Nick さん プロフィール

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Nickさん: 日々是口実/映画批評的妄想覚え書き
ハンドル名Nick さん
ブログタイトル日々是口実/映画批評的妄想覚え書き
ブログURLhttp://diverseblog.blog.fc2.com/
サイト紹介文新作映画(もしくは新作DVD)を中心に、週1本ペースでレビューします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供83回 / 365日(平均1.6回/週) - 参加 2012/10/23 19:42

Nick さんのブログ記事

  • 『予兆 散歩する侵略者 劇場版』 東出宇宙人大活躍の巻
  •  『散歩する侵略者』のスピンオフドラマの劇場版。 WOWOWにおいて全5話で放映されたものを140分にまとめたもの。 『散歩する侵略者』と設定は同じで、ほぼ同じころに別の場所で起きていたことを描いていく。主人公の山際悦子(夏帆)の周囲の人物が普段と何かしら違うように感じられるという描写から始まる。夫の辰雄(染谷将太)はベランダから遠くの空を見てぼんやりしているし、同僚のみゆき(岸井ゆきの)は家に幽霊 [続きを読む]
  • 『あゝ、荒野 後篇』 ボクシング≒生きること
  •  寺山修司原作、岸善幸監督の『あゝ、荒野 前篇』の続き。◆親と子の関係 冒頭は競馬のシーン。競馬では血統というものが重要視されるらしい。優秀な血筋の親から生まれた子ならば、子も優秀である可能性が高いということだろう。それでもそうした血に抗おうとする子だっている。鳶(トンビ)から生まれても鷹(タカ)になろうともがくのだ。 前篇から引き続いてこの後篇でも多くの親子関係が描かれている。新次(菅田将暉)と [続きを読む]
  • 『あゝ、荒野 前篇』 昭和95年を生きる
  •  原作は歌人・劇作家として知られ、いくつもの映画作品も残している寺山修司。この原作は寺山唯一の小説作品とのこと。 監督は『二重生活』でデビューした岸善幸。『二重生活』には門脇麦演じる主人公の彼氏役で菅田将暉も顔を出していたから今回の主役での起用ということだろうか。もうひとりの主役には『息もできない』のヤン・イクチュン。 原作は未読なのだが、その時代背景は寺山修司がこの小説を書いた60年代ということに [続きを読む]
  • 『亜人』 永遠の命を授かったら何をする?
  •  原作は桜井画門の同名コミック。すでにアニメ化もされているらしい。 監督は『踊る大捜査線』シリーズや『幕が上がる』などの本広克行。 “亜人”というのは絶対に死ぬことのない人間の亜種ということらしい。主人公の永井圭(佐藤健)は交通事故で一度は死亡するものの、直ちに生き返り日本国内3例目の亜人であることが判明する。亜人と判明すると日本政府に保護されるというタテマエとなっているのだが、裏では亜人の特殊能 [続きを読む]
  • 『サーミの血』 選ばれない者の怒りと憧れ
  •  第29回東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞を受賞した作品。 公式ホームページによれば、サーミとは「スカンジナビア半島北部の北極圏を中心に、トナカイ遊牧民として知られる少数先住民族」のこと。 監督のアマンダ・シェーネルはスウェーデン人とサーミ人とのいわゆる“ハーフ”とのこと。 1930年代、スウェーデンでは先住民族のサーミ人は劣等民族として扱われていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校で学ぶのはス [続きを読む]
  • 『散歩する侵略者』 人類最強の武器は?
  •  『岸辺の旅』『クリーピー』などの黒沢清の最新作。 原作は前川知大が主宰する劇団イキウメの舞台とのこと。 黒沢清と言えば、その作品の多くが幽霊が出てくるホラーということになるわけだけれど、今回はSFである。幽霊の話は狭い範囲のものになりがちだ。幽霊は誰かを恨みに思ったり、場所に憑いたりはするけれど、生者の世界の転覆までは考えないからだ(『回路』はそれを狙っていたらしい)。それに対してSFであるこの [続きを読む]
  • 『三度目の殺人』 「嘘の回想シーン」の受け入れ難さ
  •  『そして父になる』などの是枝裕和監督の最新作。 主演は『そして父になる』以来のタッグとなる福山雅治。 弁護士の重盛(福山雅治)は友人の摂津(吉田鋼太郎)に頼まれ、殺人の前科を持つ男・三隅(役所広司)の弁護を引き受ける。三隅は解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけたことを認めている。勝ちにこだわる重盛にとっては、この事件に関わることは気が進まない。接見を重ねるたびに三隅の主張はころころと変わり [続きを読む]
  • 『ダンケルク』 陸海空のすべての戦いを体験する
  •  『ダークナイト』『インターステラー』などのクリストファー・ノーランの最新作。 イギリスでは誰もが知っているという「ダンケルクの戦い」という実話の映画化。「ダンケルクの戦い」というのは実は撤退戦で、第二次大戦中の1940年にフランスのダンケルクに追い込まれたイギリス兵たちの負け戦を描いている。 『ダンケルク』は3つのパートに分かれている。ダンケルクの浜辺で救出を待つ40万人のイギリス兵たちのパート。ここ [続きを読む]
  • 『新感染 ファイナル・エクスプレス』 韓国発ゾンビ映画に震撼せん
  •  監督のヨン・サンホはアニメ畑の人らしいのだが、今回が初の実写作品。 9月30日からはこの作品の前日譚となるアニメ作品『ソウル・ステーション パンデミック』も公開されるとのこと。 評判の悪い邦題はダジャレだが、原題は「Train to Busan(釜山行き)」というもの。 主演には『トガニ』『男と女』などのコン・ユ。共演にはやはり『トガニ』に出ていたチョン・ユミ。そのほかでは身体を張った闘いを見せることになるマ・ド [続きを読む]
  • 『エル ELLE』 一筋縄ではいかない感じ
  •  『ロボ・コップ』などのポール・ヴァーホーヴェン監督の最新作。 原作は『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』の原作者でもあるフィリップ・ディジャンの小説『oh...』。 第74回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞と最優秀外国語映画賞を受賞した作品。 冒頭、ミシェル(イザベル・ユペール)が侵入してきたマスク姿の男に自宅でレイプされたことが示される。驚くのはその後のミシェルの行動で、彼女はレイプされた女性が [続きを読む]
  • 『少女ファニーと運命の旅』 必死の逃亡者のノスタルジー
  •  『ポネット』などのジャック・ドワイヨンの娘さん、ローラ・ドワイヨンの監督作品。 ファニー・ベン=アミというユダヤ人女性の自伝『ファニー 13歳の指揮官』をもとにした作品。 1943年ナチスの支配下のフランスが舞台。13歳の少女ファニー(レオニー・スーショー)はふたりの妹と一緒に親元を離れ児童施設にかくまわれている。その時代、ユダヤ人は次々と収容所送りにされていたからだ。つかの間の平和があった児童施設も密 [続きを読む]
  • 『スターシップ9』 またまた宇宙でひとりぼっち
  •  『ヒドゥン・フェイス』などの脚本を手がけたアテム・クライチェ・ルイス=ソリヤの初長編作品。Netflixのドラマシリーズ「ナルコス」のチームが制作とのこと。 原題は「ORBITA 9」。 公害で住めなくなった地球を捨て、別の惑星へと向かうエレナ(クララ・ラゴ)。エレナは宇宙船内で生まれ、両親はエレナのためにその宇宙船から降りた。その後、約20年もの間ひとりでの生活をしてきたエレナの前に、エンジニアの男アレックス [続きを読む]
  • 『ウィッチ』 すべてを脱ぎ捨て自由な森へ
  •  ロバート・エガースの初監督作品。サンダンス映画祭で監督賞を受賞するなど評判になった作品。 『スプリット』のアニヤ・テイラー=ジョイの主演作。 舞台は1630年のアメリカ・ニューイングランド。篤い信仰心のためにコミュニティを追放されることになったウィリアム(ラルフ・アイネソン)とその家族たちは、ゲートで区切られた安全な場所を離れ、森の近くの荒地に住むことになる。長女トマシン(アニヤ・テイラー=ジョイ) [続きを読む]