Dr.シロー さん プロフィール

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Dr.シローさん: Dr.シローの覚え書き
ハンドル名Dr.シロー さん
ブログタイトルDr.シローの覚え書き
ブログURLhttp://bunkyo-kumihan.com/kumihan_blog/
サイト紹介文ベテラン校正者が、長年の経験や日々の業務で感じたことを書き留めた組版コラム。
自由文組版と校正について書いている「文京組版」内のコンテンツです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供11回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2013/12/19 19:17

Dr.シロー さんのブログ記事

  • 178. ローマ数字の大きい数
  • ノーベル賞のメダルの写真に刻まれた、“ローマ数字”に目が留まりましたが、読むことができませんでした。以前「21.ローマ数字のノンブル」というコラムで、50までの表記の仕方を一覧にしましたが、その時に大きい数字のM, D, Cは取り上げていませんでした。答え:1833〜1896(ノーベル氏の生誕年〜没年)M:千D:五百C:百今年、2017年は“MMXVII”。前の東京オリンピックの開催年は、“MCMLXIV”。次の東京オリンピックの開催 [続きを読む]
  • 177. 原稿どおりの字形とするためNフォントを指定
  • p.A{font-size:75%;}@media(min-width:380px){p.A{font-size:90%;}}再度、「Nフォント」の話です。出版の界隈では、まだまだ、認知度が上がっているとは言えない状況なのでしょうか(一部でのみ、当たりまえとなっている?)。書籍・雑誌のエディトリアルデザイナーの方、字形にこだわり*1がある専門書・雑誌等を編集・校正されている方には、ぜひ知っておいていただきたい事案です。*1:“正字”にする規定がある、指示をして [続きを読む]
  • 176. 付属欧文gの形は変わりました
  • 語学書の案件で、指定のとおりに組んだはずの見本組について、指定フォントと違うのでは?という問い合わせをいただきました。アルファベットのgや、pの形が違うとのことでした。組版担当に聞いてみると、組版指定では一部のフォント名が、今では使うことのない古いフォント名(CIDフォント)のものも含まれていた、とのことでした。指定された方の見ていた書体見本を取り寄せると、確かに英文字gが丸が1つの(メガネのではない) [続きを読む]
  • 175. ベタ組に見えないカタカナの並び
  • 伝統的な明朝体で、横組みのベタで組んだはずの「スペクトル」が、片仮名の「ク」と「ト」の間に“四分アキ”でも入っていて、「スペク」と「トル」に分断されているように見えてしまいました。すぐ前の「ペ」の横幅が長く、「ク」とくっついて見えることも、アキが広く見える要因になっているように感じました(この原稿を作る時に使うMS明朝でも同じように見えています)。気にしなければ(あるいは、分かっていれば)、どうと [続きを読む]
  • 174. ベンゼン環の描き方(2パターン)
  • 高校「化学」の学参もので、手書きの原稿等から、正六角形のベンゼン環かんを含む構造式を作図する仕事を一部お手伝いしました。このベンゼン環の略記には2パターンあり、出版社によって流儀が異なることをきちんと認識せず、原稿の見た目に合わせて描いてしまい、初校の戻りの訂正指示で修正を求められました。手元にある学参や専門書の印刷サンプルを見る限りでは、Aのくっつけないパターンを使っているのは、東京書籍、東京化 [続きを読む]
  • 173. Unicodeテキスト
  • 「Unicodeテキスト」という用語を見かけました。“テキストはシフトJIS”が一般的であった世代には、新鮮な響きです。いまどきのWebやDTPの現場の詳しい方々にとっては、「何をいまさら、、、、、、」な話でしょう。「Unicodeテキスト」は、Excel 2013から書き出すファイル形式の1つとしてあります(この「Unicodeテキスト」は、「UTF-16」のことのようです)。身近なところにあったこの用語を見て、やっとUnicodeのエンコード方式 [続きを読む]
  • 172. 小学生向け算数教材のルビふり
  • 小学生向け算数教材の文章にルビ(ふりがな)をふる依頼がありました。小学生用の教科書や学習参考書では、学年別の配当漢字表に基づき使う漢字が決められます。一般的な書籍では、ルビを付ける漢字の範囲は、読むことに慣れていない方が多いと思われる「常用漢字外、」等ですが、小学生用の学習参考書等では、以下のようにすることがあるようです。① ルビを付ける漢字は、主にその学年で習う漢字② 後の学年で習う予定の、まだ [続きを読む]
  • 171. 行間を広くして場面転換
  • 美術にまつわるミステリで、改頁したところで突然行間が広く、、、、、なっていて、これは何!!と、前後のページの行間がどうなっているのかを、つい見返してしまいました(組版業者には、昔みたことがある不具合のような、心臓によくない変化です)。そこは、1つの事件が終わった後の、各章のエピローグ的な場面を、組版により演出、、、、、、、しているもののようでした。ポイント表とピッチ(歯送り)表をあててみると、以下 [続きを読む]
  • 170. MO入稿、まだできますか?
  • 印刷・組版・デザインの世界に長くいるベテランの方は、MO(エム・オー)は過去に大変お世話になったメディアです。ここ7・8年は、忘れたころにときどき見かける程度のものになっているのでしょうか。今時の方々は、FD(フロッピー・ディスク)、MD(エム・ディー)という名称はなんとなく聞いたことがあるとしても、MOは見たことも、聞いたこともないというのが普通なのでしょう。かつては、印刷物や広告の入稿といえばMOが主流 [続きを読む]
  • 169. G2サンセリフ-U(旧リョービフォント)
  • rt{font-size: 13px;}改訂再版の修正で、文字がアウトライン化されたDTPデータのフォント名を調べることがあります。普段から能動的にフォントを選ぶことをしていないDTP作業者には、世の中に沢山あるデザイン書体の、どれが使われているのかを見つけるのは、簡単なことではありません。そんな時は、書体やフォントに詳しいベテランの担当者のところに相談がきます。社内にあるフォントかどうかがわからないと、データ作成元に修正 [続きを読む]
  • 132. 赤字を後ろから直す
  • ページ物のDTPの作業で、校正戻りの赤字をきっちり直すことは、集中力が必要で時間のかかる作業です。いかに、丁寧に、間違いなく正確に直していくかを考えた先人のノウハウのひとつに、「赤字を後ろから直していく」というものがあります。赤字を後ろから直していくと、赤字を直すことで文字や行の増減があっても、それが影響するのは、その直した箇所の後ろのみとなります。後ろから順番に赤字を直していくときに、次(前)の修 [続きを読む]
  • 131. 書籍でのQRコードのサイズ
  • 専門書や学習参考書の書籍に、QRコードを掲載する案件がいくつかありました。書籍のQRコードは、文章や写真では足りないものを、Web上の動画や音声で補完するためのものです。QRコードを作るツールは色々ありますが、組版・DTPではビットマップ画像・RGBになるものではなく、パス・墨単色になるものの方が、解像度やカラーモードの心配をしなくていいので便利です。組版の現場では、「バーコードROBO4」という、Adobe Illustrator [続きを読む]
  • 130. 新しいRIPと古いRIP、どちらを使うか
  • 印刷所に渡した印刷用PDF(PDF 1.3指定)で、一部の線が消えてしまうトラブルがありました(印刷前の校正で発見されました)。社内の出力の現場のRIPでテストをしてみたら、以下のような結果になりました。◆《古いRIP》「従来PS/PDF 処理」(S社) →同じように線の一部が消える◆《新しいRIP》Adobe PDF Print Engine の「最新PDF 処理」(S社、K社) →印刷用PDFと同じように出力される(消えない!)消えた線は、InDesignで [続きを読む]
  • 129. 原点はO(オー)
  • 中学数学や高校数学(大学受験用)の学習参考書の校正をしているときに、グラフの原点O(オー)であるべきところが、0(ゼロ)になっているものを時々みかけます。原点Oは、原点:origin(オリジン)の頭文字をとったものです。数学のことがよく分かっている著者の方は、校正をみる際に、フォントにより形が微妙に異なるOと0との違いには、それほど敏感でなく、たとえ0(ゼロ)となっていても、O(オー)と読んでしまうこともある [続きを読む]
  • 128. 「挙」と「拳」
  • “拳”を“挙”と直す修正指示を何回か見かけました。校正を専門の仕事としている方も見ているはずの出版物でも、こういう見落としはあるものです。見た目がすごく似ている(手書きだとなおさら)ので、間違うことの多い文字として認識しておく必要のあるセットです。パソコンを使って文字を入力するのに慣れてしまうと、だんだんとその字の細かい成り立ちに意識がいかなくなり、打ち間違えたり、手で書けなくなってしまいます。一 [続きを読む]
  • 127. 小さく見える「あ」(太ミンA101)
  • 2000年に初版が出版されたA5判の書籍をQuarkXPressからInDesignに変換する際に、本文書体“太ミンA101”の「あ」が、なんだか小さく見えてしまいました(見慣れていないだけ!?)。使用フォントは原本がCIDで、変換後はOpenTypeとしましたが、CIDでも小さく見えていたようで、フォントのフォーマットの違いではなさそうです。上下にくる文字にもよりますが、「お」や「に」や「の」等のひらがなと並ぶと、一回り小さいサイズに見え [続きを読む]
  • 126. PDFの素性、プロパティを見る
  • 受け取ったPDFが指示どおりのものかを確認したいとき、「Acrobat Reader」で調べることができたりします。パソコンがあれば誰もが簡単にできます。  主に見るところは、文書のプロパティの「概要」タブの“アプリケーション”、“PDF変換”、“PDFのバージョン”と、「フォント」タブの部分です。《こんな疑問があるときは、自分のPCで調べることができます。》Q 指定したフォーマットのPDFかな?●「PDF/X-1a:2001」となってい [続きを読む]
  • 125. 拡大教科書の作成
  • 年度末に中学校数学の拡大教科書作成を行いました。検定を経た教科書を原典として、短期間で校了まで終了する進行でした。そういえば、前回の改訂時には中学校国語の拡大教科書作成を行いました。「拡大教科書」とは、弱視などの視覚障害がある児童・生徒が学習しやすいように、文字を大きく太くし、図版やイラストも拡大し、見やすくした教科書のことです。教科書出版社による市販拡大教科書と、ボランティア団体等が制作している [続きを読む]
  • 124. 変形(長体)の限度
  • 見出しや表組で一定のスペースに文字を入れたいときに、長体(変形)を使うことがあります。「一般的に、変形(長体)の限度はどのくらいですか?」、という質問をいただくこともあります。【回答1】電算写植の時代の長体は、長体1(90%)、長体2(80%)、長体3(70%)の3つのみでした。可読性を保持するためには80%くらいまでがよいのでしょう。線と線の隙間が狭くなりすぎたりしないものであれば70%もありでしょうか。 [続きを読む]
  • 123. 映画字幕書体
  • 映画の字幕書体(シネマレター)が、資格試験問題集の解答欄で使われているものを見かけました。「手書き風」というところでの採用でしょうか。映画字幕の手書き風書体は、テロップ、広告、一般の書籍、雑誌等のあちこちで見かけるようになっています。車内広告や地下鉄の車内モニターに流れるCMでも見かけます。洋画の字幕は外国語のセリフを翻訳した日本語なので、同じように外国人が登場するCMのテロップやテレビ番組等で使いた [続きを読む]
  • 122. 日本語フォントの検索
  • アウトライン化されてデータ入稿したもので、どのフォントが使われているのかを調べてみました。どこかで、見たことがあるような、ないような、デザイン系のフォントのようです。ふつうは棒のところに、丸や三角の要素を取り入れた特徴的なデザインが目を引きます。漢字・かなとも共通のデザインのコンセプトがはっきり見てとれます。(文言は違いますが)以下のような10文字程度の帯のキャッチに使われていたものです。このフォン [続きを読む]
  • 121. 「恊」と「協」
  • 公共放送のテロップで、団体名に、立心偏りっしんべんの「恊」の字が使われているものをみて、ドキッとしました。以前、“協働”であるべきところが“恊働”と入力されたものを見逃していたことがあるからです。この2つの漢字は、力が3つのつくりの方に目が行きがちで、形の似ている偏の方の違いに気が付きにくいものです。恊「協と同字」、とする漢和辞典もある。諸橋大漢和辞典には、「恊」の[参考]として、「協は衆人の和す [続きを読む]
  • 120. ルビ付きテキストの組版
  • ルビがたくさん付く昔の小説の組版の依頼がありました。ルビ付きテキスト・データが支給され、見本となる文庫本のように組版するという案件です。ルビの付け方には、まず「肩ツキ」か「中ツキ」かで、大きく違いがあります。一般的に、肩ツキは、熟語等では親文字の間をできるだけ空けない方向で(⇒熟語中に3字のルビがある場合は、熟語としてのまとまりでルビを配置する:【例】興味きょうみ)、中ツキは、厳密に親文字ごとにル [続きを読む]
  • 119. かぎ括弧内の2行目以降を1字下げる
  • かぎ括弧内の会話文や引用文が複数行になるときに、2行目以降をすべて1字下げる(行頭を1マス空ける)ことがあります。タテ組みでも、ヨコ組みでもみかけます。個人的には、こども用の絵本でよく見る印象があります。会話文主体の絵本では、誰が話しているのかをかぎ括弧でくくることにより区別していて、かぎ括弧を使う頻度が高くなるためでしょうか。また、教科書・指導書、学習参考書、専門書などで、それが会話文や引用文で [続きを読む]