水円 岳 さん プロフィール

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水円 岳さん: いまじなりぃ*ふぁーむ
ハンドル名水円 岳 さん
ブログタイトルいまじなりぃ*ふぁーむ
ブログURLhttps://ameblo.jp/mizumaru-gaku/
サイト紹介文物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
自由文ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供436回 / 365日(平均8.4回/週) - 参加 2013/05/06 12:51

水円 岳 さんのブログ記事

  • きりふき
  • 《ショートショート 934》『霧吹き』 (おじさんの声 2)「んもう!」私のすぐ近くで何度もぷうっぷうっと頬を膨らませていた高梨くんが、くわえていたストローを放して苛立ちをぶちまけた。「どうして、先生のはうまくいくのにわたしのはだめなのよう!」「ははは」「笑ってないで、教えてくださいよう」「教えただろ? さっきのでザッツオールだよ」「ううう」まあ。ここで『今時の子は』論をぶちまかしてもしょうがない。 [続きを読む]
  • くつした
  • 靴下が汚いわけではないあなたが靴下を汚しただけ靴下が臭いわけではないあなたが靴下に臭いを移しただけ靴下が濡れているわけではないあなたが靴下を汗で濡らしただけ靴下に穴が空いてるわけじゃないあなたが靴下に穴を開けただけ(ガステリアの一種)>全ての不都合を靴下に押し付け踏みにじってなんて汚いんだとひとしきり文句を言ったあなたは乱暴にざぶざぶ靴下を洗うぞんざいに干された靴下でも靴下はほっとしている乾くまで [続きを読む]
  • ひるのつき
  • 《ショートショート 933》『昼の月』 (おじさんの声 1)『昼の月は存在しないわけじゃないわ。見えないだけなの。あいつはそう言った。見えないものは、存在しないのと同じじゃないか。私がそう嘲ったことを、あいつは悲しげに聞き流した。そして……本当に姿を消してしまったんだ』           −=*=−今日は、ほとんどのメンバーが取材に出てる。俺と岡田さんだけが、編集室に残って記事の仕上げに精を出して [続きを読む]
  • おじさんのこえ
  • おじさんというのは、どうしても一言多いのです。おじさんというのは、どうしてもいばってしまうんです。おじさんというのは、どうしてもプライドが高いのです。おじさんというのは、どうしても説教しちゃうんです。おじさんというのは、どうしても若い女の子に媚びたくなるんです。おじさんというのは、どうしてもギャグがすべるんです。おじさんというのは、どうしても嫌われるんです。おじさんというのは、どうしても好かれてい [続きを読む]
  • ひとごとのひとりごと
  • ひとごとというサブテーマで、六話お届けしました。いかがでしたでしょうか。いつもと変わらないじゃん。そう思われました?もしそう思ってくださったなら、わたしの実験は半分成功です。テーマや物語の流れは、いつもと特に変えていません。というか、いつもよりむしろ地味だったかもしれません。つまり、長い間わたしの作話の根幹を見てくださっている方は本シリーズをその延長線上でご覧になるはずなんです。ああ、いつものね… [続きを読む]
  • じゅか
  • 《ショートショート 932》『樹下』 (ひとごと 6)暑さのピークが過ぎつつあるとはいえ、夏はまだその派手な看板を下ろしたわけではなかった。酷暑の『酷い』という字を『残り』と書き換えたところで、とことん横柄だった日差しが慌てて減量に励むわけもなく。みしみし音がしそうな陽光の圧力が、灼けた道の上でよろける人々を容赦なく樹下に追いやっていた。夏空を力任せに持ち上げて、気ままに枝を広げる大樹。その緑葉は、 [続きを読む]
  • やくそくとこうかい
  • (ヤマキツネノボタン)『約束と後悔』約束なんてしなければよかったと思っている丘は夏枯れ頂に立ってみても 風は無国籍退屈を持て余した午後の亡霊は火遊びをしたくてうずうずうっかり煙草の吸殻を放れない踵(かかと)で草を掻いて唾を吐きつけそこへ放る緩いシャツの前を開いて遠くに視線をやる涙の枯れた風がぼわっと慌ただしく通り抜けそのうしろから約束が歩いてくる表情を隠すサングラスもない感情を入れておくポケットも [続きを読む]
  • たいしょく
  • 《ショートショート 931》『褪色』 (ひとごと 5)想いに色が着くことがあれば。想いの色が褪せることもある。そして、心の水底からふわりと浮かび上がった情が最初から濃色だった場合は、色が着くことよりも褪せることの方が多いのだろう。しかし。色が着くことには気付けても、褪色にはなかなか気付くことが出来ない。意識にべたりと貼り付けられた原色満載の写真は、それが色を失って反り返り、ひび割れてはがれ落ちそうに [続きを読む]
  • なつがれ
  • 「うーい、デメちゃーん」「ちょっとっ! その言い方止めて! 出目金じゃないんだから」「ええー? フルで言うと長いんだもん」「一応神様なんだから、ちゃんとフルネームでデーメーテールと呼んで欲しいな」「一応、すか。いいけどさ。で、何で俺が来たか分かってるよね?」「えー? アポロン。あんた、とうとう年増女のわたしにまでに手を出そうってか」「ヤメテ。萎えるから」「ちっ!」「そうじゃなくて。何だよ、この超日 [続きを読む]
  • おみおくり
  • 《ショートショート 930》『お見送り』 (ひとごと 4)「高山はん、お掃除終わったん?」声を掛けられた美津子は、主人(あるじ)を失って呆然としている家を振り返り、短く答えた。「ええ」           −=*=−時代の重さに耐えきれなくなった古家。永くそこに住み続けていた老夫婦が、度重なる家の不具合にとうとう音をあげ、やむなく賃貸の集合住宅に引越すことを決めた。家の終焉が老夫婦の終焉ではない。だ [続きを読む]
  • おじょうさん、おてをどうぞ
  • (白銀の舞)「お嬢さん、お手をどうぞ」「わたしは犬じゃないわよ!」「お嬢さん、お手をどうぞ」「そんなにいっぱい出されたら、何がなにやら」「お嬢さん、お手をどうぞ」「手はいいけどさ。あんた、顔どこにあるの?」「お嬢さん、お手をどうぞ」「その手をどうするわけ? 投げ技とか勘弁してよ」「お嬢さん、お手をどうぞ」「わたしのあげ足を取るなああっ!」「お嬢さん、お手をどうぞ」「どっち向いて言ってるのよっ!」(^ [続きを読む]
  • すいーぷ
  • 《ショートショート 929》『スイープ』 (ひとごと 3)うまくいかないことが続いた時、運命の流れを変えようとして自分の周囲のものを全て取り払い、新品と入れ替える。きっと誰でも、そうしたこと……いや、そうしようと思ったことが一度ならずあるだろう。スイープ。一掃する。だが、実際にそれが機能することは極めて稀だ。なぜなら、一掃した空隙を埋めるものがぴかぴかの新品とは限らないからだ。取り払ったもの以下のゴ [続きを読む]
  • いちひくいち
  • 『1−1= 』空いたね うん、空いたで、あとはどうするの? どうするって、そのままさ空けとくわけ? 交換部品じゃないんだから すぐ別人で埋めることはできないよ1−1はゼロじゃないの? なんといったらいいのかなあ その人の空気みたいのが残ってて 次の人を包んでしまうんだ しばらくの間だけなんだけど なんだか別人の記憶を共有しているみたいに感じるんだってさだったら面白いじゃない ダメだよ 僕らがここに [続きを読む]
  • なつじろ
  • 《ショートショート 928》『夏白』 (ひとごと 2)うだるような猛暑。灼けたアスファルトがダレて、路上にあるものを何もかも飲み込もうとしている。冷房の効いたバスからいやいや降車した佐々木は、これからますます暑くなりそうな気配を排ガスと共に吸い込み、一つ大きな咳をした。「げほおっ!」この暑い最中(さなか)に、なぜもっと暑苦しいところに行かないとならないのか。商売である以上仕方がないことだと判ってはい [続きを読む]
  • じゅんびちゅう
  • これから新しい店がオープンする。大勢のお客さんで賑わう店になるはずだ。開店するまでは中を見せたくない。でも、店がオープンするんだよっていう予告看板は出しておかないと、誰にも気付いてもらえない。地味な看板だと、期待してもらえない。派手な看板だと、看板倒れだって言われちゃう。うーん。とっても難しいね。悩んで悩んで。まだ、準備中。(コムラサキの花)嘘は吐けない。でも、ちゃんと見てもらえないと意味がない。 [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい にょしょう2
  • シーズン1 第八話 女性(2)角灯を机の上に置いて、戯れに書を読んでいたところに。ことりと扉を開いて、メイが顔を覗かせた。「どうした、メイ? 寝苦しかったか?」メイはうんと頷いたが、どうも寝苦しいだけではないようじゃ。付いてきてほしいという素振りを何度も見せる。私は角灯を手に、廊下に出た。先を歩いていたメイは、メイが使っている寝室に私を導いた。それから、ベッドの上を指差した。「おやおや」屋敷には、 [続きを読む]
  • まじゅつしぞでぃあすりぶれうすのこととい にょしょう1
  • シーズン1 第八話 女性(1)「きゃっほほーいっ!」親の監視から逃れたジョシュアは、屋敷に着くなり腕白小僧の本性を剥き出しにしよった。とにかくじっとしているということが出来ず、少しでも目を離すとどこに出奔するか分からぬ。屋敷の内外をくまなく駆け回り、甲高い足音と大きな歓声がそこかしこから聞こえてくる。あやつが来てからというもの、それでなくとも暑苦しかった屋敷の中がより一層暑苦しくなってしもうた。「 [続きを読む]
  • おかたづけ
  • あじさいの画像を使わないうちに、梅雨が明けてしまいました。もったいないので、久々の一発芸。ザビエル!あ。にありーいこーるわたしの頭部です。えへ。  水を打つ音が描くや路に花Patriots by Zawinul Syndicateああ、これはザビエルじゃなくて、ザビヌルでしたね。それにしてもリチャード・ボナのベース。人間業じゃないわ。(^^;; [続きを読む]
  • そらがおちる
  • 《ショートショート 927》『空が墜ちる』 (ひとごと 1)「空が墜ちる(The sky is falling)……か」アメリカ西部。片田舎にある住居兼用の保安官事務所。いかにも人のいいおっさんという風態のスタイブ保安官が、浮かない顔で昼食をとっていた。「ロブ。それって、例のやつ?」夫の独り言に反応した妻のレティが、空になっていた夫のカップに焦げ臭いコーヒーを注いだ。「そう。ベンスンの残したダイイングメッセージさ」「 [続きを読む]
  • ひとごと
  • 真夏ですね。暑い暑いと何万回愚痴ったところで一向に涼しくはならないのですが、かと言って何かしようという意欲が湧くわけでもなく。中・長編を書こうかなと思ってはいても、ちっとも頭が回りません。まあ、こういう時には無理せず、自分をぽんと放り出すことにしましょう。ということで。これからえとわでは『ひとごと』というサブテーマで何話かお届けしていこうと思います。(ドクダミ)今回のサブテーマは、今までのサブテー [続きを読む]
  • べにしょうが
  • 《ショートショート 926》『紅生姜』祭りの翌日。しらけた平日の昼間。人の気配をまるっきり失っただだっ広い空間に、乾いた熱風が素っ気なく吹き渡っている。時折足元から舞い上がるインスタントくじの紙片。僕はそれを目で追いながら、まだ祭りの残骸があちこちにうずくまっている川沿いの土手の上を、ゆっくり歩いていた。足を止めて川面に映る薄い空を見下ろし、それからその本体である名残の夏空を見上げる。土手の惨状はと [続きを読む]
  • だんじょべつがく
  • 「男女別学って、今時ナンセンスじゃないか!」「しゃあないやん。俺たちそういうナマモノなんだもん」「ナマモノ言うなあ! セイブツと言え!」「まあ、なんでもいいけどよ。まだ蕾ってことは、俺たちこれから青春?」「男子校じゃ、青春言うてもなあ」「汗臭いだけだよね。不毛かつ不稔」「稔ったらコワいぜ?」「んだ」「ねえねえ、オトコはどこにいるのー?」「女子校でオトコ探すあんたが変!」「でもぉ、出会いないって寂し [続きを読む]
  • いちえんだま
  • 《ショートショート 925》『一円玉』ぎりぎりまで水を満たしたガラスコップ。その水面の真ん中に、娘が一円玉を浮かべようとして悪戦苦闘している。いかに一円玉が軽いって言っても水よりは重いんだから、無造作に乗せれば沈んでしまう。水の表面張力を利用しないとならないから、慎重に水平に置かないとならない。でもそれは、まだ細かい指先制御が出来ない小さな子供には難しいかもしれない。「ううー、またしずんじゃったー」 [続きを読む]
  • はんそくまけ
  • 「この前のボクシングの試合、反則負けしたんだって?」「そう。ショック……」「なんだ、そんなにえげつないことやらかしたのか。サミング(目潰し)とか」「いやー、正々堂々と戦ったよ。でも」「うん?」「グローブの中から、弾丸を出してはいけませんて言われて」「てか、グローブから弾丸を出すからくりがすごいと思うんだが……」(^^;;咲き残りのニワゼキショウも、さすがに年貢の納めどきですね。グローブの中に仕込まれた [続きを読む]
  • ぶろーち
  • 《ショートショート 924》『ブローチ』装身具っていうのは、男にはまず関係がない。いや、誰でもそうだっていうわけじゃないと思うが、少なくとも俺はそう思うし、俺自身もそうだ。ちゃらちゃらと飾るな、中身で勝負しろ!……などと虚勢を張るつもりはないが、なにしろまるっきり似合わないからな。さすがに素っ裸はまずいので服くらいは着るが、それ以外はそのままだ。そのままで困ったこともないし。それに引き換え、女性って [続きを読む]