「あなたが、麻雀を大切にしていたなら、あなたの周りには、 あなたと同じ気持ちのひとが、必ず集まる。」 25年前にそう言われて、その言葉を信じて、自分なりに重ねてきた。 いつか、自分が麻雀を続けてきてよかった、と思える、そういう麻雀を打てる。 自分より遥かに温度のある、そういう仲間が集まるのだろう、と。 場に発しか落ちていない7巡目に、西が切られる。 大三元と、四喜役に気づいていない打牌だ。 それでも、「場への字牌の高さを意識できてしまっている自分」は字牌に敬意を払う。 三元役を軸に組んでいる自分の手牌にある、東、と南。 南が重なったので、東を放つ。 四喜役を軸に組んでいる相手には、単騎でない限りこの東は通る。 ゲームが壊れないことを、「字牌がこれ以上安易に切り出されないことを祈る。」 国士テンパイ。 ..