hit4papa さん プロフィール

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hit4papaさん: 暇つぶし雑記
ハンドル名hit4papa さん
ブログタイトル暇つぶし雑記
ブログURLhttp://hit4papa.blog.fc2.com/
サイト紹介文ミステリ/純文学/SF/ビジネス/ノンフィクション国内外問わずなんでも読みます。
自由文ほぼ読書記録。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供157回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2012/12/16 00:34

hit4papa さんのブログ記事

  • 【本】筒井康隆『筒井康隆全童話』-風刺が効いたSF作品(童話)
  • 筒井康隆全童話タイトル通り筒井康隆作の短編童話集。ジュブナイルってことで、小学校低学年ぐらいが対象だろうか。ほぼひらがなで書かれている。怪獣化したゴミに蹂躙される人々「かいじゅう ゴミイのしゅうげき」、宇宙の先にあったものは「うちゅうを どんどん どこまでも」、宇宙人に命を与えられた銅像たち「地球は おおさわぎ」、巨大化した赤ちゃん「赤ちゃんかいぶつ ベビラ!」と、風刺が効いたSF作品だ。住宅地と団 [続きを読む]
  • 【本】乾くるみ『リピート』-最後の最後でおっ!とはなった
  • いわゆる時間遡行ものでミステリタッチにストーリーが展開する作品。10ヵ月前に意識だけが過去に戻る”リピート”。ランダムに選び出された9人の男女は、主催者の誘いにのって半信半疑のままリピートを体験する(深く考えてはいけない)。彼らは、大金持ちになるのか、人生の選択をやり直すのか。そして、主催者の目的は何?という謎に引っ張られながら読み進めることになる。作中に言及されるケン・グリムウッド「リプレイ」は人 [続きを読む]
  • 【本】窪美澄『雨のなまえ-湿度の高い短編集
  • 雨降りの日のような辛気臭くて湿度の高い短編集。途中で読むペースが落ちてしまうほど、いたたまれない気分にさせるのは、如何ほどか自分にも共通する部分があるからなのかもしれない。心の底にある欲望が、ふいに発露してしまうような居心地の悪さ。主婦がパート先のバイト学生に想いを寄せる「記録的短時間大雨情報」、自分と不釣り合いな憧れの美女との暮らし「雷放電」、いじめに対しての無力さを痛感する教師「ゆきひら」他、 [続きを読む]
  • 【本】小川洋子『妊娠カレンダー』-そこはかとない居心地の悪さ
  • 懐妊した姉。精神的に不安定な日々をおくる彼女を淡々と見守る妹。妹はまた、役立たずの義兄に冷ややかな視線を浴びせる。日誌のようにつづられる三十八週間、殊更悪意が表出するわけではないが、底冷えする読後感のがタイトル作「妊娠カレンダー」。いうならば、日々、夫に高脂肪高塩分の食事をふるまう妻のごとし。他の二編、身体にハンディがある男性との交流「ドミトリイ」、宗教の訪問勧誘をする親子との出会い「夕暮れの給食 [続きを読む]
  • 【本】ジリアン・ホフマン『報復ふたたび』-好き嫌いがわかれそう
  • 猟奇連続殺人事件に対峙する女性検事補の活躍を描いた傑作ミステリ『報復』から三年。今度は、事件に関わった警察官たちが次々に残虐な手口で殺害されていく。前作の犯人は刑務所の中だが、そもそもの証拠の妥当性に疑義が生じ主人公はピンチに陥いる。ゆらいだ正義のために苦悩し、恋人とも仲違いをしてしまうという辛い展開であり、犯人捜しというよりも登場人物たちの内面を際立させた作品だ。ただ、こういうかたちの続編は、前 [続きを読む]
  • 【本】宮尾登美子『一絃の琴』-こりゃまたアツい芸道小説
  • ご維新から昭和にかけて、高知を舞台に一弦琴を極めた女性二代の人生を描いた作品。女性の自立が極めて難しい時代、そして地方都市にあって、幼い頃から芸事への情熱を昂らせる主人公のひとり苗。苗が人生の様々な逆境を乗り越え形成した流派で偉才を放つ弟子、もうひとりの主人公蘭子。情熱、嫉妬、執念が(しつこいくらいに)細やかな感情表現で語られる。時代とともに一弦琴は隆盛から衰退へと移り変わっていくわけだが、二人の [続きを読む]
  • 【本】丸山才一『年の残り』-密度が高い作品集
  • 老境に入った男たちの生と性に対する悲哀が描かれたタイトル作「年の名残り」は、時制を前後させた濃密なお話に仕立てられている。世間的な成功をつかみながらも、これから人生に諦めがつくかつかないかの境界で戸惑う瞬間ということになるだろうか。文章に取り消し線を用いるといった手法は、行間をチラ見せさせられているような不思議な感覚を味わう。夫婦の倦怠から主婦のよろめき「川のない街で」、疎んじていた旧友との邂逅「 [続きを読む]
  • 【本】ビル・S・バリンジャー『消された時間』-好き嫌いが分かれるアレ
  • 喉を裂かれ靴を履いただけの裸体の男。記憶を亡くした瀕死の男の手がかりは靴の中の千ドルだけ。並行して語られるのは、同じシチュエーションで死亡した男の捜査という、出だしからぐっとくる謎が開陳されていく。生き残った男は、警察に目をつけられながら、自分の過去を探るという展開は面白いのだが、このミステリは好き嫌いが分かれるアレ。トリックのための無理矢理な人間模様が、ミスリードというより混乱に拍車をかける。そ [続きを読む]
  • 【本】吉田修一『うりずん』-写真と小説のコラボ
  • 写真家 佐内正史と小説家 吉田修一がコラボレーションした作品。前半はタイトルが付された数枚からなる写真で、後半は写真と同タイトルの小説からなる。お二方の制作の過程は判然としないが、写真から得たインスピレーションを吉田さんが小説として書き上げたかのよう。ここを想像するもの楽しい。写真と小説の息がぴったりのものもあれば、単純には結びつかないものもありだが、各作品に通底するのは、ひとが苦々しい日々から一歩 [続きを読む]
  • 【本】日垣隆『つながる読書術』-自分には耳が痛いだけ
  • 言うなれば人生の糧をなる読書のあり方を述べた著書だろか。インプット(読む)からアウトプット(書く)のプロセスの重要性と、それをいかに効果的・効率的におこなうかが述べられている。プロならではの多読のテクニックやコミュニティとしての読書会のお作法等、おなじ目的の本読みには参考になるのだろうと思う。ただ自分のように、その時々の感動なり怒りの感情なりを覚えておけば十分とういう忘却上等のゆるゆふわ読書派には [続きを読む]
  • 【本】出久根達郎『佃島ふたり書房』-本と友情の物語ゆえに好みのど真ん中
  • 東京は佃島の古書店「ふたり書房」を舞台に、明治から昭和にかけて、ひとりの男の人生をつづった作品。はからずも古書店の下働きをすることとなった少年とその周辺が、震災や戦争を経て、街の風景とともに変わっていく様が描かれる。本作品は、本と友情の物語ゆえに好みのど真ん中。古書の取り引きのシーンは興味深く読ませてもらった。少年から老境にかけての成長物語でもあるが、教科書的な押しつけがましくないのが良い。主人公 [続きを読む]
  • 【本】ジリアン・ホフマン『報復』-正義のあり方が問われる傑作ミステリ
  • 逮捕された猟奇連続殺人鬼の姿を見て、女性検事補は慄然とする。その男は、12年前、彼女を子供が成せないほど暴行した犯人と気がついたからだった。事件当時、夢を絶たれ恋人を失った検事補は、死刑判決を勝ち取るべく熱意を燃やす・・・過去を消し前途有望となった主人公の前に突然現れた悪夢。はたしてこの裁判は私闘なのか。主人公の過去が暴かれていく中、予想外の事態が勃発していく。法廷シーンを含め緊迫の連続で、ラストへ [続きを読む]