古書店 月映書房 さん プロフィール

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古書店 月映書房さん: 小松駅前れんが通り 古書店月映書房だより
ハンドル名古書店 月映書房 さん
ブログタイトル小松駅前れんが通り 古書店月映書房だより
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/art_komatsu
サイト紹介文古書店「月映書房」日誌  さまざまな本の紹介もします
自由文古書店「月映書房」は、アニメーション企画制作とウエブデザインのparaparaart.comが運営しています。 
美術専門古書店としてスタートして3年目になります、美術関係書籍は充実しています。小説やエッセイ、歴史関係などを含めて、さまざまな本の紹介もいきたい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2013/10/13 17:52

古書店 月映書房 さんのブログ記事

  • ルネサンス以前に、このような意欲的な経済環境があった
  • 『The guilds of Florence by Edgcumbe Staley』London, Methuen & co. [1906年刊]が、わたしの手許にあります。フィレンツェ最初のギルドは布(織物)商人の組合(Arte di Calimala)で、1193年になると7つのギルドが形成され、それぞれのギルドから代表が選出され、協議会(consoli)が発足した。中世期のフィレンツェやヴェネチアは、物流(貿易)を背景に急速に肥大化していった。十字軍遠征(1096-1291)が飛躍的に経済圏を拡 [続きを読む]
  • イギリス国民投票からEU離脱に至るゴタゴタを見るに
  • 『ロンドン巡礼』Grant & Co.1872年刊(初版)がわたしの手許にあります。『ロンドン巡礼』には、ギュスターヴ・ドレの挿絵(木口木版)が180枚提供されています。ヴィクトリア朝時代の末期、ロンドンの街を歩いたドレの視線を辿ることができます。言うまでもなく、産業革命で肥大化した大英帝国、世界の金融都市ロンドンの姿がそこにあります。ギュスターヴ・ドレが描いたのは、ロンドンの光と影であり、人々のあるがままの姿でし [続きを読む]
  • 連載小説『幻花』の切り抜き
  • 数日前の夕刊に『横尾忠則・幻花幻想幻画譚1974-1975』展の記事が載っていました、わたしは思い起こしたのです、もしかするとこの連載小説『幻花』の切り抜きがあるかもしれないと・・・ありました、この頃ほとんどわたしは家にはいなかった、にも関わらず、これらの「切り抜き」があるのは母親がしてくれた結果なのです・・・わたしが「横尾忠則」フアンであることを知っていたのです。現在95歳の母親は骨折のため入院しています [続きを読む]
  • 『芸術』に迫るためには
  • 『ラテン小唄』『ぼたん』、学生の頃によく出入りしていた喫茶店の名前ですがいずれも既に存在しません。コーヒーの味よりも、大きめのスケッチブックを置くためのテーブルか椅子がなければ・・・わたしの選択肢です。 『芸術』に迫るためには、レオナルド・ダ・ビンチの絵画と手稿から手がかりを得ることが「近道」と考えていました。手稿には、思いついた言葉が書かれ、同時にそれを補うようにイメージが描かれています。これら [続きを読む]
  • 『たけくらべ』
  • 『たけくらべ』 『たけくらべ』は、明治28年 一葉25歳のとき「文学界」に年間連載されたのですが、そのときは知られるほどのことはなかった。翌年4月、「文藝?楽部」に再掲載されたときに知られるようになりました。そのときの『原稿』をそのままに 「真筆版」(昭和17年刊1500部限定)として別刷り製本したのが本書です。  樋口一葉の名作『たけくらべ』ですが、いくつかの論争の多くはこの「真筆版」を起点にしていることも今 [続きを読む]
  • 『芸術』も『証明』できる
  • 日常的に『芸術』を意識し、ストレートに使っていた若い頃が懐かしい・・・『アート』には馴染めないところがありました・・・。イタリアルネサンス、レオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロについて語るときに限って使っていた『芸術』、今さらながら再度、使いたいと想っています。学生の頃、『芸術』を『証明』したいと想っていました。数学、平面幾何学に『トレミーの定理』(円に内接する四角形の対辺の積の和は対角線の積に [続きを読む]
  • 19世紀フランスの光と闇を挿絵画家の眼を介して見ることができる
  • ボードレールが『悪の華』で、「パリの情景」を「・・・古きパリはもはやない。都市のかたちは人の心よりも速く変わる・・・」と書いています。◇19世紀、この頃のフランスは、急速な変革の時代にありました。   出版業界も例外ではありません、大量出版の時代を迎えようとしていました。それぞれの工房(職人たちが出版を担っていました)では、印刷の効率を上げるためのさまざまな工夫(技術変革)をしていたのです。◇文章の中 [続きを読む]
  • 『中心の喪失』と『神曲』がわたしの視点を絞った
  • ダンテの『神曲』が活版印刷されるのは、1472年と言われます。むろんダンテの死後になります、活版印刷の発明者グーテンベルグ(1394−1468)も亡くなっています。よく知られている「四十二行聖書」は、1455年に約180部を印刷したと伝えられています。このような時代に書籍として刊行されることの意味を知ってほしい・・・のです。わたしの手許には、幾種類かの書籍『神曲』と多くの関連資料があります。わたしにとっての『神曲』 [続きを読む]
  • いわさきちひろの絵
  • いわさきちひろの絵コントロールしにくい水彩技法をここまで巧みに使う人は少ない、紙にしみいるように拡がる色彩、淡い色が留まったところがそのまま輪郭線に・・・壊れやすい子どもたちの姿をしっかり定着している。わたしが学生の頃、この人の絵が好きでした。その頃、『みずゑ』と言う美術雑誌がありましたが、書店でこの『みずゑ』のロゴを見る都度に、なんとはなしにこの人の絵が頭をよぎるほどでした。この人の水彩画は『み [続きを読む]
  • シェークスピアの『ロミオとジュリエット』
  • 先日のFBで、イタリア・トスカーナ生まれの3人の作家、『神曲』のダンテ、『カンツォニエーレ』のペトラルカ、『デカメロン』のボッカチオを紹介しましたが、ペトラルカを知らない人が多いことに気づきましたので少し補足します。イタリアを代表する詩人ペトラルカの父は、ダンテとともにフィレンチェから逃避した人です(したがって、ダンテと無縁ではありません)。シェークスピアの『ロミオとジュリエット』(ソネット劇と言わ [続きを読む]
  • 『CONTES DE BOCCACE』  ボッカチオ『デカメロン』
  • 『CONTES DE BOCCACE』  ボッカチオ『デカメロン』GARNIER FRERES(パリ:ガルニエ社)1869年刊グランヴィル、トニ・ジョアノ、セレスタン・ナントゥイユ他別刷り銅版画・石版画・グラヴュール32点+テキスト内挿絵多数掲載されています。 10人の話し手が、1日10話10日間100話を語る『小話集』です。...『神曲』のダンテ、『カンツォニエーレ』のペトラルカ、『デカメロン』のボッカチオ、いずれもイタリア・トスカーナ生まれの [続きを読む]
  • ラ・フォンテーヌの『艶笑譚(CONTES)』
  • CONTES DE LA FONTAINE AVEC ILLUSTRATIONS DE FRAGONARD. RIMPRESSION DE L DITION DE DIDOT, 1795. Paris chez A. Le Vasseur:フラゴナール『ラ・フォンテーヌの艶笑譚(CONTES)』全二巻揃 1884年刊 オリジナルの版元はフランスの名門出版社ディドーの三代目ピエール・ディドー。ルーヴル宮殿内に印刷所が設置され、このラ・フォンテーヌの『艶笑譚(CONTES)』や『寓話』が刊行された。 『艶笑譚(CONTES)』には、ロココを代 [続きを読む]
  • オスカー・ワイルドの「Salome」
  • 『Salome 』Drame en un acte par Oscar Wilde オスカー・ワイルドの「Salome」は、ビアズリーの挿絵つきでよく知られていますが、1893年パリでテキストのみで自費出版されたのです。この書籍は、そのテキストを復刻し、それに1894年の英語版初版(500部)の表紙と、1907年「緑版」の表紙装丁(未使用案)とビアズリーの挿絵16点を追掲載した、いわば決定版「サロメ」(2100部)です。鼠色の麻布装に金模様、角背、巻末に奥付(記 [続きを読む]
  • 鈴木大拙さんの「人間の智慧」
  • 1947年(昭和22年)3月に創刊された文化誌『玄想』、そのⅠⅡⅢ号3冊を手に入れました。Ⅰには、鈴木大拙さんの「人間の智慧」が載ってるのです。一部を抜粋します、「佛や?の求遠の誓願を信ずるのでも、折々は人間が心から厭になることがある。どうしてこのような馬鹿なことを、人間はやらなければならぬように、生まれてきたのかと思ふと、ぞっとする。・・・物の考へ方が間違っていると、人殺しと國亡ぼしにのみ金を使ふことにな [続きを読む]
  • ジョルジュ・サンドの『スピリディオン(Spiridion)』
  • 「男装の麗人」「ショパンの恋人」で知られるジョルジュ・サンド(George.Sand)、この人の書簡を若い頃によく読んでいたことをFBに載せたことがあります。70年代、この人の飜訳本が少なく仏日事典を傍らに置いて、かなり苦労して読んでいました。考えてみれば、19世紀フランスを縦軸に西欧文化を視ることの意味をその苦労を通して知ったのです。時代の推移に安易に流されないように『視点』の基準をどこに置くか・・・。ジョル [続きを読む]
  • 絵本『ひとりぼっちのこねこ』を紹介します
  • もう一冊、猫を扱った絵本『ひとりぼっちのこねこ』を紹介します。猫は最も身近な動物です、我が家でも三匹の猫がいます。そのしぐさが話題になりやすい生き物です・・・しかしながら、よく知っているかというとそうでもありません。絵本『ひとりぼっちのこねこ』は、ハッピーエンドでは終わりません・・・子どもを対象にした絵本では極めて珍しいのです。野原に捨てられたこねこ、夜が明けます、すぐに母猫を探しますが・・・。子 [続きを読む]
  • わたしにとっての『いたずらこねこ』は完璧な『絵本』です
  • 絵本『いたずらこねこ』(その2) こねことカメが最も近づいた地点までにそれぞれ歩いた距離が違う、警戒心の差をこのように描いている。こねこがカメにちょっかいしている、手先に全神経を集中させることで尻尾がたれている、こういた微細な表現がしぐさをより可愛く見せている。堅い甲羅で全身を守っているカメもかなり特異な生きものですが、首や手足が隠れて(消えて)しまうなんて、初対面のこねこにとっては、小さな『怪獣 [続きを読む]