芳野達司 さん プロフィール

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芳野達司さん: 究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ハンドル名芳野達司 さん
ブログタイトル究極の娯楽「古典音楽の毒と薬」
ブログURLhttp://beethoven.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文本と音楽について格調低く語る
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供174回 / 365日(平均3.3回/週) - 参加 2014/01/04 16:11

芳野達司 さんのブログ記事

  • ハンガリー四重奏団、ベートーヴェン、"14番"
  •  ハンガリー弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲14番を聴きました(1953年10月、パリでの録音)。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、好みでは4番、ラズモフスキーの2番、それと13番と15番が好きですが、この14番はやはり捨てがたい。7楽章という規模、内容の濃厚さにおいて、他の曲とある意味隔絶した凄さがあります。もちろん、捨てる必要もない。ハンガリーによる全集も残り3曲となっていて、佳境であります。相変 [続きを読む]
  • 新国立劇場、R・シュトラウス"ばらの騎士"
  • 新国立劇場によるR・シュトラウス「ばらの騎士」公演に足を運びました(2017年12月9日、初台、新国立劇場にて)。 メルベートのマルシャリン、ウルフ・シルマー指揮の東京フィル、演出はジョナサン・ミラー。「ばらの騎士」は7月に二期会の舞台を観て以来。今回の演出は再演ですが、音楽の流れを損なわないオーソドックなもので、気に入りました。マルシャリンは素晴らしかった。知性と美貌を兼ね備えており、歌は毅然としている [続きを読む]
  • 河野真有美、"COFFEE TIME CONCERT"
  • 河野真有美さんのピアノ・歌手たちによる「COFFEE TIME CONCERT」に足を運びました(2017年12月3日、ザ・ステーションスタジオ幡ヶ谷にて)バッハの「コーヒー・カンタータ」は副題はなんとなくとっつきやすいですが、音楽そのものは淡々としていて、歌詞の内容を知らなければ器楽曲のような佇まいがあります。だからこそ、演奏者の力量が顕在化する。難しい曲だと思います。途中にセリフを挟みながらの演奏は明快でした。歌手はそ [続きを読む]
  • オーマンディ、ベルリオーズ"幻想交響曲"
  • オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、ベルリオーズの「幻想交響曲」を聴きました(1960年12月、ニューヨーク、マンハッタン・センターでの録音)。1976年録音の演奏に比べて、こちらはより引き締まっているように感じます。壮麗でありながら、峻厳でもある。オーマンディの録音は、おおまかに言えばステレオ以降はCBS(コロムビア)時代と後年のRCA、EMIとに大別されるようですが、CBSのものが往々にしてキレがいい [続きを読む]
  • ズスケ弦楽四重奏団、ベートーヴェン、"16番"
  • ズスケ弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲16番を聴きました(1978年1-2月、ドレスデン、ルカ教会での録音)。  この団体によるベートーヴェン全集の聴取も最後になりました。16番は後期の他の作品に比べたらいささか小ぶりですが、内容の充実度はやはり高い。ベートーヴェン芸術の最高峰のひとつです。  1楽章アレグレット。相変わらずズスケはコクのあるまろやかな演奏を聴かせます。アンサンブルも緊密であ [続きを読む]
  • 新国立劇場、"ラ・トラヴィアータ"
  • 新国立劇場の「ラ・トラヴィアータ」公演に足を運びました(2017年11月25日、初台、新国立劇場にて)。 イリーナ・ルングのヴィオレッタ、リッカルド・フリッツァ指揮の東京フィル、演出はヴァンサン・ブサール。演奏にはかなり満足しました。ヴィオレッタは声に艶があり色香たっぷり。音程も安定していました。演技も情感に溢れていた。「花から花へ」の最後の部分は慣例で、3点変ホ音という超高音で締められることになっていま [続きを読む]
  • ボールト、ヘンデル、"メサイア"
  • ボールト指揮ロンドン交響楽団・他の演奏で、ヘンデルの「メサイア」を聴きました(1961年、ロンドン、キングズウェイ・ホールでの録音)。世評の高い演奏ですが、初めて聴きました。ボールトの指揮はゆっくり目のテンポであり、呼吸が深く大らかで、生きることの豊潤な喜びに満ちています。浮世の雑事をしばし忘れる。この曲のディスクでは、ピノック盤、ショルティ盤、パロット盤、リヒター盤(旧)、コッホ盤、ガーディナー盤、 [続きを読む]
  • 筒井一貴、フォルテピアノ・リサイタル
  • 筒井一貴さんのフォルテピアノ・リサイタルに赴きました(2017年11月16日、目白、自由学園明日館講堂にて)。演目は、シューベルトの即興曲全曲(作品90、142)です。これらの曲が、オリジナルのウイーン式ピアノで奏されるとのことで、楽しみにしていました。このフォルテピアノが、ときには地鳴りがするような力強さを響かせていたことが驚きでした。順番は逆になりますが、142-4で、高音から低音へグリッサンドで終結するところ [続きを読む]
  • ゲオルギュー、ショルティ、"トラヴィアータ"
  • ゲオルギューのヴィオレッタ、ショルティ指揮コヴェントガーデン・オペラ他による、ヴェルディ「ラ・トラヴィアータ」を視聴しました(1994年12月 コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラでのライヴ録音)。この演奏、以前にCDでは聴きました。こうして舞台を観ると、当たり前のことながら感興がまた違います。ゲオルギューの容姿と演技の素晴らしさを味わえるのが、その魅力のひとつ。豊かな黒髪で妖艶なお顔、スラリとしたスタ [続きを読む]
  • トスカニーニ、アルバネーゼ、"ラ・トラヴィアータ"
  • アルバネーゼのヴィオレッタ、トスカニーニ指揮NBC交響楽団・他の演奏で、ヴェルディの「ラ・トラヴィアータ」を聴きました(1946年12月、NBCスタジオでのライヴ録音)。全体を通して、歌手の声が古めかしいところが気になるものの、トスカニーニのオーケストラが素晴らしいため、一気に聴き通せてしまいます。音は生々しく、活気に満ち満ちており、躍動感たっぷり。C・クライバーの演奏と軽く比較してみましたが、クライバー [続きを読む]
  • クァルテット・エクセルシオ演奏会
  • クァルテット・エクセルシオのコンサートに足を運びました(2017年11月12日、上野、東京文化会館小ホールにて)。 ハイドン 弦楽四重奏曲41番ベートーヴェン 弦楽四重奏曲4番シューベルト 弦楽四重奏曲13番「ロザムンデ」この団体は日本では珍しい常設の四重奏団。聴くのは昨年に続いて2度目です。とくにベートーヴェンの4番は好きな曲なので、楽しみにしていました。果たして、昨年のベートーヴェン・チクルスよりも、さらに [続きを読む]
  • アマデウス四重奏団、シューベルト、"ロザムンデ"
  • アマデウス弦楽四重奏団の演奏で、シューベルトの弦楽四重奏曲13番「ロザムンデ」を聴きました(1956年2月、ジーメンスヴィラ、ベルリン、ランクヴィッツでの録音)。この曲はシューベルトの、いわゆる後期三大四重奏曲のひとつです。イ短調であるがゆえに、とくに序盤は陰におおわれていますが、牧歌的な雰囲気も感じられる曲です。アマデウスの演奏は、いつも通り、いい意味で朴訥です。ひとつひとつの音を丁寧に、愛情こめて弾 [続きを読む]
  • オーマンディ、チャイコフスキー、"冬の日の幻想"
  • オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、チャイコフスキーの交響曲1番「冬の日の幻想」を久しぶりに聴きました(1976年10月、フィラデルフィア、スコティッシュ・ライト・カテドラルでの録音)。これは華やかで、かつ豪快な演奏。それぞれの楽器が、鳴りきっていて痛快。この曲では、スマートなティルソン・トーマス盤や泥臭いロストロポーヴィチ盤、豪奢なカラヤン盤などが印象に残っていますが、これもいい演奏。ま [続きを読む]
  • ズスケ弦楽四重奏団、ベートーヴェン、"15番"
  • ズスケ弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲15番を聴きました(1977年4月、ドレスデン、ルカ教会での録音)。  彼らの演奏で、約一ヶ月前に「14番」を聴きました。柔らかくて、コクがあって、適度な粘り気があって、合奏が精緻。ベートーヴェンの最高傑作に「14番」を推す方は少なくないと思います。異論はありませんが、好きなのはこの15番です。後期特有の深淵さに加えて、親しみやすい温もりがあるところが。 [続きを読む]
  • クーベリック、マーラー、"6番"
  • クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団の演奏で、マーラーの交響曲6番を再び聴きました(1968年12月、ミュンヘンでの録音)。クーベリックのマーラーは、全体を通して速めのテンポでサクサクと進みますが、各フレーズの表情が豊かなことに加え、堅固な建てつけ、内声部の浮き立たせかたの見事さ、そして楽器のコクのある音色の味わい深さという点で、多くのマーラー全集のなかでも屈指のものだと思います。1楽章のテンポは快速。 [続きを読む]
  • 本村睦幸、岡田龍之介、リコーダーコンサート
  •  本村睦幸さんのリコーダー、岡田龍之介さんのチェンバロによるコンサートに行きました(2017年10月31日、中野、SPACE415にて)。本村さんは、私のリコーダーの先生です。教室を運営しながら、ときどき演奏会も開いているそうで、出席するのは初めてです。リコーダーは、古楽と現代との二種類が吹き分けられました。前者はテレマン(忠実な音楽の師よりソロ)、後者はド・ヴィゼ(テオルボのための小品集)とペープッシュ(リコー [続きを読む]
  • イストミン、バッハ、"トッカータとフーガ ホ短調"
  •  ユージン・イストミンのピアノで、バッハの「トッカータとフーガ ホ短調」を聴きました(1950年7月の録音)。イストミン・ボックスからの一枚です。ジャケットは、ブッシュやカザルスとのブランデンブルク協奏曲がメインのデザインになっていますが、そのなかにひっそりとこの小品がカップリングされています。この曲は昔から好きで、もっぱらグールドのディスクを愛聴しています。好きな曲にも関わらず、彼のピアノ以外ではほと [続きを読む]
  • ブダペスト弦楽四重奏団、ベートーヴェン、"4番"
  • ブダペスト弦楽四重奏団の演奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲4番を聴きました(1958年11-12月、ニューヨークでの録音)。個人的には、いわゆる初期の弦楽四重奏曲のなかでこの4番をもっとも好んでいます。1800年頃に書かれた作品であり、「運命」のハ短調であることから、1楽章は悲劇的な色調に染められています。それもあり、この曲は若書きのみずみずしさのなかに、中後期の深みが滲みでている作品だと思います。ブダペストの [続きを読む]