小鳥 さん プロフィール

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小鳥さん: 人生はギャンブル
ハンドル名小鳥 さん
ブログタイトル人生はギャンブル
ブログURLhttp://enjoylifemore.blog.fc2.com/
サイト紹介文10年間パチンコ店に勤務した男の物語&人生観
自由文パチンコ店には、色々な人が来る・・。
多くの人間観察・人間交差を経て今語りだす。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2012/10/19 19:30

小鳥 さんのブログ記事

  • 32-7 垣間見た異界
  • 「 お・・おばあちゃん・・おばあちゃん・・うぅうん、おばあちゃん・・うう・・ 」"葵"は白目を向きながら、何度もおばあちゃんと連呼しては小刻みな震えとは別にして頷く仕草をしていて、「 おい!"イー(葵)"ちゃん、なんで!おばあちゃんがそこにいるだけ?」と"小鳥"が聞くと、" コクリ "とその問い掛けには首を動かして反応を示したのだった。 [続きを読む]
  • 32-6 動揺の渦中
  • 人はごくごく普通と称される日常からあまりにも掛け離れた現実に直面する時、最初こそ日常にあり得る事として受け入れようとする為、戸惑い動揺して取り乱すまでにはややタイムラグを生じてしまう。そして"小鳥"もこの時、"葵"の異常事態と直面していながら、それをそうだと受け止める前に、車の陰に隠れて様子を伺っていた"葵"が"小鳥"を驚かせようとして仕組んだドッキリ的な作り芝居だと思ってしまったのだった。 [続きを読む]
  • 32-5 奇怪な様
  • 玄関を出て辺りを見回した"小鳥"は、( もしかして?)二階建てのアパートの端に設けてある階段に向かって歩き出していた。そこに"葵"が座り込んでいる可能性を感じたのである。しかし、( いねぇか・・ )そして、駐車場の外灯が届かない暗がりを次々と探してはみたものの、「 はぁ〜 」結局アパートを一周してしまうと、的を絞った捜索に焦りを覚えた。 [続きを読む]
  • 32-4 あたふた
  • 過ぎて行く時間の一秒が、これ程までに脅迫的な事があったろうか?ここでこうしてる間に"葵"がどんどんと遠くに行ってしまう様な状況で、時を止めてしまいたいと切に願うも、それが不可能である事をかろうじて忘れなかった"小鳥"は、( 落ち着け、落ち着け・・ )力尽きている暇など無いと気付くのは早かった。 [続きを読む]
  • 32-3 捜索
  • たばこに火を着け、( ふぅ〜 )白く浮かび上がる煙の行方に目を向けながら何とか落ち着こうと試みたが、( ・・・ )次の瞬間には玄関を飛び出していた。 [続きを読む]
  • 32-2 異次元
  • ( どうせまた・・)しばらくすれば電話が掛かって来る事を予想した"小鳥"は、、特に慌てる事も無く、茶の間で呆然とテレビを眺めていた。しかし、( ん?)しばらくして今回が今までとは違う様な気がして来ると、一体何が違うのか、その思考を動かす事になった。 [続きを読む]
  • 32-1 見えない世界
  • "小鳥"がまるで別人の様に冷たくなってしまっても、不思議な事に出て行く素振りを見せない"葵"だったが、「 "リー(小鳥)"ちゃん、あのね・・ 」そんな状態もとうとう変わる時がやって来た。「 ぁあ?」と凶暴に答えて冷酷な目付きを見せる"小鳥"に、「 やっぱり3万円じゃ、どうやっても足りないんだけど・・ 」 [続きを読む]
  • 31-10 破綻
  • パチンコを打った後にこなす仕事はどこか身が入らず、出世を目指す意欲も薄れ気味になった。そして帰宅をしても"葵"は暗く落ち込んだままで、その結果、一体自分が何を求めていたのかすらわからなくなってしまった"小鳥"は、横柄に振る舞っては"葵"に対して不機嫌を露呈する様になった。 [続きを読む]
  • 31-9 違和感
  • ビッグボーナス一撃で711枚の払い出しをするスロット台に座り、" ジャラジャラ "サンドに札を入れると下皿には50枚のメダルが払い出され、それをおもむろに手に掴んで投入口に注ぎ、" テロ〜ン "レバーを叩くとこんな音が鳴り、リールが回転を始める。 [続きを読む]
  • 31-8 思う事
  • 好きな事の為ならば寝る間も惜しまないのが人間だが、"小鳥"もその言葉通り、普段ならまだ眠っている朝の内に目覚めるとそそくさと出掛ける仕度を整え、「 "リー(小鳥)"ちゃん、ご飯はどうするで・・」と言う"葵"に、「 あっ?いらねぇよ・・」愛想無く答えて家を出るのだった。客もまばらな午前中のパチンコ店の中で、躊躇無く缶コーヒーを買い、それを飲みながらたばこをふかすと何と無く気分は良かった。 [続きを読む]
  • 31-7 鬼畜の沙汰
  • そして給料日。"小鳥"はその言葉通り"葵"に三万円だけを渡した。"葵"は黙ってそれを受け取ると、ただ無口にいつも通りの家事をこなし、"小鳥"も黙ったままテレビを見つめ、それはとっくにそうではあったが二人が明るく笑い合って会話をする状態では無くなっていた。家庭と一言に呼んでみても、" 女房の尻に敷かれる "" 亭主関白 "と、そのあり方はそれぞれで、旦那が家計を預かる事は何らおかしくは無い。しかしこの時、"小鳥"に家 [続きを読む]
  • 泥棒扱い
  • しかし、「 "リー(小鳥)"ちゃん、これって泥棒ズラァ!」"葵"は上機嫌どころか苛立ちを露わにしていて、「 ほんなこんはねぇわ!こんなにあるだから食い切れる訳ねぇじゃん!」"小鳥"は思わず逆上していた。そして帰りの車中は無言になり、喜ぶ"葵"を期待していた"小鳥"は、それが報われなかった悲しみを怒りに変えていた。 [続きを読む]
  • 恵みの恩恵
  • 夕飯を終え、「 あのさぁ、ちっと一緒に付き合ってくれるけ?」「 えっ?どうしたで急に・・」「 まぁいいから、ちっと一緒に行くじゃん 」「 なんでぇ、どこに行くで?」「 いいから、行けばわかるから・・」・・・ [続きを読む]
  • 極限
  • ( たばこ・・ たばこ・・ )たばこを購入せずに拾って吸う境地は、ある意味では新たな知恵を得た様で嬉しくもあったが、自宅の居間に戻ると、( スパスパ・・ )"葵"は真新しいたばこを欲するままに吸っていて、( 何で俺ばかりが・・ )その瞬間、"小鳥"はそれと比較する我が身が可哀想に思えた。そして、"葵"の復帰を願い好きな事を何でもやらせてあげたいと思っていたはずの心の火が、急激に薄く小さくなって行くのがわかった [続きを読む]
  • 禁断症状
  • 屈んで吸殻を眺めた"小鳥"は、( まだ吸えるじゃん・・ )人間は環境の変化によっていとも容易くその性質を変える生き物である事を証明するかの様に、わずか1センチ程の葉詰めの部分がもったいないと思うと、次の瞬間には誰が吸ったかも知らない吸殻をつまみ取り、フィルターを口にくわえて火を点けていた。 [続きを読む]
  • ストレス
  • ある時、休日の"小鳥"は散歩に出た道中で、( ん?)道端に落ちている吸殻に目を止めていた。職場では同僚達が惜しみなくたばこをくゆらしている姿や、休憩の度に自販機でジュースを買っている姿を羨ましく眺め、( いったい俺は、いつになったら・・ )自分が思う存分に欲求を満たせる日がいつになったらやって来るのかを考える様になっていた。 [続きを読む]
  • そして
  • とは言え、やはり人生は思い描くものとは異に転じるもので、その後の"小鳥"が劇的な変化を遂げたかと言えばそうではなかった。" 三歩進んで二歩さがる "のならばまだかわいい。人生は大海原にも例えられる様に、翻弄という波の様なものが絶えずうごめいていて、どこかを目指して進むにしても、その気力を奪う事や動転させる事には非常に長けている。故に簡略的には、" 喉元過ぎれば熱さを忘れる ""小鳥"はこの状態に引き戻される事 [続きを読む]
  • 30-13 事情の作用
  • 「 ささっどうぞどうぞ・・」" ペコリ "首を動かして礼を示した"小鳥"の父親は、" ゴクゴクゴク・・ "「 くぅ〜〜 」グラスに注がれた酒を一気に飲み干し、「 あら〜 いい飲みっぷりで・・」一升瓶の蓋を急いで開けた"葵"の母親はお酌をしながら嬉しそうに、「 何だか"リー(小鳥)"ちゃんのお父さんって素敵ねぇ・・」お世辞にも聞こえる言葉を続けた。「 ほんとにすみません・・」それに対して"小鳥"の母親が再び頭を下げると、 [続きを読む]
  • 30-12 流れ酒
  • 「 ところで、"小鳥"は一人っ子と聞いてるけんど・・」「 はい・・」「 そうすると、今はどちらも若いからアレだけんど、いずれは福島に帰って面倒を見るって事も考えんと・・」"葵"の父親は、"小鳥"がこのまま山梨に居る訳にもいかないのではないかという懸念を見せた。しかしすかさず、「 この子はとうに縁を切って籍も抜いていますし、正直私達は、老後の面倒を見てもらおうなどと思ってはおりません・・ ですから、もう子供は [続きを読む]
  • 30-11 両家の対面
  • "小鳥"と"葵"が暮らす一宮のアパートから"葵"の実家までは、車を走らせれば30分程の道のりで、約束の時間を考えれば、そうのんびりしている訳にもいかず、「 そろそろ行ったほうがいいら?」「 えっ? あっそうだね・・」すっかり話しに夢中になっていた"葵"も、「 じゃっ、お父さんお母さん、こんな嫁ですけど、どうぞよろしくお願いします・・」「 "イー(葵)"ちゃん、こちらこそよろしくね・・」福島から掛け付けた"小鳥"の [続きを読む]
  • 30-10 親と妻
  • 「 で、結婚したのは何時?」「 11月11日に籍を入れたんだ・・」「 そう・・」少しあきれた様な母親に、「 結婚式も挙げてあげられなくてさ、結婚指輪も向こうのお母ちゃんが買ってくれて、色々と向こうの両親には世話になってて、それで俺も親がいるって思っちまって・・」「 名前はなんて言うの?」「 くろいことり・・」「 アンタじゃないわよ!お嫁さんの!」「 みたあおい・・ 今はくろいあおいだけどね 」「 そう・・」 [続きを読む]
  • 30-9 報告
  • 「 もしもし?」「 あら、久しぶりね・・ 元気にしてるの?」"小鳥"は久しぶりに母親に電話を掛けていた。「 あのさぁ、俺結婚したんだ・・」「 はっ?」驚いている母親を気にせず、「 それでさぁ、結納金が必要でさ・・」「 ちょっとアンタ、さっきから何を言ってるの?」「 だからさ、嫁に貰うには結納金が必要なんだって・・」「 そんないきなり言われたって、お母さんはそのお嫁さんだって知らないし、だいたいアンタは絶縁す [続きを読む]
  • 2016,10 書籍発行にて
  • しばらくぶりではございましが、この度、ブクログのパブーにて、新刊:イーストヘッド発行しました。この作品は、" Left zoom " から続く、リアルな心境のウタの綴りです。小説の連載は、もうしばらくで再開する予定です。応援、愛読してくれている方々には、日々感謝しています。「 ありがとうございます 」 [続きを読む]
  • #093 恩恵
  • 入籍をしたかどうかは紙切れ一枚の話で、それを節目にして盛り上がった気分は今は何処で、幸せに向かって行くばかりの予想とは違い、その暮らしの実態は、小鳥一人の稼ぎを葵と分かち合っていて、故に自由度は極めて少なく、一人の頃と比べてしまえば、それは我慢の付きまとうものでしか無かった。しかしその全てがそれだけに留まるかと言えばそうでは無く、例えば喧嘩ひとつ取ってみても、感情をぶつけた後にそのレスポンスに気付 [続きを読む]
  • #092 夫婦観
  • 今までで一番ブサイク・・ブサイク・・ブサイク・・ブサイク・・・普通は結納金・・結納金・・結納金・・結納金・・結納金・・・どっから来たのかもわからんような・・わからんような・・わからんような・・わからんような・・・葵の台詞が何度も何度もリフレインして、それは眠りから覚めても尚続いていた。「 おはよう・・ 」「 あぁ、おはよう・・ 」お決まりの朝はコーヒーが出され、シュポッ「 っふぅ〜〜〜 」一本目のたばこ [続きを読む]