Book Surfer さん プロフィール

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Book Surferさん: 教育失敗学から教育創造学へ(読書編)
ハンドル名Book Surfer さん
ブログタイトル教育失敗学から教育創造学へ(読書編)
ブログURLhttp://book-surfer.blog.jp/
サイト紹介文小学校と中学校に子どもを通わせている親です。読書から得られた発見や視点を中心に書き綴っていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供138回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2013/12/23 09:23

Book Surfer さんのブログ記事

  • 困難な読書〜読書という荒野
  • 読書という荒野 (NewsPicks Book) [単行本]見城 徹幻冬舎2018-06-06 私に初めて「荒野」を見せてくれたのは,夏目漱石の『それから』だった。   読後,私は在学中の大学を辞める覚悟ができた。今の人生の「始まり」だったと言っていい。  しかし,その後,本当の意味での「困難な読書」ができているだろうか。 文学の世界では,私は村上春樹とは相性が良くない。 著者が村上春樹に「嫌われた理由」に当たる話があって面白 [続きを読む]
  • 自らの業績は語らない〜「罪」と「恥」を知る人間
  • ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男 [DVD] [DVD]ジョナス・アームストロングアメイジングD.C.2018-03-02 同胞に裏切られ,次々に奪われていく命。 モデルとなった人物は,なぜ自分がしたことを「誇示」しなかったのか。 救えなかった命への責任や後悔の念がいかに重いか,想像もできない。 「現場」から尻尾をまいて逃げていった人間たちにも見てほしい映画である。 内輪受けの表彰をもらったくらいでい [続きを読む]
  • 堀江文科大臣と落合文科副大臣なら〜10年後の仕事図鑑
  • 10年後の仕事図鑑 [単行本]堀江 貴文SBクリエイティブ2018-04-05 やはり説得力のない「アイデア勝負」には,限界があるような気がする。  この本で主張されている内容が,10年後に読み返してみても,今と同じか「まだ始まっていない」状況だったら,がっかりするだけである。 すでに外国人労働者が大量流入してくるシナリオを国が描いており,それが実現されれば,「AIよりも安い外国人で」という従来までと同じ「使い捨て」が [続きを読む]
  • 進化型組織の魅力と限界〜ティール組織
  • ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現 [単行本]フレデリック・ラルー英治出版2018-01-24 本が売れるかどうか,書かれた内容が広がるかどうかは,そのネーミングで決まりやすい。「進化型組織」というタイトルだと安っぽいと判断されたのだろうか。内容の素晴らしさから考えると,このネーミングは「もったいない」ような気がする。 本編で述べたように,私がこの本を読んで衝撃を受けたのは,「進化型組 [続きを読む]
  • 日大現役選手声明文の「差別語」〜NHKはそのまま流したが
  • 最新 差別語・不快語 [単行本(ソフトカバー)]小林 健治にんげん出版2016-08-25>私たちは、監督やコーチに頼りきりになり、その指示に盲目的に従ってきてしまいました。  放送等では,「言い換え」が必要だと感じた部分があった。 NHKの過去のクローズアップ現代でも,道徳の授業で教員が使っている「盲目的」という言葉をそのままHPに掲載しているので,「差別語には当たらない」と判断しているのだろう。 ある方の調査によ [続きを読む]
  • LNGパニック〜週刊ダイヤモンド
  • 週刊ダイヤモンド 2018年 6/2 号 [雑誌] (個人情報規制 GDPRの脅威) [雑誌]ダイヤモンド社2018-05-28 今号の特集2「電力・ガス業界騒然!LNGパニック」の内容を知って驚いた。  記事からわかったことは,LNGビジネスの特徴としての「プロジェクトの着工から生産開始まで5〜6年かかる」ためのタイムラグの問題。 需要減少を読めなかった企業の「過剰投資」「輸入契約量>消費量による余剰分をどうするか」などの問題。  [続きを読む]
  • 読解力をつける近道〜教科書が読めない子どもたち
  • 週刊東洋経済 2018年6月2日号 [雑誌](銀行員の不安 みずほ1.9万人削減の「次」) [雑誌]東洋経済新報社2018-05-28AI vs. 教科書が読めない子どもたち [単行本]新井 紀子東洋経済新報社2018-02-02 受験生の親たちの中には,どうしてこんなに充実した教材で学ばせられているのに,実力が伸びないのだろう,と頭をかしげている人が多いかもしれない。それは,子どもや教材のせいではなく,「人」のせいである。 佐藤優氏のコラムで, [続きを読む]
  • 深い学びへの恐怖心〜心をつなげる
  • 心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法 [単行本]アンドリュー・ニューバーグ東洋出版2014-02-25 新しい中学校道徳の教科書の見本を手にとってがっかりした。  「これでは読むだけで精一杯だ」 と感じる教師は多いだろう。 「今まで本当に苦労して揃えてきた教材が無になる」 という脱力感,喪失感に悩まされる教師が増えるはずである。 行政官は「教科書を教える必要はない」 [続きを読む]
  • 戦争と農業
  • 戦争と農業 (インターナショナル新書) [新書]藤原 辰史集英社インターナショナル2017-10-06 ちょうど第一次世界大戦の内容を学習しているので,『映像の世紀』で実物は見てもらっていますが,戦車や火薬,毒ガスと農業とのつながりを改めて考えてもらう授業はできないかと考えてみました。  >農業は,人間が生きていくためのかけがえのない産業です。そのために発達させてきたはずの技術が,しかし,実は人間を大量に殺す技術 [続きを読む]
  • 当事者意識の不足〜史上最悪の英語政策
  • 史上最悪の英語政策―ウソだらけの「4技能」看板 [単行本(ソフトカバー)]阿部公彦ひつじ書房2017-12-25 私は「話す」「聴く」を重視した英語教育を受けましたが,「話せる」ようにも「聴ける」ようにもなりませんでした。「書く」など到底無理です。入試以外で必要になる場がなかったから,というのが正しい原因でしょうが。ただ,今でも「読む」ことはできます。文法学習がほとんどない学校だったので,参考書を使っての独学で [続きを読む]
  • 外国語を学ぶと創造的思考力が育まれる
  • 日本の英語、英文学 [単行本(ソフトカバー)]外山 滋比古研究社2017-10-18 言葉の切れ味がまだまだ若々しい外山先生。 >いい加減な早期教育はたいてい失敗するのである。小学校英語のおかげで,一生,「英語ぎらい」という人間がどれくらい生まれるかを考える想像力を,日本の英語,英文学に関わる者だけでなく,知識人のすべてが共有しなくてはならない。 ただ批判するだけなら,だれでもできる。外山先生が「若い」のは,> [続きを読む]
  • 「主体的に学ぶ」という幻想を排してみれば〜中動態とは
  • 中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく) [単行本]國分功一郎医学書院2017-03-27談 no.111 意志と意志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚 [ムック]國分 功一郎水曜社2018-03-01 文春オンラインに掲載されている著者の説明がとてもわかりやすかった。 もし哲学研究が明らかにしようとしている自発性,主体性といった「意志」の存在への疑義を,受け止めた上で教育政策を考えるとしたら・・・。>実際に“近代 [続きを読む]
  • PDCAだけでは進まない〜5S入門
  • わかる!使える!5S入門<基礎知識><段取り><実践活動> [単行本]古谷 誠日刊工業新聞社2018-02-17 たまたま図書館の新刊コーナーにあって,タイトルの意味を調べるためにざっとめくったところ,出版社から見てもわかるように工場の経営者のための本かな,と感じたのですが,冒頭からためになる話がたくさんあって,教員の人たちにも紹介したいと思い,取り上げました。 最初は,「PDCA」だけでは進まない,という副題が入 [続きを読む]
  • 刺身と人間の教育〜哲学で何をするのか
  • 哲学で何をするのか―文化と私の「現実」から (筑摩選書) [単行本]貫 成人筑摩書房2012-12-01 教育予算を拡大するためには何が必要だろうか。  日本は先進国に比べ,「安上がりの公教育」を長年維持してきたが,そのツケが回ってくるころには,「公教育」自体が成り立たない社会になっていることだろう。  どうしたら金持ちが自分の子だけに金をかける国ではまく,「みんなで子どもを育てる」意識を持てる国になれるだろう。 [続きを読む]
  • 教育と地域再生の失敗学〜必要なのは支援ではない
  • 地域再生の失敗学 (光文社新書) [新書]飯田 泰之光文社2016-04-19 教育改革がうまくいかないのは,「既得権益」をもっている人たちを使うからです。  たとえば自分がもっている教科・科目はもう必要ないから,それをつぶして新しい教育ができるようにする,といった「改革」らしい「改革」は起こりえません。自分やその弟子のためのポストを削るようなマネはしない。「改革」とは程遠いことをしながら「改革」と呼んでいるとこ [続きを読む]
  • 望ましい子ども・日本人像のあり方〜教職研修
  • 教職研修 2018年 05月号[雑誌] [雑誌]教育開発研究所2018-04-19 新学習指導要領に対する批判的なスタンスが伝わるコラムが2つ掲載されています。  日経新聞の和歌山論説委員兼編集委員と法政大学の児美川教授の言葉をご紹介します。>食い合わせの悪い食材を,学習指導要領というひとつの鍋に放り込んだ。そんな感じでしょうか。この融通無碍さが日本の教育行政の本質かもしれません(和歌山委員) どっちを向いているのかわ [続きを読む]
  • わが目を東門に懸けよ〜伍子胥自刃(呉越春秋・湖底の城)
  • 呉越春秋 湖底の城 第八巻 [単行本]宮城谷 昌光講談社2017-09-20 小説現代5月号の『湖底の城』(宮城谷昌光)では,とうとう伍子胥が自刃する。 後世に語り継がれる言葉(タイトル参照)に胸を打たれる。>昔,聖王あるいは名君といわれた人は,臣下が諫言をおこなわないことを怒ったが,いまの世にそれほどの君主はどこにもいない。さびしいことだな  歴史小説だが,歴史を読んでいる気がしない。教育問題・教育論 ブログラ [続きを読む]
  • 未来に残せる教育とエネルギー〜5つのD
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ [単行本(ソフトカバー)]竹内 純子日本経済新聞出版社2017-09-02 日本の社会を動かす「5つのD」という変革ドライバーは,電気事業やエネルギー政策だけでなく,ぜひ教育の分野でも活用できるものは活用していきたい。 Depopulation(人口減少) 2040年には,全国1800市区町村の半分の存続が難しくなると予想されている。 教育の世界でも,様々な市区町村の「統合」が [続きを読む]