elly さん プロフィール

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ellyさん: Harmonia
ハンドル名elly さん
ブログタイトルHarmonia
ブログURLhttp://ellylove.blog133.fc2.com/
サイト紹介文オリジナル小説。新連載「春風」始まりました。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供128回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2013/03/29 15:06

elly さんのブログ記事

  • 拍手コメントへのお返事
  • いつも拍手コメントをありがとうございます。上から新しい順です。(2017年3月〜)11/7「はじめに」にコメントをいただいたるるさまこんにちは。いつもありがとうございます!わざわざコメントをいただきましてありがとうございました。どの作品で、どんな話が書けるかな、と私自身、いまからわくわくしています。るるさまにも同じように楽しんでいただけていれば嬉しいです。コメントありがとうございました♪(2017/11/09)9/25「 [続きを読む]
  • クリスマス短編集アンケートについて
  • こんにちは。澤木です。二万拍手記念SS、お楽しみいただけましたでしょうか?更新していない間にも、ご訪問、拍手、村のバナーポチなどいただき、いつもありがとうございます♪今回はクリスマスにアップする短編集についてのアンケートのお願いです。このところリアル生活が非常に忙しく、落ち着くまでまとまった時間が取れそうにないので、せめてクリスマスは皆さまに楽しんでいただけるような楽しい企画をと思い、アンケートをす [続きを読む]
  • Baby I Love You 4
  •  そうしてキスを交わしている間にも、先生の体温はますます上がって、しっとりと吸い付くように汗ばんでくる。石けんの匂いと先生の匂いが色濃く混じって、俺は身体中を満たすように、耳の下に鼻を埋めて、深呼吸を繰り返した。「俺、先生の匂い、大好き」 くんくんと犬のように鼻を鳴らすと、恥ずかしさとくすぐったさで先生が身を捩る。逃げようとする身体を、腕のなかに押し込めた。 先生の腰が、小さく揺れている。キスの合 [続きを読む]
  • Baby I Love You 3
  •  先生と再会して、別れた翌日、イギリスへと帰国する飛行機のなかで、俺は先生の絵を描き続けた。そのことを話したら、「今度来るときに見せて欲しい」と先生は言ったのだ。「……これ、誰にも見せるなよ」 執拗に耳のあたりを舐め続ける俺の愛撫に身体を震わせながら、先生が呻く。「見せないよ。見せる訳ない。全部、俺のものだ」 ちゅっと音を立てて、離れる。その背中に、頭を擦りつける。「先生のこんな姿見るのは、一生俺 [続きを読む]
  • Baby I Love You 2
  •  ベッドの上に座り、背後から抱きしめた先生のくびすじや髪からは、石けんのあまい花のような香りが漂ってきて、ああ、ここに歯を立てて食べてしまいたい、なんて危ないことを考えながら、何度もくちびるを押しつけた。 先生の体温が、次第に上がってくるのを感じながら、でももうすこし焦らしたくなる。物欲しそうな顔で、俺をねだって欲しい。「先生、これ見て」 背後に手を伸ばし、鞄のなかからスケッチブックを取り出した。 [続きを読む]
  • Baby I Love You 1
  •  「先生」と呼んだら、「ん?」という顔をして振り返った。 その表情は、昔と変わることなく、穏やかで、優しい。でも、なにかがちょっとだけ違う。俺の頭のなかの写真と、一致しない。 なにが違うのだろうと、しばらくの間考えてから、俺は「ああ」と声を上げた。「どうした?」 腕のなかの先生が、もう一度振り返って、今度はじっと俺を見つめている。 そのまんまるな瞳が可愛かったから、うなじにくちびるを押し当て、ちゅ [続きを読む]
  • 二万拍手アンケート御礼と、お知らせなど
  • こんにちは。澤木です。「ルート9」と「雲を抱きしめる」、お楽しみいただけましたでしょうか?「とにかく夏、海、キャンプのゆるい話を書きたい!」と衝動的に書き始めた話でしたが、ふたりを書くのが本当に楽しくて、続編を次々と書きたくなって困っています。ですが、ひとまずここで終わりにして、次回は二万拍手記念で第一位となった、「真夏の夜の夢」のSSを、準備が整い次第アップする予定です。本編を連載してからかなりの [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 15(最終話)
  •  そうして話しながら歩いているうちに、駅の改札口へと辿り着いた。 朝イチから演習が入っているので悠長にしている暇はないのだけど、それでも伸一さんと離れ難くて、立ち止まったまま伸一さんの顔を見つめる。 そんな俺の髪をガシガシと撫でて、「夕方また迎えに行くから。一緒に飯でも食べよう」と伸一さんが言った。「夕飯だけ?」 そう訊ねると、「そんな身体だと、学業に支障が出るだろ」と保護者のような台詞を返してく [続きを読む]
  • 本日記事に拍手をしていただいた方へ
  • こんばんは。澤木です。いつも拍手やバナーポチなどいただきまして、ありがとうございます。本日記事に拍手をしていただいた方へのお詫びがあります。詳しく理由を書くことが難しいので、結論だけ書かせていただきますが、FC2の不具合と、私の判断により、今日いただいた拍手を消去させていただきました。せっかく一手間を掛けて拍手をいただいたのに、本当に申し訳ございません。今後このようなことが起こらないようにするための [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 14
  •  一回だけとは言え、長く激しく攻め立てられて、疼くような違和感が残ったままの身体を引きずるようによろよろと頼りなく歩く俺を「円座クッション届けてやろうか?」なんてからかいながらも、伸一さんはさりげなく隣で気遣い、駅までの道をゆっくりと歩いてくれた。「横浜だったら、大学もこっち方面だったってこと?」「ああ」「ちなみに、どこの大学?」「T工大」「えーなんだよ伸一さんこそめちゃくちゃ頭いいじゃん。しかも [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 13
  •  目が覚めて、時計を見るなりがばりと上体を起こし、そのまま布団の上に突っ伏した。「ああああああー……」 またやってしまった。「一睡もしたくない」なんて言っておきながら、たった一度きりのセックスで寝落ちとは。 しかも、すでに朝を迎えてしまっているのだ。 やっと伸一さんに会えたのに。心ゆくまで抱き合いたかったのに。 そうして情けなさと恨みがましさが混じり合った、どんよりとした気持ちのまま、俺の隣で眠る [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 12
  • 「あっ、あーっ……」  鈍い痛みに身体を強張らせる俺の背中を、伸一さんが「大丈夫だから、力抜いて」と優しく撫でてくる。 十分に解されたとはいえ、そこに受け入れるのはあの夏の日以来のことで、信じられないほどの圧迫感と息苦しさに涙目になった俺をあやすように、身体じゅうを撫でられたり、キスされたりしながら、たっぷりと時間をかけて、伸一さんは全部を俺のなかに埋め込んだ。「帆夏、可愛いなあ」 目元に溜まった [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 11
  •  嬉しいかも、なんて一瞬でも思ったことを激しく後悔するくらい、その後の伸一さんは、真綿で締め付けるように優しく俺をいたぶっては、愉しんでいた。 やっぱり淫乱だ。 でも俺の方こそ、そんな風に人のことを言えたものじゃなくて。 シャワーの後、ベッドの上で伸一さんにもたれ掛かるように座ると、鏡張りの壁に向かって大きく脚を開かされた。「帆夏、自分で触って」 そう耳許で囁かれる。 そんなこと、恥ずかしくて死ん [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 10
  • 「……ちょっと! 先にシャワー!」 そんな俺の叫びなどお構いなしに、舌先でちろちろと先端を舐めながら、挑発的な上目遣いで俺を見つめてくる。「……っ、んっ……」 すぼめた口で圧を加えられながらも、濡れた舌が這い回る。 がくがくと震えだした脚に、まるで力が入らない。 その場に崩れそうになった俺を伸一さんはベッドに押し倒すと、さっとズボンを引き抜いた後、俺の両膝を掴み、M字に押し広げた。「やだっ、なんで [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 9
  •  人目が気になるからと言って手を離しても、やはり我慢できなくなって、指先を絡める。そうやって、幾度も手を繋いだり離したりしながら、俺たちは歓楽街に向かって歩き続ける。騒々しい音楽と歓声と、煌々と輝くネオンの群れ。地上に生きとし生けるものすべての欲望を体現したようなこの街の、その牙城のようにきらめくホテルへと、俺たちはなだれ込んだ。 部屋に入るなり、ソファに荷物を投げ出して、伸一さんを強く抱きしめた [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 8
  •  冷静に言い放たれたその言葉の重さは、時間の経過とともにじわりじわりと俺を打ちのめし始める。 返事も反論もできないまま、黙り込んだ俺に、伸一さんはふっと微笑んでから、続けた。「あのな、妻子持ちってことを隠して付き合い始めた時点で、先生は家族だけじゃなく、帆夏のことも裏切ってるんだよ。離婚は夫婦の問題であって、帆夏はまったく関係ないのに、それでも自分が悪いとか思ってしまう帆夏の優しさや人の良さを巧妙 [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 7
  •  伸一さんはグレイのボーダーシャツの上に、キャメルのレザーブルゾンを羽織っていて、秋の装いもなんて素敵なんだろうと、惚れ惚れしながら見つめ続ける。 毎日欠かさず連絡を取りあっていても、実際に会うのはあの夏以来だ。生身の伸一さんがここにいるということに、まだ実感が湧かなくて、握りしめた手に何度も力を込めた。 店でチーズハンバーグ定食を食べながらも、ついつい視線が伸一さんを求めてしまう。「そんなに見ら [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 6
  • 「え? ……ええっ? なんで?」 いったいなぜここに伸一さんがいるのか、睡眠不足の俺の脳ではまったくこの状況を理解できず、軽くパニックになって叫んでしまった。 そんな俺に微笑みながら、伸一さんは隣の椅子に腰掛けた。「いつ来たの? どうやって?」「昨夜、電話の後すぐに家を出て、高速ぶっ飛ばして朝着いた」「でも、仕事で缶詰になってたって……」「ああ、二日間ほとんど寝てなかったから、運転しながら意識飛ば [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 5
  •  とは言え、一方的に切ってしまった後の電話だ。いったいどんなふうに話を切り出せばいいのか分からないまま、それでも指先が自然と液晶画面をタップしていた。 長い呼び出し音の間にも、駆け上がるように胸の鼓動が速まってくる。十五回ほど鳴らした所で、ようやく呼び出し音が止まったものの、声は聞こえてこない。 無言のまま、重苦しい沈黙の時が流れていく。息苦しさに堪えきれず、電話を切ろうとしたのと同時に、がさがさ [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 4
  •  日当たりの良いテラスのベンチに、俺は先生と隣り合って座った。 チャコールグレーのチェスターコートを脱いだ先生は、白シャツに細身の黒いパンツ姿だ。華奢な身体に、小綺麗な服装。カップ式自販機で甘ったるいカフェオレを選ぶところも、微かに漂ってくる香水の香りも、以前とまったく変わっていなかった。 声を掛けてきたのは先生の方なのに、ばつが悪そうに俯いたまま黙りこくっている。仕方がないので、俺の方から口を開 [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 3
  •  こんなにも夢中になってしまったのは、多分、伸一さんがいままでに出会った誰とも違うからだと思う。世の中の常識にも型にもはまらない、自由奔放なひと。それが鮮烈な魅力でもあり、だからこそ悩みの種でもある。 そう、伸一さんはまるで雲みたいなひとなのだ。 だから俺の恋は、言ってみれば雲を掴むようなもので。 手を伸ばしても届かない。やっとのことで辿り着いたとしても、ふわふわと風に流されてしまう。いよいよ掴め [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 2
  •  米子の温泉街で伸一さんと初めて出会ったあの時のことは、いま思い出しても胸がドキドキと高鳴ってしまう。 アイスブルーのシャツに、ネイビーのスキニージーンズを穿いた、細身の男性。俺よりも年上なのだろうが、年齢はよく分からない。色白で薄い顔立ちなのに、くちびるだけがぽってりと厚く、そのあでやかな朱色に見入ってしまった。 吸い付きたい、と思った。吸い付いて、もっと赤く晴れ上がらせたい。舌を差し込んで、む [続きを読む]
  • 雲を抱きしめる 1
  •  伸一さんと喧嘩した。 いや、喧嘩と言うより、俺が拗ねているだけなんだけれど。 きっかけは、俺からのメールだった。『おはよう。今日も愛してるよ』と朝送ったメールに、昼過ぎても返事が来ない。 それで電話したのだが、伸一さんは出なかった。不安になって、もう一度電話した。やっぱり出ない。それで、何度も何度も電話を掛けた。 十回くらい掛けたところで、『お客様のおかけになった電話番号は……』というアナウンス [続きを読む]
  • ルート9 30(最終話)
  •  そして七日目の夜、「本当は全然帰りたくないけど、明日から大学が始まるから」と言って、ぎりぎりまで布団の上で僕を抱きしめていた帆夏は夜行バスに乗って帰って行った。 翌朝東京に着いてそのまま大学に行けるなんて、やっぱり若いよなあ、と思いながら、急に静まり返った家のなかが妙に落ち着かなくて、帆夏の匂いと、汗や涙や唾液やその他の水分を吸いつくしてじっとりと湿ったシーツにしがみつきながら、僕はこの一週間の [続きを読む]
  • ルート9 29
  •  せっかくはるばる別府までやって来たにも関わらず、僕たちはもう抱き合うことで頭がいっぱいで、もはやキャンプや温泉を楽しむどころではなくなっているのは明白だったから、翌朝目が覚めたら即座にテントを撤収して颯爽と帰宅の途に就いた。 帆夏は車のなかでも隙あらば僕の手を握りしめてきて、その手の熱にこれからのことを思って、僕も身体を熱く震わせていた。 高速道路を走って約一時間半、ようやく家に辿り着き、玄関に [続きを読む]