血液の鉄人 さん プロフィール

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血液の鉄人さん: 血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋
ハンドル名血液の鉄人 さん
ブログタイトル血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋
ブログURLhttp://voxsangman.blogspot.jp/
サイト紹介文各種臨床検査についての意義・検査原理・基準値・検査結果の解釈詳細に解説。
自由文長年血液に関する仕事に従事し、それによって蓄積された臨床検査の知識を元に、病院を受診した際に血液や尿を採取され、色々の検査を受けますが、これら検査についての意 義・検 査 原 理・基 準 値・検査結果の解釈・などをわかりやすく解説しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/05/07 22:11

血液の鉄人 さんのブログ記事

  • シェネリックとオーソライズド・ジェネリック−1.シェネリック−
  • 臨床検査から少し外れますが、多くの方から質問のありますシェネリックとオーソライズド・ジェネリックについて解説いたします。一回目はシェネリックについて解説いたします。シェネリックとは、新薬(先発医薬品)の特許が満了した後に、他のメーカによって製造販売される薬を言います。新薬と同じ有効成分の医薬品ですが、開発にかかるコストが安価なために新薬より価格が安いのが特徴です。新薬と、有効成分が同じで、効果、有効 [続きを読む]
  • 甲状腺検査−1.甲状腺刺激ホルモン−(TSH)
  • 甲状腺刺激ホルモン(TSH:Thyroid Stimulating Hormone)は、下垂体前葉の甲状腺刺激ホルモン分泌細胞から分泌されるホルモンで、甲状腺に働きかけ甲状腺ホルモンの分泌を促す働きがあります。【甲状腺の機能と働き】甲状腺は、のどの下部にあり、大きさが縦4cm、重さが15〜20g程度の蝶が羽を広げたような形で気管の前方(喉仏のすぐ下)に付いています。薄くやわらかい臓器ですから普段はのどを触ってもわかりませんが、腫れてくる [続きを読む]
  • ふたつの抗体について−2.中和抗体−
  • この抗体は、体内に侵入した細菌やウイルスを無毒化する抗体です。例えば、麻疹に感染しますと、生体の免疫機能は、麻疹のウイルスと戦い、免疫機能が勝てば麻疹の中和抗体を作ります。次ぎに麻疹のウイルスが生体に侵入しても、この麻疹の中和抗体が、麻疹のウイルスを無毒化することから、二度と麻疹にはかかりません。予防ワクチンは、毒力を弱めた病原体を生体に感染させて、中和抗体を作り出します。ワクチン接種で中和抗体が [続きを読む]
  • ふたつの抗体について−1.感染抗体−
  • 抗体には感染抗体と中和抗体の2つがありますが、最初に感染抗体について解説いたします。【感染抗体とは】外部から生体内に侵入した、細菌・ウイルス・異物に対して、生体の免疫機能が、それらの侵入した物に対して作る物質です。例を挙げますと、HIVが生体内に侵入しますと、生体の免疫機能が反応して、HIVに対する物質、即ちHIV抗体を作ります。HIVやHCV、梅毒トレポネーマに感染しますと、生体の免疫機能が反応してこれらのウ [続きを読む]
  • 便中カルプロテクチン検査
  • 便中カルプロテクチン検査は2017年6月に潰瘍性大腸炎の病態把握を目的として検査される検査として保険収載されました。【便中カルプロテクチン検査とは】潰瘍性大腸炎の検査として利用されます。潰瘍性大腸炎の検査としては、大腸内視鏡検査が用いられてきましたが、患者の負担が大きいことが欠点でしたが、この度患者の糞便を用いる簡便な体外診断薬が登場したのが便中カルプロテクチン検査です。便中カルプロテクチン検査は、潰 [続きを読む]
  • 消毒・殺菌・滅菌・除菌について−4.除菌・抗菌−
  • 除菌・抗菌という言葉は専門用語ではなく、どの程度まで病原菌を駆除できるかという曖昧な意味合いを持つ言葉です。1.除菌とは除菌とは「増殖可能な菌を対象物から有効数減少させる」という意味で、洗剤や漂白剤など「雑貨品」の表示にも使える言葉です。家庭用合成洗剤・石鹸の公正競争規約の中に、台所用洗剤のスポンジ除菌と、住居用洗剤、洗濯用洗剤の除菌表示のための統一基準が設けられています。すべての菌を除去する・すべ [続きを読む]
  • 消毒・殺菌・滅菌・除菌について−3.滅菌−
  • 滅菌とは、すべての細菌を死滅させることを言います。増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺す、又は除去する状態を実現するための作用・操作のことを言います。対照物を限りなく無菌に近づけるために、国際的に採用されている現在の基準としては「滅菌操作後、100万個のうち1個の対象物に微生物が付着している確率」で滅菌できれば良いとされています。【滅菌方法】1.火炎滅菌菌を直接、ガスバーナー等で焼く方法で [続きを読む]
  • 消毒・殺菌・滅菌・除菌について−2.殺菌−
  • 殺菌とは、特定の細菌を殺すことを言い、言い換えれば病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことです。要するに殺菌とは、対象物に付着する菌を殺すことで、殺す対象や程度を含みません。そのため10%の菌を殺して90%の菌が残っていても"殺菌した"ことになるため、有効性に対する厳密な保証はありません。要するにどの程度の菌を殺すことが殺菌となるのか、明確な定義はありません。ちなみ [続きを読む]
  • 消毒・殺菌・滅菌・除菌について−1.消毒−
  • 日常生活で消毒・殺菌・滅菌・除菌・抗菌などの言葉をよく耳にされると思いますが、それぞれどのようなことなのかはっきりと理解しづらいのが現実でしょう。今回これらについてわかりやすく解説して行きます。初回は消毒についてです。消毒とは、生存する微生物の数を減らすために用いられる処置法で、必ずしも微生物をすべて殺滅したり除去するものではありません。要するに消毒とは、人体に有害な病原性を持つ微生物を除去・無害 [続きを読む]
  • もっと知ろうHIV検査−6.感度と特異度-その3.感度と特異度の関係−
  • 理想的には感度100%、特異度100%であれば、完全に正しく病気の有無を判定しうる理想的な検査となりますが、実際はそのような検査は残念ながらまだ存在していません。そのために検査結果には偽陽性と偽陰性が必ず存在します。HIVスクリーニング検査は、HIVに感染していない人が誤って陽性(僞陽性反応)と判定されたり、あるいはHIVに感染している人を誤って陰性(僞陰性反応)と判定される可能性を常に持っています。この原因は、HIV検 [続きを読む]
  • もっと知ろうHIV検査−5.感度と特異度-その2.特異度とは−
  • 特異度とは、臨床検査の正確さを決める指標のひとつで、ある検査について"本来陰性であるべきものを正しく陰性と判定する確率"として定義されています。すなわち特異度が高いということは、その疾患に罹患していない人の大部分が検査で陰性になることを意味しています。HIV検査で特異度が高ければ高いほどニセの陽性者が少ないということになります。従って特異度の高いHIV検査は、HIVに感染していない人を陽性と判断することはま [続きを読む]
  • お見舞い申し上げます
  • 2018年6月18日に大阪府北部を震源とした地震により、被害に遭われました皆様とそのご家族様及びご関係の方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。皆様が一日も早く日常生活を取り戻すことが出来ますように心よりお祈り申し上げます。 [続きを読む]
  • もっと知ろうHIV検査−4.感度と特異度-その1.感度とは−
  • 【HIV検査の感度とは何】HIV検査の有用性を評価する指標として感度と特異度がありますが、感度及び特異度は特定の疾患(この場合HIVを例にとって話を進めます)について、その検査がHIV感染の有無をどの程度正確に判定できるかを示す定量的な指標ということになります。そして感度とは、HIV感染者中の検査陽性者を検出する割合を言います。従って、HIV検査の感度が高いということは、HIV感染者の大部分が検査陽性になることを意味 [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー6.心室細動ー
  • 心室細動とは心室筋肉が組織だった興奮ができずに、有効な収縮ができなくなり、血液を送り出すことが出来なくなる状態を言います。要するに心臓の部位のうち血液を全身に送り出す「心室」が細かく震える不整脈なのです。心臓の筋肉が痙攣するように震え、収縮と拡張を正常に繰り返せなくなるため、やがて心臓の動きが止まってしまいます。心室細動が起きると脳や心臓に血液が供給されなくなり、発症から6秒で意識を失い、3分で脳 [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー5.狭心症ー
  • 狭心症とは、心臓の筋肉である心筋への酸素供給が低下して供給される酸素が不足するために胸部に一時的な痛みや圧迫感が起きる病気を言います。【狭心症の起こる原因】冠動脈に動脈硬化が進むと血管の内側にコレステロールなどが沈着して壁が厚くなり、やがては血液の通りみちが狭くなります。動脈硬化は加齢とともに誰にも起こりますが、それが病気にまで進む詳しいしくみは解明されていません。現在知られている冠動脈に病気を起 [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー4.心筋梗塞ー
  • 心筋梗塞は、冠動脈が完全にふさがり心筋に血液が流れなくなった状態を言います。冠動脈が完全にふさがり心筋に血液が流れなくなると心筋が壊死し、重症の場合は死に至ることもあります。【冠動脈とは?】心臓があたかも冠をかぶったように、心臓の周りを走行している血管が冠動脈で心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給しており、左右に1本ずつ計2本あります。左の冠動脈はさらに大きく2つに分かれて、左前下行枝と左回旋枝に分か [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー3.心房中隔欠損症ー
  • 心房中隔とは心臓の右心室、左心房、左心室の四つの部屋の内の、右心房と左心房の間を隔てる筋肉の壁のことで、心房中隔欠損とはこの壁に穴(欠損)が開いている状態を言います。胎児の時には全ての人は穴が空いています、この穴は卵円孔と呼ばれ、通常は生まれて数時間後には自然に血液の交通がなくなり、ただのくぼみ(卵円窩)になって無くなります。しかし心房中隔欠損の患者は生まれた後もこの穴が穴として残っています。【心 [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー2.心臓弁膜症ー
  • 心臓弁膜症とは、心臓にある弁に何らかの障害が起き正しく機能せず、本来の役割を果たせなくなる病気を言います。心臓弁膜症には、大動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症等があります。弁膜症には、弁がかたく開きにくくなる"狭窄症"と、弁が閉じにくくなり血液が逆流する"閉鎖不全症"とがありますか、狭窄と閉鎖不全症が同時に起こるケースもあります。【心臓弁膜症の起こる原因 [続きを読む]
  • 心臓疾患についてー1.種類と症状ー
  • 心臓疾患は、日本人の死因の第2位となっています。初回は体表的な疾患を紹介します。1.心臓弁膜症心臓にある弁に何らかの障害が起き正しく機能せず、本来の役割を果たせなくなる病気です。弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられる「狭窄」と、弁の閉じ方が不完全なために血液が逆流してしまう「閉鎖不全」があります。2.心房中隔欠損症右心房と左心房を隔てる壁を心房中隔と言い、この心房中隔に穴が空いた病気。3.心筋梗 [続きを読む]