佐渡 譲(じょう) さん プロフィール

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佐渡 譲(じょう)さん: シムーン第二章 〜乙女達の祈り〜
ハンドル名佐渡 譲(じょう) さん
ブログタイトルシムーン第二章 〜乙女達の祈り〜
ブログURLhttp://simoun2.blog.fc2.com/
サイト紹介文特撮で有名な円谷プロの元スタッフのブログです。面白くてためになる小説やお話をお届けします^^
自由文特撮アニメの円谷プロにいた経験から、頭に浮かんだ物語や映像を文章に変換して描いています。
主に映画・アニメの下書き作品です。コンテが専門で文は門外漢に付き乱文・乱筆はご容赦下さい。

作品のコメントは下記までお願いします。特撮映画の裏話などをお聞きになりたい方はぜひどうぞ。
メールをいただいた方には、どんな質問やコメントでも、知っている範囲で丁寧にお答え致します。
nawasijp@yahoo.co.jp
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供55回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2013/12/10 16:44

佐渡 譲(じょう) さんのブログ記事

  • 政治的悪意にさらされる文化
  • 近年、芸術や芸能などの文化活動を政治的な目線でしか捉えない連中が多くて、元映画人として大いに困惑している。最近、国際的に有名になった韓国のボップグループBTS (防弾少年団)の一人が、原爆のTシャツを着ていた事が問題になっている。どこが問題なのかと思ってよく見ると、シャツは「広島と長崎に原爆が投下され、日本が無条件降伏をして、苦しかった植民地政策から解放された人々が喜びを表している」つまり、8月15日の終戦 [続きを読む]
  • なぜゴジラは人を惹きつけるのか?
  • 私が円谷プロのスタッフになったのは、当時ヒットした処女作「ウルトラQ」よりも、やはり「ゴジラ」に惹かれての事だった。そのゴジラは映画化される遥か以前の1945年3月、東京を焼き尽くした米軍の東京大空襲の時に円谷英二の頭の中から誕生した。防空壕の中で次第に近づいてくる爆撃音を聞きながら、圧倒的な力の前に、為す術もなく蹂躙される小さな自分がそこにあった。その感情は恐怖であると同時に憧憬…人が神を崇める時の [続きを読む]
  • (1) ウルトラマンはどこからやってきたのか?
  • 私ごとにはなりますが、たまには円谷プロの元スタッフとしてそれらしい話をしてみようと思います。先月行われた沖縄知事選挙に立候補した佐喜眞淳氏の顔を見て、ウルトラマンの原作者である故金城哲夫先生の事を思い出した。一昔前に沖縄で発掘された港川原人顔とでも言えばいいのか、先生も南方民族の血を引いた様な少しアクの強い顔をされていた。日本人の顔には大きく分けて三種類のパターンがある…凹凸が多くて男性ならさぞ厳 [続きを読む]
  • アニメ映画 「詩季織々」
  • 情緒漂う日本的なタイトルに惹かれてアニメを観たら、冒頭から中国湖南省の田園風景とそこに暮らす人々が出てきた。ところが案に相違して中国の匂いがしない…美しい背景や柔らかな人物描写は、まるであの新海誠監督の世界そのものなのだ。それもそのはずで「詩季織々」の製作には新海監督の「秒速5センチメートル」や「君の名は」を手掛けたC.W.Fが深く関わっている。しかしそれ以上に驚くのは、李豪凌(リ・ハオリン)監督が描く [続きを読む]
  • 浅ましき…は世相か?人か?
  • ことさら平成最期の年だから…と言う訳でもあるまいが、どうにもこうにも今年は世相が慌しい。中国・四国地方は集中豪雨に襲われるし、関西は地震と大型台風、北海道では震度7の地震災害が続けさまに起こった。先日は、ほっこりする作風で子供の人気を集めた国民的アニメ「ちびまるこちゃん」の作者さくらももこさんが若くして亡くなった。一昨日は、名脇役として数々の映画やドラマで個性的な演技を見せてくれた女優の樹木希林さ [続きを読む]
  • 日本語の使い方を知らない日本人
  • まぁ、よくぞここまで…と呆れ返るほど立て続けに不祥事が起きている今の日本の各界。その震源となった政界は元より、財界、芸能界、果てはスポーツ界までが不祥事に湧いている(皮肉)有様である。そして、これらの不祥事にはある共通の因子が潜んでいる…それは問題を起こす人達の日本語が世間に通じていない事だ。「潰してこい」とコーチに言われるままに、悪質な反則技で相手校の選手に怪我をさせてしまった日大アメフト部の選 [続きを読む]
  • 今!求められる人間力
  • 先日、山口県周防大島町の山中で行方不明になっていた2歳の男の子が、たった一人のボランティア男性によって救出された。男の子の行方が分からなくなってから3日、山口県警は地元の消防団など延べ380人を動員して捜索したが足取すらつかめなかった。それを捜索ボランティアに来た尾畠春夫さん(78)は僅か20分で見つけ出した。もし後一日遅れていたら手遅れになっていただろう。なぜ他所から来た尾畠さんが、土地勘のある380人が捜索 [続きを読む]
  • 記憶の遺産
  • 記憶の遺産終戦から73年経った日本が ここにあるもう空を覆い尽くしていた 巨大なB-29の群れはいない彼らは新たな戦いを求めて どこか遠くへと行ってしまった。空はどこまでも青く 山々の頂からは入道雲が立ち昇っている今や空から降ってくるのは B-29が落とす焼夷弾ではなくなった温暖化したコンクリートの街を焼くのは 降り注ぐ太陽の日差し時が経ち 73年前に家を焼かれ 家族を焼かれ 我が身を焼かれ地獄の中で悶え苦し [続きを読む]
  • 被害者から見た被爆と 加害者から見た原爆投下
  • 本年2018年は、8月6日と8月9日は広島と長崎に原爆が投下されてから73年目に当たるその時の体験を語り継ぐ被爆者の方々も高齢化したり、世を去られたりで若い人の間では原爆の記憶は風化していっている。反面最近は、科学的な検証によって新たな事実が明らかになり、長らく封印されていたアメリカの公文書も公開される様になった。そこから浮かび上がってきた幾つかの真実を語る事は、これからの未来を生きてゆく若い人達の無駄には [続きを読む]
  • 命を見る視点
  • 2年前の7月26日未明、神奈川県の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で19人の障害者が次々と惨殺される事件が起きた。「税金を使って役に立たない障害者を保護するのは国の為にならない。彼らはただ周囲に不幸をばら撒くだけで何も生み出さない」大量殺人を犯した元職員の植松聖(当時26歳)は警察に逮捕された後、平然と自分のやった事は正当な行為であると主張した。そして、悲惨な事件の記憶が薄れ掛けた昨今、悪質な優生学 [続きを読む]
  • ティッピ・ドゥグレ 〜命の輝き〜
  • まだインターネットもスマートフォンも存在しなかった1990年代の事。後に、世界中のどんな歌手や女優よりも有名になった一人の女の子が南アフリカのナミビアで産まれた。1990年6月4日、現地で野生動物カメラマンをしていたフランス人のアラン・ドゥグレとシルヴィ・ロベールの間に産まれたティッピ。両親は、自宅でライオンを飼っていたと言う女優ティッピ・ヘドレン(ヒッチコックの映画:鳥の主演女優)にちなんでそう名づけた。 [続きを読む]
  • 壊れる
  • 壊れるムカつく イラつく 腹が立つ嫌悪が 憎悪が 怒りが 溜まる抑圧されていた 断層が弾けるようにあらゆる 憤懣が一気に爆発する煽られる 掴まれる 殴られる斬られる 刺される 撃ち殺される揺れる 崩れる 壊れてゆく人が 家庭が 絆が 町が 国がありと あらゆるものが壊れてゆくなぜそうなってしまったのか 誰にも分からないいつからそうなってしまったのか 誰も知らない気がついてみたら いつの間にかそうな [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(8)」
  • 「鬼畜米英人。チャンコロ(中国人)。チョナソー(朝鮮人)…戦前の政府取り巻きの言論人たちは公然と他国の人々を罵っていたからね『口を慎め!もし、国民が本気にして相手を人間だと思わなくなったら、兵隊になって戦争に行った時に無茶をしでかすぞ…責任を取れるのか?』って、徳富蘇峰(戦前の言論界のリーダー)などにも注意したんだけどね」「相手を人間扱いしなければ、こちらも人間扱いしてもらえない…先生の案じられた [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(7)」
  • 「あぁ、君が刺草君かね。まぁ、そこへ掛けたまえ」 父にソファを指差した白髪の紳士は、少しやつれていたが見覚えのある柊木教授その人だった。「在学中は大変お世話になりました」 父はテーブルを挟んで向かいに座った柊木に履歴書を差し出した。「大学を中退したんだってねぇ」 柊木は父の履歴書に目を落としながらそう尋ねてきた。「はぁ、父が満州で戦死したものですから」「そうか、それは気の毒に…それでお父上の分まで [続きを読む]
  • 命の軽さ
  • 命の軽さママとパパにいわれなくっても しっかりとじぶんから もっともっときょうよりか あしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします無理やり 覚えさせられた平がなで たどたどしく詫びながらトイレにもいけないほど 衰弱しきった幼児は天国に旅立った電灯も暖房もない 寒い部屋の中で たった一人で死んでいった満足に食事すらもらえず 与えられたのは継父の暴力だけだった [続きを読む]
  • 魔弾の射手
  • 魔弾の射手凶弾が 白衣の天使を貫いたデモで傷ついた人を救おうと 駆け寄った瞬間だった若い看護師は 大地に倒れながら患者に手を伸ばした白衣がみるみる血に染まり 彼女は虚しく息絶えた蛇のように狡猾な射手は してやったとほくそ笑んだ愛する祖国のために 敵を殺す事が射手の喜びだった一人でも多くの敵を殺す事が 愛国心の証明だった祖国のために 正義のために 引き金を引き続けたそうして 命を救おうとする 天使の [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(6)」
  •  柊木がいかに熱弁を奮おうが、勝者が主催する戦犯裁判は形だけのもので最初っから有罪は確定していた。 最終的には、戦時国際法違反の罪で起訴された日本軍の将兵たちには死刑の判決が下された。 戦争を指導した罪に問われて東京裁判で死刑判決を受けた大日本帝国の指導者はたったの7人だった。 それに対して実際の戦争に携わって罪を犯し、死刑の判決を受けた日本の軍人・軍属は実に1600人近くに上る。 これは、裁判記録の [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(5)」
  •  戦犯裁判と言うと、1946年5月に始まった極東国際軍事裁判…いわゆるA級戦犯と呼ばれる戦争指導者を裁いた東京裁判が有名である。 だが、それと平行して国内外の各地で戦争を遂行した軍人・軍属の戦争犯罪を裁くB・C級戦犯裁判が人知れずに行われていた。 5600人を超える被告が連合国に逮捕されて裁判に掛けられたが、その多くはただ上官の命令に従った名もなき将兵たちだった。 「上官の命令には絶対服従」と言う軍規に縛られ [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(4)」
  •  連合国太平洋方面軍総司令官のダグラス・マッカーサー元帥がやってきて、連合国軍最高司令官総司令部(G.H.Q)が設置されると、日本はその管理下に置かれた。 今やすっかり立場の逆転した国内の民主派を初め多くの被害者の告発を受けて、特別高等警察の拠り所だった治安維持法は撤廃され、特高警察には解散命令が下された。 そして、非合法な警察活動を行ってきた職員は公職追放処分に処せられた…父もその一人だった。 昨日ま [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(3)」
  •  いったい幾人の女を未亡人にした事だろうか?いったい幾人の子供を父無し子にした事だろうか? 時には子供から母親を奪い、父や母から息子や娘を奪った事もあった。 いつしか父の手はすっかり血に汚れてしまっていた…それでも、父に罪の意識はなかった。 自分はお国のために働いているのであり、国家の正義を遂行しているのだと頑なに信じていた。 いゃ、もしかしたら、生きて家族を養うために自分の心にそう言い聞かせてい [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(2)」
  •  日本人の誰もがお国のために役に立つ事を金科玉条としていた時代だった。 父のように兵役逃れなどを考える人間は、周りから非国民だと罵られていた。 けれども、父には愛国心がなかったかと言えばそうではない。 周りの若者と同じように天皇陛下を崇拝し、アジアの植民地を欧米から解放する大日本帝国の戦争に賛同していた。 ただ、病弱な母と二人の妹を養うためにそう考えざるを得なかったのだ。 しかし、当時の国家はそん [続きを読む]
  • 棘の記憶 「記憶の始まり(1)」
  • ※この小説は歴史に基づくフィクションです。実在の個人・団体・組織についての記述に関する真偽は読者の判断に委ねます。 なぜ自分が棘(イバラ)の生い茂る藪の中に入ってしまったのか?さっぱり分からない。 ただ気がついたら、いつの間にか藪の中にいて、身体中に刺さった棘に苛まれていた。 もがいて、もがいて、やっとこさ薮から這い出して棘を振るい落とそうとまたもがいた。 たくさんの棘が身体から落ちて少しは楽にな [続きを読む]
  • 新小説 「棘(いばら)の記憶」 連載開始
  • 自分が産まれてもの心がついた時には、そこに戦後があった。もう終戦からずいぶん経っていたのだが、今思えば、そこいら中に戦争の爪痕が残っていた様に記憶している。軍服を着たままで野良仕事をしている人もいたし、都会から食料の買出しに田舎までやってくる人も大勢いた。戦地から復員してくる兵隊さんもまだまだいて、父に連れられて復員兵を乗せた汽車を近くの街まで見に行った事もある。同郷の知り合いが乗っていない事を知 [続きを読む]
  • 解体されたコミュニティとさまよえる日本人 シリーズ⑧
  • ともあれ、各地に割拠する豪族達の抗争が庶民にも類を及ぼした始まりは決して良いとは言えないが、逃げ場のない島国と言う事情もあって「人目を気にし」「人並みを願い」「流行に敏感で」「皆に歩調を合わせ」「横並びに進む」「人柄の良い」国民性を作り上げたのは確かであろう。つまり、日本の治安の良さは決して旧ソ連の様な国家制度が齎したものではなく、諸々の事情から一人一人が我が身(家門)を守る為に身につけていったも [続きを読む]