こ茶子 さん プロフィール

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こ茶子さん: 君を愛するために〜花より男子二次小説
ハンドル名こ茶子 さん
ブログタイトル君を愛するために〜花より男子二次小説
ブログURLhttp://toloveyou.blog.fc2.com/
サイト紹介文花より男子の二次小説です。司×つくしメイン。他、類、あきら、総二郎のCPもあり^^!
自由文2017/08/01 で4周年になります^^
今年も一日8回更新の『こ茶子DAY』をお楽しみくださいm_ _m
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供415回 / 365日(平均8.0回/週) - 参加 2013/10/27 03:04

こ茶子 さんのブログ記事

  • 愛してる、そばにいて0944
  •  「慣れない国を一人で出歩くのは不安かもしれないけど、つくしちゃんにはSPがついてるでしょ?」 「……あ」 困って視線を彷徨わせたつくしに、椿が首を傾げる。 「あら、もしかして外出とか好きじゃない?つくしちゃんはわりにインドアな方なのかしら?」 ***** 「え?メイドさんたち…日本語が話せるんですか?」 「ええ、そうよ。もちろん全員ってわけじゃないけど、ほら、私たちも子供の頃は日本で育ってるじゃない [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0943
  •  つくしに向ける蕩けるように甘い顔とはうって変わって、にこやかではあるが、いかにも富裕の貴婦人らしい冷然とした顔をした椿が、傍らに立つダークスーツの店長に向け指示出しをする。 「今彼女が着ているワンピースをベースにいくつかバリエーションを変えたものを何着かオーダーお願い」 「畏まりました」 「ええ―――ッ!?」 揉み手の店長のにこやかな相槌をかき消す勢いのつくしの声に、椿が彼女を振り替えてにっこり [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0942
  •  …いなくなっちゃったとしても、気が付いてもらえなかったりして。まあ、さすがにそれはなか。 少なくても、司と…彼女の後ろに常に付き従っているSPたちだけは気がつき、彼女がたとえこの屋敷を抜け出したとしても、抜け出したままでいさせてはくれないだろう。 いつかのように。 …でも、こんなんでどこか、‘若奥様’なの? この屋敷を実質的に取り仕切る執事長や家政婦長のにこやかな…だが、少しも温かみを感じない冷 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0941
  •  卑屈なつもりはなかったが、しかしそれが世間一般の認識というもので、つくしだとて客観的にものを考える頭くらいはあるつもりだった。 「はぁ〜、やめやめ」 ついつい独り言を呟いてしまっている。 司がいなければ、ほとんど丸一日、なにも話さないことすらある。 いや、むしろそういた日の方が多い。 現在、つくしには常に二人の女性SPがつけられている。 元々伯父の屋敷にいる時から派遣されていた道明寺本家に仕える [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0940
  •  渡米して4ヶ月余り、つくしがここ道明寺本家の屋敷に司とともに越してきてなんだかんだと一ヶ月の月日が経っていた。 広い中庭を窓から眺め、つくしは大きく嘆息する。 現在、司は道明寺財閥の次期総帥として、道明寺ホールディングスのビジネスを学び仕事に携わる傍ら、9月のコロンビア大学入学に向けて家庭教師による猛勉強に追われ、つくしともロクに顔を合わせることのできない日が続いていた。 屋敷にはほぼ毎日帰って [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0939
  •  「ふわぁ、凄い。ここが司の家」  いまさらだろうに、車から降りたつくしがポカンと屋敷の外壁を見回して、ついで今車で通ってきたばかりの広大な敷地に設置された噴水やさまざまな造形に作りこまれた植栽を見回していた。 その小さな手を握って、司は出迎えの使用人たちが花道を作る中央を堂々と歩く。 傍らのつくしの手が緊張にわずかに震えているのが、指先から伝わってきた。 …心配すんな。 絶対に守ってやる。 どん [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0938
  •  通された診察室は、前回と同じ、どこかのオフィスのようで、観葉植物が置かれ明るく美しかったが、それでもつくしのイメージする病院の診察室とはだいぶ違った。 もっとも、日本でも産婦人科を受診した憶えがないのだから、日本でも似たようなものなのかもしれなかったし、やはりアメリカという国柄の違いはあるのかもしれない。 ‘Was ist denn los!?(※なんだって?!)’ つくしにはわからない言葉で、司がいきなり怒声 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0937
  •  診察の後の待ち時間、通された特別室のソファに深く腰掛け、つくしは触れるともなく手持ち無沙汰に先ほどハメ代えられたばかりの結婚指輪を弄んでいた。 それを何とはなしに見守る。 「……あのね」 「ああ?」 「さっき……えっと、パーティでのことだけど」 「……………」 パーティでのこと、と言われても、それだけの材料では彼女が何を聞いているのか、司にもとっさには思いつかない。 「えっと、ほら、なんか怒って [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0936
  •  「………………」 「………………」 沈黙が落ちた。 つくしの言葉に反論しはしなかったが、司に表情は彼女の言葉に同意してはいない。  いかにも自信家で、何もかも…欲しいものはすべて手に入れてきた、阻まれることになれていないといった風情の司には、小さな幸せだの、欲しいものを他の何かで穴埋めするような卑小な喜びなど縁のないなのだろう。 …ありえないって顔してるものね。 それでも、あからさまに彼女を言い [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0935
  •  「……疲れたか?」 ニューヨーク・メイプルでの司の誕生パーティを終え、そのままの足でニューヨーク市庁舎に立ち寄った二人は、入籍し晴れて夫婦となった。 つくしの表情は、晴れて…という言葉に相応しいものではなく、困惑したような不安げなものだったが。 リムジンで横並びに座る隣のつくしの右手をギュッと握り締め、ねぎらうようにして手の甲を指先で撫でてやる。 「牧……つくし?」 再度の呼びかけに、つくしが小 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0934
  •  「御大のご登場ってか?ま……そろそろ茶番もたけなわ、ここらで出てこないと、ただでさえご多忙だっつーのに、俺に引導を渡したくても、それもできねぇか」 「……え?」 「司ぁ」 「…………」 呟きというには大きな声での独り言は、傍らに立つつくしばかりではなく、椿や……楓にも届いたのだろう。 司の母親―――母親に違いない女の眉根がピクリと動き、険しかった顔がさらに険しさを増し、ビリビリとした威圧感でつく [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0933
  •  「あ…」 「Oh!」 険しい顔をした司が、つくしと青年の背後、息を切らせて立っていた。 その視線が、つくしの手を握っている青年の手へと落ち、なおいっそう険しさを増し、危険な色を帯び出す。 「やあ、司、ボクは……」 「誰だてめぇ、人の女に気安く触ってんじゃねぇよ」 フレンドリーに話しかけようとした青年の手を、つくしの手からから叩き落とし、司が眼光鋭く青年を睨み据える。 とたん、顔を青く引き攣らせた青 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0932
  •  「でも、好きな子だなんて、いつの間にそんな子が出来てたのよ」 「……どこまで聞いてんだ?」 「どこまでって」 「ババアから何か聞いてんだろ?」 探るような視線に、だが、椿は戸惑うばかりで、どうやら本当に司の質問の意味がわからないらしい。 「お母様が画策した婚約を蹴って、あんたが家を出たってことだけ。それにしたって、他家に嫁に出た私に、家のことをそうそう口にしたりする人じゃないでしょ?お母様は」  [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0931
  •  「姉ちゃん」 「椿」 「伯父様、お久しぶりです」 彼女の母・楓によく似た、だが、楓よりもずっと柔和で朗らかな笑顔を、司の傍らの年長の親族へも振りまき、椿が明るく会釈する。 まるで大輪の花のような美貌の彼女の華やかな笑顔は、たとえ彼女の両親に反感を抱いているものでも、苦笑させずにはいられないほどに圧倒的な美と力に満ちていた。 「お前も相変わらずのようだな」 「ええ。そうそう変わったりはできませんも [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0930
  •  会場の中央、ステージになっている壇上へとあがってマイクを握る司をつくしはぼんやりと見上げていた。 抜群のスタイルに漆黒のタキシードを見事に着こなした司は、背の高い西欧人の大人たちの中にあって、体格的にも引けをとらないだけではなく、その堂々とした佇まいで周囲を圧倒していた。 とても20才にもならない少年とも思えない風格で立つ彼は、つくしの前の彼ともまた別人のようで、………なおいっそう遠い人なのだとい [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0929
  •  肌の色の違いや、言語の違いはあっても、そこに人がいれば集い、愛憎渦巻き、権や栄華を競い合う。 それはどこに行っても同じことで、司の目に映る人々は誰も彼もが醜く色褪せていて、彼の目を引く人間も、興味を引くものもなかった。 けれど―――、 俯きかげんに傍らに立つつくしを、目を細めて司は見下した。 今日の彼女は、真っ直ぐな長い黒髪を背に流して、柔らかな色合いのベビーピンクのシフォンドレスを身に纏い、大 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0928
  •  「吐き気があんのか?」 「…あ、うーん、ちょっとだけ?でも吐いたりまではしてないから、そんなに気にしないで。たぶん…その、いろいろあったから、胃の調子が少しだけ悪いだけだと思うし。あたしって意外に繊細なタイプなのかな」 ははは、と珍しく冗談めかして照れ臭そうに笑うつくしへと微笑み返しながら、内心司は彼女が訴えた症状を何度も反芻し、心ここにあらず。 …吐き気だって? もしかして…と思うことがある。 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0927
  •  「体調不良?」 そのことを指摘してきたのは、当の本人であるつくしではなく、彼女につけている道明寺本家側の女SPだった。 もちろん彼への報告は、同時にSPの直属の雇い主である母や父にも筒抜けなのはわかってはいたが、当たらず障らずなだけで虎視眈々と彼の弱味を探り、某かの機会を狙っている伯父側のSPたちとは違う態度と立ち位置を本家側の人間の配下たちはとっていた。 それが一つには総本家の次期総帥である司 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0926
  •  「……………」 てっきり避妊のことで、また抗議されるのだろうという司の予想とはまるで異なる問いかけ。 つくしには通り一遍の説明はしてあった。 ただし、その一部―――真実の一端を大きく歪め、司の都合が良いように、彼がさも彼女の恋人であったかのように。 小脇に抱えたつくしの首の下に腕を入れ、腕枕をした手で彼女の額や頬を撫でる。 自然、彼女の瞼が閉じて、その瞼を指先で触れるとピクピクと震えているのがよ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0924
  •  …はぁ、…はぁ、…はぁ、…はぁ。 『お前の方が俺の背中に触れたんだよっ』 男の怒声が聞こえる。 昏く陰惨な声。 自分に向けられたものではなのに、それがひどく恐ろしい。 『こんな奴、ひとり死んでも世の中変わんねぇよ。おもしろいだろ?俺ら……は、ゲームの提供者だからな。笑えよ、ほら、笑え』 恐怖に引き攣った笑い声が聞こえて、笑い声が悲鳴に変わった。 たくさんの人たちが逃げ惑い騒然とする音や声、物がぶ [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0923
  •  胎内を滑り落ちる感触に、それがなんなのか、つくしにはわかった。 それなのに、頭の中は半分パニックで、なぜ、と、どうしてが渦巻いて、ブルブルと体が震えてしまう。 「牧野っ、大丈夫か!?」 ただならぬ彼女の様子に、司が蹲る彼女の傍らに腰を下ろし、彼女を抱き起こす。 「…どうして」 「は?」 「避妊っ!」 「……………」 つくしの口から溢れ出した単語に、司が口を噤む。 「どうしてっ、どうして避妊っ…し [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0922
  •  「フ―――ッ」 「…ぁ」 大きく息を吐いて、体の中から司が出てゆく気配に、つくしは小さく喘ぎを零した。 「……大丈夫か?」 優しい問いかけに、つくしは無言でコクコクと頷いた。 司は始終ずっと優しかった。 不安と戸惑いに中々快楽を捉えられない彼女のペースに合わせて、大切にしてくれたと思う。 それなのに――。 なぜか、涙が溢れた。 溢れ出した涙が止まらない。 そんな彼女を痛そうな顔で見ていた司が、気 [続きを読む]
  • 愛してる、そばにいて0920
  •  …あの人の手、ちょっとだけ震えていたな。 そんなことを思い出す。 彼女を抱き上げた司の腕は、彼の表情同様、本当につくしを心配していたことがあらわにしていた。  司はまるで彼女を真綿に包むようにして、大切にしてくれている。 それがわかる。 わかるのに…。 …どうして、あたしはあの人のことが好きになれないんだろう。 たとえ思い出すことができないにしても、以前は愛していた人なのだ、もう一度好きになれる [続きを読む]