水円 岳 さん プロフィール

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水円 岳さん: いまじなりぃ*ふぁーむ
ハンドル名水円 岳 さん
ブログタイトルいまじなりぃ*ふぁーむ
ブログURLhttps://ameblo.jp/mizumaru-gaku/
サイト紹介文物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
自由文ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供408回 / 365日(平均7.8回/週) - 参加 2013/05/06 12:51

水円 岳 さんのブログ記事

  • ざわざわする
  • 塞がれていくようで ざわざわする侵食されてるみたいで ざわざわする押し潰されそうで ざわざわする後戻りできない感じで ざわざわする(エドヒガン)風に揺すぶられて ざわざわする時に揺すぶられて ざわざわする情に揺すぶられて ざわざわする人に揺すぶられて ざわざわする(モウソウチク)いつもざわざわしているのは 気持ち悪いでもざわざわしなくなったら もう終わりなんだろう  筍の肌にやさしい糠のお湯Wind I [続きを読む]
  • かくせないこと
  • 《ショートショート 1011》『隠せないこと』どうしても隠したい感情ほど隠すのは難しい。それがいいことでも、悪いことであっても。わたしは路傍の黄色い花を見下ろして。ただひたすら溜息をついていた。「はああ……」(オニノゲシ)そんなこと、最初っから分かってた。付き合ってる相手が子連れで、しかも難しい年頃だっていうこと。父親と一人息子だけでがっちりスクラムを組んで暮らしてきたところに、見知らぬわたしが母親で [続きを読む]
  • すべるわ
  • 「手を合わせて祈るバルタン星人!」「抱き合ってキスする恋人たち!」(アオキの新芽)「茶色い蛾!」「壊れたハエたたき!」(ウバメガシの葉)「あんの代わりにジャム詰められちゃったアンパンマン!」「しかも焼いてる途中に破裂!」(ボケ)「あかん。めっちゃスベる。さっぱりやな」「しゃあないわ。春やから、全力でぼけぼけや」「誰かつっこんでくれ!」(^^;;  菜の花や軽口すらも蝶と舞うI Feel Alright by Bonzai《 [続きを読む]
  • ずしんとくる
  • 《ショートショート 1010》『ずしんと来る』ずしんと来る生き方がしたい。物心ついた頃からそう思い続けてきたものの、実際にはずしんどころの話ではなく、まるで枯れ葉のように落ち着かなくひらひら舞い飛び続けてきた。そろそろ舞い飛ぶことすら出来なくなっていて。今、憧れた生き方がそのまま化身しているような大樹の真下にいる。(クスノキ)「岡野さん」幹に手を当てて頭上を見上げていたら、足元からしわがれた声が這い上 [続きを読む]
  • きいろはおいしい
  • 「黄色ってさ、すごく食欲をそそるよね?」「どして?」「おいしいものが多いじゃん」「たとえば?」「バターでしょ」(ヒメリュウキンカ 英名バターカップ)「黄色っていうには、色が薄い気がするけど」「細かいことはどうでもいいのよ。レモンなんてのもいいわね」「おいしいっていうより、ただ酸っぱいだけだと思うけどな」「ごちゃごちゃうっさいわね」(キンマサキの新芽)「ミモザサラダもいいな」「ただのスクランブルエッ [続きを読む]
  • こうやのさんにん
  • 《ショートショート 1009》『荒野の三人』 (カレット 3)四月に入って。校内に初々しい新入生が大勢行き来してる。まだ咲き残っている桜の薄紅色を見上げた美緒が、ちらちら散る花と新入生とを交互に見ながらぼそっとつぶやいた。「なんかさあ。しけってるよね」ノートを開いて、ステップワークと振り付けを確認していたリサが、なんじゃいって感じで顔を上げた。「うん? あたしたちが?」「いや、全体的に」「そっかな。気 [続きを読む]
  • そんざいかん
  • 「ねえ、あたしたちって、いっぱいいるのに存在感が薄いよね」「しょうがないわ。背景が同系色だとそこに紛れちゃうから」(ウグイスカグラ)「じゃあ、青空バックならどうだっ!」「さっきよりマシだけど、あたしたち小さすぎるもん」(ハナノキ)「じゃあ、青空バックの上に、花をでかくしよう!」「色が白だと輪郭ぼやけて、今ひとつ」(ハクモクレン)「じゃあ、どうやって存在感だせばいのよう」「そりゃあ、新聞の一面に載る [続きを読む]
  • ぶんり
  • 《ショートショート 1008》『分離』 (カレット 2)人気のない広大な貨物室(カーゴルーム)。そこに満載されているのは、食料と日用品だ。だが、そのだだっ広い空間のみならず、船内に残っている人影は二つしかなかった。           −=*=−新鋭旅客機製造メーカーであるメイビス社が、その超光速客船の建造と販売をアナウンスしてすぐ。多くの星間旅行業者がその旅客機に飛びついた。これまでの船では年単位を [続きを読む]
  • みずぬるむ
  • 「もう春になったんじゃないのかい?」「バケツの中には春は来ない」「でも、水はぬるくなったんだろ?」「一応な。だが、ぼうふらが湧くほどぬるくなってないんだ」「ふうん……」「もうちょっとしたら、水がぬるくなるんじゃなくて、冷たくなる」「どうしてだい?」「たまり水は汚いって、入れ替えられるからさ」「あんた方も一緒にかい?」「そう。俺たちは土の上の方がゆっくり眠れるんだよ」「水ぬるむって言っても、あんまり [続きを読む]
  • ぷれぜんす
  • 《ショートショート 1007》『プレゼンス』 (カレット 1)「太田さん、慣れた?」チーフの黒瀬さんが、疲れ果てていたわたしの顔を心配そうに覗き込んだ。「はあ……」慣れる慣れない以前に、まだ事態に付いていけてない。この半年の間に、怒涛の如く押し寄せた運命のいたずら。その激流の中で、まだ必死にもがいている感じだ。「はあ……」返事するっていうより、行き場のない吐息が漏れてしまう。           −= [続きを読む]
  • かれっと
  • カレットというのは、再生利用のために砕かれた色ガラス片のこと。きらきら輝いて美しいんですが、それ自身はただの破片にすぎません。炉で溶融され、再度成形されて初めて再びの生命を得ることになります。でも、ものとしては製品と同じ色ガラスなんですよ。不定形の破片か、それに何らかの形が与えられるか。その違いでしかありません。情報量の多い長編よりも、きちんと印象に残る掌編を書く方が難しい……確かにその通りだなと [続きを読む]
  • ちりぬるを
  • 《ショートショート 1006》『散りぬるを』 (桜花の下で 4)「もう、あらふぃーだってさ」「信じらんないよねえ。ついこの前まで、ぴっちぴちのギャルだったのに」「ギャルって、いつの話してんのよ。今は、ぱっつぱつじゃない」「ちょっと! 冗談抜きに少し絞りなさいよ!」「高カロリー食習慣が抜けないでのう」「ぎゃははははっ!」例年のように。いい年こいたおばはんが四人、けたたましく突っ込み合いながら、桜並木の下 [続きを読む]
  • それより
  • 「こんなところで、どうしたんだ?」「日向ぼっこしかすることなくてさ」「あんた、海のもんだろ? なんで陸にいるんだ?」「なんでも土のカルシウムが足らないとかで、ここに連れてこられたんだよ」「迷惑なこったな」「本当だよ。カルシウムは余ってるから、好きなだけ持ってっていいけどさ」「ああ」「それより、勝手に持っていかれた身を返してほしいよ」「こんなところで、どうしたんだ?」「見りゃ分かるだろ」「抜けなくな [続きを読む]
  • ばしょとり
  • 《ショートショート 1005》『場所取り』 (桜花の下で 3)「あんちゃん、場所取りかい?」懐中電灯の光の輪を揺らして、会場警備のおっちゃんが俺の身元を確かめにきた。俺は、暖房替わりのウイスキーのポケット瓶を見せてそれを否定する。「いや、一人花見っす」俺の姿は、誰がどう見ても場所取りだよな。でも、そうは言えないんだ。「は! まだ寒いのに酔狂なこった」それ以上突っ込まなかったおっちゃんは、ぶつくさ言いな [続きを読む]
  • こうりんする
  • 『降臨』そこは新天地なのかそれとも帰ってきたのか僕らは降臨するさんさんと降り注ぐ日差しの中をゆっくりと(トサミズキ)後悔は全てどこかに置いてきた希望はまだ何もない無一物でそれでも僕らはこうして降臨するそこには誰もいない僕らは受け入れられることも拒まれることもない何もかもが不安定で不定形な空間そこに僕らが降臨する厳然と降臨する僕らは僕らで在れるのだとただそれだけを信じて  九分九厘現(うつつ)の中に [続きを読む]
  • えにはいる
  • 《ショートショート 1004》『絵に入る』 (桜花の下で 2)「いい天気になったねー」「ばっちりのお花見日和だー」わたしと里子(りこ)は、春休みだというのに制服姿で、咲き誇る桜の木の下に並んで座っていた。「舞(まい)は、お弁当持ってきたのー?」「持ってきたよー。三人分」「わあい」無邪気にはしゃいだ里子が、もう少しで満開になる頭上の桜をわくわく顔で見上げている。わたしも、顔を上げて日差しに溶かされる薄紅 [続きを読む]
  • けいじゅう
  • どんなに軽くても、舞い上がれる限界がある(枯れたカニクサ)どんなに重くても、沈み込める限界がある(シラカシのどんぐり)確かに、羽と鉄球を同列に論じるのは愚かしいかもしれない。だが感情や印象の場合、軽重の極は簡単にひっくり返る。そう考えれば。軽薄なやつも重苦しいやつも、まあそんなもんだと割り切って見ることができる。ほんとかあ?(^^;;  春の蝶地蔵の頭(こうべ)押さえけりLight And Heavy by Switchfoot [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい しぶん2
  • シーズン2 第四話 四分(2)竜に拝礼し、辞すことにする。「済まぬな。挨拶に来て、愚痴だけ置き去ることになってしもうた」「かまわぬ。じじいというのはそういうものじゃ」くぅ。シアやマルタに言われるより堪えるの。「のう、ゾディアスよ」「なんじゃ」「お主は……変わっておるな」「ははは。それが、私にとって唯一の褒め言葉であるゆえな」「わあっはっはっはっはあ!」竜が目を細め、首を振って心地よさそうに大笑した [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい しぶん1
  • シーズン2 第四話 四分(1)ボルムの残党による騒動が片付き、春を迎えた屋敷は華やぐ……はずじゃった。しかし、春爛漫に浮かれているソノーや発語が上達して笑顔が増えたメイとは裏腹に、私は憂鬱がひどくなっていた。それは、どうにも厄介な依頼のせいであった。           −=*=−「うーむむむ……」「困ったもんだねえ」「そうじゃ。こればかりは力尽くが利かぬ。触り方が極めて難しい」そう。本来アラウス [続きを読む]
  • うそつき
  • 「うそつき!」「それは聞き捨てならないな。俺は嘘なんかついてないぞ」(ナンテン)「あんたは、今頃ここにいるはずなんかない!」「いるから、見えてるんだろ」「でも、わたしの目の前にはいないもん」「しゃあないだろ。写真にしかいられないんだから」「ほら、嘘じゃないか!」「嘘じゃないって。その時は確かにいたのさ」「今はいないもん!」「いや、俺はいたよ。二ヶ月ほど前には、確かにね。それは嘘じゃない」「今はいな [続きを読む]
  • きたかぜとたいよう
  • 北風と太陽は、どちらが先に旅人のコートを脱がせられるかを競いました。「あんなコート。俺があっという間に吹きちぎってやる!」びゅわああっ!旅人はコートの襟元をぎちっと寄せたまま、決して脱ごうとはしませんでした。(コセンダングサの実)「いや、北風の侵攻に徹底抗戦している間に、コートだけでなく全身フル武装状態になっちゃってさ。俺って、もしかして北風軍?」北風もまんざらではないようですが、コート剥奪に失敗 [続きを読む]
  • いちねんおくれの、なぜ
  • 《ショートショート 1003》『一年遅れの、なぜ』 (桜花の下で 1)今年も満開になった、堤上の桜並木。その一番奥の奥に、わたしのお目当の桜がある。花見客が色とりどりのシートの上で繰り広げている喧騒の中をくぐり抜け、桜の木が他の雑木と混じるようになるまで黙々と歩き続ける。人影が薄れるにつれて堤の高さが少しずつ下がり、萌えて伸び始めた草が膝を舐めるようになる。構わずそのまま踏み込んでいくと、河道が『く』 [続きを読む]
  • のっと
  • knot。結び目のことです。えとわの最初の二話は、それを意識して書いてみました。どちらも、わたしの普段のスタイルとは少し様相が違っていたと思います。そう、会話文(「」付きの文)が一つも入っていないんです。ですが情景描写だけモノローグだけの文かというと、そうではありません。文章全体としては会話文になっているはずです。会話の相手が読者であるあなたになっている……そういうスタイルにしました。(オニノゲシ)会 [続きを読む]
  • かぷすれいてど・まーだー
  • 《ショートショート 1002》『カプスレイテド・マーダー』密室での殺人は、その空間内にいる誰かが犯人になる。被害者の自殺等でない限り、必ずそこに実行犯がいる。殺人犯は密室内に存在する人々の中から絞り込まれていくわけで、その図式は、関係者の数がどれだけ多くなっても変わらない。殺人の手段が密室外からの操作である場合、それは密室殺人とは言えない。トリックとしてはおもしろいが、密室殺人の範疇には入らない。   [続きを読む]
  • どろどろとあっけらかん
  • 「しがらみとか束縛とか制約とか、いろいろめんどくさいことが多いね」「あんたは、めんどくさいじゃなくて、単に臭いでしょ」「邪魔者がいないところで、湯船を独占するのは気持ちいいなあ」「あんたがすっごく臭いから、誰も近寄らないだけでしょ」(^^;;どこからどう見てもおいしそうじゃないヘクソカズラの実ですが、冬の間に少しずつ鳥のおまんまになったようで、今はほとんど残っていません。食われてなくなることこそが彼ら [続きを読む]