帝埜 羅露 さん プロフィール

  •  
帝埜 羅露さん: Made In Y
ハンドル名帝埜 羅露 さん
ブログタイトルMade In Y
ブログURLhttp://yashiru090.blog.fc2.com/
サイト紹介文現実/非現実/グロテスク/ややエロティック/銃撃戦/超能力/戦闘シーン/恋愛/悲哀
自由文完結『背の高い刑事と傷の少ない犯人の話』
 屁理屈っぽいぽてっとした顔の刑事と、“私”の物語。
 私と刑事である彼とを繋ぐ事件は世間で一般的に、北軽井沢山荘銃殺事件と呼ばれていた。



連載中『くじらの夢』
 こぽこぽこぽ。
 額に突き出た角の真下の穴から幾つかの気泡が生まれ、水面へと上っていく。

 主は、立派なシロナガスクジラ“だった”。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供5回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2012/11/15 09:08

帝埜 羅露 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 昆虫のカプセルトイ 4
  •  緋色の街は、非常に煌びやかなところであった。凝灰岩を積み重ねて作られた二階から三階建ての建物が、自動車2台分ほどの道幅を空けて、向かい合って並んでいる。そしてその建物の間、頭上には、多くの赤提灯や赤垂れ幕がぶら下がっていた。 どこまで行っても道は狭く、どこを見ても赤提灯と赤色の垂れ幕が目に入る。提灯には金色で模様が描かれており、その種類は連によって様々であった。垂れ幕にも金色で文字が書かれていた [続きを読む]
  • 昆虫のカプセルトイ 3
  •  自動車三台は優に通れるような幅のある道を、たった一人、自転車を漕いで進む。背後、左右の三方遠くには背の高い黒山。コの字型に聳える黒山は、乾いた土の香りを十分に含んだ冷たい風を時々届けてくれた。それは非常に心地よい冷たさで、私の背中を優しく押して送り出してくれるようだった。 黒山からの風を感じなくなった頃、私の前方には背の高い建物群が見え始めていた。自分の家の周りでは役目を果たせぬ肥沃な土も、黒山 [続きを読む]
  • 時計部屋の鍵と少女 7
  • 「見つけてくれた?」 聞き知った声が響いた。方角は分からない。幾重にも反響してしまっていて、うまく位置が特定できないのだ。それはまるで背後から囁かれたようにも、前方から話しかけられたようにも聞こえたし、右か、あるいは左からであった可能性もあるし、頭上、あるいは足元からである可能性も否めなかった。なにせ私は自分が今どこにいるのか分からないのだ。道理に沿って考えれば、下にそれなりに広い空間があって、手 [続きを読む]
  • 昆虫のカプセルトイ 2
  •  今家を出ればすぐに弟に追いつけると思ったが、私はそうしなかった。弟は今朝ご飯を食べていない。きっと会う頃には相当な空きっ腹だろう。私は顔を洗うなり、急いで米を研いだ。次いで身支度をして、整ったその上からエプロンを着た。ざくざく青菜を切って湯に放る。油抜きした油揚げも細く切って放る。これは私の朝ご飯用のお味噌汁だ。その側で鮭を2切れ焼いて、冷蔵庫から常備菜の詰まったタッパーを1つ選んだ。鮭2切れの [続きを読む]
  • 昆虫のカプセルトイ 1
  • 「緋色の街の先の、金色の稲穂畑の先に、青い森があるのは知ってる?」「うん。 しってる。」「その森の中にね、機械の都会に行くためのバス停があって、そのバス停のすぐとなりに、ガチャガチャがたくさんあるんだって。」「ガチャガチャ?!」「そ!」 弟の瞳がきらりと輝く。ガチャガチャとは、レバーを回すことで小さな玩具を内包したカプセルが出てくる、児童用自動玩具配布機だ。正確にはカプセルトイというが、レバーを回 [続きを読む]
  • 時計部屋の鍵と少女 6
  • 「わぁ!」 平らな棚に下ろしてあげたかったのだが、所狭しと並んだカンカンのうちの一つに丁度降ろしてしまったらしい。大五郎がぽてっという可愛らしい音を立てて尻餅ついたのが分かった。「ああ、ごめんね。」 とっさに大五郎を降ろした辺りに手を伸ばす。私の指先はふわふわの大五郎ではなく、硬いカンカンを撫でた。 そのカンカンには温度がなかった。冷たくも暖かくもない。本当に触っているのかも疑わしいくらいだ。しか [続きを読む]
  • 時計部屋の鍵と少女 5
  •  バチン。 大五郎が言うと同時に、再び視界が暗くなった。また照明が落ちたのだ。天井を見上げて確認すると、天井に埋め込まれた照明のうちの半数が眠りについていた。「急がないと。」 私と大五郎は、一緒に一つずつ振りながらお目当てのカンカンを探した。 一つ目のカンカンは中身が空っぽではないかと思うくらい軽くて、左右に振ると重たいゴンゴンという音がした。転がるというよりは、裏側から打ち付けられているような衝 [続きを読む]
  • 過去の記事 …