Nick さん プロフィール

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Nickさん: 日々是口実/映画批評的妄想覚え書き
ハンドル名Nick さん
ブログタイトル日々是口実/映画批評的妄想覚え書き
ブログURLhttp://diverseblog.blog.fc2.com/
サイト紹介文新作映画(もしくは新作DVD)を中心に、週1本ペースでレビューします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供81回 / 365日(平均1.6回/週) - 参加 2012/10/23 19:42

Nick さんのブログ記事

  • 『ラブレス』 家庭には愛がないからほかで探してみた
  •  『父、帰る』『裁かれるは善人のみ』などのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の最新作。 カンヌ国際映画祭では審査員賞を獲得した。 一流企業で働く夫ボリス(アレクセイ・ロズィン)と、エステサロンのマネージャーをしている妻ジェーニャ(マリヤーナ・スピヴァク)は離婚協議中だった。互いにはすでに別のパートナーがいて、現在住んでいるマンションは売却予定。問題となるのは12歳の息子アレクセイ(マトヴェイ・ノヴィコ [続きを読む]
  • 『娼年』 松坂桃李、売ってるってよ
  •  原作は石田衣良の同名小説。 監督は『愛の渦』『何者』などの三浦大輔。 大学生のリョウ(松坂桃李)はアルバイト先のバーである女性と出会う。御堂静香(真飛聖)と名乗るその女性に誘われるがまま自宅に赴くと、彼女の娘・咲良(冨手麻妙)を抱くように言われ……。 口のきけない娘のために男を買うセレブ母なのかと思っていると、実は御堂は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナー。娘とのセックスは情熱を測 [続きを読む]
  • 『素敵なダイナマイトスキャンダル』 思いも寄らぬ人生
  •  『南瓜とマヨネーズ』『ローリング』などの冨永昌敬の最新作。 「ウイークエンド・スーパー」「写真時代」「パチンコ必勝ガイド」といった雑誌の編集長として知られる末井昭。彼の自伝的エッセイ『素敵なダイナマイトスキャンダル』がこの映画の原作となっている。 この作品は末井昭の半生を追うクロニクル(年代記)である。と同時に、70年代初めから80年代の終わりという昭和の風俗史を描いたものでもある。このころの写真雑 [続きを読む]
  • 『時間回廊の殺人』 ホラー映画に付け加えたスパイス
  •  監督は『マッド・ドライバー』などのイム・デウン。 主人公ミヒには『シュリ』などのキム・ユンジン。チラシなどでは主人公と同じ扱いだけれど、実際には脇役の神父を演じるのはオク・テギョン(韓国のアイドルグループ2PMのメンバー)。 ※ 以下、ネタバレもあり! 映画はいきなり事件の真っ只中から始まる。何者かが自宅に侵入し、主人公のミヒ(キム・ユンジン)の夫と長男を殺したというのがそのあらましなのだが、ミヒ [続きを読む]
  • 『犬猿』 キラキラとドロドロ
  •  『ヒメアノ〜ル』などの吉田恵輔の最新作。 脚本も吉田恵輔の『麦子さんと』以来のオリジナル。 二組の兄弟・姉妹を主人公としたコメディというのが大雑把な要約になるのだけれど、笑わせながらもシリアスな側面も感じさせる作品となっている。一組目は、印刷会社の営業担当の金山和成(窪田正孝)と、その兄で刑務所から出たばかりの卓司(新井浩文)。もう一組は、和成の仕事相手の下請け会社の女社長・幾野由利亜(江上敬子 [続きを読む]
  • 『羊の木』 魚を埋めると何が芽吹く?
  •  原作は山上たつひこ+いがらしみきおの同名漫画。原作は読んでいないのでわからないのだが、映画版は原作とはかなり異なる内容になっているとのこと。 監督は『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』『美しい星』などの吉田大八。 寂れた港町・魚深に6人の男女が移住してくる。その受け入れを担当するのは市役所職員の月末(錦戸亮)。実はこの6人は全員が元殺人犯。田舎の過疎問題と、受け入れ先が難しい元受刑者にとっての新 [続きを読む]
  • 『ジュピターズ・ムーン』 ヨーロッパにおける奇跡待望論?
  •  『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』のコーネル・ムンドルッツォ監督の最新作。 タイトルの“ジュピターズ・ムーン”とは、いくつもある木星の衛星なかの「エウロパ」のことを指している。「エウロパ」には生命体が存在する可能性があるとも言われており、「エウロパ」つまり「ヨーロッパ」に新しい可能性が秘められているかもしれないという希望が込められているようだ。 この作品はハンガリーを舞台にしている。ハンガリ [続きを読む]
  • 『ベロニカとの記憶』 記憶という厄介なもの
  •  原作はジュリアン・バーンズのブッカー賞受賞作品『終わりの感覚』。 監督は『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラ。 若かりし頃には激情を求めたりもしたトニー(ジム・ブロードベント)も、今では年老いて平穏無事な生活を送っている。しかし、ある日突然届いた手紙に平穏な日々は揺さぶられることになる。手紙の相手はかつての恋人ベロニカの母親からで、わずかばかりのお金とかつての友人エイドリアンの日記をトニ [続きを読む]
  • 『ブリムストーン』 西部劇版サイコスリラー
  •  監督はオランダのマルティン・コールホーヴェン。 ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた作品。 口のきけないリズ(ダコタ・ファニング)がいる小さな村に、顔に傷のある牧師(ガイ・ピアース)がやってくる。なぜかリズはその牧師のことを避けるようにしている。ふたりの過去に何があったのかという疑問を抱かせながら物語は進んでいく。 この作品は4章構成で成り立っていて、第1章「啓示」において [続きを読む]
  • 『悪と仮面のルール』 悪を理解するための思考実験?
  •  原作は中村文則の同名小説。この小説はウォール・ストリート・ジャーナルの「ザ・10ベスト・ミステリーズ」にも選出された。 監督の中村哲平はミュージックビデオ、CMなどを手掛けてきた人とのこと。  自分の息子に地獄を見せ、純粋な「悪」として育て上げるというかなり荒唐無稽な設定。 なぜこんな設定が必要とされているのか。映画では主人公新谷(玉木宏)と同じ家系に連なる伊藤亮祐(吉沢亮)との会話に、そうした設定 [続きを読む]
  • 『二十六夜待ち』 月に願いを
  •  監督は『アレノ』『海辺の生と死』の越川道夫。 原作は佐伯一麦の同名短編(『光の闇』所収)。 震災ですべてを失った由美(黒川芽以)は叔母(天衣織女)のもとに身を寄せる。まだ若いのに引きこもりがちな由美のことを気にかける叔母の言葉もあり、外で働くことにした由美は小料理屋での仕事を見つける。物静かな店主の杉谷(井浦新)はかつて記憶を失い、身体が覚えていた料理の腕でその店を営んでいた。 過去を失い自らの [続きを読む]
  • 2017年の映画ベスト10!
  •   『The NET 網に囚われた男』  『ネオン・デーモン』  『男と女』  『哭声/コクソン』   『草原の河』  『光』  『ウィッチ』  『パターソン』  『あゝ、荒野(前篇、後篇)』  『南瓜とマヨネーズ』         (観た順に10作品) 少し遅れてしまったけれど2017年の10本を。 『The NET』はご贔屓のキム・ギドク作品ということもあってのゴリ押し。一番残念だったのはそのギドクの『STO [続きを読む]