musicienne さん プロフィール

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musicienneさん: ♪オペラの館へようこそ!
ハンドル名musicienne さん
ブログタイトル♪オペラの館へようこそ!
ブログURLhttp://jupitermercury.blog.fc2.com/
サイト紹介文オペラは深淵なもの! その魅力を広く深く探っていきたいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2013/04/15 04:15

musicienne さんのブログ記事

  • 止まらないネトレプコの快進撃
  • アンナ・ネトレプコが8月《アイーダ》のロール・デビューをした。以前からガラなどで「おお我が故郷“O patria mia”」をたびたび歌っているのを聴いて近々どこかで歌うに違いないと思っていたら、何とザルツブルクであった。しかもヴェルディには容赦をしないムーティの指揮である。ではユシフ・エイヴァゾフはというと、出演はするのだがネトレプコとのコンビではない。ネトレプコの相手役は5回全てフランチェスコ・メーリ。メー [続きを読む]
  • 中村恵理リサイタル
  • 2017年になってから中村恵理の活躍はめざましい。新年のNHK ニュー・イヤー・コンサート以降の演奏活動を見てくると非常に意欲的で、歌いたいという衝動に突き動かされているように見える。一年の間に異なったプログラムで3回もリサイタルを開催するというのは並大抵のことではない。まず3月には東京オペラシティ コンサートホールで「B→C(ビートゥーシー)」というリサイタルを開いている。これは、東京オペラシティの主催する [続きを読む]
  • 大指揮者を父に持つということ
  • 親子二代にわたる名指揮者について触れてみたい。常に親の才能にプレッシャーを感じ続けていたカルロス・クライバー。音楽家になりたいと望んだが、父エーリッヒ・クライバーに反対されチューリッヒの工科大学に入学した。しかし指揮者への道を捨てられず、無給練習指揮者を経て、1954年オペレッタ《ガスパローネ》で指揮者デビューを果たす。その後父エーリッヒからは音楽的に手厳しい批判を浴びたこともあり、コンプレックスを持 [続きを読む]
  • 国内レジ―テアターの賛否
  • 広上淳一指揮、河瀬直美演出の《トスカ》のチラシを見つけた。広上はあまりオペラを振らないし、河瀬もおそらくオペラ初演出に違いない。どんなキャストを組んだのだろうとチラシを見て、びっくり。キャストより、そのネーミングに驚いたのだ。トス香、カバラ導師・万里生、須賀ルピオ…。このネーミング、2015年井上道義指揮、野田秀樹演出、《フィガロの結婚 ―庭師は見た―》と同じ発想ではないか。フィガ朗、スザ女、バルト朗 [続きを読む]
  • アルゲリッチとバレンボイム
  • 年齢を合わると145歳になる二人のピアニストによるストラヴィンスキーの「春の祭典」の何と生き生きしていることか! 二人とは、73歳のマルタ・アルゲリッチと72歳のダニエル・バレンボイムである。ベルリンで行われデュオのコンサートは何年か前に放映されたが、その4か月後にアルゼンチンで初のデュオ・コンサートが開催され、その様子が今月CLASSICA JAPANで放映された。この二人は実に対照的である。共にアルゼンチン出身で、幼 [続きを読む]
  • ジェフリー・テイトの死を悼む
  • 私の中で、ジェフリー・テイトという指揮者は、モーツァルトのスペシャリストであるという認識が強かった。事実、1985年からの内田光子のモーツァルト・ピアノ協奏曲全集では彼女の希望で、全曲テイト指揮のイギリス室内管弦楽団が協演している。またモーツァルトの交響曲全集も録音している。しかし彼はオペラ指揮者でもあるのだ。79年METデビューが彼の国際的キャリアのスタートとなった。イギリス室内管弦楽団の首席指揮者に就 [続きを読む]
  • 《ノルマ》を歌うということ
  • オテロがテノールとして究極のロールであると同様、ノルマはある意味でソプラノにとって究極のロールなのではないか。METライブビューイング、2017−18年シーズンのオープニングはソンドラ・ラドヴァノフスキーの《ノルマ》である。ラドヴァノフスキーは15−16年のシーズンにドニゼッティの女王三部作の主役を一人で歌い切った。トスカ、レオノーレ《ラ・トロヴァトーレ》などを歌っているリリコ・スピントのラドヴァノフスキーは [続きを読む]
  • 35年ぶりのレヴァインとポネルの《イドメネオ》
  • ポレンザ−二とヴァン・デン・ヒーヴァー、この二人2013年のMET《マリア・ストゥアルダ》で共演している。このときヴァン・デン・ヒーヴァーはMETデビューだったと思うので、多分初共演だっただろう。ヴァン・デン・ヒーヴァーのエリザベッタは、迫真の演技であった。ポレンザ−二は役柄のせいもあるが、頼りなげで、力負けしていたという感があった。今回《イドメネオ》を見て、ポレンザ−二は確実に巧くなったと思う。METのライ [続きを読む]
  • 笈田ヨシ演出の《蝶々夫人》
  • 笈田は1960年代後半から、ヨーロッパで活動している俳優、・演出家である。2012年パリ・コミックオペラ座公演ビゼーの《真珠取り》の演出が笈田ヨシで、男性は絣風の仕事着、巫女は安寿姫の旅姿を思わせるような出で立ち、いかにも日本を連想させる舞台だった。結論を先にいうと、演出に納得のいかない部分が多く、私としては受け入れがたい《蝶々夫人》であった。今回の舞台は時代を昭和初期に移しているが、なぜそうしなければな [続きを読む]
  • 新国立劇場《ルチア》
  • 城塞に打ち寄せる荒波――プロジェクション・マッピングによる《ルチア》開幕のシーンである。第1幕1場は、レーヴェンスウッド城の庭園ではなかったか? 今まで見た《ルチア》の場面を思い返しても海のシーンはなかった(Ravenswoodはスコットランドの地名だろうと思うが、海のイメージからはかけ離れている)。演出家ジャン=ルイ・グリンダは、開幕のコーラス「お前たちは近くの浜辺を駆け回る、我々は近くの浜辺を駆け回る」( [続きを読む]
  • 大野和士が選んだオフィーリア ―アマンダ・ウッドベリー―
  • 大野が2015年から音楽監督を務める都響(東京都交響楽団)が3月26日、「シェイクスピア讃」というスペシャル・コンサートを行う。管弦楽曲、オペラ、バレエ音楽をシェイクスピアで括ったところに大野のセンスと意欲が感じられる。曲目はチャイコフスキー:交響的幻想曲 『テンペスト』op.18、トマ:歌劇《ハムレット》より「私も仲間に入れてください」(オフィーリア狂乱の場)、プロコフィエフ:バレエ組曲《ロメオとジュリエッ [続きを読む]
  • 《ロメオとジュリエット》 ベスト3
  • ディアナ・ダムラウ、ヴィットーリオ・グリゴーロ主演のMET《ロメオとジュリエット》は私の予想を上回る出来映えであった。バートレット・シャーの演出によるもので、MET新演出とうたっており、2007年にアラーニャとネトレプコが演じたギイ・ヨーステンのものとは異なる演出である。だがこの演出どこかで見た覚えがあるような気がして調べてみたら、2008年ザルツブルクでロランド・ヴィラゾンがロメオを、アンナ・ネトレプコのキャンセ [続きを読む]
  • シャイー指揮、初演版《蝶々夫人》
  • 昨年12月、スカラ座オープニングは初演版プッチーニの《蝶々夫人》であった。ダニエル・バレンボイムの後を継いでスカラ座の芸術監督になったリッカルド・シャイーは、「音楽家にとっても、舞台演出家にとっても、初演版とじっくり向き合うことで、プッチーニについてより理解を深めることができます」と語っている(NHK BS「プレミアムシアター」)。プッチーニにとって、自信作であった《蝶々夫人》の失敗はかなり応えたのだろう [続きを読む]
  • メーリとグリゴーロ
  • 三大テノールの時代が去って、強いて言うなら50代半ばのクーラ、アルヴァレス、アラーニャが後を継いだといえる。彼らもあと10年後にはどうなっているだろう。実力、人気をかねそなえたテノール、ベスト10を探してみた。ミヒャエル・シャーデ(1965年生まれ)、ピョートル・ベチャワ(66)、ヨナス・カウフマン(69)、クラウス・フローリアン・フォークト(70)、ロランド・ヴィラゾン(72)、ファン・ディエゴ・フローレス(73) [続きを読む]
  • カイヤ・サーリアホ 《遙かなる愛》 
  • 5音の上昇する音階が繰り返される中、真っ暗な舞台上の5万個のLEDライトがひとつまたひとつと輝き始め、果てるともなく奏されるオスティナート(同じ音型を執拗に繰り返すこと)の上に次々と音が重なっていく。そして最後には壮大な海が音と光で描き出される。カイヤ・サーリアホ作曲《遥かなる愛》の冒頭である。彼女の音色に対する極めて特殊な燦めきを感じた。この作品の初演は2000年ザルツブルク音楽祭。日本では2015年にコン [続きを読む]
  • 近年顕著な女性指揮者の活躍
  • 音楽家は男女平等だろうか? 演奏に関して言うなら、声の分野では男女平等である。男声がトスカを歌うことはあり得ないし、女声がオテロを歌うこともあり得ない。ではピアノは? というと手の大きさから圧倒的に女性に不利である。他の楽器でも女性の方が有利であるという楽器はない。では指揮はというと、逆に女性が不利だという理由は何もないはずなのだが、なぜか女性指揮者は極めて少ない。しいて言えばジェンダーの問題だろう [続きを読む]
  • NHKニューイヤー・オペラコンサート
  • 前回ニューイヤー・オペラコンサートを取り上げたが、見ていていくつか気になったことがある。まず、曲の選択はNHKの希望なのか本人が自由に選択できるのか。一つのオペラ、または作曲家ごとに数曲ずつ組み合わせてあるということは、やはりNHKの方に主導権があるのだろう。中嶋彰子は3曲もソロを歌っているのに、ヴェルディやモーツァルトの重唱のみ(ソロはない)の人もいる。東フィルは日本でオペラを演奏する際には最も相応しい [続きを読む]
  • 日本の代表的なオペラ歌手は?
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます本年もよろしくお願いいたします年末恒例『第九』のシーズンになるとテレビでも『第九』の映像が増える。2010年ティーレマン指揮のウィーン・フィルではアンネッテ・ダッシュ、藤村美穂子、ピョートル・ベチャワが出演しており顔ぶれが新しくなったなと感じた。ダッシュは2015年ラトル指揮のベルリン・フィルにも出演している。また佐渡 裕指揮2016年グラフェネック音楽祭オープニングの『第九』 [続きを読む]
  • 2017年注目! アイーダ・ガリフッリーナ
  • ネトレプコ、ペレチャッコに続くと思われるロシア出身の歌手アイーダ・ガリフッリーナは、1987年生まれのまだ20代のリリック・ソプラノである。ウィーン音楽院で学び、2013年のオペラリアで優勝。同年ゲルギエフ指揮《フィガロの結婚》のスザンナでマリインスキー劇場にデビューし、現在スターへの道を着々と歩んでいる。彼女のエピソードを一つご紹介しよう。イタリアのポルトフィーノで行われた野外コンサートで、主催者が観客に [続きを読む]