こ茶子 さん プロフィール

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こ茶子さん: 君を愛するために〜花より男子二次小説
ハンドル名こ茶子 さん
ブログタイトル君を愛するために〜花より男子二次小説
ブログURLhttp://toloveyou.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説です。司×つくしメイン。他、類、あきら、総二郎のCPもあり^^!
自由文2017/08/01 で4周年になります^^
今年も一日8回更新の『こ茶子DAY』をお楽しみくださいm_ _m
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供263回 / 365日(平均5.0回/週) - 参加 2013/10/27 03:04

こ茶子 さんのブログ記事

  • 愛してる、そばにいて0801
  •  「とにかく熱が高いのよ」 「……39度8分か。ガキの知恵熱ってこともねぇだろうし、兄貴からもらった解熱剤は飲ましたんだろ?」 「ん、今さっき痛み止めや抗生剤と一緒にね。夢現って感じで中々飲んでくれなくて、けっこう手間取ったけど」 「なら、もう少しすれば多少落ち着くだろうし、意識も戻るんじゃねぇの?」 「………それならいいんだけど」 戒の枕もとに腰掛け、顔や首、パジャマから出ている部分の汗をタオル [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0800
  •  どこか遠くで潮騒の音が聞こえる。 あれは、スイス在住時代、近隣のビーチリゾート・イタリアのリド島にたった二日だったが滞在した時のことだったか。 『ざざっ〜、ざざっ〜』 初めて見た海の広さや青さ、雄大さに目を瞠り、燥いで潮騒の音を口真似する彼を、彼と同様水着になった父と母が優しい顔で彼の顔を覗き込んではクスクスと笑っていた。 笑っているのはわかるのに、優しい顔だということはわかるのに、なぜか父の顔 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0799
  •  なまじ街灯の照らす部分が明るかったから、その光の届かない場所の闇が深く色濃かった。 棒立ちに立ち尽くすつくしが身動きできず返答を返せないことで、相手の不審を買ってしまったのか、建物の暗がりの影から少年が一歩つくしの方へと足を踏み出した。 …やだ、どうしよ。警察呼べば良かった。 ついまだ若い少女の助けを呼ぶ声に、義侠心だか正義感なのだか、あるいは単なる野次馬根性だかに駆られて発作的に走り出してこん [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0798
  •  石をブツけられ、ダラダラと流れ続けるこめかみの血を片手で抑え、戒に蹴り飛ばされたまま花輪に埋もれて地面に突っ伏して動かない男と、ジュースの缶による投石をまともに受けて、鼻を押さえた両手の間から鼻血を垂らしたまま呻いて蹲っている男を呆然と眺めていた男が、カッと血走った目を見開き逆上した叫びを上げる。 その手には、尻ポケットから取り出した刃渡り8cmほどの折り畳み式のジャックナイフが握られていた。 ギ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0797
  •  「やだ、離してよっ」 「いいじゃん、こんな真夜中にほっつき歩いてるなんて、どうせ家出中なんだろ?ウチに泊めてやっから、俺らと遊びに行こうぜ」 「帰るところなのっ!触らないでっ!!」 ネオンのきらめく大通りの片隅や、そこかしこの路地裏でよく見かける光景。 一人の少女に男3人が群がり、そのうちの一人が嫌がるミサの細い腕を掴んでさらに暗く細い路地の奥へと引きずり込もうとしていた。 ミサも危険を感じてい [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0796
  •  「ぐえっ!」 戒の肘が突然真横に座って油断していた徹の顎下を捕らえ、勢いのまま彼の座っていた椅子ごと吹っ飛ばす。 ドンガラガッシャ―――ッン!! 「きゃああああっ!!!」 「わあっ!」 「お、お客様っ!」 幸いテラス席の周囲はもはや時間帯も時間帯、人がまばらに座っているくらいでほとんど客の姿はなかったから、すっ飛んだ徹がなぎ倒したのは空席の隣の席とその隣の席くらいで済む。 遠く酔客の喧騒は未だ聞 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0795
  •  「待てよ、戒っ!ただいてくれるだけでいいんだっ。お前がいるだけで、それだけであいつら腰砕けになって、俺らに手出しできなくなるんだっ」 必死の形相で纏わりつく少年をチラリとも振り返ることなく、戒は目に付いたカフェの適当なテラス席にドカッと腰を下ろす。 すかさず少年の方も、戒の許可を得ることなく、真横の席に腰を下ろして執拗に懇願を続ける。 「頼むって、迷惑かけたりしないから。…お前が英徳のボンボンだ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0794
  •  「よし!牧ちゃん、総二郎さん2軒目行こう!」 ケロッとした顔をしているが、かなり足にキているらしく似たような体格の女とはいえ、肩にべったりと懐かれるとかなり重い。 …なんだかんだ言って、花ちゃんもストレス溜まってるんだろうな。 夫の祥一郎といるところを見るといつもアツアツ夫婦そのまんまで当てられることも少なくないが、激務の夫は不在がちで、結婚10年目の現在、まだ子宝に恵まれていない花木的にはかなり [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0793
  •  「おう!こっちだ、つくしちゃん」 洒脱な美男が手を上げると同時に、バーにいた人間が一斉につくしの方へと注目する。 …よりによって、カウンターに座ってるとか勘弁してよ。 ただでさえ目立つ男なのに、衆人環視状態の中に突っ込んでいくのには大層な勇気と図太さを要求され、内心で回れ右をしたい誘惑を堪えるのに苦労した。 しかも、 「…に、あれ」 「オバさんじゃない」 コソコソ耳打ち合っているフリで、しっかり [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0792
  •  「その…と、いうことで、がどこに係るか、私には皆目わからないんですけど?」 『だから、先輩も一花咲かせるチャンスだと言いたいんですよ、私は』 「じゃなくって、一花はともかくとして、どうしてそこに西門さんが出てくるわけ?西門さんとは、ハナちゃ…お兄さんの奥さんを間に挟んで、2,3度食事したり、飲みに行っただけだわよ」 『やっぱりご一緒されてるんじゃありませんか』 先ほど感じた頭痛以上に頭が痛くなっ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0791
  •  『それはそうと、西門さん、正式に離婚されたそうですね?』  「そうなんだ?」 驚いたが、あの総二郎が堅実に家庭を守っているというのもあまりイメージにあわないので、あまり驚きが声音に現れない。 だが、その総二郎の話題を口にした方の桜子は、つくしの受け取った意味合いとまた別の観点からの話題だったらしい。 『そうなんだ、……ってご存知だったでしょ?』 思わぬことを聞いてくる。 「は?私が知るわけないで [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0790
  •  『私も自分が日本にいるわけじゃないので、気がつくのが遅れたんですが。ほら、昨年まではどうも、戒君はイギリスの全寮制パブリックスクールにいるんじゃないかって、お話してたじゃないですか?』 現在、携帯電話の向こう側にいる桜子は、夫のあきらに同伴してイギリス在住だ。 自身の実業が日本にも拠点があるから、まったく日本に帰っていないというわけではないようだが、それでも中々つくしと会う時間もとれないらしい。 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0789
  • 〜第9章 闇に下る太陽〜  『はぁ〜、花沢さんもずいぶん思い切ったことをされたものですねぇ。藤堂さんと娘さんを連れて、イタリアですか』 「うん、あっちには子供の頃から行き来していて、何かと思い入れのある別荘があるとかでね、そこで細々と荘園経営に励むとかなんとか言ってたかな」 『トスカーナですね。たしか花沢家的には資産価値なしとして、一度は処分に乗り出した物件みたいですけど、花沢さんが個人的に生前贈与 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0788
  •  『司坊ちゃんっ!?』 父親とよく似ていると言われることは、もはや戒にとって特に珍しいことではなかった。 一々目くじら立てて怒るほどには、戒はもう子供ではなかったし、それを指摘してくる人間は一人や二人の話ではない。 が、その中年の女の彼を見る目が、あまりに畏怖に満ちて、……そして、女がただ彼を司と似ているという意味合いではなく、父と彼を錯覚して恐れていることが妙に気に掛かって、声をかけたのはホンの [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0787
  •  類が彼女を見ていた。 遊び疲れて不機嫌な子供みたいにムッと口をへの字に曲げて、高校生の時のような無愛想な彼の顔を見ていたら、つくしの胸に広がった想いは、痛みではなく彼への愛しさだけに変わって、自然に彼女の顔に本物の笑みが浮かぶ。 …そうだよ。 踏み込みかけたタクシーから半身を起こし、つくしもまた10代の少女の時のように、類へとブンブンと手を振る。 そんな彼女を見て、ぷっと噴き出し小さく苦笑して手を [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0786
  •  あのネックレスーーーそれは、もう何年も前のこと。 司と一緒に望遠鏡で天体観測をした折に、彼にもらった土星のネックレスだった。 どうやら道明寺邸を出て来た折に、持ち出したバックにしまい込んでいたらしく、邸を出て後は押し入れの底へ、引越しのたびにバックを捨てようかと迷いつつタンスの肥やしになっていて、よもやその奥底にそんなものが潜んでいたことに気が付けずにいたのだ。 あの頃は夫婦時代の記憶を失い、彼 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0785
  •  そろそろ盆休みも近い頃合。 マンションの湿度や温度は常に適温に保たれているとは言え、外ではそうはいかない。 基本デスクワークの類だったが、それでも外出がまったくないわけではなかった。 熱中症対策に作り置きした塩レモンと水、氷にバナナ、砂糖とコンデスミルクを一緒にミキサーにかける。 「あ、塩レモンこれでちょうど終わりだ」 下手に残ったら捨てるハメになっただろうから、良かったとつくしは小さく手を叩い [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0784
  •  「たとえ俺がお前と別れて、静のところに行ったとしても、あいつの方が俺を受け入れないよ?」 それが類の後退だと、つくしにもわかっていた。 哀しい後退。 彼女が望んだことなのに、痛みを感じないでいることなんてとてもできない。 だが、それでもなおつくしは微笑みを浮かべ続けていた。 「静さんが受け入れないから?だからなに?私という保険がなきゃ、好きな女の一人もあんたは追いかけられないって言うの?受け入れ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0783
  •  類が目を瞬かせた。 本当に驚いているらしい彼の顔に、つくしが憮然とする。 「なによ、その意外そうな顔?」 「……いや、意外だったからさ」 「意外って、好きでもない男とセ、セックスしたりしないし、プロポーズを受けたりしないわよ」 つくしの言い分に類がまた苦笑してしまう。 「そうだね。好き……とは、まあ、何度か言ってくれたことはあるけど、今までお前、俺のこと愛してるとは言ったことがなかっただろ?初め [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0782
  •  「フランスって言っても、パリじゃなくニースだから、どちらかといえばイタリアをメインに駐留することになると思う」 類の思わぬ言葉につくしは驚いて、目を見開いたまま絶句してしまう。 あまりに突然すぎる話に、どうして?という疑問しか脳裏に思い浮かばない。 それでもどうにかこうにか気持ちを落ち着けて、彼女の顔をジッと見つめ、反応を待っているらしい類へと当然の質問を投げかける。 「それって、本決まりの話な [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0781
  •  いつもの朝。 カーテンの隙間から差し込んだ明るい太陽の光に、優しく起こされ、つくしは目を覚ます。  眠ったのはまだほんの数時間前のこと。 いつもだったらとっくに起きている時間帯だったが、それでも規則正しい生活の賜物か、休日とは言えそれほど度外れた時間帯まで寝過ごすことはなく、重い体をソロソロと起こし指先に触れたサラサラの髪の主を振り返る。 …休みで良かった。  熟睡している類が美しい寝顔を無防備 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0779
  •  真夜中や朝方にふと目が覚めてしまうことがある。 夜の静寂でたった一人目覚めることは、時にとても寂しく恐ろしい。 たった一人、この世の中で切り離されてしまったような哀しみと孤独。 朝になってしまえば忘れてしまうような埒もない感慨で、また再び普通の毎日が始まって、普通の一日を終えてのその繰り返しがあるだけ。 けれど、そんな毎日が平穏だと、ごく幸せで些細な毎日の一コマでしかないのだと、‘平凡’を与えて [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0778
  •  なにが見たいというわけじゃない。 どれだけの証を見たところで、人の心なんて見えやしないものなのだから。 それでも恋人の心の裏側を探って、疑わずにはいられないのは、自分が嫉妬深いからなのだろうか。 そんなことを自嘲気味に思う。 …どうしよう、先に寝ちゃう? 夜の闇を映した窓へと顔を向け、ふと目に付いたのは、ずっと以前に二人で行ったサクランボ狩りの帰り道に、立ち寄った花畑で類が摘んでくれた野草の花束 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0777
  •  「つくしっ!」 カードキーがロックを外す音とほとんど同時にドアが開き、つくしが出迎えるまでもなく静を伴った類が、玄関へと飛び込んでくる。 「夜分遅くに、ごめんなさい」 「いえ」 心配だったのだろう涙の跡を残し、半ば化粧のはげ落ちた顔は、いつもの静らしくはなかったけれど、それでも相も変わらず美しく、そうして類と並んでいると高校時代を彷彿とさせる似合いの一対だった。 「杏樹は?」 類の問いかけに、つ [続きを読む]