齋藤裕 さん プロフィール

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齋藤裕さん: 新潟の弁護士による交通事故ブログ(新潟の交通事故)
ハンドル名齋藤裕 さん
ブログタイトル新潟の弁護士による交通事故ブログ(新潟の交通事故)
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/niigatanoikoutuujiko
サイト紹介文 新潟合同法律事務所の弁護士が交通事故について解説します。交通事故の相談料は無料です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供58回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2013/01/09 19:59

齋藤裕 さんのブログ記事

  • 12級の後遺障害で家屋改造費用の賠償が認められた事例(交通事故)
  •  重大な後遺障害が残った場合、家屋改造費用が認められることがあります。しかし、重大とはいえないような後遺障害の場合には家屋改造費用が認められることはあまりありません。 この点、京都地裁平成14年12月12日判決は、後遺障害等級12級の事例で313万1400円もの家屋改造費用の賠償を認めています。 同判決によると、被害者は、「後遺障害のため、自宅での家事、歩行に困難を来たすようになり、家屋内の段差の [続きを読む]
  • 床暖房・ウッドデッキの費用が賠償された事例(交通事故)
  •  名古屋地裁平成23年2月18日判決は、遷延性意識障害などの後遺症が残った被害者について、床暖房・ウッドデッキの損害賠償を認めました。 裁判所は、床暖房については、被害者が体温調整ができないこと、気管切開もしているため空気をクリーンに保つ必要性があること、床暖房は一般的に見られる施設であり特に珍しいとか高価というものではないことなどを踏まえ、床暖房の費用を賠償の対象としました。 また、ウッドデッキ [続きを読む]
  • 交通事故と墓代
  •  交通死亡事故の場合、葬儀費は賠償の対象となります。 墓についても賠償の対象とされるというのが判例です。 最高裁昭和44年2月28日判決は以下のとおり述べます。「人が死亡した場合にその遺族が墓碑、仏壇等をもつてその霊をまつることは、わが国の習俗において通常必要とされることであるから、家族のため祭祀を主宰すべき立場にある者が、不法行為によつて死亡した家族のため墓碑を建設し、仏壇を購入したときは、そ [続きを読む]
  • 将来の通院交通費(交通事故)
  •  交通事故で通院しなければならないような場合、交通費が賠償対象となります。 この点、将来の通院交通費が賠償対象となることもあります。 広島地裁福山支部平成16年5月26日判決は、遷延性意識障害が残った被害者について、関節拘縮予防と嚥下機能防止のために運動療法と言語療法のリハビリを行う必要があるとして、1回1万1040円として、週1回リハビル通院するという前提で、985万0638円の通院交通費を認め [続きを読む]
  • 取調べのための交通費の賠償(交通事故)
  •  交通事故で通院などする場合、その交通費は賠償対象となります。 同様に交通事故のために必要となった用事のための交通費は賠償対象となりえます。 東京地裁平成26年3月27日判決は、事故の発生場所である広島市まで交通事故遺族が取り調べのために出向いた際の交通費・宿泊費13万7120円を損害賠償の対象となるものとしました。 これは「捜査機関から取り調べの要請があれば、それに応ずる必要がある」ことが理由と [続きを読む]
  • 医師への謝礼と損害(交通事故)
  •  入通院する場合、所定の費用とは別に医師に謝礼を払うようなことがあります。 この点、交通事故で受診した場合の医師への謝礼を損害として認める裁判例もごく一部ありますが、基本的には否定的な裁判例が多いです。 例えば、横浜地裁平成25年3月26日判決は、「医師への謝礼は、社会通念上被告が賠償すべき相当な損害とは認められない」として医師への謝礼が損害賠償の対象とならないとしました。 東京地裁平成21年2 [続きを読む]
  • 役員就任を前提とした逸失利益が認められた事例(交通事故)
  •  交通事故で障害が残った場合、それで労働能力が喪失したとみなし、逸失利益が賠償の対象となります。 その場合、通常は収入は事故時における収入を前提とすることになります。 しかし、大阪地裁平成17年3月25日判決は、被害者が団体の理事・常務理事になることを前提とした逸失利益を認めています。 この点、判決は、被害者は中途採用ではあったものの、被害者が同和問題の研究家として実績をあげてきた人物であること、 [続きを読む]
  • 高額な介護費用を認めた裁判例(交通事故)
  •  交通事故で重度な障害が残り、介護が必要となった場合、介護費用が賠償として認められます。 この介護費用の額は事件によって違いますが、横浜地方裁判所平成21年5月14日判決は、日額3万2354円の介護費用を認定しています。 前提として、被害者には遷延性意識障害(いわゆる植物状態)が見られます。 そして、介護については、24時間介護で、2名の交代制となります。 それらの事情を前提に裁判所は日額3万2 [続きを読む]
  • 一日2000円の付添看護費を認めた事例(交通事故)
  •  交通事故で被害者が入院し、近親者が付き添いをした場合、一定の場合には1日5500〜7000円の付添看護費が賠償されることがあります。 ただし、これは近親者が付き添えば直ちに認められるものではなく、近親者が立ち会う必要性が要件となります。 この点、東京地裁平成8年3月27日判決は、付添いについて医学的観点からの必要性などは立証されませんでした。 しかし、親族などが見舞いに訪れ、そのたびに着替えな [続きを読む]
  • 学校付添費(交通事故)
  •  医療上などの必要性があり、親族が病院で被害者のために付添いをした場合、付添看護費が認められることがあります。 これと同様、子どもが交通事故に遭い、保護者が通学に付き添う必要がある場合、学校付添費が賠償対象となります。 東京地裁平成26年8月27日判決は、学校付添費を賠償対象としました。 被害者は車椅子での登校をしており、そのため一日あたり1000円の学校付添費が認められました。 保護者が学校で付 [続きを読む]
  • てんかんの症状固定後の治療費(交通事故)
  •  交通事故で傷害を負った場合、もうこれ以上治療してもよくならないという症状固定状態となった場合、以降の治療費は損害賠償の対象とならないのが原則です。しかし、一定の場合には損害賠償の対象となります。 東京地裁平成7年10月31日判決は、交通事故でてんかんになった被害者の症状固定後の治療費について損害賠償の対象としています。 裁判所は、将来にわたり、てんかん予防と脳の能力悪化防止のため抗けいれん剤の服 [続きを読む]
  • 精神疾患罹患と入院時の個室料(交通事故)
  •  交通事故被害者が入院時に個室に入った場合、治療上の必要性などがあれば個室代も賠償の対象となります。 大阪地裁平成25年3月8日判決は、交通事故被害者がパニック障害に罹患しており、周辺に危害を加えることもあったとの事情があり、そのため他患者に危害を加える可能性があるとして病院が要個室証明書を発行した事案について、個室代を賠償の対象としました。しかし、その事情は医療的なものではなく個人的なものだった [続きを読む]
  • ガス管の配管工の臭覚脱失と後遺障害(交通事故)
  •   交通事故で臭覚脱失が発生しても、多くの職業では臭覚がなくても業務に支障がないため、逸失利益の賠償が認められないか、減額されることが多くあります。 大阪地裁平成29年8月30日判決は、ガス管の配管工に交通事故で臭覚脱失の後遺障害が残った事例について逸失利益を認めています。 被害者には12級相当の臭覚障害、12級の醜状障害、12級の間接の疼痛などがあるとされ、併合11級と認定されています。 裁判所 [続きを読む]
  • 歩行者の斜め横断・イヤホン装着と過失相殺(交通事故)
  •  大阪地裁平成29年3月28日判決は、横断歩行中の歩行者が斜め横断をし、かつ、イヤホンを装着していた事例の過失割合について判断を示しています。 事故は午後8時40分に発生しました。 信号機はなく、横断歩道は25メートル先でした。片側に歩道が設置されていました。 裁判所は、歩行者も自動車に注意すべきだった、夜間であるため歩行者の発見が困難だった、歩行者が斜め横断をしていたこと、歩行者がイヤホンをして [続きを読む]
  • 大雨時における後方目視義務と過失割合(交通事故)
  •  大阪地裁平成21年2月26日判決は、大雨時に自動車が後方目視をしないまま進路変更し、バイクと接触した事故について、過失割合について判断を示しています。 裁判所は、自動車のドアミラーは水滴によって後方を確認しづらい状況となっていた、それにも関わらず自動車運転者は後方を直接目視しないまま車線変更をしようとしたとして自動車運転手の過失を9割としました。 別冊判例タイムズ「民事交通訴訟における過失相殺率 [続きを読む]
  • 運転席ドアと自転車が衝突した交通事故の過失割合
  •  大阪地裁平成28年12月28日判決は、自転車が自動車の右側を通り抜けようとしたところ、停止していた自動車のドアが開き、そこに自転車が衝突した事故の過失割合について判断を示しています。 事故の時間は午後8時16分です。 裁判所は、自転車は相当速い速度で走行しており、ライトを点灯していなかったとしつつ、自動車運転手が衝突まで自転車に気づいていなかったこと、自転車が迫った直前にドアをあけたこと、ハザー [続きを読む]
  • 進入路手前進入と過失相殺(交通事故)
  •  大阪地裁平成29年2月24日判決は、高速道路上での進入路手前進入をした自動車と本線を走行していたバスの事故の過失割合について判断を示しています。 高速道路の合流地点において、本線車道に入ろうとする自動車が、加速車線を十分な距離走行しないまま本線車線に進入することを進入路手前進入といい、道路交通法75条の7第1項で禁止されています(別冊判例タイムズ「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準 全訂5 [続きを読む]
  • 高次脳機能障害で5級⇒7級に認定が下がった事例(交通事故)
  •  名古屋高裁平成26年11月20日判決は、地裁段階で高次脳機能障害5級に認定されていた被害者について、7級と等級を下げる判断をしました。 5級、7級の限界を知る上で参考になると思うので御紹介します。 7級は、能力の半分程度を失った場合、仕事上困難はあるが多少の援助があればできる状態です。 5級は、能力の大部分を失った場合、仕事上困難が著しく大きい場合です。 判決では、被害者は、料理の盛り付け、提供 [続きを読む]
  • 耳小骨離断(交通事故)
  •  福岡地裁平成30年3月30日判決は、交通事故による耳小骨離断について判断を示しています。   耳小骨離断は、耳小骨の連鎖に離断が生じるものであり、側頭骨骨折などの際に生ずるとします。 当該訴訟の原告は事故により耳小骨離断が生じたと主張しました。   しかし、裁判所は、耳小骨離断は事故直後から難聴を生ずるのが通常なのに原告は翌日において難聴がうかがわれなかった、軽度の外傷によって耳小骨離断が生じる可 [続きを読む]
  • 自転車の傘さし運転と過失相殺(交通事故)
  •  京都地裁平成28年6月14日判決は、自転車と自動車の交通事故について、傘さし運転を過失相殺において考慮しています。 この事故は、見通しの悪い、同幅員の道路が交差する交差点を直進する自転車と自動車が衝突したものです。 裁判所は、自動車には徐行義務があったのに怠り、前方注視義務違反もあったとしました。 他方、自転車については傘差し運転をしていたこと、自動車を発見したのに停止するものと軽信してそのまま [続きを読む]