小石 さん プロフィール

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小石さん: 向こうの世界のゼロ進法が身体から離れない
ハンドル名小石 さん
ブログタイトル向こうの世界のゼロ進法が身体から離れない
ブログURLhttps://ameblo.jp/koishi037/
サイト紹介文ドールを中心にその他あれやこれやについて。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供57回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2013/11/28 10:43

小石 さんのブログ記事

  • 初夏の朗読会 第四章
  • 少し間が空いてしまいましたが、朗読会の続きです。もう初夏ではなくて秋の声を聞く時期ですよね。 オスカー・ワイルドの『サロメ』の続きです。 では、さつきちゃんお願いします。 エロド:サロメ、サロメ、おれに踊りを見せてくれ。頼む、踊りを見せてくれ。今宵はのおれは気がめいって仕方がない。そうだ、ひどく気がめいるのだ。さっき、ここへ出てきたとき、血に足が滑った、それも不吉な前触れだが、続いてこの耳に、は [続きを読む]
  • 初夏の朗読会 第三章
  • 朗読会。オスカー・ワイルドの『サロメ』の続きです。 では、さつきちゃんお願いします。 エロド:木の実を持って来い。(果物が運ばれる)サロメ、ここへ来て木の実を食べるがよい。その小さな歯の跡が見たいものだ。ほんの一口でいい、この木の実をかじれ、残りはおれが食べてやる。サロメ:今は、なにも食べとうはございませぬ、王さま。 エロド:(エロディアスに)見ろ、よく躾たな、娘を。エロディアス:娘と私は、王 [続きを読む]
  • 初夏の朗読会 第二章
  • 初夏の川で朗読会。オスカー・ワイルドの『サロメ』の続きです。では、さつきちゃんお願いします。 サロメ:ヨカナーン! あたしはお前の肌がほしくてたまらない。その肌の白いこと、一度も刈られたことのない野に咲き誇る百合のよう。山に降り敷いた雪のよう、ユダヤの山々に降り積り、やがてその谷間におりてくる雪のよう。アラビアの女王の庭に咲く薔薇でさえ、お前の肌のように白くはない。そう、アラビアの女王の庭に咲く [続きを読む]
  • 初夏の朗読会 第一章
  • 初夏の川で朗読会。 今回はオスカー・ワイルドの『サロメ』です。 では、さつきちゃんお願いします。 エロディアスの待童:見ろ、あの月を。不思議な月だな。どう見ても、墓から脱け出して来た女のよう。まるで死んだ女そっくり。どう見ても、屍をあさり歩く女のよう。若きシリア人:まったく不思議だな。小さな王女さながら、黄色いヴェイルに、銀の足。まさに王女さながらの、その足が小さな白い鳩のよう……どう見ても、踊 [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第五章
  • すこし間が開いてしまいましたが、朗読会の続きです。 では泉ちゃんお願いします。 T・S・エリオット『小さな老人』                    おまえに青春も老年もない。             いわばその両方を夢みながら             食事のあと昼寝をしているようなものだ。 このわしは、乾燥した季節の老人。子供に本を読ませながら雨を待っている。わしは灼ける城門にいたこともないし [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第四章
  • 朗読会。T・S・エリオットの『荒地』の続きです。では泉ちゃんお願いします。 Ⅳ 水死 フェニキア人フレバスは、死んで二週間、かもめの鳴き声ももう忘れてしまった。深海の底波も、終始損得の勘定も。                   海底の潮の流れが囁きながら彼の骨をひろった。流れのままに揺られながら彼は人生の晩年と青春の階段を通り抜けやがて渦にまき込まれた。                 ユダヤ [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第四章
  • 朗読会。T・S・エリオットの『荒地』の続きです。では泉ちゃんお願いします。 Ⅳ 水死 フェニキア人フレバスは、死んで二週間、かもめの鳴き声ももう忘れてしまった。深海の底波も、終始損得の勘定も。                   海底の潮の流れが囁きながら彼の骨をひろった。流れのままに揺られながら彼は人生の晩年と青春の階段を通り抜けやがて渦にまき込まれた。                 ユダヤ [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第三章
  • 朗読会。T・S・エリオットの『荒地』の続きです。では泉ちゃんお願いします。 Ⅲ 火の説教 河辺のテントは破れ、最後の木の葉の指先がつかみかかり、土手の泥に沈んでいく。風が枯葉色の地面を音もなく横切る。妖精たちはもういない。美しいテムズよ、静かに流れよ、わが歌尽きるまで。川面に浮かぶ空き瓶も今はない。サンドイッチの包みも、絹のハンカチも、ボール箱も、煙草の吸殻も、もっとほかの夏の夜の証拠品も。妖精た [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第二章
  • 朗読会。T・S・エリオットの『荒地』の続きです。 では、泉ちゃんお願いします。 Ⅱチェス遊び 女の座る<椅子>は、磨き上げられた玉座のように大理石の上で輝き、そばの姿見の台座には実をつけた葡萄蔓の飾り模様があって、葉陰から黄金色のキューピッドがひとり覗いていて(もうひとりは片方の翼で目を覆っている)七つに枝分かれした燭台の炎を二重に照り返し、テーブルに反射した光に応えるように数々の宝石のきらめき [続きを読む]
  • 冬の朗読会 第一章
  • 琵琶湖で朗読会をしました。 今回はT・S・エリオットの『荒地』です。 では、泉ちゃんお願いします。 Ⅰ 死者の埋葬 四月は最も残酷な月、死んだ土からライラックを目覚めさせ、記憶と欲望をないまぜにし、春の雨で生気のない根をふるい立たせる。冬はぼくらを暖かくまもり、大地を忘却の雪で覆い、乾いた球根で、小さな生命を養ってくれた。夏がぼくたちを驚かせた、シュタンベルク湖を渡ってきたのだ。夕立ちがあった。 [続きを読む]