ねりま さん プロフィール

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ねりまさん: 宇宙、日本、練馬
ハンドル名ねりま さん
ブログタイトル宇宙、日本、練馬
ブログURLhttp://amberfeb.hatenablog.com/
サイト紹介文映画やアニメ、本の感想を徒然と書いております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供79回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2013/12/19 21:09

ねりま さんのブログ記事

  • 『蜘蛛の巣を払う女』感想
  •  『蜘蛛の巣を払う女』をみました。以下感想。 ドラゴンタトゥーの女ハッカー、リスベット・サランデルの活躍を描く『ミレニアム』シリーズの実写化。デヴィッド・フィンチャーによる『ドラゴンタトゥーの女』の印象が未だに(僕にとっては)鮮烈なのだが、『ドント・ブリーズ』をてがけたフェデ・アルバレス監督によるこの『蜘蛛の巣を払う女』は、おそらく原作のテイストがまったく違うこともあって、大きく異なった雰囲気の [続きを読む]
  • ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』感想
  •  巷で大流行り、ナウなヤングも絶賛のユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』を読んだのでメモ的に感想。 本書はホモ・サピエンスの歩んできた道を、数十万年規模の長大なスケールで粗描している。そのなかで著者がターニングポイントとしているのが、三つの革命。認知革命(約7万年前)農業革命(約1万2000年前)科学革命(約500年前) 本書は啓蒙書なのでいちいち脚注などついていない(参考文献はもちろんあげられてい [続きを読む]
  • ただ強さのみ――『ドラゴンボール超 ブロリー』感想
  •  『ドラゴンボール超 ブロリー』をみました。以下感想。 男は飢えていた。いったい何に飢えていた?ただ、強さに。その飢えは、すでに完結したはずの物語の続きが、蛇足のように語られねばならないという商業的な要請によって捏造されたものかもしれない。しかしそんなことは些細なことだ。飢えた男はさらなる強者を求め、そしてこの映画のなかに、彼の求める圧倒的な強者が現れる。 鳥山明の原作マンガを飛び越え、新たにア [続きを読む]
  • 2018年の回顧(と展望)
  •  2018年は僕にとっては変化の年であり、またそのなかである部分では変化することをしっかり拒否できた年でもあったな、という気がします。2019年も、変化しつつも変化を拒否することもまた忘れないでいこうと思っています。2018年新作映画ベスト10『リズと青い鳥』『スリー・ビルボード』『ゲティ家の身代金』『ファントム・スレッド』『若おかみは小学生!』『寝ても覚めても』『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューシ [続きを読む]
  • 2018年12月に読んだ本と近況
  • 今年もよろしくです。先月の。2018年11月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本帝国の陰謀 (ちくま学芸文庫)作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2018/12/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 一冊選ぶなら蓮実重彦『帝国の陰謀』。短いテクストのなかに読みの快感が凝縮されていて唸りました。読んだ本のまとめ2018年12月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2305ページナ [続きを読む]
  • 形見で親父を踏みにじれ――『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』感想
  •  『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』をみました。以下感想。 タイ。そこでもまた、我々のよく知る受験戦争が戦われていた。我々がよく知るように、その戦争は決して平等に人間を選抜したりしない。その人間の能力によって、進むべき道は選び取らされる。その能力とは何か。我々はそれを「学力」だと信じている――信じているかのように振る舞っている。しかし、それはある場所では「金銭」によって容易く代替される。圧倒 [続きを読む]
  • (告知)コミックマーケット95 3日目にて個人誌頒布します
  • どうにか本日未明に入稿しました。12月31日、コミックマーケット933日目、東1ホール、J-32a、サークル「宇宙、日本、練馬」にて個人誌『此処から/彼方まで 10年代アニメと社会の地形』を頒布します。 内容はといいますと、アニメ作品において、その登場人物をとりまく社会、日本列島の「社会の地形」によって形作られる社会がどのように立ち現れているのかを探り、結局僕たちにとって、いま生きているこの場所とは、ある [続きを読む]
  • 空疎な/人間/賛歌――『来る』感想
  •  『来る』を見たので感想書いときます。 『渇き。』以来の中島哲也監督作品。まず我々に与えられたそのタイトルの二文字が、独特な印象をもつ。何かが「来る」らしい。それではいったい何が?その何かによって蹂躙される人間どもを写し取るこの映画では、しかしその「何か」はまず、タイトルに現れることのない空虚として我々に現れる。原作においては「ぼぎわん」と名指されていたその「何か」は、この映画のなかでは基本的に [続きを読む]
  • 2018年11月に読んだ本と近況
  • いっけないーい!師走師走ぅ!先月の。2018年10月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本エリアス・暴力への問い作者: 奥村隆出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2001/05メディア: 単行本 : 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 印象に残ったのは奥村隆『エリアス・暴力への問い』。『文明化の過程』をちゃんと読みましょうという気持ち。読んだ本のまとめ2018年11月の読書メーター読んだ本の数:13冊 [続きを読む]
  • 『デス・ウィッシュ』感想
  •  『デス・ウィッシュ』をみました。以下感想。 世紀末都市シカゴ。強盗に妻を殺され、娘も意識不明の重体となった外科医が、警察の無力を目の当たりにし、自ら銃をとって立ち上がることを決意する。 『狼よさらば』のリメイク、あるいは同名小説の再映画化。自警団モノ。団じゃないけど。たとえば『キックアス』においては、アメコミヒーローという明確な参照軸があるわけで、それがコミカルな調子を作品に与えるわけだが、 [続きを読む]
  • 2018年10月に読んだ本と近況
  • 寒くなってきましたわね。先月の。2018年9月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本誰のために法は生まれた作者: 木庭顕出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2018/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 一冊選ぶなら、木庭顕『誰のために法は生まれた』。たいへん啓発されました。amberfeb.hatenablog.com読んだ本のまとめ2018年10月の読書メーター読んだ本の数:28冊読んだページ数:7347ペー [続きを読む]
  • インテリとその信念――松下竜一『砦に拠る』感想
  •  松下竜一『砦に拠る』を読んでいて、これがめちゃくちゃ面白かったので、感想を書いときます。 1950年代末。大分・熊本県境の山村に、ダム建設、それに伴う住民の立ち退きが通達される。生まれ育った故郷を捨てるなんざありえない。その声を、あるいはそうしたものとは隔絶した、激烈極まる自負心を背景に、10余年に及ぶダム反対闘争を闘い抜いた男がいる。男の名は室原智幸。自身の山に砦を築き上げ、また一方で無数の訴訟を [続きを読む]
  • そこに確かに俺はいた――『止められるか、俺たちを』感想
  •  『止められるか、俺たちを』をみました。何者にもなれない我々の時代の青春映画として、めちゃくちゃよかったのではとおもいます。以下感想。 1969年。混沌としていた世界が、なにか大きな力によって飼い慣らされてゆこうとする時代。独立プロダクションとして、そうした世界そのものと対峙した男たち。その男たち=「俺たち」のなかに、彼女はいた。俺たちが俺たちであった、その薄汚れた、しかし同時に輝いていた日々のきら [続きを読む]
  • 悪いやつらはグルになる――木庭顕『誰のために法は生まれた』
  •  木庭顕『誰のために法は生まれた』を読んでいて、非常に啓発されたので、メモを残しておきます。 本書は、ローマ法を専門とする著者が桐蔭学園の生徒を前に行った講義をまとめたもの。主題は書名の通り、法の使命と機能。各回ごとに映画ないし戯曲を取り上げて、そのテクスト解釈を通してその主題を提示するというような形式。取り上げるテクストは、溝口健二『近松物語』にはじまり、『自転車泥棒』を経て古代ローマ、ギリシ [続きを読む]
  • 言葉なしに弔う――『茄子 スーツケースの渡り鳥』感想
  •   『若おかみは小学生!』をみたので、高坂監督の『茄子 スーツケースの渡り鳥』を久しぶりに見返したのですが、やはり傑作ではないかと思います。Amazonプライムビデオで視聴できますので、未見の方はご覧になってください。季節もドンピシャですよ。以下感想。 高速で流れ去る道路のイメージ。暗転。ベッドに横たわる男。息はない。やがて男の顔に白い布がかけられる。またひとり、このゲームから人が降りていく。それを知ら [続きを読む]
  • 2018年9月に読んだ本と近況
  • 元気です。先月の。2018年8月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬印象に残った本amberfeb.hatenablog.com 『青い花』、オールタイムベスト級の衝撃でした。読んだ本のまとめ2018年9月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4500ページナイス数:179ナイスhttps://bookmeter.com/users/418251/summary/monthly批評とは何か イーグルトン、すべてを語る作者: テリー・イーグルトン,マシュー・ボーモント,大橋洋 [続きを読む]
  • アニメ『武装少女マキャヴェリズム』感想
  •  ネトフリから流れている『武装少女マキャヴェリズム』をみていたんですけど、楽しかったです。以下感想。 武術に長けた女生徒が支配する学園!虐げられる男ども!そこにあらわる転校生!学園という箱庭で、因縁の宿敵同士が再びまみえる! 流れ者が諍いを解決する『用心棒』『椿三十郎』的シチュエーションを、『グラップラー刃牙』的薀蓄系格闘漫画のエッセンスをまぶし、『魁!!男塾』的ばかばかしさで、記号的美少女たち [続きを読む]
  • すこしかがんでキスするように――志村貴子『青い花』感想
  •  志村貴子先生の『青い花』を数か月かけて読んでいました。僕が語るまでもなく疑いようのない傑作だと思うのですが、感想を書いておきます。 ずっと恋い焦がれた人がいる。彼女を「好き」だと私は思う。彼女も、私のことを「好き」だと言う。それは、なんと幸福なことだろう。でも、二人の「好き」のかたちが、もし違うものだったのなら。それは、哀しいことなのか。それは、恐ろしいことなのか。違うかたちの「好き」を抱えて [続きを読む]
  • 傷を抱えて北にゆく――『寝ても覚めても』感想
  •  『寝ても覚めても』をみました。とてもよかったです。以下感想。人は突然出会う。突然別れる。また別の人と出会う。偶然、かつて親しかった顔とふたたび出会うこともある。そして、それがまったく同じ顔をした、全くの別人であることも、あるのかもしれない。 柴崎友香による同名原作を、『ハッピーアワー』の濱口竜介が映画化。濱口にとっては初の商業映画であり、『ハッピーアワー』の5時間という上映時間にびびった僕にと [続きを読む]