S さん プロフィール

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Sさん: 弟子のSです
ハンドル名S さん
ブログタイトル弟子のSです
ブログURLhttp://asnaillivesinashell.sblo.jp/
サイト紹介文 武術の稽古日誌
自由文武術,修行,弟子,太極拳,柔術,護身術,稽古,合気,師弟,剣術,読書,更年期,中高年
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2012/12/22 11:53

S さんのブログ記事

  • 『聖の青春』
  • 前回の記事に対し、私を心配してくださる方からいくつかの親身なご意見をいただいた。ありがとうございます。『聖の青春』という映画を観ました。早逝した天才棋士・村山聖の物語ですが、劇中で彼が声を震わせて「勝ちたいんじゃー!!」と叫ぶシーンがあります。つまらない将棋には目もくれず、至高の将棋だけを見つめている。「勝ちたい」。最高の勝負を勝ちたい。性格は異なりこそせよ、ライバル羽生も同じく勝負に憑かれた人種 [続きを読む]
  • 元弟子のSです
  • ブログを始めた当初、4年後にこんなタイトルの記事を書くことになろうとは思いも寄らなかったが、前回の記事に書いた「弟子であろうとするSです」なんて認識は甘く、既に師弟関係は解消されていた。・・といっても、稽古は条件付きで継続中だが。師のブログから引用すれば、私の仮破門の理由は、生き死にに関わる術を教え教わるという信頼関係の土台を私が無視したせいだ。一つ間違えば死に直結する迂闊な失敗を繰り返す。教えをな [続きを読む]
  • このごろのこと
  • 弟子とは師との契約において「山のカラスが黒かろうと、師が白と言えば白」と、おのがエゴをドブに捨てることを承服した者のことである。それはこちらの記事にあるように、師が命じていること=弟子が望んでいること=武術が要求していることの三位一体が成立しているので、事実上、理不尽な無理難題を押し付けられるということはないからだし、見ている領域の違いによる実力差があるとき、一段高い(深い)領域の人間の意図は、低 [続きを読む]
  • 忘れようとしても思い出せない2
  • 自分は地頭が悪いと書いたが、先日の稽古あとに試練が待っていた。師から次のような問題が出された。設問を誤りなく記せるかどうかも自信がないが書いてみる。“ジャンケンをしてグーで勝つと「グリコ」、チョキで「チヨコレイト」、パーで「パイナツプル」とそれぞれ歩みを進められるゲームで、いま「相手グー×自分パー」で負け、相手が3歩先行した。あと3回ジャンケンして勝つためには次に何を出せばよいか? 心理でなく論理で [続きを読む]
  • 子供空手のこと
  • 助手として子供空手の稽古に参加させてもらうようになってから3年ほど経つだろうか。大変な思いもたくさんするけれど、子供から学ぶこと、空手から学ぶことが多く、負の感情を相殺して余りあるものがある。このところ印象に残った出来事をいくつか。小学1年生のSくん。元気の塊のような子だが、まだ背が小さくて、組手ではいつも相手を見上げながら戦っている。同級生に「S、小せえ」とか言われても全く意に介さない。性質がいいの [続きを読む]
  • 忘れようとしても思い出せない
  • 集中すると周りが見えなくなる。私のそれは集中ではなく熱中と呼ぶのだという。直せと師からさんざん注意されているのだが、この怒涛の集中力に助けられた経験も今まで多くあり、いちがいに悪者扱いすることができない(人の性質とはおしなべてそういうものではないでしょうか)。なので課題は、集中すべき時とそうでない時を使い分けられるようになることだと思っている。稽古中は、当然ながら、周りが見えなくなるような集中にふ [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 師によれば「ピザって麺類ですよね」と言い張ってきかないのが私だということだ。「いや違います」と答えても「だって小麦粉でできてるじゃないですか」と強弁する。麺類かどうかは「原材料」でなく「形」で決まるのだ、といくら教えても聞き入れない。認識にない概念を受け入れようとしない。かように物事の理解になにかと支障がある私に、先週、師から課題が出された。「フルコンタクト空手の突きの基本は直突きだが、蹴りは回し [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 昨日の稽古で、剣術の動きを利用した力の出し方をやった。剣道の「叩く」刀使いと違い、剣術の(つまり日本刀の)刀使いは柄の方向に「スライドさせる」。稽古では自己の他者化・身体の道具化ということをよく言われるが、刀を持った腕〜肩〜背中をひとつながりに道具化し、尻文字を描くように(←Sの解釈です)腰を中心とした体幹でコントロールして斬る。両手で握った刃物を腰でスライドさせるイメージを、徒手の動きに反映する [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 朝パワーボールを回してすんなりモーター音が出ると「あら、今日はいい日だ」と思う。ダメな時はどうがんばってもダメなのに、回る時は予定調和感があって特に達成感もない。静かにぶんぶん言っているパワーボールをゆっくり転がしていると「ユナイテッド(和合)」という単語が心に浮かぶ。なんの引っかかりもない、ロスコの絵のような静謐。師から解説動画を紹介された「ナイファンチ」の動作を一通り覚えた。技術的なことやら何 [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 弱点の左足が先週から不調なせいで、何となく全体的にテンションが下がっている。自分のテンションにかかわらず構造で戦えるようになるには、どうすればいいのだろうか。筋力やフィジカルで人に対抗できる可能性が私の場合皆無なので、内功で聴勁や化勁を鍛えるとか、体や動きの仕組みを使って強くするといった話が大好きだ。そんな私の最近のマイブームは後者の稽古の一つである「三戦立ち」だ。ミッキーマウスのようにかかとをつ [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 内功がつづく。師に不思議な球を渡された。パワーボールとかパワーリストとか呼ばれるトレーニング器具だ。見たことのない人のためウィキペディアから丸うつししておくと、「野球ボールほどの大きさの球形プラスチックケースに、重量のあるボールが内蔵されている。ボールの中心には金属の軸が通っており、これを中心にボールが回転する。軸はプラスチックケース内部の赤道面を自由に動くようになっている。」初めに中のボールに縦 [続きを読む]
  • 自殺よりは武術
  • 20分に1人が自ら命を絶つ自殺大国、日本。衣食足りて民度も低くないのに、生きづらさを抱える人の多い国。武術に出会う前までの私は、村上龍という作家にずいぶん勇気づけられてきた。アグレッシブな彼の著作を読むと、東の空に朝陽が昇るごとく希望が胸に湧くのだった。彼の言葉に「自殺よりはSEX」というのがある。死ぬくらいなら快楽を求めよ、全力で自分を救え。世の中のすべてのものはさみしさを紛らわすためにある。落ち込み [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 金曜稽古の帰り、前回「わからない」と書いた師のブログの記事について質問する。私「死に捉われていると本当にやりたいことがわからなくなると書かれていますが、明日死ぬと思えばこそ本当にやりたいことがわかる、ということがあるんじゃないでしょうか」師「Sさんの言うそれは死に捉われているのでなく、死から自由になっているんです。なぜ二つを違う話だと思うのか。死の恐怖から自由ならば、不死も明日死ぬのも同じことです [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 道で殴られて「社会が悪い!」と叫びながら死んでいくよりクロスカウンターで倒した方が美意識に適う。師はこのツイートに先行し、道で殴られたり金を奪われそうなときに「悪いのは私ではなくそういう社会なのだから私には責任がない。だから自己防衛しません」と言っていると殺されます。100年先の理想社会よりたったひとつのの自分の命のほうが大事です。と書いておられる。座学で教わった「生死事大(しょうじじだい)」とはこ [続きを読む]
  • 上野千鶴子さん3
  • 前回の記事で引用した師のツイート:道で殴られて「社会が悪い!」と叫びながら死んでいくよりクロスカウンターで倒した方が美意識に適う。早い話が私もそっちのが趣味に合ってる、ということなのですが、道で殴られて「社会が悪い!」と叫びながら死んでいく、という箇所の、「道」を「DV」に置き換えて読むと深く考えさせられるものがある。たとえばDV被害者に反撃を勧めるカウンセラーはいないという。それができるようなら彼女 [続きを読む]
  • 上野千鶴子さん2
  • きっかけは夏の初め、「ケンカ」の三文字に目がとまって読んだ『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(遙洋子)だった。時を同じくして旅行先で自称フェミニストの腕白中高年二人(どちらも護身術教室の生徒)から上野千鶴子賛を聞き、よくわからないが何か縁めいたものを感じて、この女性学の第一人者の著作を読み始めた。『〈わたし〉のメタ社会学』『女という快楽』『ザ・フェミニズム』『発情装置』『生き延びるための思想』・・ [続きを読む]
  • システマ見聞録3(最終回)
  • システマの講座3回目。今日が今期の最終日。印象に残ったものを特記。・スティックワーク。縦一列に並んで、棒を持った一人(暴漢役)が対向し、ウワーという叫び声とともに突っ込んでくる。列はまっ直ぐなので先頭以外の人に暴漢は見えない。見えない状態から、叫び声と周りの人の動きで判断して逃げる。縦一列のほか、横一列の前面から・背面から襲われる、円陣で雑談中に襲われる、などのバリエーション。このワークの指導は北 [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 課題のミット受け。きっかけは子供空手の時間に師がデモでされた回し蹴りを私がミットで受け損ね、前腕部に当てて、折れたかと思うほど痛い思いをしたことに始まる。少し位置がずれていれば私のひじが相手の足の甲にヒットして怪我させていたかもしれず、師はこれを重く見て、そのつぎ、私は瀬尾さんを相手にスパーリングの稽古をしたのだった。正直に書くけれど、何年も稽古でキックミットを使ってきたが、今までとくに受け方を意 [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 稽古のたびに新たな課題やら謎やらヒントを受け取り、それがまた自分の実生活の問題や興味と絶妙にリンクするものだから、取り組むことがいっぱい。充実してていいけど記録が追いつかない。ここ一週間の覚え書き。9月2日・占い師として近日プロデビューする瀬尾さんにタロットリーディングをしてもらう。「カップのペイジ」逆位置。背景に水が流れ、ペイジ(騎士見習い)の捧げ持つカップには魚が入っている。この魚は他者から魚卵 [続きを読む]
  • 上野千鶴子さん
  • 「見る」ことと別にもうひとつ、最近考えていること。先日、稽古からの帰途で師と、あらまし次のような話をした。「人によって抵抗の多い少ないはあろうが、我々は道を裸足で歩けない。公衆の面前で踊りだしたり、裸になったりできない。赤ん坊は往来で裸にされても恥ずかしがることはないのに、アダムとイブ以来、なぜ人は「こうすると恥ずかしい」「こうすることはふさわしくない」と思うのか。あるいは化粧。口紅の色は一般に赤 [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • 今日、発達・進化ということについて、通信技術を例にとって師から伺った話を覚え書き。「情報をより速く伝達しよう」という試みを歴史的にざっくりひもといて、飛脚 → 馬 → 伝書鳩 → FAX → メールとしたとき、「伝書鳩」と「FAX」の間に質的な変革、別次元への飛躍があることがわかるだろう。物理的に早く運ぶ技術を究めるのも凄いことだけれど、電気信号を用いることで、人は物理的な移送という制約から自由になった。のちに [続きを読む]
  • システマ見聞録2
  • システマ2回目。直前までバイトだったため時間前におにぎりを口に押し込んでいると生徒の方が「お仕事帰りですか?」と笑顔で声をかけてくださった。「もぐもぐ(はい)」。教室は穏やかで和やかな雰囲気。システマTシャツに身を包んだ方が多く、愛着が伝わってくる。今日のイントロは「腰痛対策」。痛むのは背中側でも、腹ばいでなく仰向けで、みぞおちや鼠径部周辺をマッサージする。まずパートナーに触れ、硬いところ・痛がると [続きを読む]
  • 稽古メモ
  • あちこち出かけていろんな人と話して本も読んで映画も観て、楽しく武術的にも充実した夏休み・・・と思っていたが、二週間ぶりに稽古してみたら、今まで投げられたことのない人に投げられ、師との自由推手では同じパターンで何度もやられるという、かつての悪癖が再発していた。キキだったら、トンボとリア充したあと「魔法が弱くなってる・・・」と暗澹とする場面だ。弱くなっていてショックですと師に伝えると、ブログの新しい記 [続きを読む]
  • システマ見聞録
  • 朝日カルチャーセンター立川「ロシア武術『システマ』入門」に参加する。入門と言ってもそれ用のクラスが設けられているわけではなく、行ってみたら、レギュラークラスに初心者として加入するかたちだった。練習は月2回、生徒は10人弱。生産年齢(?)の男性が大半。探したが昼間のクラスがほぼ皆無なのは、そうした人々がシステマを学ぶ中心だからだろう。システマは創始者ミカエル・リャブコがまだ存命中(というか私とほぼ同い [続きを読む]
  • 8月3日
  • 書きかけの記事があったけどちょっと衝撃的なことがあってそちらに囚われている。水曜日に稽古に向かう途中、乗った電車で人身事故が起き、私の車両がよりによって「救出」作業が行なわれている現場の踏切前に停車したのだ。警官や消防や鉄道の人達が懸命に復旧作業する傍らに、不自然な大きさの「それ」は置かれていた。たぶん上半身しかなかったと思う。何か訴えるように顔をこちらに向けていた。壮年の男性であった。遅刻してな [続きを読む]