kurazoh さん プロフィール

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kurazohさん: 教育失敗学から教育創造学へ
ハンドル名kurazoh さん
ブログタイトル教育失敗学から教育創造学へ
ブログURLhttp://f-sekiya2005.cocolog-nifty.com/novel_miyagitani/
サイト紹介文使命感をもった教師とは? 子どもの未来のために本当に必要な教育改革とは? 望ましい教師教育とは?
自由文公立学校に子どもを預け,PTA活動に参加した保護者・指導主事としての行政経験をもつ中学校の現役教師の目から,「本物の覚悟」ができる教師のあり方を考えています。本気で「本物の教師教育」のあり方を考えている人,教職について壁にぶつかっている人のうち,自分が「壊れてもよい」覚悟のある人に読んでもらえれば…
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供287回 / 365日(平均5.5回/週) - 参加 2013/09/23 23:40

kurazoh さんのブログ記事

  • 「深い学び」を語る滑稽さ
  •  「深い学び」について語るのは恐ろしい。 語れば語るほど,「深くない」ことがバレてしまうからである。 今日,聴かなければならなかった講演では,わざわざ聴くまでもないことが繰り返し語られていただけで,90分のうち,価値があったのは事例が紹介された10分くらいだった。 この90分がまるっきり「深くない学び」になってしまった最大の理由は,今までの教育に「深み」がないことにある。 講演の前で私は,教科の協議会で [続きを読む]
  • 「先生」という呼称
  •  大学出たての教員にも使われる「先生」という呼称が,教員の「社会感覚を失わせる」という批判は,いつの時代にもあったと思います。以下のようなコメントをいただきました。>私は先生という言葉が嫌いだ。先生という言葉の存在が人間を増長させ勘違いさせていると強く感じている。若いころから先生、先生と持ち上げられれば、自分は偉くて特別な立場にあると勘違いして増長し、高慢天狗、高飛車天狗になってしまうのも無理はな [続きを読む]
  • 独身の日のセール
  •  楽天市場で1日限りの珍しいセールが行われていることに気づいたら,11月11日は「1」が4つも並ぶことから,それは「お一人様の日」という意味で,中国では「独身の日」としてアリババが毎年セールを行っていることもわかった。 アリババでは1日で3兆円の売上が見込まれるという。 こういうセールに惹きつけられるのは,実は「お一人様」ではなくて,「賢い消費者であるという自覚」を持とうとする人か,「お一人様」で [続きを読む]
  • 総合評価2点台の宿の快適さ
  •  週末の奈良の学会は,行けることがわかったのが直前だったために,宿の確保で苦労した。 ようやく見つけた宿は,後から気づいたことだが,総合評価2点台というすさまじい評価の低さだった。 入室してから点数を確かめ,納得した,という流れなのだが,私はこの宿に対して何の不満も抱いていない。 駅から近いという利点だけは4点台だったが,私もそれだけを評価しているということではない。 すべてが快適だった。 私には [続きを読む]
  • 正倉院展を訪れて
  •  先週,学会で奈良に行ったついでに正倉院展を訪れ,奈良時代の貴重な宝物を目にすることができた。 宝物はもちろんだが,私の印象に強く残っているのは宝物をじっと見つめる高齢者たちの熱心な態度だった。 仕事をリタイアした方々が,むさぼるように宝物を鑑賞する姿は,「年をとったらこうでありたい」と願うきっかけにもなった。 創作を仕事にしている方は,これほどの目で見つめられる作品をつくってみたいと思うに違いな [続きを読む]
  • いじめや暴力行為が多い自治体の「いじめ」対策の共通点
  •  調査結果には表れてこない数字なので,予想を立てるしかないのだが,私の経験上,「外部機関に頼ろうとする姿勢」が強ければ強いほど,「いじめ」を減少させることが難しい自治体だと思われる。 まず,自治体が教員を信用していないこと。 こういう自治体では,教員も自治体を信用していない。 管理職と教員の関係性が悪いこと。 こういう「大人の仲が悪い」社会では,そのまま子どもたちの仲も悪くなる。 「施策を打てばそ [続きを読む]
  • 道徳教育が成立するための条件とは
  •  ある中学生が正論を述べている。 「道徳の授業という枠の中で,綺麗事を考えるのは,忖度できる人間をつくるだけで,害の方が大きい」とのこと。 確かに,決まった時間にテーマが決められて,そのときだけ「考えたことにする」という時間は,まともな子どもにとっては,どちらかというと罪を犯している感覚の方が強くなる。時間が終わればそんなことに構っていられない現実が子どもにも待っているからである。 道徳教育で育ま [続きを読む]
  • データから見える「いじめ」発見の難しさ
  •  「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」では,「いじめ発見のきっかけ」についても詳細なデータが公表されている。 公立小中学校では,いじめはだれがどのように発見しているのか。 「学校の教職員」とそれ以外(子ども自身,保護者など)の比率は, 公立小学校で約7:3,公立中学校では55:45となっている。 担任教師が発見した割合(全体に占める)は,公立小学校が11.2%, [続きを読む]
  • 1000人当たりの暴力行為発生件数ワースト5は
  •  文科省が,「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を公開している。 小中高における暴力行為とは,「対教師暴力」「生徒間暴力」「対人暴力」「器物損壊」の4つを指している。 1000人当たりの発生件数のワースト5は1位 島根県   15.6件2位 神奈川県 10.7件3位 沖縄県   10.0件4位 新潟県   9.0件5位 京都府   8.0件 だった。ちなみに東京都は2.1件。 人口 [続きを読む]
  • よい質問が出なければ,よい発表とは言えない
  •  疑問だらけの発表では聞き手もどうしようもないが,疑問も一切湧かず,質問が出せない発表には意味はない。 拙い内容であっても,よい質問を引き出せた発表は,よい発表と判断する。 こういう判断を多くの人や客観的な「評価・評定」に反映することは難しいかもしれないが,「成長」のこつはここにある。 先日行われた学会の「自由発表」(パネルディスカッション)のような場で,私は将来性のある「学生」「教員」かどうかを [続きを読む]
  • 「いじめ」対策は,日本という国のどんな弱点を象徴しているか
  •  新しい「いじめ」の定義によると,成績のいい子が近くにいて劣等感を覚えると「いじめ」になってしまうので,もはや「いじめ」の統計は意味をなさない。 「いじめ」がゼロなんて,おかしいぞ! という恫喝をくらう状況だから,認知される「いじめ件数」はまだ増え続けるだろう。 そのうち,「いじめ」のレベルを「心の震度1」「心の震度7」とか呼び始めて,細かい調査が始まることと思われる。 「震度3」でも緩い地盤のと [続きを読む]
  • 孤立・自壊する可能性に気づいた?中国との関係づくり
  •  昨日は,週刊ダイヤモンドで企画された橋爪大三郎さんの講演に参加してきた。 四大文明・世界宗教の特徴から,米中関係を考えることがテーマだった。  中国の儒教は忠<孝。だから「腐敗」が防げない。 日本は儒教のモノ真似をしたが,江戸から戦前にかけて,忠>孝で,自滅した。 千何百年も書き換わらない「正典」をもつ「文明国家」と,そうではない日本との対照が鮮やかであった。 「日本は文明ではなく,文化で生き抜 [続きを読む]
  • 自信をなくす教師たち
  •  おそらく自分が年齢を重ねたからではなく,もしアンケート調査を本気で実施したら,本当に出てくる傾向だと思われる。 教師たちは,自信を失っている。 だから何にでも,ろくでもないものに飛びついてしまうという,「飢餓状態」にあるのではないか。 自信を失う理由とは何か。 「だれかに支えられている」という安心感がなくなったからではないか。 子どもたちとの距離が開き,親たちとの関係性もなくなり,まわりの教師た [続きを読む]
  • 地雷を踏む教員 地雷をばらまく教員
  •  危険がわかりきった状況なのに誤りを犯して失敗してしまうことを,「地雷を踏む」と表現する。 カンボジアで実際に被害にあい,義足をつけている人には大変失礼な表現なのだが,他民族の不幸には無頓着の日本人の癖として,許していただきたい。いつもどこかで世界の笑いものになっている日本人だが,国内には本物の地雷を見たことがある人がいないので,同情の余地はあると願いたい。 教育の世界には,自ら地雷をばらまき,周 [続きを読む]
  • なぜ学会への信頼が低いのか
  •  先日,ある本に寄せた私の内容を引用している人がいると,論文のコピーをもらった。なぜこのコピーが出回ったかというと,どうやら二重投稿の証拠の品であるという。 問題は,二重投稿であることがわかったのが,雑誌が出された後だという。 私自身は,ある学会誌の論文の査読を命じられて,二重投稿をすぐに見破って書き直してもらった経験がある。 二重投稿というのは,みんなよくやってしまっていることなのだろう。 でき [続きを読む]
  • 「自由の檻」の中で「情報の繭」に閉じこもる大学のセンセイたち
  •  大学という狭い世界での「政治」を語れる人はいても,それは「世の中」とはほとんど無縁の話である。 意見の異なる人々との情報交換を拒絶することが自分にとって「得」である,という感覚はよく理解できるが,「それではダメだ」という「世の中」の常識も知っておいてほしい。 自分の子分たちや,自分と同じようなものを目指している人ばかりとコミュニケーションしている人間を,「自由の檻の中にいる」として批判できる「有 [続きを読む]
  • なぜ学会に参加するのか
  •  授業の質,教育のレベルは全国一律ではない。それが教育という仕事の面白いところでもある。 同じ教科書,同じ指導案を使って授業をすれば,みんな同じ程度の学力がつくかと言えば,そうはならない。 子どもが先生のことをどう思っているか,だけで,結果ががらっと変わるような教育の場所が,学校というところである。 どうやったら学力が向上するか。その近道が書いてあるのが,「学習指導要領の解説」のはずである。 しっ [続きを読む]
  • どんだけ最低の説得方法なのか
  •  以前から書いていることが,講演などの後に「学校に持ち帰ってすぐに実践できる情報がたくさん得られた」という講評を受けることを,私は望んでいない。 「だれかの得になるから」という理由で仕事を引き受けているわけではない。 基本的には,「宿題がたくさん出された感じのする研修」を目指している。 「主体的,対話的で深い学びの実現」を目指した研修だったら,その内容はどんなものか,ゴールは何なのか,想像がつくレ [続きを読む]
  • 中学校化している?小学校の授業
  •  私の子どもが通っている公立小学校は,すぐ近くに中学校があるわけでもなく,小中連携の大がかりな取り組みをしているわけでもない。 区は学力向上を大きな目標に掲げており,その指標となるのが全国学力調査等の「ペーパーテスト」の結果である。 公開授業を参観してみたが,いくつか発見があった。 まず,話し合い活動をしている教室が一つもない。 コの字型の座席配置にしている教室も一つもない。 授業はすべて,「一斉 [続きを読む]
  • 自分との対話ができない人たち
  •  人の話に聞く耳を持たない面倒扱いされる人というのは,人から相手にされないから,ただ孤立して終わりになるか,他人からの「思いやり」でどうにかなる。 本当に面倒なのは,人の話を聞くことはできるが,自分との対話ができない人である。 人にウソはつかないが,自分にはウソをつく。 フォローが難しい。「思いやり」ではどうにもならないから,「本当のこと」を大勢で本人に伝えなければならない。ただ,「孤立」に荷担す [続きを読む]
  • なぜ学習指導要領が「小学校寄り」になるのか?
  •  学習指導要領は,総則や道徳を見ればよくわかるが,小学校のものをベースに,中学校向けに援用されている。 全教科の指導と評価を行わなければならない小学校の教員と,専門とする教科の指導と評価を行う中学校の教員の違いがある(だから免許も別々になっている)のにもかかわらず,「義務教育」という同じ枠内(進学率が高く,無償化された高校も日本では実質的には「義務教育」のようなものであるが)で学習指導要領がつくら [続きを読む]
  • 教育者ではなくなった人間たち
  •  教育現場のことが全く分からない事務方に,机上の空論でいい加減な政策を立案されるのも困ったことだが,自意識過剰の教員経験者が勝手なことを言ったり書いたりしていることにも心が痛む。 地方の小さい都市では,教員の経験者が教育長に就任するところも多いのだろう。 ある市の教育長が,いじめ自殺の遺族に対して「お前」と呼んだという記事を見て,目を疑った。 そして,教育長と遺族である父親の関係が,教員と教え子だ [続きを読む]