まあばあちゃん さん プロフィール

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まあばあちゃんさん: 堺の町のまあばあちゃん
ハンドル名まあばあちゃん さん
ブログタイトル堺の町のまあばあちゃん
ブログURLhttp://mabaachan.blog.fc2.com/
サイト紹介文堺の町に住む、ひとりのおばあちゃんのお話です。
自由文住み慣れた町の人々との交流や孫のトモちゃんや犬のジロとの生活を通して力強く生きていく姿を物語に書きたいと思います。 
宜しくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供193回 / 365日(平均3.7回/週) - 参加 2012/09/30 10:11

まあばあちゃん さんのブログ記事

  • 朝から邦ちゃんが……
  • まあばあちゃんが朝の洗濯をしていると、インターフォンが鳴りました。表に出ると邦ちゃんでした。「おはようございます。まあおばちゃん。」「邦ちゃん、どうしたの?」邦ちゃんが朝に訪ねてくるなんて珍しいことです。心愛ちゃんのことで何かあったのでしょうか?「どないしたんや! 邦子! 心愛ちゃんになんぞあったんか?」お春ちゃんが慌てた様子で尋ねました。「え? ううん。どうして?」邦ちゃんはビックして目を丸くし [続きを読む]
  • 心愛ちゃんと一緒に……
  • お春ちゃんが回覧板を回して帰ってくると、まあばあちゃんがお茶を入れて待ってくれていました。「まあちゃん、行ってきたで!」「ありがとう。さっき邦ちゃんから電話があってね。心愛ちゃん、家にいてもらっていいでしょうかって……」「それで、どない返事したん!?」お春ちゃんは身を乗り出して聞きました。「よろしくお願いしますって」「そうか……、婿さんもできた人やし、安心やわ。そやけど、学校でなんぞ聞かれへんか? [続きを読む]
  • お春ちゃんの話したいこと
  • それから、しばらくたった気持ちのいい秋の午後、まあばあちゃんは縁側で縫物をしていました。お春ちゃんはその横に座布団を置いて座りました。「気持ちのええ日やなぁ……」「ほんとに、縫い目もよく見えるしね。」「なぁ、まあちゃん」「なあに?」「心愛ちゃんの第一印象ってどんなやった?」「どんなって? 礼儀正しいお嬢さんだなって思ったわ。」まあばあちゃんが言うとお春ちゃんは、「心愛ちゃん、なんか寂しそうな感じが [続きを読む]
  • 心愛ちゃんの境遇
  • まあばあちゃんは、お春ちゃんが泣き止むまで背中をさすってあげました。「あのなぁ、あの子なぁ……後妻に小さい時からイジメられてイジメられてな、冬に夏服、夏に冬服、着て学校通てたらしいわ。寒い冬に外に放り出されたり……そらぁ、ひどかってんて……」「吉川さん、止めなかったのかしら……」「あ、それやねん……、まあ、あの人もたらい回しに嫁さんにイジメられてた言うてたからなぁ……」「…………」「なあ、まあちゃ [続きを読む]
  • 心愛ちゃんの家族
  • 「まあちゃん! まあちゃん! エライこと聞いてきたで!」お春ちゃんは美容室から帰ってくるなり、慌てた様子で言いました。「どうしたの?」「帰りに饅頭屋、寄ってんけどな、エライこと聞いてきたわ!」「どうしたの?」「先、お茶ちょうだい!」まあばあちゃんがお茶を入れると、お春ちゃんはゴクゴクと飲み干しました。お茶を飲んで落ち着くと、急にしんみりして、「あのな、まあちゃん、心愛ちゃんのことやねん……」「心愛 [続きを読む]
  • お夕飯どうですか?
  • 家に着くと、邦ちゃんが心配して家の前で待っていてくれました。ひろ子ちゃんも一緒です。「お帰りなさい。良かった。ありがとう。」邦ちゃんの言葉にオッチャンは小さく笑ってうなずきました「心愛ちゃん、ご飯の準備の途中だから、ひろ子と見てきてくれる?」邦ちゃんが助手席のドアを開けて言いました。心愛ちゃんは邦ちゃんを苦しそうな瞳で見ると、「はい。」と小さく言って車を降りました。「いやぁ、良かったわ。悪い人に連 [続きを読む]
  • 心愛ちゃんと荷物
  • 心愛ちゃんが返事をする前に「なんかあったら、わしのところに一番に来なアカンやろ? ほな、行こか……、ばあちゃん、行こう……」オッチャンは心愛ちゃんのボストンバッグと紙袋を持つと歩きだしました。心愛ちゃんもトボトボ歩き出しました。小柄な心愛ちゃんがさらに小さく見えました。廊下でも、エレベーターでも、だれも口を利きません。重い空気が流れます。車につくと、お春ちゃんが「あんた、病院に行ってたんかいな。な [続きを読む]
  • 心愛ちゃん、……いた。
  • 静かに吉川さんのいるベッドのカーテンを開けると、泣き疲れて眠っている心愛ちゃんがいました。まあばあちゃんがそっと背中に手を置くと、心愛ちゃんは目を覚ましてまあばあちゃんにしがみついて泣き出しました。「辛かったのね。分かったから、まずここを出ましょう。」心愛ちゃんの背中を優しくトントンとたたきました。吉川さんを見ると、大きな口を開けてよだれを垂らして眠っていました。「あの、すみません。面会時間以外に [続きを読む]
  • 心愛ちゃんを探して。
  • まあばあちゃんの言葉に驚いたものの、一応、病院に行くことにしました。「あんな遠いところに行くやろか? ほとんどさかいの外れやで?」お春ちゃんはブツブツ言いながら車に乗りました。「吉川さんのところに行っても、あの人、何の反応のないんやろ?」「そうです。今日も行ってきたんですけど、同じ状態ですねん。明日、先生から話があるらしいんですわ。」オッチャンの声も心配そうです。「なんか大変なことになってきたなぁ [続きを読む]
  • 心愛ちゃんはどこに……
  • 「ばあちゃん、ばあちゃん! おるか?」夕方の6時ごろオッチャンが慌てた様子で尋ねてきました。「どうしたの?」オッチャンの声にびっくりして、夕ごはんの煮物の火を止めると慌てて表に出ていきました。「心愛ちゃん知らんか!?」「え! どういうこと?」「それがな、この頃うちで晩御飯食べてたんやけど、今日は来ぇへんのや。いつもは5時頃には来るんや。これはおかしいと思て……」「学校ちがうんか?」「邦ちゃんが電話し [続きを読む]
  • 心愛ちゃん家に
  • 「心愛ちゃん、来るかしら?」まあばあちゃんが心配そうに言いました。「大丈夫や。ひろ子がチビとヒメ連れて迎えに行くから。心愛ちゃん、ひろ子のこと大事にしてくれるわ。」まあばあちゃんは小さくうなずきました。「ほな、心愛ちゃんは、昨日はあんたところに泊ったんか?」「いや、それが、家に帰ったんですわ。」「ええ! あんた、あんな年端もいかん女の子返したんかいな! 泥棒でも入って襲われたらどないすんねん!」お [続きを読む]
  • 吉川さんが脳梗塞に……
  • 「ばあちゃん、ばあちゃん、おるか!」オッチャンが慌てた様子で呼んでいます。「どうしたの?」「吉川さんが脳梗塞で倒れたんや!」「え? あんた何言うとるんや? 吉川さんは病院やで?」「それが……、今日、心愛ちゃんを連れて見舞いに行って聞いたんやけど、吉川さんの息子さんが来はって、家売るから権利書どこや言うた後からおかしなったそうですわ。」「家売るって?」お春ちゃんが不思議そうに言いました。「はぁ」「家 [続きを読む]
  • 心愛ちゃんのお手伝い
  • このお宅は、以前からオッチャンによく仕事を頼んでくれました。去年は子どもたちが独立したので、二階建てを一階にしたいとオッチャンに頼んでくれました。その時の余った瓦を庭の隅にきれいに積み上げておいたのですが、今回の台風では大いに役立ちました。瓦が飛んだところは、すぐに置き瓦で修理できました。なんでも捨てずにとっておくことも大切なんですね。オッチャンが瓦を直して降りると、心愛ちゃんがガラを入れた袋をト [続きを読む]
  • 心愛ちゃんのお手伝い
  • 次の日も次の日もオッチャンは仕事が忙しくて、なかなか休みが取れません。トモちゃんも学校が再開したので、また一人です。少し寂しい気持ちで屋根の修理をしていました。「ん?」ふと見ると、落ちた瓦を集めている女の子がいます。「あんた、危ないで! そんなところにおったら!」オッチャンが心配して屋根から声を掛けました。「はーい!」女の子は元気よく返事すると、梯子を上ってきました。「危ないで! あれ? あんたは [続きを読む]
  • トモちゃんのお手伝い
  • 「おっちゃん、大丈夫?」「お、トモちゃんか! 大丈夫やで!」トモちゃんが心配して、オッチャンの様子を見に来ました。オッチャンは目を細めて嬉しそうに梯子の上から返事しました。「これ、トラック、運ぶよ!」トモちゃんは軍手をしながら言いました。「ええから、ええから、そんなん、オッチャンがするよって! トモちゃんは勉強しぃや。」「勉強なんかいつでも出来るよ。今日は休みやから! まだ、停電してるし。手伝う! [続きを読む]
  • 台風の爪あと
  • 台風が去って、ホッとしたのもつかの間、オッチャンは大忙しです。瓦が飛んだり割れたり、ベランダの波板が飛んだりとあちこちで被害がありました。オッチャンの家は修理の電話がひっきりなしに鳴っています。中には、一番に仕事してほしいと、オッチャンの家にまで押しかけてくる人もいます。オッチャンはどれから手を付けていいか分からなくなりました。まあばあちゃんの家も邦ちゃんの家もお豊ちゃんの家も幸い被害はありません [続きを読む]
  • まだ、停電……
  • 次の日も、電気がつきません。「冷蔵庫大丈夫やろか……? 気になるわ。」お春ちゃんは心配そうです。「気になるけど、開けられないわ。」まあばあちゃんも不安そうです。「今日はトモちゃん、休校やから良かったけど、明日はどないやろ?」もし、学校あったら、弁当どないする?」「恭子ちゃんがパンを買い置きしてくれてるから、明日はパンにしてもらいましょう。」「あ、そうやな。恭子ちゃん、工場は大丈夫やか?」恭子ちゃん [続きを読む]
  • 台風一過
  • 「今、神戸に再上陸したって」トモちゃんがスマホを見て言いました。「そうか、それやのにこの風かいな。大きな台風やな……」「もうしばらく、この状態違う?」恭子ちゃんが心配そうに言いました。ガタン!二階のほうで大きな音がしました。「ちょっと見てくるわ。」お父さんが、すぐに2階へ駆けあがっていきました。トモちゃんも恭子ちゃんもすぐに続きました。「どないかなってるか〜?」お春ちゃんが2階を見上げて聞きました [続きを読む]
  • 室戸と同じコース……
  • 台風は室戸を過ぎ、激しい雨と風を伴って、まあばあちゃんの町を通り過ぎていきます。「うわぁ、このコースは室戸と同じや……恐ろしいな……」お春ちゃんがテレビを見ながらつぶやきました。時々、ふわふわっと、明かりが点滅します。「どっか、電線切れそうなんやろか……」言ったとたん、明かりが消えて、テレビがプツっと真っ暗になりました。雨戸を閉めているから真っ暗です。「停電や! 停電や!」お春ちゃんが、うろたえた [続きを読む]
  • きっと、大丈夫・・・・・・
  • 「お春ちゃん、心愛ちゃんは邦ちゃんの家にいるって」「そうかそうか。せやけど、あそこの家もうちぐらい古いから大丈夫やろか……」「大丈夫よお春おばあちゃん。」トモちゃんが自信たっぷりに言いました。「なんでや。トモちゃん」「だって、いつも、オッチャンが暇を見つけては補強してくれてるもん。オッチャンは超一流の大工さんよ。少々の風ではビクともしないわよ。」「なんやトモちゃん、邦子の旦那の肩持つやんか。」「だ [続きを読む]
  • 心愛ちゃんはオッチャンの家に
  • 「まあちゃん、気を付けてな。ちょっと風、強なってきたし。やっぱり一緒に行くわ。」「大丈夫よ。台風が来るのはお昼ごろだから」「せやな、まだ9時やしな。」トモちゃんが2階から降りてきました。「おばあちゃん、出かけるの?」「心愛ちゃんのところに。台風が来るから一人じゃ心細いでしょ? 呼びに行こうと思って。」「私が行くわ。心愛ちゃんの家教えて。」「でも、トモちゃん心愛ちゃんと会ったことないでしょ、あの子つ [続きを読む]
  • 台風を前に
  • 「まあちゃん、今度の台風は第二室戸よりデカいらしいわ。」「まあ!」「あんときは、電気は止まるは水道は止まるわ。そら、難儀したなぁ……。怖かったわ。家中がミシッ…!ミシ…! 言うてな。風が抜けたらおしまいやからな。一所懸命みんなで雨戸押さえたわ。そやのに、増築したばっかりの2階が前の道路に落ちてしもて……」お春ちゃんがテレビを見ながら言いました。「ねぇお春ちゃん」「どうないしたんや? 深刻な顔して。 [続きを読む]
  • 吉川さんは眠っている
  • 病室に行くと、吉川さんは眠っていました。「眠ってるわね。そっとしときましょう。手続きを先に済ませましょ。」まあばあちゃんが言うと、心愛ちゃんは、「おばあちゃん、大丈夫でしょうか?」心愛ちゃんは不安そうでした。受付に行くと、オッチャンと事務服の人が話をしていました。話が終わったようで、事務服の人とオッチャンはペコペコして離れました。「あ、ばあちゃん。」「どうしたの?」「いやな。病室聞いたら、保護者の [続きを読む]
  • オッチャンに感謝
  • 「えらい遠いなぁ〜。まだ着かへんのかいな。」「もうすぐですわ。お義母さん。」オッチャンがナビを見ながら言いました。「そやけど、こんな遠いところから、あんた一人でよう帰ってきたなぁ。感心するわ。えらいなぁ〜」お春ちゃんが言うと、心愛ちゃんは少しだけ笑って会釈しました。「大変だったでしょう。無事でよかったわ。」「着きましたで。」「ここかいな。でっかい病院やな〜。ここやったらどんな病気も直してくれそうや [続きを読む]
  • 心愛ちゃんと病院へ
  • あばあちゃんは、さっそくお父さんの事務所に電話しました。恭子ちゃんが出てくれました。なんとお父さんと健ちゃんは京都に仕事に行ったというのです。とても間に合いません。まあばあちゃんはオッチャンに電話することにしました。オッチャンもいつもこの時間は仕事に行っているので無理かもしれません。オッチャンの携帯番号は知っていましたが、お家にかけることにしました。「まあおばちゃん、ちょっと待ってくださいね。いる [続きを読む]