まあばあちゃん さん プロフィール

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まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供226回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • けったいな人
  • 「それにしても、けったいな人やったな。なんでこないなったんや?」お春ちゃんは邦ちゃんに聞きました。「ひろ子は最初、南先生に習ってたんやけど、止めはったでしょ?」「マコちゃんの知り合いのとこに行ったんやろ?」「そう、それでさっきの先生のところに行くことになったんやけど……、それが嫌だったらみたいで……、無理やり押しつけられたって言いまわってるって聞いたのよ。」「誰からや?」「ひろ子と仲のいい子のママ [続きを読む]
  • 大事な娘
  • 「ひろ子は、私の大事な娘です。そんなことを言う人に習わせられません。お帰り下さい。」邦ちゃんが言うと、先生は「言われなくても二度と来ませんよ。」ピアノの先生はギュッと邦ちゃんをにらむと、地面を蹴りながら帰って行きました。「邦ちゃん、大丈夫?」まあばあちゃんは、怒りのあまりぶるぶる震えている邦ちゃんに声を掛けました。「それにしても、嫌な人やな〜」オッチャンは呆れたように言いました。「ごめんやで、邦子 [続きを読む]
  • ひどい言葉
  • 「でも、ひろ子ちゃんは始めるのが遅いくらいなのに、今からでもしっかり練習しないと困りますよ。」ピアノの先生はなかなか帰ろうとせず、あれやこれやと言います。「先生、わしらは別にひろ子をピアニストにしよう思てるんと違います。ひろ子がピアノを好きで毎日楽しそうに弾いてるから習わせようと思っただけです。そやから気にせんといて下さい。」「そうです。それは大事なことです。」オッチャンの言葉に先生は、自分のペー [続きを読む]
  • ピアノはやめます
  • ピアノの先生に気付いたひろ子ちゃんはまあばあちゃんと邦ちゃんの後ろに隠れました。まあばあちゃんはそっとひろ子ちゃんを抱き寄せました。ひろ子ちゃんはまあばあちゃんのキュウと手を握ってきました。「邦子、ええとこに居てたわ。今そこでピアノの先生と話しててん。またみてあげてもええ言うてはるで。」邦ちゃんは返事をしませんでした。「邦子、どないしたんや。黙ったまんまで。」お春ちゃんが促しても、邦ちゃんは何も言 [続きを読む]
  • 可愛いひろ子ちゃん
  • 「ごめんね。ひろ子ちゃん、今日はおはぎを作ってこなかったのよ。せっかく楽しみにしてくれたのに……、ほんとにゴメンね」まあばあちゃんは、申し訳なくてひろ子ちゃんに謝りました。「ううん。ひろ子、おはぎも好きだけど、おばあちゃんが来てくれたのがすごく嬉しいよ。」「まあ! ひろ子ちゃん、ありがとう!」まあばあちゃんはひろ子ちゃんが可愛くてキュッと抱き締めました。「お! ばあちゃん来てくれたんかいな。」おっ [続きを読む]
  • ひろ子ちゃんが手を振って
  • 「まあちゃん、待ってぇな。そんな急がんでも……」急ぎ足のまあばあちゃんに、お春ちゃんが言いました。急ぐと言っても、まあばあちゃんの足ではそんなに早くならないのですが、ひろ子ちゃんの事が気になって仕方ないのです。「おばあちゃ〜ん!」ひろ子ちゃんが手を振りながらこちらへと走ってきました。「あら!」ひろ子ちゃんは、シルバーカーの中のミミちゃんを抱き上げると、ジロにほおずりしました。「ジロ、ミミ、嬉しいね [続きを読む]
  • 冷たい視線
  • 「なんや、先生の話聞いてたら、うちの方が大分悪いような気がしますわ。すんまへんでしたなぁ」お春ちゃんは、先生に気負けしたようでペコペコしていました。まあばあちゃんはそれを見て嫌な気持ちになりました。口は笑っていても温かみの少しもない先生の目が、まあばあちゃんを不快にさせます。お春ちゃんには優しい口調で話しながら、まあばあちゃんには冷たい視線を向けるのがたまらなく嫌でした。(ひろ子ちゃんもこんな風に [続きを読む]
  • 先生側のお話
  • 「そうなんやて、まあちゃん。」お春ちゃんが、まあばあちゃんを振り返りました。「お春ちゃん、邦ちゃんはひろ子ちゃん一人を置き去りにしてスケート行ったことを怒ったのよ。」「そうや! そやったわ。なんでうちのひろ子を置いてけぼりにしたんですか?  忘れたんですか?」ピアノの先生はまあばあちゃんをチラッと見た後、お春ちゃんに「それは誤解です。そんなことありえません。なにか思い違いをされてはると思います。」 [続きを読む]
  • 先生の態度に……
  • お春ちゃんが出かけてしまったので、まあばあちゃんも、朝ご飯の後片付けもそこそこに追いかけて行きました。少し行くと、道端で若い女の人と話しているお春ちゃんを見つけました。「お春ちゃん。」「あ、まあちゃん、ひろ子が習ってたピアノの先生や。」まあばあちゃんは丁寧に頭を下げて挨拶しましたが、ピアノの先生は軽く会釈しただけでした。さっきまでお春ちゃんと、にこやかに話していたのに、まあばあちゃんには態度が違う [続きを読む]
  • 2月のスケート
  • 「2月にピアノの先生が教え子をスケートリンク行ったんやて」恭子ちゃんが言うと、お春ちゃんは「それは聞いとる。」お春ちゃんはムスッとしています。「邦ちゃんがね、ひろ子ちゃん、手袋忘れたから追いかけて行ったんよ。そしたら、ひろ子ちゃんだけが置いて行かれててん。」「え? ひろ子は置き去りにされたんか?」「うん。ひろ子ちゃんに聞いたら、ほかの子だけ車に乗せて行ってしまってんて……」「な、な、なんやて〜!」 [続きを読む]
  • ひろ子ちゃんがピアノを……
  • 日曜日の朝、まあばあちゃん達が朝ご飯の片づけをしていると、恭子ちゃんが起きてきました。「お早う、恭子ちゃん、コーヒー淹れる?」「ありがとう。お母ちゃん、顔洗ってくるね。あ、お母ちゃん……、」「なあに?」「お母ちゃん、ひろ子ちゃんピアノ止めたん聞いた?」と恭子ちゃんが言いました。「え? ひろ子ちゃんが? 聞いてないわ。」まあばあちゃんは驚きました。「どうして、恭子ちゃん知ってるんや?」お春ちゃんが言 [続きを読む]
  • 次はカキツバタ
  • 「なあ〜、まあちゃん、もう桜も終わりやな〜。葉桜になってしもうたなぁ。」お春ちゃんが寂しそうに桜を見上げました。青々とした若葉に桜の花がふわりと乗っていて、次の季節の到来を告げています。「ま、今年はしっかり堪能したわ。」「今年は穏やかやったもんね。いつもよりたくさん見れたわ。」お豊ちゃんの言葉にまあばあちゃんは頷きながら、「ほんとね。」「でも、入学式に桜の花が寂しいと、子どもたちが可愛そうやね。」 [続きを読む]
  • 桜を訪ねて
  • 堺の町は、今一番の花盛りです。公園の桜も、お寺の桜も、家々の塀を越えて顔をのぞかせている桜も……「なあ、まあちゃん桜見にあちこち行ってみぃひんか? 桜見てると気持ちが晴れるわ。」「ほんとに……、桜を見てると心がほっこりするわ。」「桜は日本の花やもん、一年の中でこの一刻しか見られへんもんな。明日から散り始めるねんで。行こう行こう! 今日は満開の桜を見に行こう!」お春ちゃんは急に張り切りました「そうね [続きを読む]
  • 桜を見に行こう
  • 「なあ、まあちゃん、お豊ちゃんも来たし、久しぶりに公園行かへんか? 桜が見ごろやで!」お春ちゃんが言いました。「ほんまやわ。行こう行こう! 今年は桜の満開がいつもより早いんやって!」お豊ちゃんは嬉しそうです。「そうねぇ……」まあばあちゃんは朝ご飯の支度が気になっていました。「まあちゃん、朝ご飯のこと気にしてるんやろ? ちょっと回るだけやんか行こう。それに今日は食パンやし、大丈夫や。すぐ用意できるわ [続きを読む]
  • うちらは繊細
  • 「あ、あれ見てみ、お豊ちゃんや。」次の日の朝、散歩に行くとお豊ちゃんがもう来ていました。「お豊ちゃ〜ん!」お春ちゃんは、大きく手を振りながら呼びました。お豊ちゃんはこちらを振り向くと手を振りながら近づいてきました。ハッピーちゃんとカイちゃんも嬉しそうです。「お早う。まあちゃん、お春ちゃん。もう来てるかなっと思ってハッピーらと池の周りをクルクルまわってたんよ。」「あんた、久しぶりやのにそんな張り切っ [続きを読む]
  • ぱったり……
  • 「せやけど、吉川さん、あれからぜんぜん来ぇへんな。おっかしなぁ。……まさか、ポックリ逝ったん違うやろな。」お春ちゃんの言葉に、まあばあちゃんもお豊ちゃんも考え込んでしまいました。毎日のように「家に入れてくれ」と言ってインターフォンを押し続けた吉川さん。こんなにパッタリと来なくなるなんて、安心していいのか大変なことが起きる前触れなのか……「私、気になるよって、今度、家の前と通ってみるわ。」「「やめて [続きを読む]
  • 梅の花
  • あれから1週間―――不思議なことに、吉川さんは来ませんでした。お豊ちゃんの顔もだんだん明るくなってきました。まあばあちゃんもお春ちゃんもお豊ちゃんの元気になっていく姿を見て安心しました。「ぬくうになってきたし、あんた、明日、6時頃から散歩行かへんか? なんや体がなまってきたし、ジロらも散歩減らされて嫌やろ?」「ほんまやわ。歩かないと今度は体がダメになってしまうもんね。吉川さんが怖くて、長い間、外に行 [続きを読む]
  • 可愛い手袋
  • 「まあちゃん、お春ちゃん、いらっしゃい。来てくれてありがとう。」お豊ちゃんが嬉しそうな、すまなそうな顔で言いました。「お早うさん。警備隊長のお春とまあちゃんが参りました。」お春ちゃんが敬礼の真似をしました。「あら、お春ちゃん、可愛い手袋して。」お豊ちゃんがお春ちゃんの赤い手袋を見て言いました。「ええやろ! 去年のクリスマスにトモちゃんにもろたんや。あんたももろたやんか」「うん。私もすごく気に入って [続きを読む]
  • ホッとした、まあばあちゃんとお春ちゃん
  • 次の日の朝、まあばあちゃんとお春ちゃんは、恭子ちゃん達が出かけると、すぐにお豊ちゃんの家に向かいました。もちろん、ジロとミミちゃんも一緒です「あ、吉川さん、まだやわ。良かった。」お春ちゃんはホッとした様子で言いました。「まあちゃん、私な、吉川さん来ぇへんて言うてくれたけど、もしかしたら今日もなんぞ言いに来るんちゃうかと思ったら、怖なってな。昨日寝られへんかったわ。」まあばあちゃんも同じでした。だか [続きを読む]
  • 大変だった
  • 「お豊ちゃん、大変だったのね。一人で苦しんでたのね。ごめんね、気づかなくて……」まあばあちゃんはお豊ちゃんの背中をさすりました。「ううん。まあちゃん、私こそ心配ばっかりかけて、ごめんね。」お豊ちゃんは、涙をぬぐいながら言いました。「私らも、家の事チャッチャッと片付けてなるべくあんたのところに来るようにするわ。そやから元気だしや。」「ありがとう。いつもいつも助けてもらって……」「何を言うとんのや。あ [続きを読む]
  • 帰ってくると……
  • 「キョン太ちゃんと会ってからが吉川さん来なくなったの。」「へぇ。」「でもね、いつだったかゴミ出しから帰ってきたら、家の中に吉川さんがいたの……」「あんた、鍵かけんの忘れてたんかいな!」「そうみたい。うっかりしてたみたい……。もう中に入ったら我が物顔で掃除の仕方から何から指図ばっかりするの……。私も瑠璃ちゃんも疲れてしまって……」そう言うとお豊ちゃんは泣き出しました。お春ちゃんとまあばちゃんは顔を見 [続きを読む]
  • 大泣きしたときは……
  • 「それに、瑠璃ちゃんにも迷惑かけてしまって……」お豊ちゃんはため息交じりに言いました。「どないしたん?」お春ちゃんが心配そうに言いました。「瑠璃ちゃんが来るの遅いから心配になって迎えに出たら、吉川さんにお説教されてたんよ。」「説教〜!?」お春ちゃんが驚くと、「ここへは働きに来てるんだから、子どもなんか連れてきたらあかんよとか、もっと早よ来なあかんよとか……いろいろ言われてたみたい。瑠璃ちゃん、詳し [続きを読む]
  • ハッピーちゃん達のおかげ
  • 「あんまり、痛い痛い言うし、ハッピーたちも吠えるから、客間で休んでもらうことにして。」お豊ちゃんの言葉に、「あんたアホか! ほんでどないしたん?」「『ハッピーたちはマコちゃんの子だから、吉川さんが蹴ったことを言います。獣医さんに診せます。』って言ったら、帰ってくれたの。」「そんなんで帰るか?」「蹴ったなんて大げさとか言われたけど、ハッピーたちもすごく怒ってたから、居づらかったのかも。ハッピーとカイ [続きを読む]
  • 以前のことを思い出す
  • 「それにしても難儀な人やったなぁ……。前のこと思い出すわ。あんたの家で我が物顔やったもんな。」お春ちゃんが、言いました。「……この間ね、家の前を掃き掃除しようと思って、表に出たら『久しぶり!』って……。私、固まってしまって……。そしたら、『お邪魔するわね』って……」「あんた、入られたんかいな!」お豊ちゃんは下を向いてしまいました。「ハッピーもカイちゃんも吠えてついて回ったわ。」「そらそうや。えらい [続きを読む]
  • ホッとした まあばあちゃん
  • 吉川さんのうしろ姿に後味の悪さを覚えながらも帰ってくれたので、まあばあちゃんはホッとしました。「まあちゃん、吉川さん帰ってくれたけど……、何言うたん?」お春ちゃんがシルバーカーを押して近寄ってきました。「何を言ってたかしら……、頭がこんがらがってしまって……」「ああ、分かるわ。吉川さんと話してると、なんのこっちゃ分からんようになってくるなぁ……」まあばあちゃんは頷きました。ジロが心配そうに見上げて [続きを読む]