こ茶子 さん プロフィール

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こ茶子さん: 君を愛するために〜花より男子二次小説
ハンドル名こ茶子 さん
ブログタイトル君を愛するために〜花より男子二次小説
ブログURLhttp://toloveyou.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説です。司×つくしメイン。他、類、あきら、総二郎のCPもあり^^!
自由文2017/08/01 で4周年になります^^
今年も一日8回更新の『こ茶子DAY』をお楽しみくださいm_ _m
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供444回 / 365日(平均8.5回/週) - 参加 2013/10/27 03:04

こ茶子 さんのブログ記事

  • 愛してる、そばにいて0985
  •  司の両親が、決して彼女をそうとは認めてはいなくても、つくしは諦めたくなかった。 司と結婚し、家族となり、彼を夫と呼ぶなら彼の家族も大切にしたい。 自分のせいで、司と両親の間にこれ以上亀裂を生んで欲しくなかった。 たとえつくしのことがなかったとしても、司と彼の両親の間に元々相克があったのだとしても。 「よし!フランス語の課題、先にやっちゃお。せっかくフランスまで来たんだもん。司と一緒に行くパーティ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0984
  •  昼間も一人きりで外出する気持ちにはとてもなれず、SPに迷惑をかけるのもどうかと結局今日も丸一日ホテルの部屋に閉じこもって、どこへも出かけていない。 司は当然、この地に訪れて、時差ボケも感じさせず当日から精力的に駆け回っている。 もっともこっちに出張するそうとう以前から、分刻みで過酷なスケジュールを組まれ、こなさなければならないたくさんの案件を抱えてやってきているから、呑気に一休みしている間もなか [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0983
  •  「で」 「……え?」 「で、出張」 「あ、ああ……」 しかし、そんな甘ったるい空気も霧散してしまう司の一言に、気持ちが暗く塞ぐ。 …でも、今はメアリもいてくれるし。 家庭教師の叱咤と使用人たちとの事務的なやり取りだけで、一日中誰とも話さずにいなければならないということもないだろう。 「お前も来いよ」 「えっ?!」 今度こそ驚いて振り向いたつくしに、司が甘くおもねるように彼女の顔を覗き込んでくる。 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0982
  •  「……………」 なんと返していいのかわからない。 もちろん、イヤな気持ちではなかった。 どちらかといえば、嬉しい、それが一番近い。 当然だと言い切る司の気持ちに、どこかムズムズとして落ち着かない気持ちになってしまう。 …いまさらだよね。 どんな彼の愛の言葉よりも、そうした彼の気持ちにこそ絆される。 もしかしたら記憶を失う前の自分は、彼の容姿や背景よりもそうした彼の一途な愛情を愛したのかもしれない [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0981
  •  「え、ええっ?」 もちろんそう要求されるのは初めてのことではないが、室内にはまだメイドのメアリが残っていて、にーんまりとまるでチシャ猫よろしく目を細めて二人の様子を堂々と眺めていた。 司の方はそんなメイドに一顧だにすることなく、そもそも彼女の存在自体家具同然に気にしてもいないだろう。 彼の目はつくしだけを見ていて、おそらく彼の意識になるのは彼女の存在だけなのだ。 しかし、つくしはそうではない。  [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0980
  •  ―――来年、3月で英徳学園の高等部を卒業したという資格をあなたに取得させます。 最初その意味がわからなかったが、どうやら楓が言っていたのは、彼女がたとえ実際にはもう英徳学園に通学していなくても、道明寺家の意向で卒業したという資格だけ付与させるつもりであるということだった。 そして、英徳学園を卒業した後は、どこかの大学なり専門学校等の進学先や、司のように‘会社’に勤めるのではなく、現在と同様必要な [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0979
  •  『そう……、ダメだったの』 片手に持った書類にざっと目を通し、一つ片付ければまた一つ、山になっている書類を片付けてゆく。 もう片方の手に持った携帯電話の向こう側、司以上に陰鬱になってしまっている姉の声音に苦笑する。 同じ血の姉弟だというのに、どうしてこの姉と自分とではこんなにも違うのかと。 『……なによ、あんた?笑ってない?』 「笑ってなんかねぇよ」 『そう?今までやりなれなかった努力なんかして [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0978
  •  たとえ誰が待ってくれているわけではなくても、誰にとっても無意味な…それどこか疎まれているこの場所から逃げ出したかった。 …でも。 それが単なる逃避に過ぎないこともわかっている。 日本に帰って、そこでもおそらく記憶のない自分と見知らぬ知人や友人たちとの齟齬に悩み、また逃げ出したくなるだろう自分が容易に想像できた。 誰もいない。 どこにも居場所がない。 …家族がいる。 つくしに彼らの記憶がないとして [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0977
  •  「つくしっ!」 「……………」 司の声掛けに、つくしがゆっくりと振り返る。 彼女はベッドに腰掛け、ただぼんやりと蹲っていた―――いつか、彼から受けた仕打ちに打ち拉がれて魂が遊離してしまっていた頃のように。 「つくし!!」 足音荒くつくしのもとへと駆け寄った司が、彼女の両肩を掴んで揺すぶる。 虚ろだったつくしの表情が、そんな彼の乱暴な仕草に顔を顰めて我に返った。 まるで人形から人間に戻ったかのよう [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0976
  •  気が付けば、今日もまたいつの間にか一日が終わっていた。 お姫様みたいな天蓋付きベッドの上、両足を抱えて体育座りのまま、ぼんやりと窓の外、夕日が木々の向こう側へと沈んでゆくのに見入る。 …どうしてこんなことになってしまったんだろう。 ポロリと涙が頬を伝い落ちて、無感動にその雫を指先で拭って目の前に翳す。 何もかもがまるで遠い世界での出来事のようで、最初、東京の病院で何もかも過去の一切を忘れ、目覚め [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0975
  •  ダダダダダッ、バァ――――ンッ!! 大音響を立て、ドアをブチ開けた司が、はぁはぁと荒い息を整える間もなく、さっと視線を走らせた先にベッドに横たわるつくしを見つけ、足音荒く駆け寄ってくる。 「つくし!」 ‘Please be quiet.(※静かに!)ここは病院ですよっ、きゃっ’ 止めに入った看護師を半ば突き飛ばし、横たわったまま微動だにしないつくしを覗き込む。 つくしは意識を保っていた。 しかし、壁の向こう側へ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0974
  •  ピチュピチュピチュ。 どこかで鳥の声が聞こえた気がして、ふと目が覚めた。 無意識に振り返った背後にはすでに司の姿がない。 「あ………」 慌てて周囲を見回しても、当然のことながらもう司は出勤した後だった。 ―――もうっ、あたしったらまた。 司の身体を最優先しろという言葉に、ここのところ5時起きで自習に励んでいた生活を出産までは…と改めていた。 そのぶん、家庭教師に叱咤されることが増えたかというと― [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0973
  •  「は?」 面食らっている司の手を引き、強引にベッドに腰掛けさせてしまう。 「乾かしてるから、司はパソコン開いてていいよ?」 サイドテーブルの引き出しには、小型のノートパソコンがしまわれていて、ふと目が覚めた時に横を見ると、よく司がベッドに横になったまま画面を覗いていたりするのをつくしも知っていた。 …気分転換に娯楽とかしてるんだったらいいんだけど。 司の場合は、わずかな余暇さえもまるで自らに禁じ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0972
  •  「え?なに?」 司の言葉を捉え損ねて、つくしが聞き返す。 「……いや、お前、もしかして伯父貴の屋敷の方がお前にとっては気楽だったのか、って思ってさ」 「伯父様?」 正直、それこそ思いもよらぬことで、つくしにしてみれば、司の伯父の屋敷だとてとてもではないが気安くも居心地も良いところだったとも言えなかった。 「どうして?」 「お前、伯父貴の屋敷にいた時の方が、まだのんびりしてただろ?」 「……あ〜」 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0971
  •  「なんかお前、目…赤くね?」 道明寺邸の家具としては小さなテーブルに二人向かい合い、つくしの作った食事に舌鼓を打っていた司が、料理を飲み下し、彼女の顔をジッと見て顔を顰めた。 「え?そ、そうかな?」 「……なんかあったのか?」 部屋に戻ってきた司はかなりグタグタで、体力があるはずの彼でも相当キツい毎日を送っていることが一目瞭然な有様だった。 もっともそれは昨日、今日のことに限らず、つくしにしても [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0970
  •  『あんたのそれはね、ペットの可愛がり方よ。……たしかになんだか何に対しても自信なげで、頼りない感じがする子だけど、そうやってあんたから話を聞いてみると、実際にはけっこう自分の意思をちゃんと持ってる子みたいじゃない?』 姉のつくしへの評価には、どうしても苦笑せずにはいられない。 彼女が現在のつくしを見て、そう評価するのももっともなことなのだが、しかし、元々のつくしはそうではなかった。 …俺がそうし [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0969
  •  好きな時に起きて、好きなものを好きな時に食べ、好きな時に寝る。 わずかばかりの一日の予定以外は、なんの予定もなく、誰と約束することもないつくしの毎日の生活が、楓とあった事で一新した。 無理をしないこと。 それだけを約束して、司もなんとか折れてくれた。 おそらく以前から勉強したい、何かをしたいと彼女が望んでいたことを司も心の内のどこかで留意していてくれたのだろう。 …たしかに、あたしが望んだことな [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0968
  •  帰宅して開口一番、お前の一日のスケジュールはいったいどうなってんだと言われ、楓の秘書だという人に渡された一覧を手渡した。 着替えもせずにその用紙を片手にざっと目を通した司の目が険しくなって、すぐにどこかに電話をかけ出す。 「おいっ、どういうこった!なんであんたが、こいつの一週間の予定表なんつーもんを作成しなきゃなんねぇんだよ?はぁ?なんだそりゃ!」 さっきからこんな調子だ。 どうやら司がほとんど [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0967
  •  …そういえばあの人―――お義母さんに名前さえも呼んでもらえなかったな。 一人、部屋に戻ってそんなことをボンヤリと思う。 楓はどこまでもつくしに対して冷たく、その言葉のとおり、つくしには何も期待していないということを言動だけではなくすべてで体現していた。 それでも、曲りなりにとも夫の母親だ。 つくしにしても上手くやりたい、スタートダッシュは歪な始まりだったが、それでもできることなら嫁として認めても [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0966
  •  「あ……」 邸内に何人か雇われている庭師の一人で、いつだったかあまりの薔薇の花の見事さに、どうやって花を咲かせているのか、拙い英語を駆使して尋ねかけたのだが、チラリと彼女を見て会釈したのみで、ほとんど丸無視で通り過ぎていった老人だった。 どうやら薔薇を見るのに夢中で、パチンパチンという枝を剪定している音にさえ気がつかなかったらしい。 特に悪意ある言葉をブツけられたり、嫌がらせをされているというわ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0965
  •  「そういえば、お前、体調とかってどうなの?」 司もパソコンで時間を潰すよりもつくしとたわいないお喋りに興じる方を選んでくれたらしい。 片手間ではなく、つくしの話を聞く体勢で、いつ眠くなってもいいようにと再びつくしを背中側から抱きしめてのお喋りだ。 やはり密着しているとどうしてもカラダが反応してしまうのは男の生理としては仕方がないことらしく、司もあえてそれを隠さなかった。 つくしにしても、もうそれ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0964
  •  司の欲望を感じ取り、ドキドキとつくしの心臓がイヤな音を立て鳴った。 冷や汗が流れる。 先程まで犬だと思っていたものが、狼だと気がついた瞬間のようなヒヤリとした緊張感。 妙に互いの呼吸音と自身の心臓の音だけが耳について、彼女の緊張を否が応にも高めた。 …ど、どうしよう。 司も彼女が今妊娠初期で、流産の危険がもっとも高い時期にいることは承知しているはずだ。 …だけど。 心の奥底にある不信感が拭えない [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0963
  •  「起きろ、おい、起きろ、つくし」 ゆさゆさと揺すぶられて、眠い目を瞬かせ、つくしはなんとか目を開いた。 ぼんやりと常夜灯が照らす薄暗い天井の下、シャワーでも浴びていたのか真っ直ぐになっている濡れ髪の司が、彼女を心配そうな顔で覗き込んでいる。 「……あや?」 「ハァ〜あや、じゃねぇだろ」 つくしの間の抜けた呟きに、司が苦笑した。 「お前、ずいぶん魘されてたぞ?」 「え?…あたし?」 逆に驚かされて [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0962
  •  「…チッ、あきらか」 すでに時刻は23時を過ぎてはいたが、いつもの日課のつくしへの帰宅メールを送るために携帯電話を取り上げ、その着信に気がついた。 サマータイムの時差は、13時間。 東京では14時前後、会社員であれば就業中の真っ最中だが、すでにビジネスと学業の二足の草鞋を履いてしまっている司とは異なり、親友たちはまだ大学一年生。 あと数年の自由を満喫してるところだろう。 …別に少しも羨ましかねぇが。  [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0961
  •  「お屋敷にまで送ってくれなくても良かったのに」 「いいじゃん。わりに病院も早く終わって時間あっから、少しでもお前の傍にいたいだけだし」 「……………」 雨霰と降り注がれる司からの愛の言葉。 記憶はなくてもごく常識的な日本人である認識のつくしには、そんな彼のストレートさがなんとも面映ゆい。 …な、なんていうか。どんな顔してればいいのか、わからないというか。 毎度のことながら、こんな広大なお屋敷を持 [続きを読む]