こ茶子 さん プロフィール

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こ茶子さん: 君を愛するために〜花より男子二次小説
ハンドル名こ茶子 さん
ブログタイトル君を愛するために〜花より男子二次小説
ブログURLhttp://toloveyou.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説です。司×つくしメイン。他、類、あきら、総二郎のCPもあり^^!
自由文2017/08/01 で4周年になります^^
今年も一日8回更新の『こ茶子DAY』をお楽しみくださいm_ _m
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供388回 / 365日(平均7.4回/週) - 参加 2013/10/27 03:04

こ茶子 さんのブログ記事

  • 愛してる、そばにいて0854
  •  「ごめん、待った?」 我ながらまるで恋人にかけるような声をかけると、エントランスロビーの入口の柱に寄りかかって、スマートフォンの画面に目を落としていた戒がつくしを振り返った。 当の戒の方は、待たされた自覚があまりなかったのか、つくしの謝罪にあらためて腕時計で時間を確認している。 「ああ、もう18時過ぎてるんだ?…別にいいよ。どちらにせよ、終業時間ぴったりになんか終わらないってあらかじめ言ってたんだ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0853
  •  なにをいわんや。 青天の霹靂とはこのことか。 頭痛を憶えて何も言えないだけなのに、反論されなかったことで花木は妙な確信に至ったらしい。 「総二郎さんもね。ああいう人だから、遊ぶ人には事欠かないとは思うんだけど。やっぱり何かと重圧がかかる立場で、本音では支えてくれる人が欲しいのに、そうはできないところにあの人の悲哀ていうか、寂しさっていうのがあると思うのよ。その点、牧ちゃんは、包容力もあるし、間違 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0852
  •  戒が道明寺邸に帰る。 つくしとて、こんな生活がずっと続くなどとは到底思ってはいなかった。 けれど、そう覚悟しながらも、このままできるだけ長く続いて欲しいと密かに期待していた自分もわかっている。 咄嗟に二の句を継げないでいるつくしをよそに、小さく息を吐き、定位置であるソファから立ち上がって立ち尽くしているつくしの傍らへと歩いてくる。 無言で差し出された手を怪訝に見下ろす。 「なに?」 「…なんか手 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0851
  •  「戒、戒っ!」 つくしの部屋はもちろん、戒を寝起きさせている二階の寝室、洗面所、果てはトイレまで探しても、戒の姿がない。 探すほどの広さがあるわけじゃない。 けれど、今ここに戒がいないことにつくしはひどく落胆し、狼狽していた。 …なんで。 昨日の戒は酔っていたとは言え、あきらかに様子が可笑しかった。 何かがあったことは間違いない。 …まさか?  「どうしよ」 …いったい、どこに行っちゃったのよ、 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0850
  •  「レイプ」 つくしが弾かれたように戒の顔を窺う。 手の下から現れた戒の顔は、表情をすっかり失い…どこか、あの恐慌の日の司によく似て、それでいて非なるものだった。 ひどく傷ついて憤っているのがわかるのに、冷たい怒りと憎悪に染められたその目には鈍い光が覗くばかりで、虚のような目の狂気…と絶望がつくしはひどく怖かった。 その怒りと哀しみに飲み込まれてしまった戒がどうにかなってしまいそうで…。 片手で震 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0849
  •  「まったくこの子は!どこの世間にまだ中学生が、こんなにデロデロに酔っ払って帰ってくるバカがいるのよ!」 半ばおんぶおばけ状態で戒を背負って、引きずるようにして家の中へと運び込む。 もっとも戒との体格差からして、いくらまだ少年でごく細身であるにしろ、戒が完全に酔い潰れていたらつくしでは運ぶことはできなかっただろう。 それでもなんとかひーひー言いながら、ソファまで連れてきて座らせる。 「うう、重かっ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0848
  •  世間は狭いというが、社交界という名の生簀はさらに狭い場所だ。 望む望まない限らず、同じ世界に生きていて、もう二度と会わないなどということはありえないことだったから、いつかはまた会うこともあるだろうと互いにわかっていた。 一時期は義母であった神崎遥香と出くわしたのは、戒の学友の一人の実家があったドイツでのこと。 サマーバケーションに誘われて、ホンの気まぐれでの訪問だった。 父のように同格の親友とい [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0847
  •  『戒の害になったり、道明寺家に迷惑をかけるようなヤツじゃないから、そこは安心してくれ』 電話での総二郎の言葉が脳裏に蘇った。 …ふ、何が安心しろだ。 どうりであの口の軽い総二郎も口が重く、歯切れが悪かったはずだと、笑いがこみ上げ司は唇の端を皮肉に引き上げた。 写真の中の姿にさえ、恋しさ、愛しさがこみあげ、血潮が熱く沸き立つ。 こんな感覚はいったいどれくらいぶりだろう。 写真の中の彼女の顔に指先を [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0846
  •  駆け寄ってきた少女についで、公園に入ってきた女もひなと顔見知りのようでニコニコしながら歩み寄ってくる。 だが、すぐに傍らにいる戒に気がついたらしい。 ポカンと驚愕した顔をして、ついでマジマジと彼の顔に見入る姿は戒にとっても特に珍しいものではない。 戒はすぐに興味を失って、面倒臭そうなその場を去ろうとベンチから立ち上がった。  そんな彼を気にしながら、雑談をし始めた女二人の姦しい声を後に公園を立ち [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0845
  •  春樹という名前の子供は、大人しそうな外見とは裏腹に、わりに社交的らしくすぐに公園の中で似たような年代の子供を見つけて、遊具で遊び出した。 戒が知らない鬼ゴッコのようなやり取りで、最初は二人だったのが、三人、四人と増えるのを見るにつけ、自分の幼少期とのあまりの違いに目を細める。 戒は春樹とあまりに違った。 自身の持つ人見知りする性格や、その性格に反して他人のいいなりにはなれない勝気さや時にワガママ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0844
  •  「俺、帰るよ」 つくしの呟きを聞いてある程度事情を察したらしい。 戒が、いち早く気をきかせて、驚きに棒立ちになっている千恵子や進の嫁のひなに会釈をしてその場を立ち去る。 通り過ぎざま、ポカンと自分を見上げている春樹の頭をポンと小さく撫でてゆく。 だが、戒の姿が見えなくなったとたん、千恵子が今見た光景への興奮で、一気につくしへと詰め寄った。 「い、い、い、今の、今の子って、戒くんよね?!」 「…お [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0843
  •  「…本当にね」 司は愛の深い男だった。 誰よりもつくしは、それを知っている。 「戒のこと、本当に心配してると思う。あの子にもそのことがちゃんと伝わってくれればいいんだけど」 『は?戒?』 しかし、話を持ち出した類の方が、今度は怪訝に問い返してくる。 「あれ?でもなんで類のところに、戒のことで怒鳴り込むの?」 『こっちが聞きたいんですけど…まあ、司のことはひとまず置いておいて、戒がどうしたって?』 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0842
  •  「類?」 『うん、久しぶりだね。元気だった?』 柔らかな声音での問いかけに、薄らと自然に笑みが浮かぶ。 かつては恋人で、今は親友であるこの男性からの電話はいつでも、つくしの孤独を癒し優しい想いと温もりでいっぱいにしてくれていた。 「元気よ。そっちはどうなの?イタリアも今年は相当な猛暑なんでしょ?」 『ん〜、やっぱり昼間はね。でも、夜はかなり涼しいし、東京よりはずっと過ごしやすいかな』 「いいなぁ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0841
  •  その知らせを最初に持ってきたのは、例によってあきらだった。 あきらの婚約者がつくしの友人だったから、ということもあるだろうけれど、あのマメな男はやはり同じくマメな総二郎ばかりではなく、司や類にも折に触れ連絡を入れてくる。 それは情報交換という意味合いもあったには違いない。 しかし、それだけではないあの幼馴染みの友愛の成せる情からくるものだっただろう。 そうは言っても、互いに暇な身の上ではなかった [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0840
  •  『しかし、それはそうと、お前、今年から日本だって?』 「ああ」 話題が変わって、司もつかの間の物思いから我に返る。 『今そっちはNYなんだろ?一時日本に帰国してたようなことを聞いてたが、とんぼ返りか。お前も因果な商売だよな』 「ふ、お前だって、言うほどそう状況はかわんねぇだろ?」 『多少はな』 今や茶道や華道などの日本伝統文化の世界もグローバルな時代だ。 狭い日本にこだわり、引きこもってはとても [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0839
  •  「どうだろうな」 かつての戒は、つくしを追い出した…追い出したと思っていたことで、司を恨んでいただろう。 訴えかける眼差しが、いつも「なぜ?」と彼に問いかけ続けていた。 しかし、司には答えてやれるべき言葉がなかった。 罪にまみれ、その罪をウソで塗り固めて、戒の母親を欺き、本来受け取るべきでない彼女の愛情を搾取し続けてきた彼には、大切な我が子に、その真実を伝えることなどとてもできなかったからだ。  [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0838
  •  『それにしても、お前が直接電話してくるなんて、ここ数年にしては珍しいことなんじゃねぇの?』 まともな時間にかけてきたのも珍しいがと、嫌味を言うのも忘れない。 「心あたりあんだろ?」 今度は電話口でため息をついたのは総二郎の方だった。 『やっぱりそれか』 「うちの戒が世話になったそうだな」 『ま…俺もまったく知らない仲じゃねぇし、お前の息子じゃ見殺しにしておくわけにもいかねぇだろ?』 「ああ、サン [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0837
  •  「ね、…本当は具合が悪いんじゃないの?」 眉根を寄せた女に腕を掴まれ、顔を覗き込まれる。 「もう、帰ろうか?」 「…具合悪くなんかねぇよ」 「無理するようなことじゃないでしょ?」 「だから、いいって。これ、乗るんだよな?」  逆に掴まれた手を手を置き、自分の腕から外させ、手繋ぎする。 「この意地っ張り!」 「…意地っ張りなのは血筋だよ」 …もう少しだけ。 もう少しだけだから。***** 園内に設置さ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0836
  •  戒が自ら望んで彼女の家に泊まった初日の真夜中、彼女は魘されていた。 自邸などとは異なり、各個室にトイレ・バスが完備されていない一般家屋の二階を間借し、しばらくは慣れない布団で眠る努力をしていたが、喉が渇いて用足しのついでにと一階に降りた。 数時間前に迫って拒否をされたばかりだったから、戒にしてもわずかばかり気まずさがなかったわけではない。 女と顔を合わせないようにと足音を忍ばせ、キッチンとトイレ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0835
  •  「あ!あれあれ、あれ食べようよ!」 視線を流した先、列の向こう側にソフトクリームのオブジェが立っていて、戒が反応する前にはもう彼の手首を掴んで、つくしは列の最後尾に並んでしまっていた。 「もう昼時じゃねぇの?」 「こういうのは別腹でしょ、別腹」 「…別腹」 胡乱げな戒を見上げ、ニコニコ笑うつくしはもちろんまったく悪びれない。 「今日は暑いしさ。やっぱり夏になるとこういうのが食べたくなっちゃうよね [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0834
  •  「なんで遊園地に行こうとか言って、こんなところなんだよ?」 「え〜、いいでしょう?けっこうこれで中々のものなのよ」 ブーたれる戒の手首を掴んで、ドシドシと歩くつくしは、良い天気も相余って超ご機嫌だ。 戒と二人、つくしは、東京某所老舗の遊園地へとやってきていた。 かなりレトロで、たしかに戒のような今時の若者にはイマイチの物足りなさかもしれなかったが、こうしたところにはこうしたところの良さがある。  [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0833
  •  「いくら世間では揉み消したって、人の口に戸は立てられないっ。栄林の父兄にも英徳の卒業生がいるんだから、どんなに隠したって一度犯した罪…………っ、きゃああぁっ!!」 グワッシャーンッ! 萌奈の足の横スレスレを通った花瓶が、背後の壁に当たって激しい破砕音を立てて割れ、周囲に四散する。  「きゃっ!痛っ」 しゃがみこんで頭を抱え込んだ萌奈が、小さく悲鳴を上げ、瞬間に走った鋭利な痛みに、咄嗟に自分の足首 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0832
  •  「お帰りなさいませ」 「坊ちゃんっ!お帰りなさいませ!!」 驚いて棒立ちになり、あるいは破顔して、次々に挨拶をしてくる使用人たちに鷹揚に頷き、戒は正面玄関をくぐり抜けた。 屋敷の車を呼ばずにタクシーで帰ったから、正門からの連絡で駆け玄関に並んだ使用人たちの中には、家令の姿はいまだなかった。 正直、屋敷の中で唯一諫言めいた事を言う煩さ方の家令がいない方がありがたかったから、なるべく足早に廊下を抜け [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0831
  •  「やっほ〜、司。屋敷に戻ってきてたんなら、顔くらい見せてよ。てっきりまだ会社なんだと思ってじゃないの」 帰宅して直帰したのか、司の私室の前に立った滋の出で立ちは、いまだビジネススーツのまま、時間帯も時間だからか疲労が色濃いが、相変わらず弾けるような明るさを放射し、司の迷惑顔にも頓着しない図々しさで、ドカドカと踏み込み、一人で晩酌をしている司の対面側のソファへと勝手に腰を下ろして、寛いでしまってい [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0830
  •  何が戒の心の琴線に触れたのか、彼が執着した人間は実母のつくしを除けば、あの娘…ジーナだけだった。 しかし、司がその娘を戒から引き離した。 …後悔しているわけじゃねぇが。 間違いではなかったはずだ。 たとえ戒に恨まれることになっても、戒を愛してはいなかったジーナを放置して、戒の周りにウロつかせるには、あまりにあの娘はいろいろなものを背負い過ぎていた。 …ふっ、まるであの女そのものだな。 自分のそん [続きを読む]