていました。「あんなに楽しそうにして、今、本田さんの話を聞いてなかったら、そんな [続きを読む]
  • 不登校?
  • オッチャンの家の近くまで来ると、お肉のいい匂いがしてきました。「あ〜。もう始まってるよ! 早く行こう!」トモちゃんが心愛ちゃんとひろ子ちゃんに言いました。「こんにちは〜」「お、来たな! 肉焼けてきたで! 早よおいでや!」「「「はーい」」」トモちゃん達は嬉しそうに返事しました。「はい。どうぞ!」トモちゃんがおいしそうに焼けたお肉の串を心愛ちゃんとひろ子ちゃん渡しました。心愛ちゃんが会釈すると嬉しそう [続きを読む]