日向亮司 さん プロフィール

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日向亮司さん: ひこばえ
ハンドル名日向亮司 さん
ブログタイトルひこばえ
ブログURLhttp://hikobae0869.blog.fc2.com/
サイト紹介文俳句は自分史です。自作の俳句に写真とエッセイを添えて綴ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供160回 / 365日(平均3.1回/週) - 参加 2013/05/30 20:28

日向亮司 さんのブログ記事

  • 成吉思汗鍋
  • 成吉思汗鍋を囲めば蝦夷思ほゆ夜はジンギスカンを食べに行った。北海道に来てジンギスカンを食べないで帰るのは東京見物に来て東京タワーを見ないで帰るのと同じだという意見に娘が同意した。混雑しているという情報もあったが、意外とスンナリと入れて手際よく料理も運ばれてきた。「ウメー!」カズ君もご満悦である。食べながら話は「雲海」に及んだ。何と言ってもトマムと言えば雲海である。前日、富良野で十勝連山に懸かる雲海 [続きを読む]
  • 夏山
  • 夏山が囲む壺中の天に入る星野リゾート「トマム」のチェックインは3時からである。富良野から車を走らせて途中どこかで食事をしようと思ったが適当な場所が見つからず、そのままホテルに到着してしまった。まだ1時である。<いくら何でも早過ぎる>と思ったが、周囲に何もないのだから仕方ない。部屋に入れなくても荷物だけ預かってもらってどこかへ食事に行こうということになった。到着したのがトマム・ザ・タワーである(写真) [続きを読む]
  • 夏嶺
  • 向き合つて夏嶺と交はす酒一献朝9時には「チロルの湯」を出て母を迎えに行ったが、あれやこれやとやることがあるらしく家を出たのは正午近くになっていた。「まずは昼飯をどこかで食べよう」ということになり、車を走らせてしばらく行った芦別のレストランに入ることになった。ポスターに「星の降る里」とあった。「どうして芦別が?」と思ったが、町おこしに懸命なのだろう。子供達が小さかった頃に来たカナディアンワールド「赤 [続きを読む]
  • 木下闇
  • 慟哭や木下闇なる母校の碑いつもは実家に泊まるのだが、今回は大勢なので家の近くにある「チロルの湯」に泊まることにした。温泉もあるし、レストランもあるので事前に予約しておかなければ泊まれないこともあるという。14年前、ちょうど50才になった時に中学校の同窓会が行われたが、会場はこの「チロルの湯」の大広間だった。35年振りに会う友達の顔が分からずアタフタしたものだったが、あれから早や15年が経過してしまった。み [続きを読む]
  • 曝書
  • 曝す書の中に心の一書あり畑から戻るとすぐに砂川に買い物に行くことになった。何を買うにもセイコーマート1軒しかないので、車があるときはまずもって買い物なのである。砂川には生協も農協もあり、ツルハドラッグもある。トイレットペーパーなどの日用品を山と買い込んでいた。私「買い物が終ったら、ちょっと寄りたい本屋があるんだけど」妻「どこ?」私「いわた書店といって、この間テレビで紹介されていた」母「ああ……いわ [続きを読む]
  • てんと虫
  • 逃げ足の速きお前もてんと虫千歳空港でレンタカーを借り、真っ直ぐ歌志内に向かった。昼前に到着した。およそ2年振りである。少し小さくなったように見えたが、話しぶりは相変わらずの母であった。「まず仏さんにお参りしてくれ。みんな来てくれて喜んでいるわ。腹減ったしょ。ボタモチを作っておいたから、食べてね。カズマ君、見ないうちに大きくなったねぇ。メロン食べるか?食べるんだったらいくらでもあるから。切るか?ビー [続きを読む]
  • 帰省
  • 帰省して母の小庭にまづは出ん歌志内市は北海道の中央部に位置する。「歌志内って、どのあたりですか?」と聞かれると「札幌と旭川のちょうど中間あたり。滝川市のすぐそば」と答えることにしている。滝川を知っている人は「ああ……」ということになり、知らない人でもおおよその場所は分かってくれる。歌志内といえば「日本一人口の少ない市」として有名であるが、それは私が歌志内出身だから思うことであり、そうでない人には「 [続きを読む]
  • 夏期講習
  • 根詰めて夏期講習に少し老ゆ午後からはパソコンを使っての授業となった。用意されたソフトに文章や数字を入力していくものである。スティックを差し込んでデータを落とし込むところから始まったが、まずはそのスティックを差し込む場所が分からない。「すみません……」すぐにスタッフの女性が教えに来てくれた。見れば他の人は何の問題もなく作業を始めている。<フー>先が思いやられる。先生が「〇〇を開いてください」と言う。 [続きを読む]
  • 夏木立
  • 悲観よし楽観もよし夏木立研修会は私を含め16名の生徒が参加して始まった。生徒といっても皆さん社長さんばかりで、見渡したところ私が最年長のようである。教壇で講師の先生が話をし、スタッフ5〜6名が教室の後ろにいてサポートしてくれるというスタイルである。講師「これからこの時期、皆さんの会社では賞与が支給されます。もう支給されたところもあるかも知れません。それぞれの支給額はどうやって決めているでしょうか。多か [続きを読む]
  • 受験生
  • 受験生めくや鉢巻など締めて荷物を持って大学校に向かった。ほろ酔いなのでイヤに遠く感じた。入ると守衛さんがいて受講生はさらにその奥の建物だと教えられる。広い中庭を横切って宿泊棟へと進んだ。大きなカウンターがあり、女性が2名立っていた。名前を言うとすぐに手続きしてくれていろいろと説明してくれたが覚えられるものではない。明朝の朝食時間と場所だけはしっかり覚えて部屋のキーを預かった。6階である。エレベーター [続きを読む]
  • 椋鳥
  • 椋鳥騒ぐ駅前に灯のともる頃講習会場は東京の東大和市にある中小企業大学校である。「結構遠いなぁ。電車で行った方がいいだろうか、車の方がいいだろうか?」社内での会話である。「駐車場はあるのですか?」「どうかな、分からない」「調べてみましょうか」「頼むよ」こういうことは得意な人に調べてもらった方が良い。下手に自分で調べると碌なことにならない。結果は大学校には駐車場はなく、近辺の駐車場を使うしかないとのこ [続きを読む]
  • 走り梅雨
  • 憂きことのなほこの上に走り梅雨会社で企業診断をしてもらう機会があった。知人の中小企業診断士が大勢仲間を連れてやってきた。企業診断の勉強会に参加している人達が最後に実地で中小企業の診断をしてみようということになって当社に声が掛かったようである。工場に来ての診断は一日だったが、事前に決算書やアンケート記入など求められ考えていたより本格的なものだった。当日は私に対する質疑や工場の管理者や職場長などへのイ [続きを読む]
  • 雨季
  • 友あり雨季なり遠方より来たるおよそ5年振りの再会。取引先の会社の総務部長さんである。所属する会合でいつも一緒だったのだが、この頃私がその会合に出なくなったので顔を合わせることがなくなっている。「久し振りですねぇ。日向さん、少し太ったね」「いやいや、お互い様ですよ。太ったでしょ?」「太りました。今、減量しているところです(笑)」私のテーブルに席を移し差し向かいで話が始まった。「まだ現役でしょ?」「日 [続きを読む]
  • 生ビール
  • 飲むまいか飲むか小昼の生ビール昔は土曜日の休日出勤は朝から晩まで会社にいたものだが、この頃は朝だけ顔を出し帰らせてもらうようにしている。根気が無くなって来たのかも知れない(笑)。朝、「昼はどうしますか?」と聞かれる。弁当を注文するかどうかである。今はほとんど「要らない」と答える。とは言うものの、昼近くまで会社にいるとどこかに食べに行くか、家に帰るしかない。その日も会社の近くの中華料理屋に行くことに [続きを読む]
  • 虞美人草
  • 虞美人草触れてその名をうべなへり第一幕では漢王に封じられた劉邦が辺鄙な褒中の地で大将軍「韓信」を見出し、強剛な漢軍を形成するまでを描いていく。休憩を挟んでの第二幕は諸侯を味方に付けた劉邦の大軍が楚軍と戦い、垓下に項羽を追い詰め、四面楚歌により楚軍の兵士たちを揺さぶり、項羽を亡ぼすまでを描いていく。最愛の虞姫が窮地の項羽を慰めるように酒を注ぎ、剣舞を舞い、足手まといになるまいと自刃するシーンは美しい [続きを読む]
  • 父の日
  • 父の日を好きなことして一人なり池袋の駅に降り立った。久し振りである。40年以上経っているかも知れない。学生だった頃、先輩に連れられて飲みに来て以来だと思う。思い出す場所などもなく駅の近くの「東京芸術劇場」に到着し受付場所を確認した。開場まで30分ほどあったが、喫茶店に入るほどの時間もなかったのでロビーのソファーで人の行き来を眺めていた。「果たして、京劇、理解できるだろうか?」1年ほど前に観た「オペラ座 [続きを読む]
  • 柳絮
  • 柳絮飛ぶ虞姫の声音の甲高き読み終えた「項羽と劉邦」の余韻に浸る間もなく、その京劇「項羽と劉邦〜覇王別姫」が東京で開かれることを知った。たまたまである。「2018年、東京、名古屋、大阪で開催決定!!」と書かれている記事を読んだのである。しかも6月9日から17日までと開催日時が迫っている。<おー、何と言うタイミングだろう。これは行くしかない。チケットは取れるだろうか>妻に調べてもらおうとすぐにメールした。「も [続きを読む]
  • 梅雨寒し
  • 鶏ガラの灰汁を掬ひて梅雨寒し昨年暮れから大型機械導入の計画を進めてきた。決算の6月末までに設置という条件で3月に契約した。機械の名前は「アキエス」。ラテン語で「最先端」の意味だという。ここ数年の会社の設備投資額は優に10億円を超える。投資が失敗すれば大変なことだが、今まで失敗したことがない。今回も成功するだろう。設備は年々新しくなり、やり方が変わる。昔プレスでコツコツと加工していた物が、今はパンチレー [続きを読む]
  • 父の日
  • 浪曲を唸りて父の日なりけり「どうして、こんなことになったのだろう?」妻は戸惑い顔である。「どこで間違えてしまったのかしら?浪曲歌謡なんか頼んでないのに……パソコンでも見たことすらないというのに」「取り替えてもらえばいいだけだよ。電話してみた?」「土日は休みで繋がらないから、月曜日に掛けてみる」「よくあることだよ」「そもそも、注文する前に貴方にメールを送ったよね、確認してって。よく見てくれたの?」< [続きを読む]
  • 扇子
  • 正座してラヂオの前の扇子かな浪曲との接点と言えば子供の頃まで遡る。以前このブログにも書いたことがある親戚の中島松次郎こと「じっちゃん」(平成28年9月28日、ひこばえ「花アカシア」)がよく寝る前にラジオで聴いていたのである。遊びに行く。夕飯をご馳走になる。じっちゃんは日本酒を飲むが8時には布団に入る。我々はテレビを見ているが、襖一枚隔てて浪曲が流れて来る。イヤホンなどある訳もなく枕元のラジオから聞こえて [続きを読む]
  • 家康忌
  • 天麩羅の油跳ねたる家康忌調べると、<天守は1657年の明暦の大火で焼失した>と書かれていた。たしか、門井慶喜著「家康、江戸を建てる」に天守建設のくだりがあった。二代将軍秀忠が造った天守のことである。家康が建てた慶長度天守、それを壊して秀忠が建てた元和度天守、さらにそれを壊して三代将軍家光が建てた寛永度天守。江戸時代260年のうちの最初の50年間は江戸に天守が聳えていたのである。次に出たのが<1863年の大火で [続きを読む]
  • 薄暑
  • 江戸城の北の護りや橋薄暑今回は最初から「横山大観展」が見たくて出掛けたのではない。随分前に読んだ門井慶喜著「家康、江戸を建てる」に書かれていた<江戸城の石垣が見たい>がそもそもの始まりだったのである。小説の中で石切り現場から巨石が運ばれ、石垣として組まれていく様子が描かれている。<あの小説で描かれた石、大手門の鏡石が見てみたい>とずっと思っていたのである。大観展を見終って大手門とは逆の北桔橋門から [続きを読む]
  • 竜天に登る
  • 雲を呼び海を逆巻き竜天に5月14日の日本経済新聞に「両陛下が横山大観展を鑑賞」という記事が載っていた。前日の13日に天皇皇后両陛下が東京国立近代美術館で開催されている「生誕150年──横山大観展」を鑑賞されたという記事である。<40メートル超の水墨の絵巻「生々流転」など作品約90点を鑑賞。陛下は木炭で描かれた絵の前で「いろいろな試みを当時したのでしょうね」と感想を述べるなど、約20分にわたり皇后さまと熱心に見て [続きを読む]
  • しなだれて凭れて蛇の抱き心地前日泊まる予定だった藪塚温泉へ向かって山道を下り始めた。目指すはスネークセンターである。「キジを食べてヘビを見る。動物尽くしの旅行になりそう!」と言って始まった旅行である。義父の話もあり、蛇そのものが夏の季語なので、どうしても見ておきたかったのである。もちろん目的はヘビを首に巻き付けての写真である。日曜日だけのサービスということは事前に調べておいた。問題は果たして妻が一 [続きを読む]
  • 蝮草
  • 小暗きに濡れて山路の蝮草それにしても山深い温泉宿である。位置的には赤城山の中腹に当る。周囲に宿が見当たらなかったので一軒宿かも知れない。征夷大将軍の柿本人麻呂が見つけたと書かれていたので千二百年も前からあった温泉ということになる。朝早く起き出して風呂に入ったあと、周囲を散策してみた。前日同様、まったき晴天である。何もない山の中だが草花を探すには最高である。図鑑を持参しなかったことを悔やみつつ、写真 [続きを読む]