ちゃみ己堂 さん プロフィール

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ちゃみ己堂さん: 若原正己の絵手紙日記
ハンドル名ちゃみ己堂 さん
ブログタイトル若原正己の絵手紙日記
ブログURLhttps://ameblo.jp/3491mw/
サイト紹介文自作の絵手紙に俳句をつけて、さらに思い思いのエッセイをつづる。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2013/10/13 16:57

ちゃみ己堂 さんのブログ記事

  • 手術跡五年日記を買ふ気分
  • 以前は日記をつける習慣はなく、手帳に予定などを書き込むだけだったが、5年前から「五年日記」を使用している。5年分が一頁に収まるので、二年前の今日はこんなことがあったのかなど、と過去を振り返るのに適している。 6年前の膀胱がんの記録はないが、一年前の大腸がん、今年の甲状腺腫の手術などが書いてある。先のことはよくわからないが、まああと5年は持つだろうという気分で、五年日記を買い求めた。 [続きを読む]
  • 早朝のもこもこ散歩冬囲
  • 数年前のがんの大手術の後、体調維持のために早朝の散歩を続けている。30分程度、万歩計によれば3500歩くらいだ。昔は一日一万歩が目標といったが、最近は一日合計で8000歩程度でよいという。朝の散歩でこれだけ歩けば、日中の作業や買い物、外出などで8000歩は難しくない。 気候の良い時の散歩は気持ちが良いが、冬に入り雪がちらつくようになと寒さが募る。ダウン入りのヤッケを着て、もこもこ状態で歩くことにな [続きを読む]
  • ジグソーの決まらぬピース木の葉髪
  • 最近のジグソーパズルは、「世界最小ピース」とか「マイクロピース」と銘打って、ごく小さなピースのパズルが流行っている。個々のピースが小さいので、1000ピースといっても仕上がりの大きさがきわめて小さく、狭い場所でも作れるのが特徴だ。しかし、ピースがきわめて小さいので、図柄を判定して場所を決めるのが難しい。 極め付きは、全く図柄のない黒一色(暗黒地獄)や白一色(純白地獄)というジグソーパズルも売ってい [続きを読む]
  • 枯葉くるくる路傍の石に躓きぬ
  • 晩秋になると、銀杏も蔦も栗も樫も桜も次から次へと散りはじめ、庭や路面を赤や黄色、茶色に染める。夏の間は元気に光合成をしていた葉が、低温になって光合成をしなくなり、一斉に落ちていく。緑色のクロロフィルが壊れてアントシアンという赤い色素に変われば、紅葉し、キサントフィルやカロチンのような黄色い色素に変われば黄葉する。動物は老廃物を尿や便として排出するが、緑色植物はそのような機能を持っていない。しかし [続きを読む]
  • 人影もなき汚染地区ねこじゃらし
  • 「ねこじゃらし」はイネ科エノコログサ属の仲間の俗称だ。秋になり花の穂が子犬の尻尾のようなブラシ状になるので、「いぬっこくさ」からなまってエノコログサとなったという。この花穂を目の前で揺らすと猫がじゃれ付くので、ねこじゃらしとなった。 6年前の東日本大震災の大津波による福島原発の大事故で放射能汚染された山河にはまだ人の立ち入りを禁止された地域が残っている。人も去り猫も去る中で、ねこじゃらしだけが風に [続きを読む]
  • 冬支度あせらずおそれず老いていく
  • この夏に『ヒトはなぜ病み、老いるのか〜寿命の生物学』(新日本出版社)という本を出版した。ヒトの寿命は120歳といわれていて、遅かれ早かれ誰でも間違いなく死を迎える。焦ることも恐れることもない。自分の健康に絶対の自信を持っていたが、なぜか膀胱がん、大腸がん、甲状腺腫を発症し、次から次へと手術を経験した。どうやら「ガン体質」なのだろう。こうした経験を経て、今では「天命に従うことも大事」と悟った次第。 [続きを読む]
  • 点滴の結滞もある夜長かな
  • 今では、どんな病院でも患者に点滴をする。熱中症の脱水症状などはこれで一発でおさまるし、その効果は著しい。点滴が始まったのは200年以上も前のことだ。世界的に流行したコレラの脱水症状を改善する手段としてイギリスの医者が水と電解質を注入る方法を考えたらしい。その後リンゲル液で有名なシドニー・リンガーが生理的食塩水の処方を開発した。 点滴はその名の通り一滴一滴正確に落ちるが、時として間隔がずれたりする。 [続きを読む]
  • 種子採るや黒き瞳に華を見る
  • 園芸植物の種類は多いが、ふつう一年草、二年草、宿根草(多年草)に分けられる。一年草は種を蒔いたその年に花が咲くが、二年草は1年目には花が咲かず、開花まで2年かかる。 花の後に種子ができるが、ふつうは秋に実った種子を採るので種子を採るは秋の季語だ。黒々とした種子を採って、花の色ごとに分けて乾燥し、紙袋などに入れて翌年まで保管する。花を見るとその種類はすぐにわかるが、種子になってしまったら花の種類はわ [続きを読む]
  • 無病一病二病息災鰯雲
  • 無病息災とは、病気にならず健康で元気にいるたとえだ。これが一番だがヒトはどうしても病にかかる。そこで一病息災という言葉が生まれた。一つくらいの病気があったほうが、健康に注意するので長生きするという考えだ。5年前には膀胱がん、去年は大腸がんという二つの病気になってしまったが、それでも元気にやっている。二病息災というわけだ。ヒトはなぜ病気になるかは、拙著『ヒトはなぜ病み、老いるのか〜寿命の生物学』( [続きを読む]
  • 猫の道コスモス揺るる風の道
  • 昔の化粧品のコマーシャルに「春なのにコスモスみたい」というのがあった。なかなかうまい表現で印象に残っている。青空のもとでコスモスが揺れるのを見るのは気持ちが良い。 コスモスの語源はギリシャ語のコスモ(宇宙の秩序)だ。なぜ宇宙を意味するコスモスが花のコスモスの学名になったのかはわからない。花の中心部にある黄色い雄蕊・雌蕊が宇宙の中心を表しているのか。咲き乱れるコスモスが揺れるさまは、コスモス(秩序) [続きを読む]
  • 秋茄子や新発売の養毛剤
  • 秋になると脱毛が気になるというが、近年は年がら年中髪の毛が抜け落ちる。普通髪の毛は10万本くらいあるというが、年齢のせいがどんどん減って2万本くらいになってしまった印象だ。その結果頭頂部の地肌が丸見えだ。 減り始めたころには養毛剤を購入したこともあるが、最近は無駄な抵抗はやめて抜けるに任せている。 [続きを読む]
  • 朝顔や荷台の犬のすまし顔
  • 毎朝、自転車の前の荷台に愛犬を乗せてゆっくりと走る男性がいる。その犬は得意げなすまし顔で前を向いて座っている。自転車だから散歩とは言わないだろうが、男性にとっては運動を兼ねた散歩なのだろう。犬が何を考えているかはわからないが、ご主人に連れられていかにも得意そうに見えるのがとても良い。 [続きを読む]
  • 花火果て闇に溶けゆく藍模様
  • 「青は藍より出でて藍より青し」というが、たしかに藍染は不思議だ。赤みがかった灰色のような藍染液につけた布が、水にさらすと綺麗な青に変わるのだ。酸化されて発色するらしい。化学変化だ。そこから「出藍の誉れ」という言葉ができた。似たことわざに「鳶が鷹を産む」というのがあるが、少し意味が違う。出藍の誉れは、たいしたことのない師匠から優れた弟子が育つこと。鳶が鷹を産むは、平凡な親から優秀な子が生まれること [続きを読む]
  • 電柱に身を寄す孤独立葵
  • 立葵は真夏の花だ。陽炎の中に立つのが印象的だが、多くは路傍の電柱に寄り添って咲いている。あたかも電柱の日陰に入るかのように。 と書いてきたら、突然映画『男はつらいよ』の寅さんを思い出した。タイトルは忘れたが、田舎道で灼熱の太陽に照らされた寅さんが、細い電柱の日陰に入ろうとして身を斜めにするシーンがあった。役者の渥美清が突然思いついたギャグらしい。寅さんは陽気に旅をするがいつも故郷の柴又を思いながら [続きを読む]
  • 冷え過ぎの麦茶温めて振り返る
  • 暑い日に冷やした麦茶をぐっと飲むのはなんともこたえられない。しかし、年を取ると冷え過ぎの麦茶や氷水などを一気に飲んだり食べたりはしにくくなる。「老人の冷や水」とはよく言ったものだ。年をとっても、病気をしてもまだ若いと思っているから、麦茶を少し温めて飲むようにはなりたくないものだ。でもいずれはそうなるのは間違いないことだろう。 その時何を振り返るか、が問題だ。「怒りをこめて振り返れ」は1950年代の [続きを読む]
  • 老牛のごとく片蔭求めけり
  • 昔の北海道では、日光浴は体に良いとされた。日光にあたることでビタミンDができるので、くる病の予防になるということだった。しかし、いつの間にか太陽光線に当たるのは健康の良くないとされてきた。オゾン層が薄くなり、体に悪い紫外線が強くなったせいだ。 年を取ると、直射日光に当たるのがだんだんとつらくなってきた。散歩の旅に建物のわきの日陰を求めている。以前、フクシマの放射能汚染地区で、住民は避難を余儀なくさ [続きを読む]
  • 子等の来て頭撫で行く箒草
  • 箒草庭や道端に植えられて並んでいる様子が可愛い。今やほとんど使われなくなっているが、十分に成長しきった箒草を乾燥させて庭箒に使っていたし、実を採ってとんぶりとして食べる。成長期の箒草は葉が密集して青々と茂り、そのやわらかい頭をなでると気持ちが良い。 箒草はヒユ科オカヒジキ属の植物だが、その仲間には西部劇でおなじみの回転草(ダンブル・ウィード)がある。荒野で行われる決闘シーンに、風に吹かれて転がって [続きを読む]
  • 逃げ水のごとき師の背を追ひにけり
  • 大学時代の恩師が亡くなった。96歳の大往生だった。葬儀に出て、お別れの言葉を述べて骨上げをしてきた。 思想信条は私とは少し違っていたが、裏表のない清廉潔白の人だった。思えばずっと師の背を追いかけてきた気がする。しかし、追えども追えども追いつくことはできなかった。合掌 [続きを読む]
  • 骨も血も引継ぎしまま夏蒲団
  • 『血と骨』は、在日朝鮮人作家梁石日(ヤン・ソギル)の小説で、ビート・たけし主演で映画化もされた。作者の実父をモデルに、大阪を中心にその暴力と狂気を秘めた男の生き様と悲哀を描いている。親から引き継いだ血と骨は、一生背負わなければならない。生物学的に言えば、父親から半分、母親から半分の遺伝子を受け継ぐが、どんな遺伝子を引き継ぐかは全くの偶然で、選ぶことはできない。子は間違いなく親に似るが、これまでの [続きを読む]
  • 面上げて咲け芍薬よ曇天下
  • 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は、古来美人の形容詞ととして使われるが、北海道衛生研究所の林隆章さんによれば、もともとは漢方の生薬の用い方をたとえたものだという。 「立てば芍薬」の”立てば”は、イライラとして気の立った女性を意味し、芍薬によって改善される。「座れば牡丹」の”座れば”は、ペタンと座っている女性を意味し、瘀血(おけつ)が原因だ。瘀血とは血液が腹部に滞った状態で、牡丹の根の皮 [続きを読む]
  • 閉塞の地にのほほんと花胡瓜
  • 今年の6月は寒い日が続き、農作物の生育が悪い。うちの庭の胡瓜も育ちが悪く、今日ようやく花が咲いた。曇り空にそこだけぼんやりと明るい。国会で満足のいく審議もされず、担当大臣がまともな答弁もできないような共謀罪が強行採決され、国全体を暗雲が覆う。首相の「忖度」が問題とされた「森友学園』問題に引き続いて、「加計学園」問題も、強引に幕引きがされようとしている。 石川啄木が「閉塞の時代』」と述べてから100 [続きを読む]
  • 朝顔の双葉揃ふを揃ひ見る
  • 植物は大きく裸子植物と被子植物に分けられ、被子植物は単子葉植物と双子葉植物に分けられる。双子葉植物は、さらに離弁花綱と合弁花綱に分けられる。朝顔は、双子葉植物の合弁花綱の花だ。だから双葉ができる。 一方の単子葉植物は双葉にならず一葉で発芽する植物で、オモガタ亜綱、ヤシ亜綱、ツユクサ亜綱、ショウガ亜綱、ユリ亜綱に分けられるという。ヒトの重要な食物となる穀物のイネ、コムギ、トウモロコシなどは分類 [続きを読む]
  • 八重桜散る一面のモネ世界
  • 北海道の桜が咲くのは遅い。ソメイヨシノとエゾ山桜が咲いて満開となり散ってから八重桜が咲く。八重桜はその名の通り花弁が多いので、散った後の花筵は分厚く、あたり一面を覆う。 下に芝生があれば少々の風では飛ばされず、花弁が印象派の点描のように散らばり重なり合って美しい。それでも花弁は飛ばされてあちこちにばらまかれる。歩道の端に吹き寄せられた花弁を見ると、風の通り道がわかる。 [続きを読む]
  • 夏の服とは移動性高気圧
  • 高気圧に覆われると天気が晴れ、低気圧が近づくと天気が崩れるのは今や常識だ。その気象学の分野で高気圧・低気圧という概念を提唱したのは、19世紀のイギリス人学者フランシス・ゴールトンだ。彼は進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンの従弟で、今では「優生学」の提唱者として悪名が高い。天才は天才を産むことが多いので天才の家系が生まれる。同時に知能の低い家系もあり、そこで生まれる子の知能は低い、という事情に乱 [続きを読む]
  • 苗売の今年も歩道せばめをり
  • 近年、狭い庭で作物を育てている。ちょっとした葉物野菜と胡瓜、トマトが主なもので、ほかにズッキーニ、オクラなどだ。去年はゴーヤにも挑戦してみた。最近の温暖化のせいか、北海道でも南方の作物が取れるようになった。しかし、5月の低温には気を付けなければならない。 数年前のことだ。5月初旬に勢い込んでトマトと胡瓜の苗を植えたが、その後すぐに急激に気温が下がり、せっかくの胡瓜の苗が全滅したことがある。前 [続きを読む]