水円 岳 さん プロフィール

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水円 岳さん: いまじなりぃ*ふぁーむ
ハンドル名水円 岳 さん
ブログタイトルいまじなりぃ*ふぁーむ
ブログURLhttps://ameblo.jp/mizumaru-gaku/
サイト紹介文物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
自由文ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供423回 / 365日(平均8.1回/週) - 参加 2013/05/06 12:51

水円 岳 さんのブログ記事

  • しゅかくてんとう
  • 《ショートショート 1045》『主客転倒』 (ものろーぐ 8)がらんどうになってしまった陣内を見回し、思わずひとりごちる。作戦は寸分違わず計画通りに進行していたのに、たった一つのほころびが全てをひっくり返してしまったな、と。(台風で折損した大枝)自陣から打って出ず、わざと守りを緩めて敵を自陣内に誘い込む。その作戦は、間違いなく当たっていたはずだ。警戒して陣内に決して踏み込もうとしなかった女戦士を、一年 [続きを読む]
  • きゃっこうをあびる
  • (ムラサキツユクサ)(ニゲラ) 脚光を浴びてから輝く人と、脚光を浴びた後に色褪せる人がいる。 経緯や結果はしばしば各人の資質や努力の多寡に紐づけられるが、それらは必ずしも的を射ていない。 光を浴びせられる人は、その光の強さを自ら選べず、光量次第で色鮮やかになることも色褪せることもあるからだ。 脚光を浴びずとも、己の色は常にある。 光の強弱に惑わされて色を見失うのは、脚光を浴びないことより悲しいかも [続きを読む]
  • ろしゅつのもんだい
  • 《ショートショート 1044》『露出の問題』 (ものろーぐ 7)ひめしゃらの木の下で。地味だよなーと思いながら、白い花を見上げている。そういや、わたしが今見上げているひめしゃらの花みたいだと言い出したのは夏菜子だったっけ。ちかくでよーく見れば整ったきれいな花なのに、ちょっと離れると花があることにすら気付かれないって。わたしの場合は、自分磨きがどうたらじゃなくて露出の問題よ……そう言われてしまった。薄暗 [続きを読む]
  • ずうずうしいやつ
  • (カリンの未熟果とシロテンハナムグリ) 世の中、先に謝ったもんの勝ちや。 ごめんなさい言うとるのに、ぼこぼこにしたるわいうて怒るやつはそうそうおらへんねや。 せやから、最初っから謝っとけばええねん。 ごめんなさい。かんにんや。 え? それでもだめ? 許してくれへんのん? なんでや?盗み食いやめんかいっ!(^^;;(ヤマノイモとマメコガネ) 豆ばっか食うとったら、そらあ飽きるやろ。 なんでも好き嫌いせん [続きを読む]
  • ちんか
  • 《ショートショート 1043》『鎮火』 (ものろーぐ 6)火は創造と破壊の両方に使われるため、そのどちらの火が消えるかで、鎮火の評価は変わる。しかしその一方で、水をかけられて消されても燃料が尽きて自然に消えても、鎮火は鎮火なんだ。火の意味と火が消えるまでのプロセスが違っていても、火が消えたという事実しか後に残らないことは決して珍しくない。張り紙一枚を残して無人になった社屋。そのシャッターの前に立ち、こ [続きを読む]
  • おばけおーでぃしょん
  •  とあるオーディション会場。 ホラー映画のお化け役をゲットすべく、大勢の応募者が面接に臨んでいた。「次の方、どうぞ」「はい」(キヌガサタケ)「ふむ。色は白いし、造形もなかなかのものだ。でも……」「だめなんですか?」「君は臭い」「写りには関係ないじゃないですか!」「そうは行かん。撮影中に共演者が、くっさあ!という表情を見せたら台無しだ」「でも、わたしは他にも売りがあるんです!」「ほう、なんだね」「お [続きを読む]
  • ひみつ
  • 《ショートショート 1042》『秘密』 (ものろーぐ 5)秘密っていうのは口から出さないから秘密なんであって、それが口からはみ出てしまったら、秘密なんかじゃなくなる。だから、秘密としての意味も影響もなくなる。わたしは、そういうものだと思ってた。(ソメイヨシノの未熟果)誰にだって、人に言わない、言えないことの一つや二つ、あるよね。秘密にしてることはないって大っぴらに自慢するような人とは、絶対に関わりを持 [続きを読む]
  • ほならまたな
  • (ヘメロカリス)「もう帰ったん?」「ああ。次に会うんはこっちか向こうか分からん言うたら、なんや笑っとったわ」「あはは」「盆菓子も、余すようになったな」「若いもんだけやのうて、わたしらかてよう食べへんもん」「ご先祖さんもわいらも歯ぁないしな。次は果物にするか」「それでん、余すけどねえ。盆提灯は?」「まだ回しとこか。景気付けや」「ミラーボールやあるまいし」「はっはっは。まあ、ええやないか。足元明るい方 [続きを読む]
  • にそうえー
  • 《ショートショート 1041》『尼僧A』 (ものろーぐ 4)東洋の仏教という宗教には、無言行という修行があると聞いたことがある。異教徒のわたしには真意がわからないけど、我欲を言葉にせず外に漏らさないことが修行の目的なんじゃないかな。同じように、私がいる尼僧院でも言葉を発することが禁じられている。だけど、その理由は修行のためじゃない。(ハアザミ)世俗と切り離された環境で、『人に』ではなく『神に』奉仕する [続きを読む]
  • きのさきにて
  • 「手乗りぺんぺんか」「わいを乗せたいなら手ぇ出せや」「手ぇ出してへんのに宙に浮いてるあんたは化けもんか?」「失礼な。飛んどるに決まっとるやろ」「尻からくっさいガス噴射で飛ぶいうやつやな」(オオサンショウウオ)「おーい、動いてへんけど生きてるかー」「あかん、下半身もう透けとんねや」「幽霊かい。まあ、生きとるうちから化けもんみたいやからなあ」「失礼な。おまえなんか食ってやるっ!」「元気やないかい」(コ [続きを読む]
  • おれはこうはだ
  • 俺は硬派だ。安易に世間に迎合する奴は大嫌いだ。自分に自信のない奴ほど、態度がでかいくせにすぐに群れる。そんな連中は、論外だ!え? なに?俺の下にいるやつか?まだ硬派になり切れてねえから面倒見てるだけさ。群れてるわけじゃねえよ。硬派は、自分をびしっと表現しないとならない。だらしない髪型なんざもっての他だ。きっちりおっ立てるぜ!え? なに?髪の先の白いのは何かって?白粉じゃねえよ! 男の証だ。その…… [続きを読む]
  • さまーろーず
  • 《ショートショート 1040》『サマーローズ』 (ものろーぐ 3)夏の薔薇は、つとに寂しい。四季咲きの薔薇も、真夏と真冬は咲き休む。真夏に咲いてしまうのは、季節に間に合わなかったか、咲き急いでしまったか。いや、それはいいんだ。いつ咲こうが薔薇の勝手であって、わたしたちがそれにとやかく言える筋合いじゃないから。でも。どこもかしこもたくましい緑でみっちり埋まっている隙間に窮屈そうに挟まっている花は、それが [続きを読む]
  • しろにかげさす
  • 影の中に白く浮き(ウメモドキの花)白の中に影が射す(ゼラニウム)白が影を消し影が白を消すそう見えるかもしれないだが白在って影の濃さを知り影在って白の深さを知る然して白も影も意味を持たない白は白影は影我々は其れを己になぞらえるのみ  酷暑続く石の豆腐も茹だりけり注:家族サービスで今日明日留守にいたします。その間、コメ返等滞りますがご容赦ください。m(_"_)mWhite Shadow by Yiruma《 ぽ ち 》ええやんかー [続きを読む]
  • たいしてちがわない
  • ニワゼキショウ曰く。「おまえも、本当にちんけなやつだな。顔色は悪いわ、花びらは一枚少ないわ、やせっぽちだわ、花はてっぺんに一つだけだわ、パンチが全然足りないわ……取り柄なんか何もないじゃん」ヒナキキョウソウ反論。「園芸種のはずだったのが、もう雑草扱いされてるあんたに言われたないわ」(^^;;あんたら、五十歩百歩だがや。(^^;;どちらも気付かれずに踏まれてしまうことが多い、小さな草、小さな花です。画像だと、 [続きを読む]
  • こうそく
  • 《ショートショート 1039》『光束』 (ものろーぐ 2)深い森の奥底を覆う分厚い苔の絨毯。淡い緑と柔らかい毛並みが、ほどよい湿りを保ったまま、わずかしか届かない木漏れ日をじっと待ち望んでいました。森には様々な生命の気配が溢れかえっていましたが、苔の上を踏みしめるものはなく。そこは、動きのない世界でした。何も変えられず。何が変わることもなく。淡々とそこにあるだけの、柔らかな無変。            [続きを読む]
  • きあいがたらん!
  • (ハブランサス)「おまえら、ちゃんとメシ食っとるのか! ぴーともぷうとも鳴っとらんぞ!」(フヨウカタバミ)「顔だけ真っ赤にしても、音は出ないぞ! 腹の底から息を吹き込め!」「こんだけラッパに人数割いてるのに、音が出ないってのはどうにもならん!」「先生!」「なんだ?」「おれら、そもそも人じゃないっす!」すひー(^^;;  凌霄(のうぜん)は陽を飲みらつぱ吹き鳴らすBlow Your Face Out by J Geils Band《 ぽ [続きを読む]
  • せいびさぎょう
  • お暑うございます。みなさま、酷暑で体調を崩されておられませんでしょうか?暑さが襲い来る前からくるくるめまいに悩まされていたわたしは、すっかり筆が鈍ってしまい、書き溜めてあったものを小出しにしながらなんとかしのいで参りました。在庫がだいぶ減ってしまったんですが、まだ本調子ではありませんので小ネタの割合が増えると思います。どうかご容赦ください。(^^;;(チェリーセージ)めまいがひどいと、創作に集中できる [続きを読む]
  • くさわけ
  • 《ショートショート 1038》『草分け』 (ものろーぐ 1)草分け。その分野の先駆者。未開地を臆せず切り拓いた功績を称え、そのように呼ぶ。だが、必ずしも先駆者イコール成功者、大家というわけではない。足跡は残したが、その足跡しか残せなかったということも決して少なくない。草分けと呼ばれるメリットは、実はそれほど大きくない。先んじて未開地に踏み込んだ労に功が見合わなければ、それは徒労に過ぎないからだ。先駆者 [続きを読む]
  • ものろーぐ
  • 一日、誰とも会話しない。一人暮らししていた若い頃には、結構そういう時がありました。しかし、当時を振り返ってみると。本当に会話しないということは、実際にはなかったかもしれないなあと。今と違ってSNSが普及する前ですから、電脳空間を通して第三者と会話するということはありません。自室に閉じこもってしまえば、誰とも会話する機会がないはずなんですが。それでも、決して無会話ではなかったと思うんですよ。会話の相 [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい はっぽう2
  • シーズン2 第八話 八方(2)私の説明を聞き終わるやいなや、マルタがずけずけと言い放った。「でも、おっさんは結局そいつを引き受けたんじゃん」人間になっても口の利き方は変わらんのう。苦笑しながらマルタに答える。「仕方なかろう。私が依頼を引き受ける条件は王位継承権の放棄じゃ。黒幕の阿呆を魔術で排除したゆえ、レクトにはもう後ろ盾がない。このままでは王座を狙うどころか、生きていくことすら能(あた)わぬ。先 [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい はっぽう1
  • シーズン2 第八話 八方(1)最初二十日ほどで目覚めると思っていたマルタじゃったが、予想以上に本元である蜘蛛の生命力が強かったらしい。それが力尽きて潰えるのにさらに十日ほどを要した。そして、マルタが眠りの中で己と戦っている間に、屋敷の面々もとんだ戦争に巻き込まれていた。「はあはあはあっ! あのクソ坊主、どこに行きやがった!」執務室にぐいっと顔を突っ込んだアラウスカが、荒い息を吐きながらぐりぐりと室 [続きを読む]
  • はづき
  • 『葉月』列車に乗らずにホームで夏空を見上げるどうして乗らないのかを誰も僕に聞かないだから僕は自分に言い聞かせる置いてきぼりにされたんじゃない忙しい列車を先に行かせたんだ僕が乗らなかったのは列車のせいじゃなく僕らを炙り続ける真夏の太陽のせいでもない僕はすでに列車に乗っているんだゆっくりと動いてるんだそれなのにまだ列車に乗せるの?葉月炎天下白く灼けたホームで汗だくになりながら空を見上げる乗るなら鈍行地 [続きを読む]
  • へっぽこたんていなかむらみさおのてちょう ごほうび あとがき
  • 第三部 第七話 ごほうび  あとがき第七話はいかがでしたか?佐伯さんのフォローアップを、契約として遂行する。今まで手弁当だった部分を契約に組み入れることで、探偵事務所としてはグレードアップしますが責務もぐんと重くなります。でも、探偵事務所としての体裁を整えない限り顧客を増やせませんから、新たな道を進むしかありません。そして、アドバイザーやカウンセラーのプロではないみさちゃんは、ケアの全てを自力で仕 [続きを読む]
  • へっぽこたんていなかむらみさおのてちょう ごほうび 16
  • 第三部 第七話 ごほうび(16)調査契約の終了。そして、資産管理契約とフォローアップ契約の締結。クライアントの佐伯さんだけでなく、調査事務所所長の俺にとっても大きな山を一つ越えた。俺は、自ら決断して舵を大きく切ったことをもっと高く自己評価してもいいのかもしれない。だが、俺の中では反省ばかりが次々に湧き上がってくる。佐伯さんと小林さんにごほうびの話をしながら、俺自身はちっとも自分にごほうびをあげられ [続きを読む]
  • へっぽこたんていなかむらみさおのてちょう ごほうび 15
  • 第三部 第七話 ごほうび(15)「ごほうびをあげられる自分はもうあるんだから、それは減らさなければいい。急いでなんとかしようと思わなくていいです。もっと自分にごほうびをあげられるようにするにはどうするか。足りない部分の補充は、そうやって考えましょう」萎れていた佐伯さんに、質問を投げる。「佐伯さん。勝山さんは、優しい人だと思いますか?」「あ、はい。すごく」「合ってます。優しい人です。でもね、それは生 [続きを読む]