芳野達司 さん プロフィール

  •  
芳野達司さん: 究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ハンドル名芳野達司 さん
ブログタイトル究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ブログURLhttp://beethoven.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文本と音楽について格調低く語る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供130回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2014/01/04 16:11

芳野達司 さんのブログ記事

  • マゼール、ミラノ・スカラ座、プッチーニ "マノン・レスコー"
  • マゼール指揮ミラノ・スカラ座・他による演奏で、プッチーニの「マノン・レスコー」を再び聴きました(1992年2月、ミラノでの録音)。この物語を一言で言えば、女が男と駆け落ちしようとしているところを捕らえられ、アメリカに売り飛ばされて絶望して死んでしまう、といった話。歌手はそれぞれ持ち味を出しているように感じます。エドモンドは学生なだけに軽薄調、デ・グリューは勢いはいいがヤサ男風。レスコーは力強く頼り甲斐 [続きを読む]
  • 森麻季、ソプラノ・リサイタル
  • 森麻季さんのソプラノ、山岸茂人さんのピアノによるリサイタルに足を運びました(2018年9月16日、東京オペラ・シティ・タケミツ・メモリアル・ホールにて)。当代きっての人気歌手をこれまで聴いたことがなかった。正直言って過大な期待はしなかったのですが、じつに素晴らしかった。曲が始まる前に、森さんが歌詞を詠んでくれたのも嬉しかった。演目は、前半はイタリア歌曲、後半はドイツ、フランスものを中心に組み立てられてい [続きを読む]
  • アシュケナージ、ショルティ、ベートーヴェン"4番"
  • アシュケナージのピアノ、ショルティ指揮シカゴ交響楽団による演奏で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番を聴きました(1972年5月、シカゴ、クランナート・センターでの録音)。このコンビによるベートーヴェンのコンチェルトを、1,3,4と聴き進めてきました。どれも持ち味を発揮した演奏だと感じます。アシュケナージのピアノは柔らかく、かつコシがあり煌びやか。ショルティのオーケストラは筋肉質でありつつ、隅々まで気を配った [続きを読む]
  • 二期会公演、ビリー指揮、プッチーニ、"三部作"
  • ベルトラン・ド・ビリー指揮 東京フィル・他の演奏、二期会によるプッチーニの「三部作」公演に足を運びました(2018年9月9日、新国立劇場にて)。陰惨な不倫劇である「外套」、過去の不実を悔いるために修道院に入った女の悲劇を描いた「修道女アンジェリカ」、「ジャンニ・スキッキ」は相続をめぐるドタバタ喜劇。暗いトーンの2作とスキッキとを休憩で隔てたことで、プッチーニが書いた音世界の多彩さを一層感じることができまし [続きを読む]
  • 豊島区オペラソリストの会、ヴェルディ、"トロヴァトーレ"
  • 豊島区オペラソリストの会主催による、ヴェルディの「トロヴァトーレ」公演に足を運びました(2018年9月2日、南大塚ホールにて)。稽古ピアニストを務めた河野真有美さんのご案内によるものです。公演は2日間に渡り3公演行われますが、昨年同じ場所で「カルメン」のタイトル・ロールを妖艶に演じた里まりさんがアズチェーナを歌う2日目昼の部にしました。このオペラは1953年にローマで初演された、ヴェルディ中期の傑作とされてい [続きを読む]
  • 新宿区民オペラ、ヴェルディ、"ナブッコ"
  • 新宿区民オペラの制作による、ヴェルディの「ナブッコ」公演に足を運びました(2018年9月1日、新宿文化センター大ホールにて)。稽古ピアニストを務めた河野真有美さんのご案内によるものです。公演は2日間行われますが、テノールの松岡さんがイズマエーレを歌う1日目にしました。彼の歌を今年5月に、やはり河野さんのピアノで聴く機会があり、感銘を受けたからです。このオペラはヴェルディ3作目のもの。中後期の「ドン・カルロ」 [続きを読む]
  • ケンプ、シューマン、"謝肉祭"
  • ウィルヘルム・ケンプのピアノで、シューマンの「謝肉祭」を聴きました(1971年3月、ハノーファー、ベートーヴェン・ザールでの録音)。ケンプを最初に聴いたのは、40年近く前のことで、確かステレオのベートーヴェンの協奏曲。切れ味に乏しいと感じ、あまりいい印象を受けませんでした。少しあとに聴いたベートーヴェンのソナタもそう。そんなことがあり、しばらく彼から遠ざかっていましたが、数年前にたまたまモノラル録音のベ [続きを読む]
  • レヴァイン、ヴェルディ、"ナブッコ"
  • レヴァイン指揮、モシンスキーの演出、メトロポリタン歌劇場・他の演奏で、ヴェルディの「ナブッコ」を視聴しました(2001年4月、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場でのライヴ)。「ナブッコ」はヴェルディにとって3作目にして初めて大成功を勝ち得た出世作として有名です。舞台は紀元前6世紀のバビロニアとエルサレムで、ふたつの国の諍いと和解を描いています。オペラのお話はみょうちくりんなものが多いですがこれもそうで、 [続きを読む]
  • オペラ・リリカ ふじみ野、カールマン"マリーツァ伯爵令嬢"
  • オペラ・リリカふじみ野の制作による、カールマン「マリッツァ伯爵令嬢」公演に足を運びました(2018年8月26日、ふじみ野市立勤労福祉センターホールにて)。稽古ピアニストを務めた河野真有美さんのご案内です。ストーリーは上流階級を舞台とする、たわいのない恋愛話と言えますが、登場人物のユーモラスなところと、セリフの妙味、そして屈託のない音楽に魅せられます。アリアあり、デュエットあり、合唱あり、踊りありと盛りだ [続きを読む]
  • "国のない男"、コルトー、ショパン"葬送"
  • カート・ヴォネガット(金原瑞人訳)による「国のない男」を読みました。「善が悪に勝てないこともない。ただ、そのためには天使がマフィアなみに組織化される必要がある」。これは、20世紀後半を代表するSF作家による遺作となったエッセイ。当時のブッシュ政権や堕落する企業・メディア・宗教団体を痛烈に批判する。そうはいっても、人間を信じたい。また信じられる存在であることを希求する。彼は言う「人にやさしくしろ」。簡単 [続きを読む]
  • 山下一史指揮 新交響楽団 第242回演奏会
  • 山下一史指揮 新交響楽団の第242回演奏会に足を運びました(2018年8月4日、池袋、東京芸術劇場にて)。グラズノフ:演奏会用ワルツ第1番チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ソロ 松山冴花)チャイコフスキー:交響曲第4番西欧に憧れた作曲家が書いたロシアの音楽、少々甘いけれども好きな演目なので楽しみにしていました。グラズノフの曲はさして高尚なものではないでしょう。どちらかと云えば、通俗的な音楽であると感ぜられ [続きを読む]
  • フリッチャイ、R・コルサコフ、"シェエラザード"
  • フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団、ルドルフ・シュルツのヴァイオリンで、R・コルサコフの「シェエラザード」を聴きました(1956年9月の録音)。この録音、年代はモノラル時代とステレオ時代との狭間になっており、当時デッカやRCAなどでは既にステレオの商用録音を開始していましたが、これはモノラルです。でも、音質はいい。透明感があるし、広がりも感じられなくはない。シュルツのヴァイオリンは涼やか。管弦楽が暑苦し [続きを読む]
  • ブダペスト四重奏団、ベートーヴェン、"ハープ"
  • ブダペスト弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲10番「ハープ」を聴きました(1960年5月、ニューヨークでの録音)。ブダペストによる新しいほうのベートーヴェン全集、1番からゆるゆると聴き進め、「ハープ」まできました。いわゆる中期の弦楽四重奏曲のなかでは「ラズモフスキー2番」と並んでこの10番を好んでいます。前に作られた3つのラズモフスキーに比べると小ぶりですが、なんともいえない朗らかさとウィット [続きを読む]
  • 高関健・東京シティフィル、マーラー"4番"、他
  • 高関健指揮、東京シティ・フィルの演奏会に足を運びました(2018年7月28日、ティアラこうとうにて)。マルタン:7つの管楽器とティンパニ、弦楽のための協奏曲マーラー:交響曲第4番(ソプラノ 幸田浩子)マルタンのソリストは、このオーケストラの首席奏者を中心とした顔ぶれ。普段は奥に鎮座しているティンパニと管楽器たちが指揮者の真ん前に陣取るという図、視覚的にも楽しめました。音楽はといえば、速い両端楽章よりも2楽章 [続きを読む]
  • グリュミオー、ハスキル、ベートーヴェン"8番"
  • グリュミオーのヴァイオリン、ハスキルのピアノで、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ8番を再び聴きました(1956-57年、ウイーンでの録音)。この曲は今年になってから2度、生演奏を聴く機会がありました。最初は坪井夏美さん、先月は久保田巧さん。前者は若芽から朝露が零れ落ちるような、後者は白い石造りの城のような手厚い音楽で、それぞれ楽しい印象が残っています。ツイているかもしれません。60年ほど前に録音されたグ [続きを読む]
  • グリュミオー、ハスキル、"クロイツェル"
  • グリュミオーのヴァイオリン、ハスキルのピアノで、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ9番「クロイツェル」を再び聴きました(1956-57年、ウイーンでの録音)。このベートーヴェン全集は、約10年前にHMVで1500円ちょっとで購入したもの。グリュミオーとハスキルのコンビではモーツァルトも有名ですが、このベートーヴェンもかなり聴きごたえがあります。ヴァイオリンとピアノの音が良く溶け合っています。一部合奏がズレるとこ [続きを読む]
  • 海にきらめく珠玉のチャリティガラコンサート16
  • 「海にきらめく珠玉のチャリティガラコンサート16」に足を運びました(2018年7月16日、上野、東京藝術大学奏楽堂にて)。これは、日本声楽家協会による催しで、名の通ったベテランから新進気鋭の若手まで18人の歌手がアリアを披露してくれました。日声協の選抜部隊であるし、それぞれのプライドをかけた演奏だから、どれも大変聴きごたえのあるものでした。それは歌だけではなくピアノもでした。レベルの高さに舌を巻きました。強 [続きを読む]
  • ギレリス、シューマン、"交響練習曲"
  • ギレリスのピアノで、シューマンの「交響練習曲」を聴きました(1984年9月、ロカルノ、聖フランチェスコ教会におけるライヴ録音)。シューマンのピアノ音楽は昔から好んで聴きますが、とりわけ「交響練習曲」を気に入っています。10年以上前、台湾に単身赴任していた頃、寂しい夜をほのかに彩ってくれたのはグールドの「ゴルトベルク」(新盤)とリヒテルのシューマンでした。この2枚はそれこそ毎晩のように聴いていたので、最近は [続きを読む]
  • パノハ弦楽四重奏団員、ドヴォルザーク、"テルツェット"
  • パノハ弦楽四重奏団員の演奏で、ドヴォルザークのテルツェットを聴きました(1982年5月、プラハ芸術家の家での録音)。ここで云うところのテルツェットとは、ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名による編成を指します。ピアノが入る三重奏はトリオ、旋律楽器だけのものはテルツェットとするのが通例だそうで、実はこの編成による楽曲は比較的多いらしい。ただ、大半はアマチュアや家庭向けに作られたものなので、なかなかプロの演奏会に [続きを読む]
  • シャネル・ピグマリオン・コンサート
  • 福田俊一郎さんのヴァイオリン、三又瑛子さんのピアノによるデュオ・コンサートに足を運びました(2018年7月7日、銀座、シャネル・ネクサス・ホールにて)。シャネルのピグマリオン・コンサートは3年ほど前から聴いていますが、どれもとても質が高い。若者中心とした人選もさることながら、奏者の選曲もいい。人口に膾炙した曲ばかりを選ばない。今回も、期待を裏切りませんでした。ルクレール ヴァイオリン・ソナタ ニ長調シュー [続きを読む]