みずのゆう さん プロフィール

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みずのゆうさん: みずのゆうの 小さな小さな物語
ハンドル名みずのゆう さん
ブログタイトルみずのゆうの 小さな小さな物語
ブログURLhttps://ameblo.jp/yumizuno36/
サイト紹介文ここにはオリジナルの小さな物語を掲載しています。 童話や絵本あるいは癒し系の小説のような内容です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供7回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2013/02/11 23:38

みずのゆう さんのブログ記事

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  • 『星のカケラ』
  • ハロウィンの夜は、魔法がかかっている。誰でも、ほしいものを手に入れることができる。「へっ、へっ、へっ。オレは龍のつのを手に入れたよ。」「あら、あたしなんか夕焼けのしずくをビンづめにしたわ。」「ぼくは、これさ。」「なにそれ。」「ただの石ころじゃないか。」「ううん。これはね、星のかけらだよ。」ハロウィンの夜は、この星じゅうが魔法がかっている。いつもは見えないものも、きっと見つけられるんだ。 [続きを読む]
  • 『雨音』
  • “あめおと”?“あまおと”だよ。トタン屋根で水がダンスする音?そうだよ。人間は、その音を聴きたくてカサをさすの?そうかもしれないね。“あめおと”?“あまおと”だよ。 [続きを読む]
  • 『ぼちぼち』
  • 「ぼちぼち行こうか。」「ぼちぼち?」ぼくはおじいちゃんに聞いた。「ああ、『ぼちぼち』っていうのはね、『そろそろ』ってことだよ。」「ふーん。」「もう夕方になったからね。そろそろ家に帰らないと、お母さんが心配するよ。」「うん。ぼく、『ぼちぼち』がいいな。ぼちぼち帰ろう。」「ははは。ほらっ、グローブ忘れるんじゃないぞ。」あれから10年。県大会決勝、9回裏ツーアウト。マウンドから見上げる空は高い。おじいちゃ [続きを読む]
  • 『桐のゲタ』
  • 桐のゲタって、あたたかいんだよ。ぼくの通ってた高校は、ゲタ履きを伝統にしてた男子校だったから、真冬でもゲタを履いて登校してたんだ。裸足なのにね。普通のゲタはね、竹でできてるから雪の上を歩くと冷たくてね。でも、桐って、軽くてあたたかくて、すごく重宝してたんだ。今?いまはもう男女共学になっちゃってさ。ゲタ履きで通学する人なんていなくなっちゃったよ。あ、でも。もし女の子でも、桐のゲタ履いて登校する子がい [続きを読む]
  • 『星と海』
  • 星 (今夜はひえるね。)海 (そうだね。)ひゅーんんん、んかぽ。星 (さかなたちもふるえているのかな?)海 (でもね、ぼくの中はけっこう温かいんだよ。)ひゅーんんん、んかぽ。星 (ねえ。)海 (なんだい?)んかぽ。んかぽ。星 (ぼくさ、心配なんだ。)海 (何がだい?) んかぽ。 星 (いつか、落っこちちゃわないかって。)ひゅーんんん。 海 (落っこちたら、ぼくが抱 [続きを読む]
  • 『混合リレー』
  • 「赤組の勝ちー!」「やったー。」「それにしても、よく逆転できたよね。」10秒前――「すごい、ほとんど差がなくなったよ。」「5人目までは、あんなに離されてたのにね。」「みっちゃんのパパ、なんであんなに速いの?」30秒前――「みっちゃん、ガンバレー!」「あきらめるなー。」「パパーッ、バトン!」 [続きを読む]
  • 第6部終了のお知らせ
  • こんにちは。みずのゆうです。第6部が終了しました。これで、17編×6部なので、合計102編の小さなお話を書いたことになります。ついに100編を超えましたね。実は、このショートストーリーを書き始めた頃に、ある尊敬する先輩から「まずは100個作ってみるんだね。」と、言われたのです。そこで、まずはそれを目標に、何年もかけて少しずつ作っていって、そして、ようやく目標に達成したのです。100編書くと、いろんなことが見えてき [続きを読む]
  • 『お墓参り』
  • ここは本当にいいお墓だよね。だって背景がきれいな山並なんだもん。おじいちゃんもここに眠ってるんでしょ。ひょっとして僕が入るときのことまで考えてくれたの?お父さん、昔から計画的だったもんね。お水飲む?最近ずっと暑いもんね。お父さん。また来るね。 [続きを読む]
  • 『一番暑い夏の日』
  • アスファルトに汗が落ちる。僕は小さな箱を両手でかかえて、小走りぎみに急ぐ。暑い。僕が、学級から預かった十姉妹を死なせたのは、今日の朝のことだった。餓死だった。鳥カゴの床に落ちた体は硬く、目がくぼんでいた。餌箱の粟は口で吹くとすぐに飛んでいってしまった。殻だけになっていたのだ。一粒残らず。どんなに最後の一粒を探したことだろう。後悔にひたる間もなく、僕はペットショップから新しい十姉妹を運んでこなければ [続きを読む]
  • 『I am a pen.』
  • 大丈夫よ。あなたが声を出さなくても、あなたが文字をかけなくても。わたしがあなたのペンになるわ。「看護師さん、点滴の針が少し痛いです。」ほらね。「看護師さん、部屋の温度が少し寒いです。」ね。完璧でしょ。「夕食、まだかなあ。」こんなことまでわかっちゃうんだから。えっ。「もう、いいよ。」なに、それ。「もう、いいんだよ。」わかんないもん。なに、それ。「もう、自由になっていいんだよ。」わかんないもん。わたし [続きを読む]
  • 『波』
  • 「砂浜と海との境目って、こんなにコロコロ変わるんだね。」「あったり前だろ、波が来るんだから。」「ほらみて。私いま、海に立ってる。ほらほら、動いてないのに今度は砂浜になったよ。」「だから、あったり前だろ。」「不思議だなあ。」「お前の頭のほうが不思議だよ。」「空が赤くなってきたね。もうすぐ陽がのぼるのかな?」「いや、まだもっと時間がかかるさ。」「あっ、鳥。……カモメかなあ。」「バカだなあ、海にいるから [続きを読む]
  • 『ポチ』
  • ポチが死んだの。こころにポッカリ、穴があいた。向こう側まで見えちゃう穴。セメントで固めようとしても埋らないの。のれんをかけて隠したけれど、風が通りぬけちゃうの。頭の中で、ポチの声がして、涙がこぼれた。するとね、涙の分だけ穴が小さくなるの。わん。ポロポロ。わん。ポロポロポロ。穴はどんどん小さくなって、消えてしまった。でもね。まだ、しみるの。だけど、穴はもう無い。ポチの声と、こぼした涙が、穴をふさいで [続きを読む]
  • 『別れ』
  • えっ。「ごめん……。」彼の声は、どこか遠くの国で響いているように私には聴こえた。なんだろう。瞳が熱い。下を向くと泣いてしまう。私は彼をじっと見つめた。ウソなんでしょ。きっときょうはエイプリルフールなんだよね。窓の外では、永遠を醸し出すように雪が降り続いていた。 [続きを読む]
  • 『カフェモカ』
  • 「ただいまカフェモカのショートサイズをお作りしています。」店員さんの言葉に、僕は軽く微笑み返した。コーヒーが出来上がると僕はコップをゆっくりと受け取って、席に着いた。「おやっ。」コップの横にアルファベットが書いてある。「M」の文字だ。(おお!)僕は一気にテンションが上がった。「どうして僕の名前が『まさひこ』だって分かったんだろう。」そのアルファベットに隠された秘密が気にかからないくらい心地よい時間 [続きを読む]
  • 『春らんらん』
  • 「はるらんらんだね。」娘が言った。(えっ?)私はほんのちょっと返事に躊躇したが、それは一瞬だけだった。「そうだね。春らんらんだね。」私が答えると、娘は嬉しそうに私の顔を見上げた。いつの間にか私は春に向かって微笑んでいた。 [続きを読む]
  • 『風花』
  • 「今日は晴れてるね。」窓の外に目をやりながら、ベッドの上で彼女はつぶやいた。微笑んだ顔が、射し込む光に照らされる。こんな血色のいい横顔を見るのは、入院以来初めてかもしれない。「あっ、雪!」彼女は無邪気に声を上げた。「ああ、今日は風があるからね。あの山の雪がここまで飛んできたんだよ。」「そうなの?」その時、医師が病室に入ってきた。何か少し興奮した面持ちだ。いいことなのか?悪いことなのか?「消えてるん [続きを読む]
  • 『まわる まわる』
  • 「地球って、太陽のまわりを回っているんだよ。」「うん、知ってる。」「それで、一年たつと、同じところに戻ってくるんだよ。」「戻らないよ。」「戻るよ。一年で一周するんだから。同じ位置に必ず戻るよ。」「戻るんだけど戻らないよ。もう新しいところに僕らは立ってる!」「どうして?」「だって、銀河も回っているんだもん。」まわる まわる ……。 [続きを読む]
  • 『食パン』
  • 僕は家を飛び出した。親なんて、子どものことを全然信用しちゃいない。だから、あんなことを平気で言うんだ。最低だ!もう、家に帰らないつもりでいた。けれど、ほかに行くあてがあるわけでもない。「どうしようかな。」さすがに30分も経つと体が冷えてきた。冬の夜はキツい。そんなとき、LINEが鳴った。「帰りに明日の朝の食パン買ってきて。」僕はふんがいした。さっきまで大ゲンカしてたのに、なんだこのトボけた内容は!ふつう [続きを読む]
  • ご紹介(音楽編)
  • 今日は、最近自分が気になっているアーティストをご紹介します。今回は音楽編です。まなみのりさhttps://youtu.be/wv0uK5pq05M王道のJ-POP。3人のハーモニーと、歌詞を生かすパフォーマンスが素晴らしい。「ポラリスAb」という曲が一番好きなのですが、この動画では今一番勢いのある「逆襲のポラリス」という曲を紹介しています。STARMARIE(スターマリー)https://youtu.be/ow-t6XB7ZdIファンタジーユニットとして、アイドルライ [続きを読む]
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