ねりま さん プロフィール

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ねりまさん: 宇宙、日本、練馬
ハンドル名ねりま さん
ブログタイトル宇宙、日本、練馬
ブログURLhttp://amberfeb.hatenablog.com/
サイト紹介文映画やアニメ、本の感想を徒然と書いております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供82回 / 365日(平均1.6回/週) - 参加 2013/12/19 21:09

ねりま さんのブログ記事

  • 悪いやつらはグルになる――木庭顕『誰のために法は生まれた』
  •  木庭顕『誰のために法は生まれた』を読んでいて、非常に啓発されたので、メモを残しておきます。 本書は、ローマ法を専門とする著者が桐蔭学園の生徒を前に行った講義をまとめたもの。主題は書名の通り、法の使命と機能。各回ごとに映画ないし戯曲を取り上げて、そのテクスト解釈を通してその主題を提示するというような形式。取り上げるテクストは、溝口健二『近松物語』にはじまり、『自転車泥棒』を経て古代ローマ、ギリシ [続きを読む]
  • 言葉なしに弔う――『茄子 スーツケースの渡り鳥』感想
  •   『若おかみは小学生!』をみたので、高坂監督の『茄子 スーツケースの渡り鳥』を久しぶりに見返したのですが、やはり傑作ではないかと思います。Amazonプライムビデオで視聴できますので、未見の方はご覧になってください。季節もドンピシャですよ。以下感想。 高速で流れ去る道路のイメージ。暗転。ベッドに横たわる男。息はない。やがて男の顔に白い布がかけられる。またひとり、このゲームから人が降りていく。それを知ら [続きを読む]
  • 2018年9月に読んだ本と近況
  • 元気です。先月の。2018年8月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本amberfeb.hatenablog.com 『青い花』、オールタイムベスト級の衝撃でした。読んだ本のまとめ2018年9月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4500ページナイス数:179ナイスhttps://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly批評とは何か イーグルトン、すべてを語る作者: テリー・イーグルトン,マシュー・ボーモント,大橋洋 [続きを読む]
  • アニメ『武装少女マキャヴェリズム』感想
  •  ネトフリから流れている『武装少女マキャヴェリズム』をみていたんですけど、楽しかったです。以下感想。 武術に長けた女生徒が支配する学園!虐げられる男ども!そこにあらわる転校生!学園という箱庭で、因縁の宿敵同士が再びまみえる! 流れ者が諍いを解決する『用心棒』『椿三十郎』的シチュエーションを、『グラップラー刃牙』的薀蓄系格闘漫画のエッセンスをまぶし、『魁!!男塾』的ばかばかしさで、記号的美少女たち [続きを読む]
  • すこしかがんでキスするように――志村貴子『青い花』感想
  •  志村貴子先生の『青い花』を数か月かけて読んでいました。僕が語るまでもなく疑いようのない傑作だと思うのですが、感想を書いておきます。 ずっと恋い焦がれた人がいる。彼女を「好き」だと私は思う。彼女も、私のことを「好き」だと言う。それは、なんと幸福なことだろう。でも、二人の「好き」のかたちが、もし違うものだったのなら。それは、哀しいことなのか。それは、恐ろしいことなのか。違うかたちの「好き」を抱えて [続きを読む]
  • 傷を抱えて北にゆく――『寝ても覚めても』感想
  •  『寝ても覚めても』をみました。とてもよかったです。以下感想。人は突然出会う。突然別れる。また別の人と出会う。偶然、かつて親しかった顔とふたたび出会うこともある。そして、それがまったく同じ顔をした、全くの別人であることも、あるのかもしれない。 柴崎友香による同名原作を、『ハッピーアワー』の濱口竜介が映画化。濱口にとっては初の商業映画であり、『ハッピーアワー』の5時間という上映時間にびびった僕にと [続きを読む]
  • 『検察側の罪人』感想
  •  『検察側の罪人』をみたんですけど、存外おもしろくて、ごめんなさいという気持ち。いや、ツッコミどころはあるんですけど、楽しい時間を過ごせたので。以下感想。 真実は何処にある?それは誰かに創られる。 木村拓哉演じる検事が、かつて迷宮入りになった事件の真犯人と目される男が現れたことをきっかけに、一線を越え「真実」を創作していくさまを描く。木村拓哉・二宮和也のダブル主演のような印象を予告の段階ではもっ [続きを読む]
  • 2018年8月に読んだ本と近況
  • 夏の終わりの足音を感じます。先月の。2018年7月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本素粒子 (ちくま文庫)作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,野崎歓出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/01/01メディア: 文庫購入: 7人 : 187回この商品を含むブログ (98件) を見る 一冊選ぶならウエルベック『素粒子』でしょう。ラストに明かされる仕掛けのすさまじさにやられました。読んだ本のまと [続きを読む]
  • この道は、必ず彼方へ続く――『宇宙よりも遠い場所』感想
  •  色々な人に勧めていただいていた『宇宙よりも遠い場所』をようやくみました。ありがとうという気持ちです。以下、感想。 我々は、日々、多かれ少なかれ何処かと何処かのあいだを移動して生きる。自宅から学校へ。あるいは職場へ。あるいは気晴らしにいつもの公園へ。あるいは映画館へ。もしくは、寝床から台所へ。そうして日々の我々の移動の集積として、おおよそ生活空間とでもいうべきものが立ち現れる。寝て起きる場所、 [続きを読む]
  • わたくし、避暑に参りましたの
  •  お嬢様なので、北海道に避暑旅行としゃれこみました。お嬢様として旅行の記録を残して、お嬢様筋を鍛えようと思います。 6時に成田発の新千歳行きに乗るために、前日は空港内のホテルに泊まりましたの。 新千歳到着後、車を借りて、二風谷アイヌ文化博物館に行きましたの。5月に行った阿寒湖のアイヌコタンは商売っ気が強烈でわたくしちょっとビビったのですけど、こちらはストイックな感じで好感がもてましたわ。阿寒湖では [続きを読む]
  • その嘘に強度は宿るか――『カメラを止めるな!』感想
  •  『カメラを止めるな!』みました。「なんか流行っている」以上の情報を仕入れずにみたんですが、それははっきりいってめちゃくちゃ幸福だったと思います。以下感想。作品の核心に触れるネタバレが含まれていますので、鑑賞していない方の幸福度を劇的に下げます。 手持ちカメラ風の映像。怒る監督。残された俳優とメイク係。映画を撮る彼らが、映画として我々の前に現れる。 ワンカット風味の低予算感あるゾンビ映画。それは [続きを読む]
  • その手触り――『ちはやふる 結び』感想
  • 『ちはやふる 結び』をみてもう数か月経ってるのですが、感想だけ。 高校最後の夏。最後の戦い。 映画『ちはやふる』完結編は、高校最後の夏に向け、煩悶し揺れる真島太一を主人公にしている、といっても間違いではないと思う。持たざる者が、それでも戦う。天才の意思を宿して、はるか高みの天才に挑む。映画全体を規定する「継承」というモチーフ――それは千年前の歌の思いを読むことであり、また未だ見ぬ誰かに何かを伝え [続きを読む]
  • その風景は何を語ったか?――『詩季織々』感想
  •  『詩季織々』をみました。以下、感想。 私たちは彼らのことをどれほど知っているだろうか。この島国にほど近い、まさに変化と発展のただなかにあるという国のことを。その場所では、風景はどのように、何を語るのか。 新海誠作品を世に送り出してきたコミックス・ウェーブ・フィルムが、中国の三都市を主要な舞台に、3篇の短編作品を語る。風景描写の妙やいくつかのモチーフはまさしく新海作品を想起させるが、各篇にそれぞ [続きを読む]
  • 2018年7月に読んだ本と近況
  • さすがに暑すぎました。先月の。2018年6月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本文学問題(F+f)+作者: 山本貴光出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2017/11/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 特に印象に残っているのは山本貴光『文学問題(F+f)+』。「ラノベは文学じゃない」だって?そんなこと言ってると漱石夏目金之助に張り倒されますことよ?という本です。(ほんとか?)読んだ本のま [続きを読む]
  • 「いま」と過去/未来――『未来のミライ』感想
  •  『未来のミライ』をみました。以下感想。 家族はときどき増えたり減ったりする。彼はそのことを知らなかった。この家に、自分より幼い新参者が現れたりすることを。 妹の未来ちゃんの出現にとまどう、少年というにはいささか幼すぎる男の子、「くんちゃん」が、彼女を「妹」だと認めるまでの日々を、ファンタジックな想像力で行間を埋め、しかし家族という集まりの機微や幼い子供の感情の発露は極めてリアリスティックに描く [続きを読む]
  • 未だかたちのないもの――アニメ『青い花 Sweet Blue Flowers』感想
  •  アニメ版『青い花』を見ていました。とてもよかったです。とても。以下感想。「ふみちゃんはすぐ泣くんだから」 彼女はしばしば涙を流す。彼女をとりまく人々も、また。時は流れる、涙とともに。その意味を、彼女たちはどれほど知っているだろうか。あるいは、私たちは、それをどれほどわかることができるのだろうか。 志村貴子による原作を監督カサヰケンイチ、脚本高山文彦の布陣でアニメ化。鎌倉の街を背景に、女子高生を [続きを読む]
  • お仕着せの物語に抗うこと――『万引き家族』感想
  •  『万引き家族』みました。以下感想。 スーパーマーケットに入る少年。父親と思しき男と二人。彼らはしばらくしてそこを出る。何も買わずに、しかし、いろんなものを携えて。 現代日本、東京の片隅、古びた日本家屋で、家族のように一緒に暮らす人々。その奇妙なつながりを私たちは知る。奇妙な家族が法、あるいは制度の圧力にさらされたとき、そこになにが起こるのか。 是枝裕和監督の最新作にして、カンヌのパルムドールを [続きを読む]
  • 2018年6月に読んだ本と近況
  • 梅雨の唐突な死。先月の。2018年5月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門作者: 古田徹也出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2013/08/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 古田徹也『それは私がしたことなのか』は今年読んだなかでも最も印象に残っています。人類は読みましょう。amberfeb.hatenablog.com読んだ本のまとめ2018年6月の読書メーター読 [続きを読む]
  • 欲望と地理の問題――アニメ『あさがおと加瀬さん。』感想
  •  ふと『あさがおと加瀬さん。』をみたので、感想書いときます。 高校3年になる山田さんと、加瀬さん。ぼんやりと植物を愛で、日々を過ごす山田さんと、陸上部のエースで溌溂とした加瀬さん。まったく対照的な彼女たちは、ひそかに心を通じ合わせていたのだった。 非-東京てきなる場所を舞台に、女の子ふたりの感情と関係を描く。二人の振る舞いからは、女性同士で「付き合う」ことの屈託はあまり感じられない。たとえば志村貴 [続きを読む]