VO.Endicott さん プロフィール

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VO.Endicottさん: VO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ハンドル名VO.Endicott さん
ブログタイトルVO.Endicottのエロ・コメ・ファンタジー
ブログURLhttps://ameblo.jp/kuroyamanba/
サイト紹介文BL小説「凸月の狼たち −逆遺言篇−」を掲載します。
自由文アメーバブログ、FC2ブログ、小説家になろう、の3サイト同時掲載です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供119回 / 365日(平均2.3回/週) - 参加 2013/03/01 17:34

VO.Endicott さんのブログ記事

  • 【逆遺言篇】4.君の名が俺の名?(1)
  •  竈を利用した家族・・・に見える三人が帰って、白谷、大神、三峰のヴァンパイア三人は立ち会いを無事に果たせて一息ついていると、「この時間を利用して三峰君とちょっと話がしたいのだけど、いいですか?」と、白谷が何やら別件を持ち出してきた。「まだ転職、引っ越しと落ち着かない状況だとは思うのですが、三峰君、最近、“凸月”の成果・・・つまり、吸血後のリピート率が思わしくないのは、何か原因でもあるのですか?」「 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(6)
  • 10分くらいして男女と赤ん坊は来た時と同じ服に着替えて現れた。「本日はどうもお世話になりました」男が言い、赤ん坊を抱えた女も頭を下げた。「どうぞ、テーブル席に座って下さい。あの、哺乳瓶、貸して頂けますか?白湯を入れますので・・・」三峰が気を利かせて言い、小さな哺乳瓶を受け取って熱湯で漱いだ後、白湯を入れて女に渡した。「ありがとうございます」女は赤ん坊を膝の上に抱きなおして哺乳瓶を咥えさせた。男と女の [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(5)
  • 大神は店を辞めても竈の管理者は継続しているので、引き続きマンションに残っている。ただ、ゲイバー『迷月』の経営からは引いたので、家賃タダから一部負担へと待遇は悪化している。「今度の『国立絶滅種博物館』の仕事はどうですか?」白谷は仕事の方へ話を変えた。「臨時職員ですからねぇ・・・。団体の誘導とか、予約受付、入館者統計の整理といった裏方事務が多いですね。接客は受付カウンターや学芸員などがやりますからね」 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(4)
  • 「あの女の人、ここから行くの、二度目だって言ってましたね」それが意味するところの見解を三峰が二人に求めると、「勝手知ったる、って風な言い方でしたから、幼い頃の話ではないでしょう。成人や即位の儀式とか・・・。男の方は初めてみたいだから、婚姻ではなさそうですね」と、大神が自分の考えを言った。「なるほど・・・」白谷が着眼に感心したように言った。「白湯、必要なんですよね?俺、湯、沸かしときます。ここで待つ [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(3)
  •  大神が土間に出て女の脱出を手助けしているのを見届けて赤ん坊を胸に括り付けた男が入って行った。 片手を赤ん坊に添えながらの四つん這いなので、休み休み膝を擦るように進んでいる。 男が土間に出たのを見届けて白谷が押し入れに入り、半分程進んだところで三峰が入り、白谷の体が完全に土間に出たのを見届けて襖を閉め、自らも土間へと向かった。 土間に常備している木のサンダルは二組しかなく足りなかったが、 「私ども [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(2)
  • 一時を十分ほど過ぎた頃、律儀にも店のドアをノックした後、一呼吸程置いて、「失礼致します」と、声を掛けてから知的で精悍な顔立ちの若い男が恐る恐る店の中を覗き込んだ。 「ああ、いらっしゃい。お待ちしておりました」 白谷がドアに駆け寄り、出迎えた。 大神と三峰は白谷の数歩後に控えて立った。 男はドアを押さえて男の後ろにいた妻らしい、これまた清楚で美しい女性と、その女性が抱っこ紐で抱える赤ん坊を先に店内に [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】3.好感度の皮を剥がしたら(1)
  •  大神と三峰が『国立絶滅種博物館』に勤め始めて1ヶ月程経った時、三峰は大神から、 「来週の日曜日、休みのところ悪いけど、空けておいてくれますか?『迷月』の竈(かまど)を使う人達が来るんだそうです。・・・で、管理責任者の私は立ち会わなきゃならなくて・・・。 JVA(日本ヴァンパイア協会)からも誰か来るみたいだけど、いつまで続くかわからない竈の管理は寿命の無い進化形ヴァンパイアが担当することになってい [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】2.永遠の19歳が高齢になったカレシと睦めるか?《選択A》
  •  手持無沙汰な那智は冷めた茶で喉の渇きを潤し、三峰が出て来るまでの暇つぶしに、まだラグも敷かれていない埃っぽいフローリングの上で腕立て伏せを始めた。 三峰と友人のラインを越えて肉体関係を持つようになった当初、24歳だった那智と三峰は5歳差で、辛うじて“同年代”の意識でいることができた。 三峰が年を取らないヴァンパイアだと知らされ時、最初は鼻で笑っていたが、一向に若々しいままの三峰を間近に見ていると信 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】2.永遠の19歳が高齢になったカレシと睦めるか?(4)
  • ※ 本日は性的表現自主規制のため、途中から3分岐します。 那智の一卵性双生児の息子達は、峰輝(みねき)、心幸(さねゆき)という名で、嫁に内緒で三峰から一字ずつ拝借して那智が名付けた。「峰(みね)も心(さね)も区立中に入学したんだけど、思春期で背は伸びるわ、顔もゴツくなって来たわ、で、元々色素が薄かったのに、ますますハーフ寄りになって目立ってきた・・・父が羨むくらい女にモテてサ・・・。よく家に女の子 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】2.永遠の19歳が高齢になったカレシと睦めるか?(3)
  • 三峰は暇つぶしに事務所を見回した。 スタッフは若い女性3名。皆、明るい茶髪のウェービーヘアにバッチリメイクで私服になったら場末のお水かフーゾク嬢に間違えられそうなケバい雰囲気があった。客はいないので、作業自体はパソコン入力や電話応対など、地味に一般的だった。カレシが途切れたことがなさそうな女性陣だが、イケメンで若い三峰がいると気になるらしく、皆、ソワソワ、チラチラと落ち着かない。「お待たせ・・・」 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】2.永遠の19歳が高齢になったカレシと睦めるか?(2)
  •  それが双子の息子がアンチボディー認定されるに至って那智家族を取り巻く環境は一変してしまった。 那智が息子二人の誕生の喜びに浸っているところに、 「な、なんか、医者とお役人と、何とかっていう支援団体の一団が来て、息子達がア・・・アンチ?なんだっけ?アンチ・・・ボディー?とかゆーのに認定されたって言うんだけど、瞬さん、それ、何なんだ? 金髪のオバ・・・オネエサン?が、大神さんか三峰さんに聞けばわかる [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】2.永遠の19歳が高齢になったカレシと睦めるか?(1)
  •  メールは那智龍也(なち・りゅうや)からだった。 <瞬さんの新居に行きたいナ・・・> と、書かれていた。 那智は三峰のことをゲイバー『迷月』で使っていた源氏名“瞬(しゅん)”で呼び続けている。  那智との出逢いは15年前に遡る。盛りの“凸月(とつげつ)”で三峰が渋谷へ吸血対象を漁りに行った時、『迷月』の隣のオネエ系パブのホステス(?)に声を掛けられたのが切掛けだった。そのホステスはスクランブル交差点 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】1.ゲイバーから博物館勤務へ(4)
  •  ヴァンパイアは東欧を発祥とし、迫害逃亡の歴史を経て16世紀に日本に到達している。ヴァンパイアには狼、蝙蝠、霧の三族とその複合族があり、それぞれは通常は人間の容姿で過ごし、必要に応じて狼、蝙蝠、霧に変化することができる。  狼族ヴァンパイアは狼に変化することができるが、ヨーロッパからの外来種なので、日本土着の狼、つまり、ニホンオオカミとは外見が違って当然なのである。人間界では極一部のエリートのみがヴ [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】1.ゲイバーから博物館勤務へ(3)
  •  「ところで、俺らがここを辞めた後、流星(りゅうせい)との取引はどうなるんですか?」 新しい経営委託責任者が大神のカラーを受け継ぐとは限らないし、食材を搬入している岩田流星の側も大神だから提携していたという個人的な感情があるかもしれないのだ。 大神の無理な注文に応えたり、岩手から東京に注文品を送る手間や、東京に来た時に立ち寄る心遣い等々、相手が大神だったからやってくれていた面もあるだろう。 「まあ [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】1.ゲイバーから博物館勤務へ(2)
  •  「歩については、大神さんの方が何か近況を知ってるんじゃないですか?」 古径歩(ふるこみち・あゆむ)は大神と三峰の間に存在した二人目の進化形ヴァンパイア狼族の山上剣二(やまがみ・けんじ)・・・彼は第二次世界大戦中に軍医として乗っていた船が撃沈された際、瞬間移動による脱出を行使せず生き続けるのを辞めてしまった・・・の“気”(遺伝子)を受け継いでいた忘れ形見とも言える京都在住の高校生で、山上の孫か曾孫 [続きを読む]
  • 【逆遺言篇】1.ゲイバーから博物館勤務へ(1)
  •  「三峰さん、『洞ノ沢学園』の生徒さん達が到着しましたので、案内をお願いします」 受付カウンターの女性スタッフが事務室に呼びに来て、三峰は慌ててロビーに駆け付けた。 「皆さん、ようこそ『国立絶滅種博物館』へ。本日、案内を務めさせて頂きます、三峰と申します。宜しくお願い致します。では、こちらへどうぞ・・・」 進化形ヴァンパイア狼族の三峰心(みつみね・しん)は、15回目の19歳の日々を新たな職場でおくって [続きを読む]
  • 『凸月の狼たち 〜 逆遺言篇〜』はじめに(下)
  • 次に、この場をお借りして、あらすじを兼ねて生物分類や主な登場人物、場所等について解説させて頂きます。 《生物分類》【ヴァンパイア】 吸血と交換で安らかな死を与える他、人間より高い知力・体力があり、瞬間移動(狼族は銀の閃光、蝙蝠族は黒マントの形状、霧族は霧)、狼、蝙蝠、霧それぞれへの変化(へんげ)、念(テレパシー)、幻術等が扱える。  <進化形ヴァンパイア> 前進化形ヴァンパイアの内、微量に狼族の血が [続きを読む]
  • 『凸月の狼たち 〜 逆遺言篇〜』はじめに(上)
  •  やっと戻って来ることができました。 夏中に掲載予定だったところを大幅に遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした。  身の上に何かが起こった等の不可抗力な理由は無く、当初考えていたボリュームの二倍になったのに反して、執筆速度が遅くなってしまったことが原因ですので、お詫び以外の言葉がありません。  時間が空いてしまいましたので、この物語の内容を忘れてしまわれた方も多いかと思います。  この物語はBL [続きを読む]
  • 『凸月の狼たち 〜苦行ハーレム篇〜』おわりに
  • この度はBL作品『凸月の狼たち 〜苦行ハーレム篇〜』をお読み下さり、誠にありがとうございました。 このシリーズは、以前掲載しましたヴァンパイアもののストレート(異性愛)作品『カゲロウCAVE』の派生BLという、ある種クセのある作品で、第一巻『進化発動篇』に続くものです。 本篇では、新宿二丁目のゲイバー『迷月』のオープンと共に、“気”(遺伝子)の継承という進化形ヴァンパイアの使命を果たすことにも乗り出 [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(7)《最終話》
  • 「もういいって・・・。傷も出血の割には大したことなかったし、傷痕も目立たないみたいだから・・・」 と、三峰はヴァンパイアならではの自己回復力を利用して言った。 「一つ聞かせてもらいたいんだが・・・」 那智は質問なんかできる立場にないとわかっているので、上目遣いに三峰の機嫌を読んでいる。 「何?」 「瞬さんは何か武道とかやってたのか?・・・いや、防御で犯人の手首、潰しただろ?何の心得もない人にはでき [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(6)
  • 「そう・・・。恥ずかしながら女絡みだ。俺は瞬さんを刺した犯人とは面識が無い。犯人は女が差し向けたか、女に配慮して自主的に動いたか、そのへんの真相はわからない。犯人は傷心の女に同情してというのが動機だと自供したので・・・。 女というのは、俺の中学時代からの親友の妹でな、その親友っていうのが、とある組長の息子で、つまり女は娘ということになる。 俺は友達として家に出入りしてたから、家族・・・つまり組長や [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(5)
  • 刑事は、その日の三峰の終業時刻、帰宅までの順路、立ち寄り先、犯人との面識の有無、犯人の人相や服装の特徴、刺されるに至った思い当たる理由、防御の仕方など、細部に渡って聞いてきた。三峰は一点、刺されるに至った理由については、「思い当たりません」と、那智や大神から事後に聞かされた内容は伏せ、刺された瞬間の感覚に立ち戻って応えた。「お知り合いの那智さんがお見舞いにいらしたでしょう?那智さんから何か聞いてい [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(4)
  • 「いや、いいんですよ、君は何も悪くないんだから・・・。ただ、刑事事件になってしまったので、現場検証をやったわけですよ。路上にはそこそこの量の血痕があったし、君の脇腹にはドスが深く刺さったままだったから、普通の人間なら致死傷を疑う傷だったらしいのですが、君は搬送中に自己回復力を発揮させて、傷の内側からの修復でドスを自然脱落させ、その後もどんどん傷口が塞がっていって、傷の程度と現場検証の結果との間に齟 [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(3)
  • 「だけど、何で俺が?」三峰には刺されるほど人に恨まれる理由が思い当たらなかった。もし、恨まれるとしたら、進化形狼族の性として複数の男と付き合っていて、その男達の周囲から嫉妬などの反感を受けるかもしれないということだけだった。それにしたって、逢瀬に関して連絡手段は“念”を使って他者に電話やメールの履歴を覗かれても大丈夫なようにしていたし、移動も瞬間移動を使って尾行されないように十分に注意を払っていた [続きを読む]
  • 【ハーレム篇】16.そして振り出しに戻る(2)
  • 「いや、ここは歌舞伎町じゃないですよ」三峰はそう言って擦り抜けようとしたが、「あの、ここに住所と簡単な地図が書いてあるんですけど、教えて頂けませんか?」と、男は三峰にメモを見せて引き留める。“しょーがねぇーなぁ・・・”三峰は心の中で溜息をついて、“どれ、どれ・・・”と、そのメモを覗き込んだ時、右脇腹にズンッと重い圧迫を感じた。すぐさま、そこからドクン、ドクンと脈が生まれ、ドグンと一脈ごとにズキッと [続きを読む]