raga さん プロフィール

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ragaさん: やっぱり映画が好き
ハンドル名raga さん
ブログタイトルやっぱり映画が好き
ブログURLhttps://ameblo.jp/hasumegu/
サイト紹介文正統派ではない映画論。 しかし邪道ではなく異端でもない。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/02/03 04:51

raga さんのブログ記事

  • 「トレイン・ミッション」
  • これは上質のサスペンス。原題 "The Commuter"(通勤者)だとあまりに地味な印象だが、冒頭の主人公が10年間日課として通勤する様子を四季をめぐって編集される映像がたまらなくカッコよく無駄なナレーションなくその意味が伝わってくる演出に引き込まれていく。ジャウム・コレット=セラ監督の前作「ロスト・バケーション」に続くシチュエーションスリラーとして今回は通勤列車の中で主人公マイケルに次から次へとピンチが訪れる [続きを読む]
  • 「ダウンサイズ」
  • ここで問題。あなたは今の生活に満足していますか。人間、欲は尽きぬもの、そりゃ今よりもイイ暮らしはしたいと思うのが煩悩に振り回される凡人の性であり、この作品の主人公ポールもまた貧困にあえいでいないが、将来の夢に一歩届かず現状に踏みとどまる生活を過ごしている。何一つ自分の意思で決めることができないポールはメディアの情報で左右される等身大の私達かもしれない。 リッチな生活、それは周りがこしらえた消費社会 [続きを読む]
  • 「ブラックパンサー」
  • 黒人の映画監督が描く世界観は人種差別という歴史が語る壁を主題にしている印象が大きく、今回のマーベル作品もそういう展開になるのかな、しかしライアン・クーグラー監督、前作「クリード」では差別よりも人間ドラマとして成就させた手腕をみせておりそれがここでも反映されているのかな、とにかく御託並べないで観なあかんわな、と蓋開けてみると人種差別はもちろん経済格差・資源確保・国際援助など様々な社会問題をめちゃ分 [続きを読む]
  • 「15時17分、パリ行き」
  • 御年87歳のクリント・イーストウッド監督最新作。近年実話モノを続け様に製作しているが、とうとう当事者達を主演に抜擢する。実話モノの定番、ラスト、スクリーンに映し出される登場人物の "その後のテロップ&スナップ写真" (略称テロ・スナ)に違和感を拭えなかったのかどうか本人に確かめる術はないが、おそらくクリント爺は「それまで物語を盛り上げといて最後にご本人登場なんて野暮やなぁ、そや、いっそ物語の登場人物 [続きを読む]
  • 「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
  • タイトル通り、主人公の彼女は大病を患う。しかし物語はその病だけではなく人種・宗教の差別という社会の病に焦点を当てていく。主人公クメイルはパキスタン人男性、厳格なイスラム教徒の親が決める見合い結婚というしがらみが白人女性の彼女との恋愛の障害となる。彼の決断に理想と現実の折り合いが困難である事がひしと伝わる事でクライマックスへと向かう。主人公演じるクメイル本人の体験談をもとに実在の妻エミリーと共同で [続きを読む]
  • 「人生フルーツ」
  • 一組の老夫婦の日常を描くドキュメンタリー作品。日本住宅公団で都市計画を手掛けてきた修一さん。高度経済成長の時代によって理想とは程遠いあまりに無機質な団地建設、その現実に距離を置いてニュータウンの一画に土地を買って家と雑木林のある生活を始める。それから50年が経ち、老夫婦が過ごす日常は自然と共存しその恵みをありがたく頂戴する。時折都市へと出かける妻・英子さんの買い物姿が微笑ましい。それは共存するのは [続きを読む]
  • 「ロープ/戦場の生命線」
  • 久々にスクリーンで観るティム・ロビンスの存在感、目力はやはり群を抜いており、ベニチオ・デル・トロの砂埃が似合う風貌はやはり彼の他いないよね、風呂入ってないよ感がハンパない、と台詞なくても滲み出す生活感に感嘆する。彼らのさりげない所作が人物造形に欠かせない演技として見せてくれる傑作。 停戦直後のバルカン半島を舞台にした国際援助活動家 "国境なき水と衛生管理団" の男女の数日間、戦争を題材にしながらも "恐 [続きを読む]
  • 「スリー・ビルボード」
  • ここに描かれるテーマはかなり重い。それは犯罪被害者の怒りが権力に向けられることへの社会の反応でありそこに様々な倫理が入り混じる。そこに正義は介入しない、"責任" を追及する虚しさ、"死" という避けられない現実の悲しみをいかにして乗り越えていくことができるのか。それを巧みなる編集と台詞で見せる演出はユーモアに満ちている。今年の暫定ベスト。 実によくできた脚本、すべての場面が他の場面の伏線へと絡み合って登 [続きを読む]
  • 「マインドハンター」
  • まだプロファイリングという言葉がない時代、二人のFBI捜査官が刑務所にいる連続殺人犯に尋問を重ねてその心理を探っていくドラマは派手なアクションがあるわけでもなくFBI捜査官の見事なチームプレイが描かれるわけでもない、連続殺人という残酷描写もかなり抑えているにも関わらず面会する受刑者の言葉やどこかぎこちない関係のホールデンとビルという二人のFBI捜査官の人物背景が少しづつ描かれていくことにこれだけの緊張感を [続きを読む]
  • 「勝手にふるえてろ」
  • 現実と妄想を交錯させる性格が決してよくない女子がみせる行動は喜劇でありながらも日常の中に潜む苦悩を描く。そして女性特有のドロドロさをアク抜きしたかのごとく同性異性が理解できるイケてないヒネクレ具合が好感を抱かせる。そんな主人公ヨシカの独白が物語の主題に沿って演出されているのがミソ。そして私の大好物である "持ち上げてから突き落とす" 場面が中盤用意されており、主人公の恋愛に対する七転八倒が晴れて成就 [続きを読む]
  • 「ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー」
  • 好きなクリスマス映画は?と問われたら迷わず「ダイ・ハード」と宣言する私は2015年に製作された「ナイト・ビフォア…」を観て "これも好きなクリスマス映画の一本に加えるぞ" と誓う。気に入るツボは幾多もあるが、下品極まりない喜劇が私にとっては良質コメディとして歓迎する。テーマとして描く "人間の心の弱さは奇跡の夜に転機を迎える" という概略はそれだけ見れば何も目新しくはない、しかしそれがファンタジーの力ではな [続きを読む]
  • 「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
  • それは "昔々、はるか彼方の銀河で" というテロップから始まる大人気の物語でありますので、ネットでも様々なファンの反応を見聞きします。いわゆる賛否両論であり、ファンの一人であります私もその意見に一つひとつ頷いてしまいます。それはどちらの意見にもこの物語への愛情が伝わってくるからです。それは素晴らしいことです、やはりこの境地に至るまでこの世界観を作り上げたスタッフの皆さんに感服するのです。その作り手側 [続きを読む]
  • 「gifted/ギフテッド」
  • 映画を観る人それぞれが "ここがツボ" というお気に入り場面というのは必ずあるはずで私もそれは一つ二つではないのは確かなのだが、それを全て列挙しようと試みても最近は健忘である故コンプリートするのは難しく先日「南瓜とマヨネーズ」で取り上げた "ボタンの掛け違い" のように都度取り上げることにする。ということで「gifted/ギフテッド」における私の大好物シーンは "黒板にチョークで数学の超難問を解いていく" 場面な [続きを読む]
  • 「アトミック・ブロンド」
  • スパイ映画として王道の「007」シリーズはそこはかとなくユーモアとお色気と小道具に彩られた果てない娯楽作として楽しませてくれる。「アトミック・ブロンド」は同じスパイ映画であるも異なる趣向へのアプローチを見事に成立させているのは主演シャーリーズ・セロンの魅力が多大なる貢献を成しており後に本人の格闘トレーニングをネットで知りどこまでがスタントなのかと惑わせるアクションを要所で魅せてくれる。 この物語の構 [続きを読む]
  • 「南瓜とマヨネーズ」
  • 毎回同伴するヨメと映画見終わった後の映画談義が好きで先日どういった件でそうなったのか思い出せないが私の好きな映画の傾向として "ボタンの掛け違い" が起承転結のターニングポイントとして描かれている、ことを改めて自覚する。これは最近の作品だと「ラ・ラ・ランド」「トリプル9」とジャンル問わず見事に当てはまり、おおお溜飲を下げる思いがしたのは久しぶり、我流の映画論に見事なパズルピースを手に入れたと手前勝手に [続きを読む]
  • 「 IT/イット "それ"が見えたら、終わり。」
  • 非日常を描く娯楽芸術で大衆が求めるのはアクション、サスペンスであり、さらにはホラーという恐怖も私が好きなのはサスペンスの延長線上にある登場人物の心理描写に共感していくことでスリルを体感したいからなのだ。しかるにホラーというジャンルにもさらなる分類として、日常からしだいに非日常へズレていくことに恐怖するホラー(オーメン等)、恐怖のメタファーとして異形の存在が襲いかかってくるホラー(13日の金曜日等) [続きを読む]
  • 「ブレードランナー 2049」
  • 198X年、当時学生であった私は「ブレードランナー」というSF映画に心奪われた。主演のハリソン・フォードはハン・ソロやインディ博士とは違うキャラクターとなるデッカード捜査官という魅力ある役柄として描かれており、彼が活躍する舞台となる2019年のロスは日本文化等が反映された街並みにコレがカッコイイの代名詞として極東島国の島民の端くれとしてなんか誇りに思えたり、流行に乗っていたYMOのメンバー坂本龍一が作曲した「 [続きを読む]
  • 「バリー・シール アメリカをはめた男」
  • 表と裏。A面とB面。トム・クルーズが演じる役柄においては「ミッション・インポッシブル」に代表される "マッチョな身体で魅せるわスタントもやりまっせ" ヒーローは前者、一方「マグノリア」のように "禍々しく胡散臭さプンプン漂う" 不審人物は後者。彼が体現するキャラクターをどう捉えるか、それは誰よりもご本人が一番よく心得ており、この作品ではトム・クルーズB面を堪能できる、綺麗に並んだ白い歯を見せる彼の笑顔がすこ [続きを読む]
  • 「ドリーム / Hidden Figures」
  • たった50数年前の冷戦時代。経済大国は熾烈な宇宙船開発を社会主義大国と競い合っていた。この物語は舞台となるNASAを背景に人種・性別の差別を日常の中に織り交ぜている。この作品とシンクロするように某国営放送で実在する主人公達のドキュメンタリーが放送された。その中で彼女達の職業が宇宙飛行に関する様々な資料を計算する部署であった事、当時は電子計算機としてのコンピューターはなく "計算する人" としてコンピュータ [続きを読む]
  • 「俺たちポップスター」
  • 世の中は諸行無常、栄枯盛衰。それを描く映画は数多あれ、この作品もそれに漏れず。しかもこの主人公はあまりに人格形成に難あり、そりゃ取り巻く人たちも離れるわな、と人生のどん底へと突き落とされる。そんな彼も改心して立ち直るといった普遍的物語を私がこよなく好きになってしまうのは、昨今のポップ音楽をこれでもかと揶揄する姿勢と流行なるスタイルを模倣する劇中歌の完成度の高さに他ならない。 "LGBT" という言葉も近 [続きを読む]
  • 「新感染 ファイナル・エクスプレス」
  • 先日亡くなったジョージ・A・ロメロ監督が築き上げたゾンビという概念はその後のホラー映画に限らず様々な方面で多大なる影響を与えたことは周知の事実であり、ゾンビ映画というジャンルも確立された。この作品は紛れもなくゾンビ映画であり且つそのツボをここぞとばかり押さえまくりであり、観客の一人として "そこ!" と思わず喝采する。一体なにがツボなのか、まず第一に死者が蘇って生きている人間を襲うというサバイバルを賭 [続きを読む]
  • 「ユニークライフ」
  • 自閉症を抱える18歳の男の子サムはカウンセラーの女性ジュリアにガールフレンドをつくってみることを勧められる。新しいことに挑戦することが苦手なサムは家族の助けを借りてその一歩を踏み出すことになる… 先月からNetflixで配信しているこのドラマは自閉症という発達障害から世界を見ているサムのナレーションで始まる。サムの目線から家族や友人、学校やバイト先という空間を物語る構成は彼の行動を "ボケ" として捉えて周り [続きを読む]
  • 「LUCK-KEY/ラッキー」
  • ペンネーム・アナゴさんからのご質問 はじめまして、ぼくは映画がとても好きで週末には映画館でいろんな映画を楽しんでます。このあいだ「LUCK-KEY/ラッキー」という韓国の映画を見ました。なぜこの映画を見たかというと、我が家で勝手に「韓国映画界のアナゴさん」と呼んでいるユ・へジンという名脇役が今回晴れて主役となり大喜びしたからなんです。とてもとてもゆかいな内容でしたが、ラストが少し理解できなかったので腑に落 [続きを読む]
  • 「ベイビー・ドライバー」
  • この疾走感とグルーヴ感は巧みなる編集と台詞、小道具に至るまで映画愛に満ちたエドガー・ライト監督の演出から成り立っており、冒頭からラストまで身を委ねてこの世界観に浸れば私達もベイビーの隣にいることを感じる。ここから先はかなりのネタバレなので鑑賞後に読むことを勧めます。 冒頭のスバル・インプレッサを縦横無尽に滑走する逃走劇からタイトル・クレジットの長回しに至る場面構成の鮮やかなること、音楽のリズムに合 [続きを読む]
  • 「海底47m」
  • サメにまつわるパニック物は数多くあれど、出来が良くない作品は大抵サメに襲われる恐怖から逃げ惑う主人公たちを描くことに終始してしまい、あろうことかそんな状況にもかかわらず恋愛や愛国心を取り込んでしまいがち。バカな、サバイバルという境地でイチャイチャとかクタバレ悪党どもなんて余裕あるやん、じゃなくて助かりたいんだよ、死ぬのヤダ、だからこっちくるなー!と状況脱出を試みる姿が観客側も感情移入できる。この [続きを読む]