お萩 さん プロフィール

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お萩さん: お江戸の夢桟敷
ハンドル名お萩 さん
ブログタイトルお江戸の夢桟敷
ブログURLhttp://haginohara.blog.fc2.com/
サイト紹介文東京で綴る、お萩の大衆演劇感想。暮らしの中に“それでもなお”浮かぶ物語を見つめています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供26回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2013/07/13 00:23

お萩 さんのブログ記事

  • ひと振りの刀 ―四代目・市川ひと丸座長との出会い―
  • 古風な、あまりに古風な。まるで古いモノクロ映画から輪郭をきれいに切り取って、2018年の舞台に貼りつけたみたいだ。市川ひと丸劇団座長、四代目・市川ひと丸さんは衝撃の16歳だった。一枚看板の座長としては全国最年少。「のう、どうだ、わしに一つ小遣い稼ぎをさせてくれんか」(『新月笛吹川』)声も作法も体の使い方も、全部、THEクラシック!こんなティーンの役者さんがいらしたのか…!市川ひと丸座長6月のオーエス劇場では、 [続きを読む]
  • 残る姿 ―三代目・鹿島順一座長―
  • 「また」があると思っていた。同じ時代の大衆演劇の舞台と客席を生きていて、大きい世界ではないのだから、また顔を見ることがいくらでもあると。三代目・鹿島順一座長の訃報は5月最後の日曜の夜に聞いた。26歳。どれだけの人が嘆いただろう。4年前、初めて、横浜・三吉演芸場の近江飛龍劇団公演に助っ人として出演されていたのを観た。古風な芸風の役者さんだと聞いていたので、キスマイの曲で他の若手さんと一緒に飛び跳ねる姿が [続きを読む]
  • あったかい、引き出しを開けて ―劇団天華・蘭竜華さんのこと―
  • まるで採れたての菜っ葉がぱつんと水をはじくような、ほがらかな笑顔。蘭竜華(らん・りゅうか)さん。2017年10月から劇団天華に加わった女優さんだ。有名な座長さんの妹だと聞くし、10代の頃から関東の劇団で修業されたとも聞く。よって芸歴は長いらしい。けど、控えめで、あまり自分のことを話されることはない。ただ職人のように芝居の要所をサクサクこなし、あとは絶えずニコニコと舞台の片隅で微笑んでいる。初見時からそのパキ [続きを読む]
  • 劇団獅子(レオ)お芝居『遠山の金さん』 ―永遠の夢―
  • 2018.3.11昼@大島劇場※もはや相当古くなってしまった(^-^; 先月、初めて拝見した劇団さんの話。『遠山の金さん』…と聞くと、テレビで金さんを演じていた杉良太郎さんによる文章を思い出す。杉さんは、96年に熊本のハンセン病の療養所で、入園者の方々を観客に『遠山の金さん』の芝居を上演したことがあるそうだ。そのラストシーンについての箇所。私は胸がつまり、「これにて一件落着」をなかなか言えません。なぜなら、私たち [続きを読む]
  • 春陽座さんは素敵だ!と書きたい理由 ―三吉の舞台から―
  • 昨年2月以来、春陽座(はるひざ)さんが1年1か月ぶりに横浜・三吉演芸場に帰って来ています。少人数ながら、今月上旬に観られた舞台はいずれも素敵でした。「良いよね」とか「大好き」とか日常の話し言葉より、あえて「素敵だ」と、ちょっとよそ行きの言葉で称賛したくなる感じ。全然まだ本数を観られたわけじゃないけれど、この劇団さん好きだな、楽しいな、と改めて思ったところを…5つほど並べてみる。※あくまで個人の感想です。 [続きを読む]
  • 私にその顔見せて ―『お千代人形』『狂乱暴れ獅子』より―
  • この冬、ハマっていたのが『金田一少年の事件簿』文庫版(^^♪ 推理マンガという認識しかなかったけど、通しで読んでみたら事件の裏にある人間ドラマが濃い!!その中に、何度読んでも涙がにじんでしまうページがある。ある事件の犯人(女性)が、毒を飲んで死ぬ間際、息子に手を伸ばすシーンだ。「ごめんなさいね、何もしてあげられなくて…」「こっちへ来て、あたしにその顔見せて…」何がこんなに涙腺を刺激するのかわからなかった [続きを読む]
  • 小龍優さん舞踊【Urban Pirates】(劇団新) ―少女は海賊になった―
  • 2018.2.3夜@大島劇場劇団新(あらた)花形の小龍優(こりゅう・ゆう)さんは、18歳。先日、川崎・大島劇場で約1年ぶりに観て、その独自性にわくわくした。優さんの大きな目を見ると、頭にぽーんと浮かんでくるのが…「不思議の国のアリス」! 昨年のお誕生日公演での水色のアリスの衣装が、ファンの方のブログやツイッターで話題になっていたせいだと思う。もう一つ、理由がある。むかーし何かの本で読んだけど、「アリス」原作の挿絵 [続きを読む]
  • 「もうダメだ」と言うとき ―『雪の長持唄』に教わったこと―
  • そんなこと――間髪入れずに言った人がいた。道路の上でも、スポットライトの当たる舞台の上でも。しばらく、心に小骨のように刺さっていた事。昨年10月、観劇帰りの都内のターミナル駅。もう秋風が冷たくて、夕方はジャケットが必要な寒さだった。バス停に向かって歩いていたら、目の前にいた70歳くらいの男性が突然バタっ!と倒れた。立ち上がる力がないようで、ガリガリに骨の浮いた体が、そのままアスファルトを転がっていった [続きを読む]
  • ありがとうございました!―1/23(火)公開研究会「大衆演劇を発信する」in青学―
  • 「お萩さんは、何がしたいですか?」聴きに来て下さった方からどきっとする質問をいただいて、なかなかに考えこんでいます。さてさて遅ればせながらご報告を。ブログやTwitterの告知を見て来て下さった方、本当にありがとうございました&雪が残る中、お疲れ様でした。大阪など遠方から関心を寄せていただいたことも嬉しかったです(*^_^*)関西からいらしたゲストスピーカー・加藤わこさんと中村桃子さん。わこさんは、まち歩きとい [続きを読む]
  • 【告知】1/23(火)公開研究会「大衆演劇を発信する」in青学
  • お知らせです。東京・青山学院大学で「大衆演劇を発信する」という公開研究会に参加します(*^_^*)大衆演劇を発信する中村桃子さん+加藤わこさん+竹内孝宏先生+お萩2018年1月23日(火)17:30-19:30青山学院大学渋谷キャンパス3号館3410 主催:青山学院大学総合文化政策学部 竹内孝宏研究室 問い合わせ:takeuchi@sccs.aoyama.ac.jp主催は青山学院大学で大衆演劇を研究されている竹内孝宏先生(ゼミ紹介ページ)。竹内先生とは、昨 [続きを読む]
  • 2017年 忘れがたい7本の芝居 ―恋しい他者―
  • 大晦日に滑り込みセーフ(;・∀・) 2017年も東京や川崎、大阪や岡山、色んな劇場でいっっっぱい芝居を観ました!中でも忘れがたく、書き残しておきたい芝居が七本。長い記事になりますが、よろしければお付き合いください??★一本目『三人出世』劇団新 2017.3.9夜@大島劇場龍新座長 友吉役龍錦若座長 定吉役小龍優花形 島吉役「なあ島やん、もしかしたらお前も、そんな風になってたかもしれんやんか――」龍新座長演じる友や [続きを読む]
  • 大衆演劇 ’18 ―変わり続ける旅芝居のこと―
  • 「ずいぶん大きい買い物したねえ〜どこか旅行行くの?」気さくなタクシーの運転手さんは、私が先ほど量販店で買ったばかりの新品キャリーを見て言った。「はい、明後日から和歌山です。大衆演劇の遠征で…」「大衆演劇?チャンバラとかするやつ?へえ、あれは、おばあちゃんおじいちゃんの娯楽なんだと思ってたなあ」これぞテンプレ!っていうくらい聞き慣れた言葉(^-^;「いや〜最近はそんなこともないですよ、お客さんの中には学 [続きを読む]
  • 花ひらく、筑紫桃太郎一座 ―初めまして三兄弟!―
  • はー楽しかった! 10/30(月)、九十九里太陽の里の千秋楽公演が終わって、興奮冷めやらぬ帰りの外房線の中でこの文を書きました。太陽の里の最寄り駅は「茂原」駅。地下鉄にJR、外房線を乗り継いで無料送迎バスまで、我が家からは3時間…ほど…(;・∀・)でもでも遠さなんてなんのその。九十九里に行ける週末が楽しみだった10月。大阪の友人から評判を聞いていた、初めての筑紫桃太郎一座は、心にパッと大輪を咲かせてくれた。10/29 [続きを読む]
  • 劇団花吹雪お芝居『河内十人切り』―他者であるお前―
  • 2017.9.25 夜の部@浅草木馬館弥五郎(桜京之介座長)の、まっすぐな目。「兄貴、お前が食え!」わずかに残った飯を熊太郎(桜春之丞座長)に突き出す。茶碗を抱える細い腕。そこには一粒の打算も保身もない。いっそ義理すらない。「食うてくれ!」ただ“お前が好き”だから、食ってくれ――。無心な思いというのは、どうしてこんなに胸を衝き動かすのだろう。熊太郎の、うう、うぅ〜…っという言葉にならない嗚咽が木馬館に響いていた [続きを読む]
  • 理由を聴かせて―芝居の中の死者の声―
  • “なぜ”ですか?《劇団天華『面影の街』9/13》「憎くて捨てたわけじゃない、生かすために捨てたんだと…」生き別れの兄弟。兄(澤村千夜座長)は、父親が弟(澤村丞弥さん)を捨てた理由を言葉少なに語る。澤村千夜座長《花の三兄弟 筑紫桃太郎一座『男血飛島』10/7》「友吉、俺はお前に合わせる顔がなかったんだ」筑紫桃之助座長演じる徳は、恩人である友吉(玄海花道さん)に罵声を浴びせた後で。がっくり膝をつき、ひどい態度をとっ [続きを読む]
  • 劇団天華on九条笑楽座 ―ケーキの仕掛け―
  • (2017年9月)華やかで、甘くて、口に入れた瞬間に嬉しくなって、でも儚く溶けてしまって、時々ひやりとする隠し味もあったりする。夏休みに訪れた九条笑楽座で天華さんを観ていると、ぽーっとした頭に浮かんでくるのは「ケーキ」の像だったりした??小屋と劇団の化学反応、という面白さ。それを味わうならやっぱり小さな小屋がいい。九条笑楽座はぴったりだ。整列するベンチ、黒とピンクのチェック模様のクッション。「幕、安全ピ [続きを読む]
  • 扉をひらく人 ―劇団あやめ・姫猿之助座長について9年前の思い出―
  • 飛び出してくる。この間、大阪にいた7/17(月)、九条笑楽座で「姫猿之助祭り」があると知った。猿之助さんの芸風をたっぷり味わってみたくて行くと、小さな小屋はいっぱいに埋まっていた。「本日お詰めかけのお客様、猿之助祭り、モンキーカーニバルへようこそ!」アナウンスする女優さんの声も嬉々としている。そして舞台にドドドと駆けこんでくる主役・猿之助さん。元気ではち切れそうな体。かつてその体は、浅草木馬館できれいな [続きを読む]