はなゆめ爺や さん プロフィール

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はなゆめ爺やさん: はなとゆめ+猫の本棚
ハンドル名はなゆめ爺や さん
ブログタイトルはなとゆめ+猫の本棚
ブログURLhttp://hanayume5.blog50.fc2.com/
サイト紹介文本さえあればシアワセな爺さんの読書日記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供612回 / 365日(平均11.7回/週) - 参加 2013/11/22 21:19

はなゆめ爺や さんのブログ記事

  • 篠田節子    「長女たち」(新潮文庫)
  •   一人では、重い現実に我慢強く立ち向かう長女たちを描いた3中編集。篠田らしく、どれも引き込まれ面白い作品となっているが、私は2編目の「ミッション」に魅かれた。 主人公の頼子は、大学を卒業して素材メーカーに就職したが、就職と同時に母がガンで倒れ、発病後3年後に亡くなる。母が病気のときの主治医の園田の姿勢に心打たれ、会社をやめ26歳で医学部を受験、合格し、医師となる。その頃園田はインドの山奥の僻村に派遣 [続きを読む]
  • 貫井徳郎   「天使の屍」(集英社文庫)
  •   大人の子供にたいする考えとこの小説に登場する中学生の子供たちの考えには大きな隔たりがあり、互いに決して交じり合えないということを貫井は言いたのかなと思う。 中上流家庭に育つ中学2年生の優馬が突然隣のマンションから飛び降り自殺をする。死体解剖すると遺体からLSDが検出された。父親青木は、担任の光岡先生に優馬の友達を紹介してもらい、一人一人を訪ねて、優馬の日頃の行動や自殺を予兆することがあったか聞き出 [続きを読む]
  • 伊岡瞬    「代償」(角川文庫)
  • これは力作だ。ストーリーも悪魔のような主人公圭輔の同級生達也が、圭輔の家に出入りするようになってから、お金や母親の下着がなくなることが頻発して、もう達也を圭輔の家には入れないと決め、ずっと守って来たのに、達也の両親が大阪に1週間ほどでかけるため、達也を預かって欲しいと頼まれ、それを両親が受け入れたところだけが不自然だと思ったが、それ以外は非常に読ませ質の高いものになっている。 手に取っていただき、 [続きを読む]
  • 貫井徳郎    「ドミノ倒し」(創元推理文庫)
  • うーん、落ちがあまりに現実離れ。ここまでやるか、やりすぎと思った作品。 地方都市である月影市に、亡くなった恋人の面影をみつけにやってきて、探偵事務所を開いた主人公の十村。その恋人のとびっきり美人の妹から、殺人犯で捕まった人の無実を証明してほしいとの依頼がある。 その依頼の直後、友人である月影市警察署長から、2年前未解決のままになっている殺人事件の真相を明らかにして欲しいとの依頼もされる。 地方都市 [続きを読む]
  • 堂場瞬一    「オトコの一理」 (集英社文庫)
  • 作者堂場の生きざまを反映した、こだわりと思い入れのある品をテーマにした掌編集。 主人公の俺は 医者に「このまま体重を落とさないで、自堕落な暮らしをしていたら、5年後に心筋梗塞か脳溢血を起こす可能性が高い。」と死を予告される。 それで、これはいけないと思い、トレーニングジムに通い、体重を落とす。10年間で10kg落とした。 体重を落とすのではなく体形を変えることにそこから取り組む。そして逆三角形の体にする。 [続きを読む]
  • 平岡陽明    「ライオンズ、1958。」(ハルキ文庫)
  • 戦争直後の焼け跡で始まったプロ野球。その最大のヒーローは青バットで有名な大下弘だ。戦争が終わった翌年1946年大下は20本のホームランを打つ。当時は試合数も少なく、プロ野球全体でのホームラン数が211本。大下は全ホームランの9.5%を一人で打った。 ケン坊は、孤児院みその苑にいた。空襲の衝撃で口がきけない。苑は、戦争直後で運営費が足らない。だから、収容児が働いてお金を稼がないと運営できない。ケン坊は八歳か [続きを読む]
  • 爺やx2
  • 茶々じいさんは、夕食時は爺やの膝へ来る。背後にゆめこが。海に面した静岡県。刺身は定番のおつまみ。ラップはがし中鼻が利かないから、刺身が売り切れて、明太子や漬物しかない日も乗るんですがね。指定席ですから無事にありつけました。ガツガツがっつきすぎて、たまに吐きます(-_-;)食べた後は休息。満足ウェットフードの催促がうるさいのですが、年のせいか痩せています。(シルエットは太いですが、ごつごつ感あり)病院に行 [続きを読む]
  • さくら、7か月
  • 顔立ちはまだ幼い気がしますが、猫が近づくようになったということは、多少落ち着いたのかなと。少し前は、うっかりスリッパを放置するとよだれだらけにしていたし、靴もくわえてきたものですが。あ、でも、昨日はトイレシーツを破いていたな。最近はクマのぬいぐるみを振り回して分解しています。寒くなったら、もっと近寄ってくれるかもしれないねぇ。はなこだって、最初は引かれていたけれど何コイツ感冬が来ると寒がりの茶々丸 [続きを読む]
  • 三浦しをん   「まほろ駅前狂騒曲」(文春文庫)
  •   東京南西の近郊、まほろ市の駅前で便利屋を営んでいる多田、そこに居候をして多田の手伝いなのか足を引っ張っているのかわからない行天の名コンビが引き起こす騒動シリーズの完結編。 今回の作品、行天と別れた妻三峯凪子の4歳の娘はるを便利屋で預かる。行天は虐げられていた子供時代がトラウマになり、子どもが大嫌い。しかもはるは行天の実子だ。 更に新興宗教団体「声聞き教」を主体にできあがった無農薬野菜を生産販売 [続きを読む]
  • 柚月裕子    「孤狼の血」(角川文庫)
  • 柚月は深作欣二が監督した「仁義なき戦い」に完全にノックアウトを食らい、魂を取り込まれた。それで、この作品を創り上げた。 しかし、この作品が女性作家により創り上げられたことに驚愕する。警察、暴力団を扱ったもの、或いはハードボイルド小説は、硬骨感たっぷりの男性作家が創り上げるものだが、そのあまたのハードボイルド作家の上を行く作品になっているからたいしたものだ。 新米刑事の日岡は、暴力団を取り締まる捜査 [続きを読む]
  • 佐川光晴    「大きくなる日」(集英社文庫)
  • 横山家の家族を中心として描く9編の連作短編集。 横山家は誰からも好かれ人気者である太二、4歳年上で優等生の姉弓子。看護師として働く母。それに会社の第一線で多忙な日々をおくる父の4人家族。物語は太二の卒園式から中学校卒業までの家族の日々を描いている。 最後の部分、母が自分の人生についての想いが印象に残る。「お父さんは自分の生き方に自信を持っている。弓子も太二もそんな父親につづこうとしている。それならわ [続きを読む]
  • 中西進    「日本人の忘れもの2」(ウェッジ文庫)
  • 平凡で、大衆の間に広く普及しているものは、どうも良い言葉では使われない。ごまが典型。「ごまをする」とか「ごまかす」とか。「ゴマ塩頭」というのもどこか馬鹿にした言葉だ。 「ごまかす」は江戸時代に胡麻菓子というお菓子があった。この菓子、胡麻と小麦粉で作るのだが別名胡麻胴乱といって、中が空っぽ。それで、人をだますことを「ごまかす」ということになったそうだ。 「かす」といのは、その状態にするという意味。 [続きを読む]
  • 木田元    「哲学散歩」(文春文庫)
  • 私たちは、紀元前200年、今から2300年以上も前に書かれたアリストテレスの講義録を読むことができる。 1450年にグーテンベルグが活版印刷を発明、1455年にその印刷技術を使って、初めて「グーテンベルグ聖書」が製本出版される。それが行われるまで長い間書き写しか木版印刷で文献は受け継がれてきた。 古代ギリシャ、ローマ時代では文献が書き写されたのはパピルス紙だった。パピルスはエジプトのナイル川流域に生育するカリツ [続きを読む]
  • 宮脇俊三      「室町戦国紀行」(講談社文庫)
  • 室町幕府ができあがるまでは、紆余曲折があった。 鎌倉幕府を崩壊に追い込んだのは新田義貞だった。そして、崩壊後は室町幕府が即誕生したのではなく、後醍醐天皇による日本統治が続いた。 崩壊2年後、鎌倉幕府の末裔、北条時行は諏訪大社に隠遁いていたが、出兵し、鎌倉奪還を目指す。この時、鎌倉を治めていたのが足利尊氏の弟直義。時行と闘ったが敗れ、鎌倉は再度北条家に奪取される。 後醍醐天皇により、鎌倉へ派遣された [続きを読む]
  • 宮脇俊三    「古代史紀行」(講談社文庫)
  • 第5代武烈天皇は日本書紀によれば、残虐な天皇だったらしい。・妊婦の腹を裂いて胎児をみる。・人の生爪を抜いて芋を掘らす・人を木に登らして、弓で射落として笑う。・女を裸にして、馬の交接を見せ、それで陰部が濡れた者は殺し、濡れぬ者は官稗にする。 仮にも、日本を統治する天皇について書いてある日本書紀。こんなことを書いて許されるはずはない。 こんなことを書けたということは、完全に大きな争いののち、政変が起き [続きを読む]
  • 濱井千恵    「この子達を救いたい」(エフエー出版)
  • 濱井さんは鍼灸、気功をベースにした東洋医学療法『御薗治療院』を運営しながら、TAPS(動物の命を救う会)をたちあげ、平成13年7月21〜23日、日本で初めて37の動物保護団体及び関連団体が一堂に会した『動物サミット2001 in NAGOYA』開催した人物。 更年期障害の特効薬で「プレマリン」という薬がある。この薬の材料は妊娠中の馬の尿から抽出される。そのために馬は年がら年中妊娠させられる。できた子供は [続きを読む]
  • 宮木あや子  「泥ぞつもりて」
  • 爺やの感想はこちら。「一般の文芸として出てるけど、ボーイズラブ要素のある小説はありますか?」という質問を、時々知恵袋で見かける。こっそり浸りたい人がいるわけですな。で、爺やが「薔薇小説?」と評価したこちらの本ですが、別にBLではなかったです。後宮でライバルだった女たちの百合っぽいやりとりもあるし、姫君が男装してあれこれ嗅ぎまわるし、「灰になるまで性欲が消えない」と嘆くアラフィフ女性が妊娠するし、死産 [続きを読む]
  • 宮脇俊三    「インド鉄道紀行」(角川文庫)
  • インドの紀行記は巷に溢れんばかりにあるが、どれも、驚愕、すばらしくあっても、ひどくあっても、感情が異常にはじけ、デフォルメされた作品ばかりである。宮脇さんの素晴らしいのは、もちろん随所に驚愕と思える体験だったのではと思えるところはあるが、それを感情を抑制し、あるがままに淡々と表現しているところである。 タージマハールを一望できるホテルに泊まっても、そのタージマハールを観光しても実に感想は素気ない。 [続きを読む]
  • 沼田まほかる   「ユリゴコロ」(双葉文庫)
  • 大藪春彦賞受賞作品。吉高由里子主演で映画化もされている。 主人公の亮介は、幼い4歳のころ入院したとき、看護をしてくれた母親が、入院前に一緒に暮らしていた母親と違うのではないかという記憶がこびりついている。 奈良の小さな都市でドックランを併設した喫茶店を開店しはじめたころ亮介の人生が暗転する。父親が末期癌になり、余命幾何かになる。結婚した千絵が突然失踪していなくなる。 そんなとき、父親の部屋で「ユリ [続きを読む]
  • 宮脇俊三    「日本探見二泊三日」(角川文庫)
  • 宮脇さんの旅する姿勢、心構えが良い。出版社の取材陣を引き連れ、豪華な旅館、ホテルに滞在して、大名旅行のような紀行記を書くような作品が多い中、いつも一人で時刻表を駆使して、普通の列車に乗り、あまり観光地化されていないひなびた場所で、庶民が泊まるような旅館に宿泊、派手さ豪華さは無いが、読者も一緒に旅をしているような雰囲気を作ってくれる。 岐阜の恵那の奥の蛭川村にある鳩ノ巣山では松茸狩りが行えるというこ [続きを読む]
  • 宮下奈都     「メロディ・フェア」(ポプラ文庫)
  •  大学を卒業した主人公結乃は、田舎に帰り、デパートの化粧品を販売するビューティ・レディとなる。 先輩でパートだが、とんでもない売り上げを記録する馬場さん。鉄仮面のような化粧をして意味不明なのだが世界征服をするという幼馴染のミズキ。職場があわず退職した美人の前任者。化粧が嫌いなだけでなく、姉である主人公も大嫌いな妹珠美・・・。 色んな人たちが登場して、ちょっとした事態を引き起こす。その都度揺さぶられ [続きを読む]
  • 宮脇俊三   「線路のない時刻表」(講談社文庫)
  • 昭和55年、新幹線を含め、多くの鉄道敷設工事が行われていた。それがその年に国鉄再建法案が国会に提出され、地方の新線について、そのまま開発するか、廃線にするか検討されることとなる。その目安が一日4000人以上の乗客が見込めるかということだった。建設をほぼ終えた区間も多数あったが、基準を満たす路線は茨木の鹿島線と愛媛の内山線のみ。 確か当時検討路線は83路線あったと記憶している。だから、殆どが廃線という判断が [続きを読む]
  • 宮脇灯子    「父・宮脇俊三への旅」(角川文庫)
  • 著者宮脇は、鉄道紀行作家で有名な宮脇俊三の長女。この作品は父親との思いでを綴った作品。 名前の灯子はあまりない。幼いころ、どうしてこんな名をつけたのか、両親に聞く。両親は落語の「寿限無」の話を引き合いにだし、あまり名前が長いと、娘が事故にあったとき救ったり、呼んでみたりするのに時間がかかりすぎまずい。だからできるだけ短く簡単なものがいいといって「トーコ」とつけたという。 しかし、中学校受験の時、面 [続きを読む]