齋藤裕 さん プロフィール

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齋藤裕さん: 新潟の弁護士による交通事故ブログ(新潟の交通事故)
ハンドル名齋藤裕 さん
ブログタイトル新潟の弁護士による交通事故ブログ(新潟の交通事故)
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/niigatanoikoutuujiko
サイト紹介文 新潟合同法律事務所の弁護士が交通事故について解説します。交通事故の相談料は無料です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供62回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2013/01/09 19:59

齋藤裕 さんのブログ記事

  • 耳小骨離断(交通事故)
  •  福岡地裁平成30年3月30日判決は、交通事故による耳小骨離断について判断を示しています。   耳小骨離断は、耳小骨の連鎖に離断が生じるものであり、側頭骨骨折などの際に生ずるとします。 当該訴訟の原告は事故により耳小骨離断が生じたと主張しました。   しかし、裁判所は、耳小骨離断は事故直後から難聴を生ずるのが通常なのに原告は翌日において難聴がうかがわれなかった、軽度の外傷によって耳小骨離断が生じる可 [続きを読む]
  • 自転車の傘さし運転と過失相殺(交通事故)
  •  京都地裁平成28年6月14日判決は、自転車と自動車の交通事故について、傘さし運転を過失相殺において考慮しています。 この事故は、見通しの悪い、同幅員の道路が交差する交差点を直進する自転車と自動車が衝突したものです。 裁判所は、自動車には徐行義務があったのに怠り、前方注視義務違反もあったとしました。 他方、自転車については傘差し運転をしていたこと、自動車を発見したのに停止するものと軽信してそのまま [続きを読む]
  • 右折自動車とその後方から走行してきたバイクとの交通事故の過失割合
  •  大阪地裁平成27年10月9日判決は、右折自動車とその後方から走行してきたバイクとの交通事故の過失割合について判断を示しています。 裁判所は、自動車については、右後方から来るバイクを見落とした過失があったとしました。 他方、バイクには追い越しをする際に自動車の右折合図を見落とした過失があったとしました。その他、バイクが対向車線上あるいは中央線上を走行して多数の自動車を一度に追い抜いており、それは危 [続きを読む]
  • 散歩中の犬により歩行者が転倒した事故の賠償責任(交通事故)
  •  大阪地裁平成30年3月23日判決は、ランニング中の人が、散歩していた犬を避けようとして転倒した事故について、犬の飼い主に賠償責任を認めています。 これは散歩中の犬が突然走り出し、飼い主が手に持っていたリードが放たれ、驚いたランナーが転倒したというものです。転倒時の犬とランナーの距離は50センチメートルほどでした。 裁判所は、まず、動物の占有者は動物を散歩させる際、動物を係留させる義務があったとし [続きを読む]
  • 見通しがきかない交差点と過失相殺(交通事故)
  •  大阪地裁平成28年5月17日判決は、黄色点滅信号で進入してきた直進自動車と、赤色点滅信号で進入してきた原動機付自転車が十字路で衝突した事故の過失割合について判断を示しています。 裁判所は原動機付自転車には、停止線などで一時停止し、左右の安全を確認すべき義務を怠った過失があったとしました。 他方、自動車にも、見通しのきかない交差点であったため、徐行して交差点に進入し左右の安全を確認すべき義務があっ [続きを読む]
  • ノーカーゾーン内の交通事故の過失割合
  •  大阪地裁平成17年4月1日判決は、ノーカーゾーン内での交通事故について過失割合の判断をしています。 事故は、ノーカーゾーン内の信号機のない交差点で、自動車と自転車が出会い頭に衝突したというものです。自転車が左方車、自動車が右方車です。 自動車は許可を得てノーカーゾーンに進入しました。ノーカーゾーンで自転車の通行は許されていました。 裁判所は、当該ノーカーゾーンについて、「安全で緑豊かな住環境を維 [続きを読む]
  • 交通整理をしていた警備員に自動車が衝突した交通事故の過失割合
  •  名古屋地方裁判所平成24年12月21日判決は、交通整理をしていた警備員に自動車が衝突した交通事故の過失割合について判断を示しています。 これはスーパーマーケットの駐車場から道路に出ようとした自動車が交通整理をしていた警備員に衝突したというものです。 自動車は右折しようと加速し、そこで警備員に衝突しました。 被告は、警備員が車道にいたとして、警備員に2割の過失があると主張しました。 しかし、裁判所 [続きを読む]
  • 集団横断と過失割合(交通事故)
  •  大阪地裁平成27年5月21日判決は、集団横断の該当性について判断を示しています。 別冊判例タイムズ「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準 全訂5版」は、集団横断・通行について、「歩行者が集団で道路を横断・通行することをいう」としたうえで、「車からの発見容易性を考慮して、歩行者の過失相殺率を減算修正することとしている」としています。 このように集団横断であれば歩行者の過失が減産されることになり [続きを読む]
  • 主婦と臭覚・味覚障害(交通事故)
  •  大阪地裁平成29年4月20日判決は、主婦について臭覚・味覚障害による逸失利益を認めています。 損害賠償による逸失利益は、労働に影響がある場合にだけ認められるのが原則です。そして、臭覚・味覚障害については多くの仕事において悪影響がなさそうであり、簡単に逸失利益が認められない障害類型といえるでしょう。 大阪地裁は、被害者が家事従事者であることから、臭覚障害・味覚障害について家事への悪影響があるとして [続きを読む]
  • 車両直前横断の歩行者とバイクの交通事故の過失割合
  •  大阪地裁平成29年4月20日判決は、車両直前横断の歩行者とバイクの交通事故の過失割合について判断を示しています。 事故は駅前ロータリーで発生しました。65歳の女性が、駐車車両の直前から車道に出てバス停に向かおうとしましたが、そこに差し掛かったバイクと衝突しました。 裁判所は、車道を横断してバス停に向かう者もいるという状況であったので、バイクの運転手としては横断者がいることを想定して前方注視すべき [続きを読む]
  • 脳挫傷被害者による示談の効力(交通事故)
  •  大阪高裁平成22年9月15日判決は、交通事故で脳挫傷となった被害者の長男が行った示談の効力を有効としました。 被害者は脳挫傷により意識障害も生じましたが、回復し、子どもらをそれを認識し談笑をしていた、長男に賠償の件は任せると言っていたことなどから、意思能力はあり、長男に交渉を任せたこと(委任契約)は有効だとしました。 裁判所は、交通事故被害者が賠償について家族に全面的に任せることは特に論理的思考 [続きを読む]
  • 自賠責は労災に優先して被害者に賠償すべきとされた裁判例(交通事故
  •  通勤災害に該当する交通事故で労災保険から被害者に支払いがなされた場合、労災保険給付を行った国は自賠責に対して自己が被害者に支払った分の請求をすることができます。 しかし、自賠責には支払い限度があります。そこで、労災保険から自賠責への請求と、被害者から自賠責への請求との調整の在り方が問題となります。 東京高裁平成28年12月22日判決は、被害者が優先して自賠責からの支払いを受けることができるとされ [続きを読む]
  • 給与所得者の休業損害について(交通事故)
  •  民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準下巻2018所収の武富一晃裁判官「給与所得者の休業損害を算定する上での問題点」は休業損害算定方法について実務の取扱いを整理しています。 同裁判官によると、休業損害計算の方法としては、? 休日を含んだ平均日額を基礎収入とし、これに休日を含んだ休業期間を乗じる方法? 休日を含まない実労働日一日あたりの平均額を基礎収入とし、これに実際に休業した日数を乗じる方法? 休日 [続きを読む]
  • 交差点で犬を洗っていた人が自動車に衝突された交通事故と過失割合
  •  京都地裁平成23年10月7日判決は、交差点で犬を洗っていた人が自動車に衝突された事故の過失割合について判断を示しています。 この事故は貨物自動車がバックしているときに、犬を洗っていた人にぶつかったというものです。  裁判所は、現場が住宅街であったこと、自動車運転手がバック前にその人に気づいていたという事情を踏まえ、犬を洗っていた人に過失はないとしました。 別冊判例タイムズ「民事交通訴訟における過 [続きを読む]
  • 整骨院における施術費のうちどこまで損害として認められるか(交通事故)
  •  交通事故において、医師の指示などがあった場合には、整骨院における施術費についても賠償の対象となるとされます。 しかし、さらにどの範囲まで賠償の対象となるかが問題となります。 この点、民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準下巻2018所収の吉岡透裁判官「整骨院における施術費について」は、整骨院について賠償対象となる範囲について整理しています。 同裁判官は、1 労災保険料金の1・5から2倍を上限の目安と [続きを読む]
  • 高校生以上の女子の逸失利益算定(交通事故)
  •  前回、年少女子の逸失利益算定における基礎収入について述べました。 今回は、やはり民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準下巻2018所収の影山智彦裁判官「女子年少者の逸失利益算定における基礎収入について」を素材に検討します。 同裁判官によると、1 16から18歳まで  女子の平均賃金を用いるものがあるものの、全労働者の平均を用いるものが多い2 高校卒業後(25歳くらいまで)  学歴に応じた女子の平均賃 [続きを読む]