ねりま さん プロフィール

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ねりまさん: 宇宙、日本、練馬
ハンドル名ねりま さん
ブログタイトル宇宙、日本、練馬
ブログURLhttp://amberfeb.hatenablog.com/
サイト紹介文映画やアニメ、本の感想を徒然と書いております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供100回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2013/12/19 21:09

ねりま さんのブログ記事

  • ゲームのためのゲーム――小川哲『ゲームの王国』感想
  •  小川哲『ゲームの王国』を先日読みましてめちゃくちゃ面白かったんですが読んで読みっぱなしになってたので一応感想書き留めておきます。 20世紀。共産党と秘密警察とが血みどろの暗闘を繰り返す、陰謀渦巻くカンボジア。やがて革命が成就し、そして死体の山が築かれることを私たちが知るその場所で、サロト・サル=ポルポトの隠し子である少女ソリヤと、都市から遠く離れた農村にありながら異様な天才性を発揮する少年ムイタ [続きを読む]
  • 老いとヒロイズム――『アウトレイジ 最終章』感想
  •  『アウトレイジ 最終章』みたので感想。 抗争の矢面に立たされた、刑事を殺害して韓国へと逃れた大友。日本のやくざの血みどろの抗争劇から遠く離れ、済州島で余生を過ごしているようにも思えたが、そうやすやすと血と暴力の宿命が彼を逃がしてくれようはずはなかった。やくざが済州島で起こしたもめごとをきっかけにして、大友は再び、日本の地を踏む。 『アウトレイジ 最終章』で語られるのは、大友最後の戦い。前作で積み [続きを読む]
  • 2017年9月に読んだ本と近況
  • そこそこ元気です。先月のはこちら。2017年8月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本失われた時を求めて〈10 第7篇〉見出された時 (ちくま文庫)作者: マルセルプルースト,Marcel Proust,井上究一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 長い旅でした。それについて語るには、もう少し時間が必要だという気がしています。読んだ本のまとめ2017年9月の読書 [続きを読む]
  • 不自由で自由なドライヴ――『ベイビー・ドライバー』感想
  •  2週間ほど前に『ベイビー・ドライバー』をみまして、これは完璧な映画すぎて語る言葉を用意できねえなとなってたんですが、せっかくなので感想を書いておきます。 マフィアの手駒として、強盗の逃走用ドライバーとして生きる男、いや男というにはいささか幼すぎる少年。「借金」返済が済めば自由の身にしてやるとうそぶくマフィア。しかし、優秀過ぎるがゆえに代えが効かないドライバーである少年を、マフィアがやすやすと手 [続きを読む]
  • 総力戦の経験――『ダンケルク』感想
  •  『ダンケルク』をIMAX・字幕版でみました。期待以上のやつでぶっとびました。以下、感想。 1940年。フランス北端、ダンケルク。ドイツ軍により追い詰められたイギリス・フランス両軍の兵士がそこにいた。その数おおよそ35万。彼らに残された途は、撤退以外ありえない。 絶体絶命の窮地に立たされたイギリス軍の撤退作戦を、陸・海・空の三つの視点を同時並行させて描くこの『ダンケルク』が際立っているのは、3つの空間にお [続きを読む]
  • 2017年8月に読んだ本と近況
  • 最高の夏。先月のはこちら。2017年7月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本輸入学問の功罪―この翻訳わかりますか? (ちくま新書)作者: 鈴木直出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/01メディア: 単行本購入: 1人 : 51回この商品を含むブログ (51件) を見る とりわけ印象に残っているのは鈴木直『輸入学問の功罪』。学術書の翻訳を通して日本の近代のありようを浮き彫りにする構成がめちゃくちゃス [続きを読む]
  • 神々の時代から人の時代へ――『ワンダーウーマン』感想
  •  『ワンダーウーマン』を2D字幕版でみたので感想。 彼女のもとに写真が届く。かつてともに戦った懐かしき仲間と、まだ世界についてあまりにも知らな過ぎた自分が、何事かを成したときの写真が。おおよそ100年前。世界は終わろうとしていた。いまだかつて人類が経験したことのなかった総力戦。終わりなき戦禍に人々は疲弊していた。そんな闇の時代に、神の時代の残滓、最強無比の女戦士が現れる。その戦争を背後で突き動かす、 [続きを読む]
  • 三日間本州半周
  •  青春18きっぷというものがあり、破格の値段に導かれてそれを購入してしまったものは燃え尽きるまで走り続けなければならない宿命を背負うといわれる。 まだ朝陽も登らないうちに駅に向かう。目的地は北である。栃木を経由し福島、宮城、岩手を経て青森に至ったところで一日は終わる。帰路のことが避けがたく頭をよぎり、この絶望の時間をまた過ごさねばならないという事実が心をへし折る。 それはともかく、観光である。青 [続きを読む]
  • 群馬台風旅行
  • 先日は台風で列島の天気は荒れ模様って感じでしたが、僕は群馬に遊びに行っていました。以下、適当に旅行の記録を書き留めておきます。 東京から友人2人と上越新幹線で群馬へ。だいたい遠出の時は青春18きっぷを使うんですが新幹線の快適さと速さたるや、近代って感じですね。近代はすごい。 9時過ぎ、上毛高原駅で下車。雨はそれほど降っていないし微風で一安心。駅から一歩出た瞬間に感じる秘境感。 レンタカーを借りて山奥 [続きを読む]
  • 2017年7月に読んだ本と近況
  • 夏をあきらめないで。先月のはこちら。2017年6月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本失われた時を求めて〈9 第6篇〉逃げさる女 (ちくま文庫)作者: マルセルプルースト,Marcel Proust,井上究一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/06メディア: 文庫 : 5回この商品を含むブログ (1件) を見る いやー、この9巻のエモーションについては、筆舌に尽くしがたい。みなさんインターネットを捨てて読みま [続きを読む]
  • 壊れたブレーキと下り坂――『時をかける少女』と歴史の夕暮れ
  •  細田守監督『時をかける少女』には、破局の予感が漂っている。それは時に成就し、あるいは繰り延べされ、そして作品世界の歴史全体を規定してもいる。 『時をかける少女』において、破局はまず主人公の真琴に降りかかる。唐突な、しかし同時に奇妙に予感されてもいた、ありふれた悲劇として。自転車の壊れたブレーキと、踏切へと続く下り坂。そのそれぞれは、ただありふれたものでしかなく、それが直ちに破局につながるもので [続きを読む]
  • 魔法なき世界のために――『メアリと魔女の花』感想
  •  『メアリと魔女の花』をみました。以下感想。 赤い髪の少女。燃え上がる空の上の城。何やら大事らしい種を持って、少女は逃げる。箒が空を駆ける。爆発する城。種は森へと落ちてそこに根付き、枝葉を伸ばす。おそらくはその数十年後、その森にほど近い村に、赤い髪の少女メアリがやってくる。彼女はその植物と、古めかしい箒に導かれ、魔法の世界に足を踏み入れる。 スタジオジブリから独立してスタジオポノックを立ち上げた [続きを読む]
  • 2017年6月に読んだ本と近況
  • ぎりぎりでいつも生きていきたい我々としてはな。先月のはこちら。2017年5月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本いまさら翼といわれても作者: 米澤穂信出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2016/11/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (26件) を見る 印象に残っているのはしばらく寝かせておいた米澤穂信『いまさら翼といわれても』でしょうか。 ほか、『ハケンアニメ!』、『罪の声』も印象的でした [続きを読む]
  • 兵士たちの顔――『ハクソー・リッジ』感想
  •  『ハクソー・リッジ』をみました。前評判に違わぬすさまじさ。以下感想。 もはや周囲の状況も分からぬほどの土煙。横たわる無数の死体。その風景を形容するには、地獄という言葉がふさわしい。互いが互いを殺し合い、生と死の境界とが容易く溶け合う場所に、生者と死者とのあいだに、彼はいた。1945年、日本、沖縄。銃を手に取らないと誓った男が、なぜその地獄に身を投じたのか。そして彼の行為はいかなる意味を生み出したの [続きを読む]
  • アニメの外へ――辻村深月『ハケンアニメ!』感想
  •  辻村深月『ハケンアニメ!』を読んだので、感想を書き留めておこうと思います。 『ハケンアニメ!』はアニメーション業界で働く女性を主人公にした連作短編。プロデューサー、監督、アニメーターと、立場の違う三人を主人公に据え、同じ時期に「覇権」を争ったアニメをめぐる物語が語られる。本書が刊行されたのは2014年8月。同じくアニメ業界を舞台にした傑作『SHIROBAKO』放映開始が同年9月末だから、奇妙な共時性を感じもす [続きを読む]