raga さん プロフィール

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ragaさん: やっぱり映画が好き
ハンドル名raga さん
ブログタイトルやっぱり映画が好き
ブログURLhttps://ameblo.jp/hasumegu/
サイト紹介文正統派ではない映画論。 しかし邪道ではなく異端でもない。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/02/03 04:51

raga さんのブログ記事

  • 「斬、」
  • 暴力とは。恐怖、義俠、陶酔、破滅。様々な側面がある。勧善懲悪ではない時代劇として殺傷に至る日本刀をめぐる浪人と農民の命の術を描く。音にこだわる塚本晋也監督はその日本刀が鞘から抜かれていく音、畳の上を転がっていく音に重量感や鋭利な凶器を表現している。主人公都築杢之進(つづきもくのしん)が居候する農村の少年と木刀で剣術稽古をする体感とは似て非なるものであり、手に持つ刀に揺るぎなき暴力が宿る杢之進の苦 [続きを読む]
  • 「ポリス・ストーリー REBORN」
  • 最近はネットニュースでジャッキー・チェンの黒歴史が取り沙汰されている。それでも彼の映画スターとしての輝きは健在、今回の REBORN においてもポリスストーリーといえばあの主題歌、あれいいよね、あれヤバくね!?今回新録された歌声とともに定番NGシーン&サービスカットがファン心をくすぐっている…悪くない…悪くない、とは思うんだ。30数年前、小学生の頃、テレビで「蛇拳」「酔拳」が放映された翌日は休み時間の教室の [続きを読む]
  • 「グッド・バッド・ウィアード」
  • 冒頭からカッコええ。有無を言わせぬ、あふれんばかりの美術や衣装、照明や撮影のセンスの良さ。もしやこの美術は種田陽平の仕事なのだろうか、と疑ってしまうほどの列車内の装飾に心奪われる。この作品は西部劇をオマージュとして構成されており、冒頭の列車強盗の場面はまさにそれである。アジア人が西部劇なんて様にならないと思いきやそうでなく主演三人がそれぞれ個性を遺憾なく発揮しているのは衣装の功績が大きい。特にチ [続きを読む]
  • 「ボヘミアン・ラプソディ」
  • 史実は得てして美化される。大河ドラマがまさにそうであり、そないに主人公となる英雄は人間できてないやろし、現実に目を向けても我が国の首領は疑念を払拭できず言葉だけを粉飾し、ノーベル平和賞を授かった東南アジアの非暴力民主化運動の指導者はマイノリティーに対する暴力で世界から非難の的となっている。人というのは様々な面を持ち過ちを犯す。隣国のビルボード1位の少年グループは無知からくる過ちに対して謝罪は必要 [続きを読む]
  • 「ザ・アウトロー」
  • アウトローという言葉に魅力を感じるのに年代は関係ない、人生折り返しをとうに過ぎた私も含めたアラフィフオヤジにとっても憧れるよ、現実逃避じゃねぇかとディスられてもガン無視するよ、そんな侮辱挑発には乗らねぇよ、と弾き語りで叫びたい今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回はこの「ザ・アウトロー」という作品を紹介…ん、数年前にトム・クルーズが主演した作品は「アウトロー」こちらは「ザ・アウトロー」" [続きを読む]
  • 「2001年宇宙の旅」
  • やはりスクリーンで観るべし。スマホで "作品" を "コンテンツ" なんてぬかしなから名作を手のひらサイズで見ている輩のスマホを持つ手首をチェストォー!と咆哮して空手チョップをお見舞いして闊歩していく妄想を抱く "シネコンという言葉にまだ馴染めない映画好き" は今回50年前につくられたSF映画の金字塔をIMAXで上映するまさかそんな企画が実現するなんて感涙モノだよと勇んで足を運ぶ。 訳がわからん、そんな御託はどうでも [続きを読む]
  • 「イコライザー2」
  • 主人公が成長しない作品は "寅さん" に限らない。それはこの「イコライザー」の続編にも当てはまる。登場人物が成長しない、何も変わらない物語のどこが面白い訳?否、誰も成長しない訳ではない。前作はクロエ・グレース・モレッツ演じるアリーナ、今回はアシュトン・サンダース演じるマイルズ、どちらも世間から疎外された若者がデンゼル・ワシントン演じるマッコールに感化されてほんの少し成長する。社会に向き直そうとする。 [続きを読む]
  • 「クワイエット・プレイス」
  • 息を飲むとはまさにこの事であり、観客までもが音を立てる事を禁忌とされる。この作品の宣伝コピー "音を立てたら、即死。" は見事。冒頭のシーンでそれは否が応でもこちらに伝わってくる。この演出が上手い。確かにアラはある、ツッコミどころは散見できる。だから作品の質を問うのではない。この質の中核は主演のエミリー・ブラントの "顔芸" なのだ。刺さる釘や出産、あらゆる局面で痛みをこらえて歯を食いしばる表情がこちら [続きを読む]
  • 「宮本から君へ」
  • 信念に基づく夢や自信という形なきモノにひたすらこだわりぬく主人公宮本浩が社会人一年生として恋愛や仕事に情熱を注ぐカッコ悪さに惚れてしまう。真利子哲也監督の脚本も2年前の映画「ディストラクション ベイビーズ」と比べて格段に素晴らしく池松壮亮演じる宮本の心情が痛いほど伝わってくる。 原作コミックでは物語はまだ続くが、かつて想いを寄せた女性甲田美紗子と再会するラストが胸にしみる。要領良く立ち回る事ができな [続きを読む]
  • 「タイニー・ファニチャー」
  • まさに自虐。監督レナ・ダナムの自叙伝的な物語は大学を卒業するも進路が定まらず実家に出戻りするこじらせ女子を自身が演じる。脚本・監督・主演をこなすレナ・ダナム。現実に画家の父親と写真家の母親を持つ芸術一家で育つ彼女は母親や妹、友人までもがその役で出演する。 主人公オーラの行動は夢を追いかける人生の意義などなく、幸せは特別な何かだと信じて自身を変えようとまごつく様に男女問わず共感を抱く。お粗末な嘘をつ [続きを読む]
  • 「カメラを止めるな!」
  • 私はマイノリティーなのか。思い巡らせると安室奈◯恵の引退にも無関心、羽newユヅルの勇姿を揶揄し続け、MAR◯ELユニバースにも心酔する事なくやり過ごしている。そんな私もこの話題作は気になる。それもあってか、その期待から奈落の底へと落ちていく様は見るも無残、後述する私見に同調しない方々が多数いるであろう。不快を感じたらその時点で放棄すればいいし、この見解に興味があれば読み進んでいただくと光栄に存じます。 [続きを読む]
  • 「ビューティフル・デイ」
  • リン・ラムジー監督の "映像・音楽" のセンスは突出している。女性監督らしからぬこの骨太な演出を晒け出す技巧に感嘆する。予告映像から「レオン」のような少女を助け出すオジさん系ストーリーだと思いきや見事に裏切られる。原題「You Were Never Really Here(あなたは本当にここにはいなかった)」も良し。邦題の「ビューティフル・デイ」もまた良ろし。裏社会に生きる人間ドラマの傑作。 【映像】主人公ジョーは鍛えられた肉 [続きを読む]
  • 「500ページの夢の束」
  • 姉妹で芸能活動をしていると云えば、倍賞、石田、広瀬がこの島国では有名であり、経済大国となれば、真っ先にファニングを思い浮かべる。今回は姉ダコタの活躍、題材として有名SF作品「スター・トレック」の世界に触れる。未踏の宇宙を探索する宇宙船エンタープライズ号の乗組員の物語には地球人だけではなく異星人も乗船しており、スポックという副長は地球人とバルカン人のハーフであり、感情を出さぬ、論理的思考を尊ぶバルカ [続きを読む]
  • 「タリーと私の秘密の時間」
  • "頑張っているお母さん" へ "頑張らなくていいんだよ" と謳う応援歌といえば、矢野顕子の名曲「ラーメン食べたい」や土井善晴の名著「一汁一菜でよいという提案」が思い浮かぶ。ジェイソン・ライトマン監督の新作もこの主題を通して母親という女性の心情を描いている。何か特別な出来事が起きるわけではない。何も変わらない日常に対して主人公マーロは何もかも完璧にこなそうとするも3人目の子供を授かった時から歯車が軋み始め [続きを読む]
  • 「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」
  • トム・クルーズのトム・クルーズによる観客のための作品。トム・クルーズという映画スターは己の立ち位置を熟知して観客が何を求めているかをトコトン追究している。それに応えるスタッフや共演者の尽力にも脱帽するが、今回はアクション場面がそれぞれ魅力あるものに仕上がっていて、ミッション:インプッシブルというスパイ活劇に必要な要素 "変装" "潜入" "嘘" "裏切り" そして "タイムリミット" をしっかりと盛り込んでいる。 [続きを読む]
  • 「キングダム/見えざる敵」
  • 日々変わりゆく世界情勢。その中で各地で勃発するテロ情勢は解決の糸口すら見つからない。テロは許すまじ行為。しかし根絶という名目の武力行使は許されるのか。この作品は決して人種・宗教の差別を増長するものではない。サスペンスアクションの体裁の裏で "テロ" と "復讐" を批判している。この主題がラストを締めくくる。復讐を遂げた虚無感と新たな憎しみから産声をあげる復讐、この負の連鎖を断ち切る術を観客に問う。ピー [続きを読む]
  • 「ウインド・リバー」
  • 娘を持つ親は必見、感涙必至。ネイティブアメリカンの保留地(ウインド・リバー)で発見されるネイティブアメリカンの少女の遺体を発端に、ハンターを生業としその遺体が己の娘の親友だと知り捜査に協力するコリー(ジェレミー・レナー)と乏しい捜査経験、厳寒の山岳地に対する認識の甘さを露呈してしまうFBI捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)の二人が地元警察の協力のもと、いったい何が真実なのか、何が少女を変わり果て [続きを読む]
  • 「FARGO/ファーゴ シーズン3」
  • 事実は小説より奇なり。このドラマはその "奇なり" を描いている。this is a true story(これは実話…)で始まる story(物語)は偶然が重なった不幸が無情に起きる。そこには運命という儚さと愚行という人間の浅はかさが描かれる。シーズン毎に時代設定や登場人物を変えているので、どのシーズンから見ても問題は無い。(ただし登場人物の一部が交錯する)今回は2010年のミネソタ州、ユアン・マクレガーが二役で演じるエミット [続きを読む]
  • 「正しい日 間違えた日」
  • 酒は災いのもと。いくつになっても酒に懲りない人は私も含めて少なくないはず。具体例は挙げないが、私は過去かなりやらかしていると猛省する。これからはちゃんとしよう、真っ当な生活を歩もう、と心に忠誠を誓うだけでは駄目だ、「メメント」の主人公みたいに身体に言葉を刻み込むくらいしないと、とはいえ腕に "飲みすぎ注意" "家族の笑顔が待っている" なんてタトゥー入れてる親父は周りからドン引きされるわ家族から絶縁され [続きを読む]
  • 「万引き家族」
  • ある家族の機微を描いている物語は並ならぬ緊張感の持続で展開する。なにせ売店で買ったドリンクをほとんど飲まないままだと気付いたのはエンドロールが終わった後なのだから。感想。あーん、そうなのよねぇ。なんだ、その "あーん" って。面白くなかったのかい。そう単純ではないのよ。"ひらがな" の "あ" から "ん" の間には全てが存在する。さらには声を出して聴覚で認識する言葉、紙などの媒体を視覚で認識する言葉、様々な伝 [続きを読む]
  • 「パンク侍、斬られて候」
  • 狂気とは何か。もとい狂気を描くには何が必要か。持論だが狂気の中には "絶望" がなければならぬ、そこにカタルシスがあると考察、ならば何を抱く狂気に物申すかといえば "暴走"。これがどうも腑に落ちぬ。何故に "暴走" がまずいのか、まずいことはない、ただそこに帰結するのはどうよ、"暴走" という言葉、聞こえはいい、そこに規律・道徳など存在しない、我が主張それが自由への道なのだ、という按配に向かっている姿にカッコ [続きを読む]
  • 「COBRA KAI」
  • 【はじめに】「COBRA KAI」(コブラ会)はYouTube Originals にて有料配信(第1話&第2話は無料、以降300円/各話)されている全10話で構成するドラマ。1984年に公開された「ベスト・キッド」の続編であり、ライバル関係のラルフ・マッチオ演じるダニエル・ラルーソーとウィリアム・ザブカ演じるジョニー・ロレンスの34年後が描かれる。やはりここは「ベスト・キッド」を事前予習するのが好ましい。 実によくできた物語構成と人物 [続きを読む]
  • 「君の名前で僕を呼んで」
  • 物語の基本の一つ、舞台に一人の登場人物が現れて主人公はその人を好きになるも儚くその人と別れることになる。あまりにシンプルなこの作品は同性愛を扱っているが、主人公エリオの心情が観ている側に痛いほど伝わってくる。いたって私は性に関してノーマルだと豪語するも終盤、エリオの父親が語る台詞がズシンとくる。お父ちゃん凄いよ、息子の悲痛な境遇を理解して救おうとする優しい言葉に心震わせる。 彼らが過ごす避暑地での [続きを読む]
  • 「レディ・バード」
  • 女性監督による母娘の物語はなるほど思春期の娘と苦言が多い母親の関係を小骨が入った甘辛い料理のごとく調理している。自称 "レディ・バード" の主人公クリスティンの高校最後の一年は、何者でもない何者にでもなれる、限りない将来の展望を模索する。この物語の構成にドリーム・カム・トゥルーな青春が起伏する出来事はない、しかし主人公の内面では絶頂とどん底が繰り広げられており、日常生活にほころびが出てしまい悩む。そ [続きを読む]
  • 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」
  • 子供達の夏休み。時間を過ごすのは人生を変える "冒険" や "仲間との別れ" ではない、ひたすらに大人達を困らせる悪戯が繰り返される。見かねる大人が幾度も忠告しても反省しない。それこそが子供。その姿を見事に描いている。本当に演出してるの?と疑いたくなる子供達の自然な言動を見ているうちに、これはスタッフと子役達との撮影前の下準備がかなり念入りにされているんだと感じてしまう。その時点ですでにこの世界観にどっ [続きを読む]