ちゃみ己堂 さん プロフィール

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ちゃみ己堂さん: 若原正己の絵手紙日記
ハンドル名ちゃみ己堂 さん
ブログタイトル若原正己の絵手紙日記
ブログURLhttps://ameblo.jp/3491mw/
サイト紹介文自作の絵手紙に俳句をつけて、さらに思い思いのエッセイをつづる。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/10/13 16:57

ちゃみ己堂 さんのブログ記事

  • 親しげなバッタ道づれみちのく路
  • 久しぶりに秋のみちのく路を歩いた。田んぼ道を行くと足元から大量のバッタがばたばと飛び立つ。道の両側にはたわわに実った稲穂が頭を垂れている。バッタがこの程度の密度だと「孤立相」といっておとなしく、親しげだが何らかの拍子で個体数が増加し、固体密度が上がると「集団相」というものに変化する。すべての個体が黒っぽくなり、翅が長くなり、性格も荒々しくなる。「飛蝗」だ。東北や開拓時代の北海道では農作物が飛蝗に [続きを読む]
  • 天辺から色づくコキアやや寒し
  • 源氏物語第二帖「帚木」のタイトルにもなっている箒草の園芸種がコキアだ。秋になると見事に赤くなる。源氏物語五四帖を読み通したことはなく、いつも挫折してしまうが、「桐壷、「帚木」、「空蝉」くらいまでは、高校の教科書にも載っており内容が思い浮かぶ。いずれ時間が出来たら、全54帖を読み通したいと思うが、いつも挫折するのは、あのだらだら感が体質に合わないためだろう。 [続きを読む]
  • 栃の実を拾ひフォーレのレクイエム
  • 音楽会の後、公園で栃の実を拾った。秋に実る木の実はリンゴやナシなどの果物以外に、栗、団栗、栃の実、山葡萄、胡桃など様々だ。木の実が落ちるのを見ると秋を感じる。栗はそのまま食べることができるので、縄文の時代から食用にしていたが、栃の実はサポニンが多くそのまま食べることはできない。縄文人は、水にさらすなど多くの手間をかけて食糧にしていたらしい。 [続きを読む]
  • 大地震声ひそめたる人も虫も
  • 9月6日早朝、北海道を震度7の大地震が襲った。その前日には大型の台風21号が来て、札幌の街路樹をなぎ倒していった。何やら、天からの復讐をうけているような恐れすら抱いた。札幌の地震被害は比較的軽度だったが、全道的に停電した影響はきわめて大きかった。いかに現代の生活が電気に依存しているか肌身に感じた。これまではテレビで台風被害や地震被害を見ていたが、実際に被災してみるとその大変さがわかる。 [続きを読む]
  • 稲光心眼一閃鈴之助
  • 漫画の『赤胴鈴之助』は少年誌に連載され爆発的な人気を得た。ラジオ番組にも、テレビ番組にもなった。ラジオでは吉永小百合が「千葉さゆり」として出演。多分彼女の芸名のもとになったのだろう。最初は、漫画家の福井英一が始めたが、彼が急逝したため武内つなよしが引継ぎ、大ヒットさせた。福井英一は柔道漫画の『イガグリくん』で人気を博したした作家だ。彼の死後『イガグリくん』は画家が変わって次第に人気を失った(と思 [続きを読む]
  • 胡瓜もみあれもこれもとひかへをり
  • 北海道は、7月下旬から8月初旬までは好天・高温だったが中旬以降雨が続き、気温も上がらず、庭の作物にとっては都合の悪い日が続いた。ミニトマトも胡瓜も収穫がガタンと落ちた。太陽の恵みの大事さを感じるこのごろだ。幸い血圧も低めなので塩分も控えず、食欲もあり、夏負け、夏バテにもならず、胡瓜モミとそうめんという老人食ではない日々を過ごしている。 [続きを読む]
  • 夏の果て馴じみ初めにし散歩靴
  • もはや皮の黒靴などは履かず、もっぱらスニーカーを愛用している。昔はスニーカーという言葉はなく、散歩や軽い運動用のゴム底のズック靴のことだ。もともとは「忍び寄る」とか「うろうろする」ための靴だ。靴屋に行くと、様々なブランドのスニーカーが並んでいてよりどりみどり。以前履いていたお気に入りの赤い靴ひもの靴が少し痛んできたので、新しいのを購入した。やはり赤い靴ひもを選んでしまった。 [続きを読む]
  • 散水車ぽたぽたぽたり救急車
  • 救急車がピーポーピーポーとやってくる。近づくときはその音程がどんどん高くなるが、遠ざかるときは一気に音程が低くなる。例のドップラー効果だ。近づいてくるときは波長が短くなり、遠ざかるときには波長が長くなるというこの原理を利用して、宇宙がどんどん拡大しているという「膨張宇宙説」が唱えられた。救急車が来ると、ほかの車は道の横にずれて、とまらなければならない。散水車も例外ではない。勢いよく放水して道路を [続きを読む]
  • 漬け茄子や以心伝心早夕餉
  • ナスビは、煮てもよいし焼いてもうまい。もなかでも漬物の種類が豊富なのが良い。糠漬け、浅漬け、きゅりもみ、なんでもこいだ。もちろんもぎたてをそのまま味噌をつけてかじるのが一番かもしれない。 本州・四国、九州(以前は、この地域を”内地”と呼んでいた。まるで北海道は植民地みたいな呼び方だが)では、猛暑どころか「危険な暑さ」という表現になるほどの連日の暑さだが、北海道の夏は比較的涼しい。でも30度を超えた [続きを読む]
  • 瓶底にぬくめのワイン夏の風邪
  • 「バカは風邪をひかない」、と豪語してきたが、風邪をひく代わりに7年前には膀胱がんを発症し、2年前には大腸ガンも発症してしまった。人生はわからないものだ。あまり風邪をひかないから、この句は想像上のもので、夏風邪になったら普通残すはずもない赤ワインを残してしまいかねない。瓶底にワインが2センチほどぬるくなって残っている。やはり残さずに飲んでしまったほうが良かった。 [続きを読む]
  • いつも来る野良猫いづこ虎が雨
  • 近年の地球温暖化のせいだろう、何十年に一度」という大雨が毎年のように降って日本に大きな災害を引き起こしている。「虎が雨」は梅雨時の雨だから、水田を中心に日本農業にとってとても大事な雨、いわば恵みの雨だ。線状降雨帯などという言葉は、以前には聞いたこともない、新しい言葉だ。一日に例年の7月の総降雨量の3倍もの雨が降ると、とても急斜面が多い日本の国土は持たない。やはり地球温暖化にストップをかける以外に [続きを読む]
  • 大いなる蕗の葉陰に集ひけり
  • 春に芽吹く蕗の薹、早春の息吹だ。雄花と雌花があり山菜として食べるとちょっとほろ苦く、てんぷらにしても味噌汁にしてもおいしい。中でも「蕗の薹味噌」は食欲をそそる。蕗の薹が咲いた後しばらくして蕗の葉が大きくなる。北海道のいたるところに生息する蕗は、アキタブキという種だが生息地によってその大きさが異なる。十勝の芽室町を流れる螺湾川の一帯ではラワンブキと称する、成人の身長をはるかに超す巨大な蕗になる。螺 [続きを読む]
  • 異郷へとニセアカシアの落花道
  • ニセアカシアは北米原産の外来種で、日本での正式名称はハリエンジュ。街路樹として持ち込まれたが今や野生化して、北海道では国道沿いにはびこっている。マメ科の大木で、エンドウやインゲン豆のような重たい花を一面につけ、花が終わると大量に道路に落ちる。その量が半端ではない。道路わきにたまり、最初は白く、次第に黄色、黄土色に変色し風化していく。その道は山を越え、隣町へ、異郷へと続いている。 [続きを読む]
  • 新茶汲む甘み旨みといふ時流
  • 近年、日本人の顔が小さくなり、ほっそりとしたしょうゆ顔が増えたという。多分、食べ物が柔らかくなり、あごが小さくなったせいだ。すべて昔はよかった、とは言わないが、甘いもの、うまいもの、やわらかいものが流行っているのはいかがなものか。食べ物だけなら我慢もするが、生き方全体が易きに流されているのではないか。まあ、一国の宰相に一人として骨のあるのがいないのだから無理もないが。 [続きを読む]
  • 野暮ながら豊潤風雅八重桜
  • 八重桜は、ぼてっと重たく咲くので野暮ったい感じがする。山一帯を埋め尽くす山桜の豪華さや、お城や堀の周りを覆い尽くすソメイヨシノのような華麗さ、はかなさに欠ける。しかし、その八重桜も野暮は野暮なりによく見ると豊潤で風雅な趣だ。ヒトの感性など適当といえば適当、いい加減といえばいい加減ななものだ。 [続きを読む]
  • タンポポの意気地や後期高齢者
  • 75歳から後期高齢者といって、健康保険や介護保険の適用が変更となる。その人の健康の度合いには個人差があるので、果たして年齢だけで前期と後期を分けられるものか議論のあるところだ。日本人の寿命は男女とも少しずつ伸びて、女性は86歳、男性の寿命も80歳を超えた。多くの先進国では、平均寿命は少しずつ伸びているが、唯一アメリカ白人の平均寿命は最近低下しているという。格差社会が進行し、どんどん増加している白 [続きを読む]
  • 穀象の陽の目見たさに打たれけり
  • 穀蔵虫は、米に卵を産む昆虫で昔から知られる害虫だ。くちばし(口吻)が長く伸びていて「ゾウ」の鼻のような形をしている。カブトムシやテントウムシなどの甲虫の仲間で、飛ぶこともできるらしい。無為徒食を穀つぶしというが、その本家ともいうべき存在だ。今は精米したコメの管理がしっかりしているのでめったにお目にかかれないが、時として古いコメについていて黒い虫が孵化してくることがある。孵化した虫は黒いのですぐに [続きを読む]
  • 朝顔を蒔くべき余地を残しけり
  • 猫の額とはよく言ったもので、その狭い庭に野菜畑を作っている。とくにトマトやキュウリなどが取れるとうれしい。趣味と実益を兼ねた喜びだ。でも、いくら狭い庭とはいえ、やはり花の種もまきたい。以前はプランターに朝顔を蒔いた年もあるが、今年は庭の片隅、野菜の邪魔をしないあたりに蒔くこととした。花は食べることができないが、何事にも代えがたい楽しみがある。 [続きを読む]
  • 黒い雲重たい空気蕗の薹
  • 日本列島が暗雲に包まれ、重たい空気が漂っている。と書き出せば先週と全く同じだが、その重たい空気を打ち破って、蕗の薹が伸びてくる。蕗の薹を見ると、ようやく遅まきながら北海道の春がやってきた感じがする。蕗は花茎(蕗の薹)の上に咲く花と、はながおわってからのちに生えてくる葉の形が全く違うところが面白い。蕗の薹は春の一時期にしか味わえない旬の味だ。ほろ苦さがなんとも言えない。 [続きを読む]
  • 液晶が主役連日の万愚節
  • 「かけもり問題」が一年ぶりに復活したかのように、このところ毎日新聞・テレビをにぎわせている。公文書が改ざんされるやら、高級役人が次々と記憶喪失になるやら、国民にとっては毎日がエイプリル・フールだ。きわめつけは財務省事務次官のセクハラだ。麻生財務大臣もこれが事実なら「アウトだ」、といったほどだ。ここまで高級官僚が劣化したのは、政治の責任であることは間違いない。人事が内閣官房に握られたら、すべての役 [続きを読む]
  • ささくれし国に供へよ桜餅
  • 森友学園にまつわる財務省官僚による公文書改ざん事件、あってはならないことだということは言うまでもない。公文書が改ざんされて「あったことがなかった」ことになれば、それは戦争中の大本営発表と同じことではないか。国民のいら立ちは募るばかりだ。「こんな国に誰がした」、といっても最終的には国民の責任だから困ったものだ。 この国に桜餅を供えてもざわついた心が落ち着くわけではない。 [続きを読む]
  • 手術跡皺に紛るる彼岸明け
  • どうも「ガン体質」というものがあるらしく、次から次へとガンになる人がいる。ガンは細胞のDNAが変異して生じるが、すでに変異した遺伝子を親から受け告いだ場合、がんを発症しやすい体質、つまりガン体質になるのだろう。 私も膀胱がん、大腸がん、そして甲状腺腫とこの7年間に3度ものがん摘出手術を受けた。しかし、ありがたいことに近年のがん治療の進歩は目覚ましく、早期に発見され適当な治療を受けさえすれば、比較的 [続きを読む]
  • 夕べにはごま塩のひげ春の雪
  • 朝剃った髭も夕方になると、うっすらと生えてくる。以前は髪の毛と同様に黒ぐろとしたものだったが、時とともに白いものが混じりだし、老年に至ると白黒のごま塩から白勝ちとなった。体毛の中で、髪の毛と髭は同じようなパターンで白くなる。若い時は黒く年とともに白くなる。しかし、眉毛とまつ毛は少し違ったふるまいをするようだ。髪の毛や髭は白くなっても、眉毛やまつ毛が白くならないヒトの方が多い。 髪の毛はどんどん薄く [続きを読む]