Inazuma Ramone さん プロフィール

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Inazuma Ramoneさん: Feel The Darkness
ハンドル名Inazuma Ramone さん
ブログタイトルFeel The Darkness
ブログURLhttps://feel-the-darkness.rocks/
サイト紹介文ボンクラの、ボンクラによる、ボンクラのためのパンク/ハードコア文芸・小説サイト
自由文映画『北京原人』が「ジュラシック・パークに対する東映からの回答」であるように、「ロード・オブ・ザ・リングに対する東映からの回答」的ボンクラ創作小説を中心に、短編小説やエッセイ、詩を書いています。
マッハ78や東映、バカ映画、B級SF・ホラー映画や小説等が好きな方は、暇つぶしに読んでみてください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供64回 / 316日(平均1.4回/週) - 参加 2012/10/23 12:11

Inazuma Ramone さんのブログ記事

  • Autographic 第四話:家路
  •  明日には病室を引き払うんだから自分の荷物をまとめておこう。退院できる嬉しさに、着替えやマグカップを出してバッグに詰めていると、母さんがクスクス笑いなが話しかけてきた。「退院するのは明日よ。まだ荷物を片付けるのは早いんじゃないの?」「明日、退院したらすぐ病院を出られるようにしとかなきゃ! ねえ、小鹿野のおじさんの家に泊まりに行っていいか聞いてよ!」「家に着いたら聞いといてあげるわ。お母さん、退院の [続きを読む]
  • Autographic 第三話:透明
  •  朝、目が覚めるとバイタルサインチェックをして、朝食前に放射線治療。放射線専用の部屋へ行き、治療前の説明で、放射線を体に当ててどれくらいのエネルギーが吸収されるかを、Gy(グレイ)という単位を使って説明されるものの、まったく分からない。放射線機器の治療台の上に寝て、ジッと目を閉じ放射線照射が終わるのを待つ。 ブザーが鳴り、放射線技師の若い男の人が出てきて、気分が悪くなったらすぐ看護師を呼ぶように言わ [続きを読む]
  • Autographic 第二話:虚無
  •  空っぽのまま生きてる屍のような今の僕には、どんな慰めの言葉も気分転換も無意味だ。明日の放射線治療も投薬治療も、僕の心を前向きにすることはない。僕の体はこのまま衰え、死に向かってひた走っているんだから。「大舘さ〜ん、検温しますよ〜」 川に泥水が流れるように僕の心を巡っていたドス黒い思考が、看護師さんの声で堰き止められた。今日もバイタルサインチェック、毎日体温と脈拍を測って点滴の交換。これじゃポジテ [続きを読む]
  • Autographic 第一話:絶望
  •  中学三年生になったばかりなのに、僕は急性骨髄性白血病と診断され入院している。このところ目眩がしてたし、毎日のように体もだるい。先月、体育の授業中に貧血を起こして倒れてしまい、保健室の先生に病院へ行くよう言われ、帰宅して母と共に病院へ行った。精密検査の必要があって近隣の大学病院に数日間入院し、検査した結果がこれだ。 最初はたいした病気だとは思ってなかった。田舎町の小さな病院じゃ検査設備がないから大 [続きを読む]
  • 原人ワインと原人まんじゅう
  • もうすぐ八月も終わるというのに気温が39度を超えたため、涼を求めて隣町の滝に行ってきた。隣町の観光課は観光地として滝をプッシュしてるようだが、小さな滝なのに「秩父華厳の滝」なんていう日光市からクレームがきそうなネーミング。新しい名前でも公募したほうがいいんじゃないかと思いながら滝壺へ行くと、滝壺で泳いだらしき黒人女性と日本人男性の若いカップルに遭遇。女性は体にバスタオルを巻いてたが裸で泳いだのか?  [続きを読む]
  • 【徹底討論!】オタクとマニアの違いとは?
  •  現在働いている店舗は従業員にオタクが多い。連中の話はアニメやゲーム、マンガなどが多いのだが、たまにアイドルグループや声優の話しも出る。アニメはマジンガーZや巨人の星、ゲームは平安京エイリアンからゼビウスくらいまでの世代なので、オタク連中との年齢差もあって雑談すらままならない。 俺の歳だと、オタクなんていうと小さい女の子を殺した奴や、ぶつぶつ独り言を言いながらニヤニヤしている奴など、ちょっと近づき [続きを読む]
  • 三峯神社へ
  •  父方の伯母に頼まれ、成年後見人の手続きをしようと思い親族に同意書を送ったのだが、反対者が出て手続きが頓挫している。 非常に恥ずかしい話なのだが、反対している者たちは俺が伯母の財産を使い込むのではないかと思っているらしい。成年後見人は財産の相続者ではなく、裁判所の監督の元で資産の管理と事務手続きをするんだとを説明しているのだが納得してくれず、資産がいくらあるか見せろの一点張り。 伯母にハンコを押さ [続きを読む]
  • Fuck Off And Die !
  • 空を漂う白い雲 蠢く黒い感情内臓を掴み出して握り潰すドロドロした心 話す事なんか何もない女子高生の笑い声 ムカムカするほど黄色い声巷の声は心に突き刺さり 漂う白い雲は涙から湧き出た雲自分の心に問いかける 馬鹿でいいから正しくありたい中指を突き立て 唇を歪ませながら叫んでやるぜFuck Off And Die !川を流れる青い水 交差する感情脳みそを掴み出して捻り潰す猥雑な心 話を聞く気もない自動車のクラクション 気 [続きを読む]
  • 溺れる髪
  •  寝苦しい夏の夜、若者は涼を求め外に出てしまいがちだ。意味もなくコンビニの駐車場に溜まったり、バイクや車で走り回ったりする。夏のイベントといえば、花火や祇園祭、七夕などであるが、どの地域でも心霊スポットを巡り肝試しをするのは、夏の定番行事になっているのだろう。我が地元も例外ではなく、夏休みともなれば心霊スポットと噂される場所に若者の集団が現れ、夜中に大騒ぎをしては付近の住民に迷惑をかけていた。 も [続きを読む]
  • 出版業界の崩壊
  •  出版危機と言われて久しい。もう二十年以上になるだろうか。若者はマンガすら読まなくなっているし、大手取次(本の問屋を取次という)の日版は、今ごろ社長が非常事態だと言いだし、トーハンに至っては現社長就任時の言葉が、「一致団結して街の本屋さんがやっていける態勢をつくっていくことが私の使命」と、トンチンカンなことを言う始末である。 中堅取次の栗田は破綻して大阪屋と合併、株主である大手出版社から経営者が送 [続きを読む]
  • Ghost Dance
  •  高校三年生の夏休み、お盆直前に山の向こうに飛行機が落ち大惨事になった。隣の県の、我が県との県境にあるふたつ隣の街の学校の校舎や体育館が遺体収容場所になり、うちの方まで大パニック、ふたつ隣の街は住民や市内の会社へ行く人以外は街にすら入れない状態だった。 誕生日が夏休み前の奴には、合宿免許などを使って夏休みに車の免許を取得する奴もおり、俺の友達には夏休み前に免許を取得してしまった奴までいて、俺もそい [続きを読む]
  • 第二話 Big Women 其の10
  •  彼女は物心ついた頃に母親とともに風呂屋へ売られ、風呂屋で生きていくため、幼いころから男を喜ばせる性技を身に付けざるを得なかったのだ。よく見れば顔は整っており美人といって差し支えない。スラリとした身体は出るところは出ており腰はキュッとくびれている。 ベラマッチャは手にしていた林檎を一口かじり、父親についてローズに尋ねた。「お父上が所属していた団体は分かるのかね? キミが『アレながおじさん』とやらを [続きを読む]
  • 第二話 Big Women 其の9
  • 「フフッ……訳が分からないって顔してるね。あんた、名前は?」 シャブリン・ローズに言われ、名乗ってなかったことに気づいたベラマッチャはハッとし、紳士としての己を取り戻して恭しく名乗りはじめた。「レディ、名乗りもせず失礼した。僕の名はアンソニー・ベラマッチャ、先ほどオヤジ殿からアブドーラ・ザ・ベラマッチャーという名前を付けられた。これからよろしく頼む」 だが、シャブリン・ローズはベラマッチャが差し出 [続きを読む]
  • 惑星ブルース:再開編
  • 「よお、ベラマッチャ! 久しぶりじゃねえか。酒でも飲みにきたのかい? へっへっへ……どうだい? 転職後の生活は?」 アンソニー・ベラマッチャは、ポロスの街にあるポコリーノが不法占拠中の空き家に来ていた。そこには、シャザーン卿とヘンタイロス、カルロス・パンチョスもいる。「むぅ、ここはポコリーノ君の家ではないか。突然ここにいる理由が分からんが、なぜ君たちは集合しとるのかね?」「余が知るわけなかろう。長 [続きを読む]
  • Heaven Sent:あとがき
  •  拙著「Heaven Sent」をお読みいただき、ありがとうございます。 もともと小説を書き始めたのは、映画を見に行った帰りに夫婦喧嘩になったのが始まりでした。ロード・オブ・ザ・リングというファンタジー映画を見に行き、面白かったという嫁に話しを合わせてたら「寝てたくせに!」と言われ、あんなものは俺でも考えられると啖呵を切って引っ込みがつかなくなってしまったのです。しかし、小中学校の作文くらいしか長文を書いた [続きを読む]
  • Heaven Sent:第二十四話(最終話)
  •  夢で見るだけだと思っていた光と声が、なぜ真昼の店内に出現したのか分からない。だから混乱した。光の中から人が現れ、しかもあの声が「仲良くしろ」と、今まで見た夢とは違うことを言ったのだ。 でも、俺はすぐこの篠塚由樹という女が嫌いになった。いちいち癪に障ることを言っては俺をイラつかせる。もっとも、俺が彼女を嫌いだったように、彼女も俺のことが嫌いだと言ってたようだったが。 店舗の飲み会でカラオケに行った [続きを読む]
  • Heaven Sent:第二十三話
  •  課長の配慮で二月から店舗で勤務することになったが、やっぱり体を動かして働いてると嫌なことを思い出す機会が少ない。本部でデスクワークをしてるより精神的に楽だし、なにより自分で売り場を作るのが楽しいし商品が売れると励みになる。最初は本部から来た社員だと警戒されていたが、半年ほど働くうちに他の従業員とも打ち解け、一緒に遊びに行ったり飲みに行ったりする奴もできた。 店舗業務が楽しくて、もう本部には戻りた [続きを読む]
  • Heaven Sent:第二十二話
  •  途中でコンビニに立ち寄り弁当でも買おうと思ったが、どうにも食欲が湧いてこない。まあいい、腹が減ったらファミレスにでも行けば済むことだ。そのままアパートの駐車場まで行き、出入口横の自動販売機で缶コーヒーを二本買い、部屋戻った。 お袋に泣かれ、とうとう子供のことは言えなかったし、明日は会社の上司に自分の身に起こった状況を伝えなければならない。今の俺の精神状態では仕事を続けることすら無理そうだ。でも、 [続きを読む]
  • Heaven Sent:第二十一話
  •  俺の涙で濡れた離婚届の上に理恵子の涙が重ねて落ち、二人の署名が滲んでいく。その離婚届を理恵子が拾い、代わりに通帳や印鑑を置き、頬を涙で濡らしたまま無言で部屋から出ていった。理恵子の後ろ姿を目で追いながら、心に空いたブラックホールのような底なしの穴の中に、希望という光とともに自分自身が吸い込まれていく気がする。 ドアが閉まる音とともにすべてが終わり、俺は涙を拭きもせずに床に寝転んだ。もう何もする気 [続きを読む]
  • Heaven Sent:第二十話
  •  離婚しようとしてる相手の金を勝手に使うなんて考えられないし、勝手にアパートの連帯保証人にされたのだって信じられない。そんなの、たとえ夫婦でも有印私文書偽造じゃないか。なにより、親父とお袋が援助してくれた金が入っていた口座は、両親から援助された金を使わずにとっておくため会社近くの銀行で新規開設した、理恵子には教えてない銀行口座だったのだ。たとえ結婚してる間は夫婦の共有財産になるとしても、理恵子の行 [続きを読む]
  • Heaven Sent:第十九話
  •  もしかしたら服や本の間、CDの間に紛れ込んでいるかもしれない。そう思って全ての荷物を取り出して確認するものの、預金通帳も印鑑も入ってない。ダイニングに置きっぱなしになっている何個ものゴミ袋の中や、置いてあるはずのないキッチンや玄関まで探すものの、やっぱり通帳や印鑑は置いてなかった。 あの口座には、俺の窮状を知った親父とお袋が、自分たちの貯金を切り崩して振り込んでくれた五十万円が入っている。使わずに [続きを読む]
  • 雲の中で散歩
  • 濃いスタッフが多い新店舗に慣れるのに時間がかかりそうで精神的に疲れたため、気分転換しようと自宅から車で40分と近場の、隣町の美の山公園まで散歩に行ってきました。生憎の曇り空で肌寒かったのですが、コスプレ写真を撮影してる人たちもおり、まだ桜も残っていたので、雲に隠れそうな山の景色を眺めてイライラした気分を落ち着かせることができました。↓ 美の山公園からの景色ここから10分車を走らせれば、前所属店の山間の [続きを読む]
  • Heaven Sent:第十八話
  •  実家からアパートへ戻る途中でコンビニに立ち寄り、夕食の弁当とビールを二本買った。荷物を片付けるのに手間がかかりそうなので、途中で作業を中止したくなかったのと、短期間とはいえ、理恵子と二人で暮らした住まいになるべく長くいようと思ったからだ。結婚当初は、嫌な思い出だけでなく良い思い出もある。二人してリビングから離れず、ずっと抱き合って映画を見たり音楽を聴いたりしてたし、そのまま愛し合うこともあった。 [続きを読む]
  • 【平成三十年三月三十日】前略、橋の上より
  • 前略、山間の店舗の皆さん、お元気でしょうか?送別会を開いていただいてからまだ一週間ですが、お便りします。そちらの新店長と入れ替わりの異動、自分には意味が理解できません。そちらの新店長も自分も、お互い通勤時間が二倍になりました。そちらの店長は他県から山越え、自分は県境の川を越えて通勤です。東京の銀座から引っ越してきて四十六年、子供の頃から自慢だった流域面積日本一の川、今、初めてフザけんなって思ってま [続きを読む]
  • Adios Amigos !
  • 2月22日に内示を受け、3月15日付で人事異動が発令された。こんど行く店舗は、いま在籍している店舗より月商が700万円ほど高い店舗で、我が社の平均的な現所属店と違い取り扱い品目が少々特殊な店である。2年前、土地絡みで営業を続けられなくなって閉店した前所属店と同規模の売り上げ、引き継ぎに行ったらスタッフはオタクが多く濃い印象で、おまけに南米系住民が多いので慣れるまでは色々な面で混乱しそうだ。前所属店が閉店する [続きを読む]