いかるの歌 さん プロフィール

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いかるの歌さん: 源氏物語 ・ おもしろ読み
ハンドル名いかるの歌 さん
ブログタイトル源氏物語 ・ おもしろ読み
ブログURLhttp://ikaru-uta.blog.jp/
サイト紹介文ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)古典一巻を 口語訳で読み,かつ解く,自称労大作ブログ 一日一話
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供359回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2014/01/08 11:50

いかるの歌 さんのブログ記事

  • 第一段 女一の宮から妹二の宮への手紙
  • 【現代語訳】 その後、姫宮の御方から、二の宮にお便りがあったのだった。ご筆跡などがたいそうかわいらしそうなのを見るにつけ、実に嬉しく、「こうしてこそ、もっと早く見るべきであった」とお思いになる。 いろいろ趣のある絵をたくさん、大宮も差し上げあそばした。大将殿は、それ以上に趣のある絵を集めて差し上げなさる。芹川の大将の物語のとほ君が女一の宮に懸想をしている秋の夕暮に思いあまって出かけて行った絵で、趣 [続きを読む]
  • 第七段 明石中宮、薫の三角関係を知る
  • 【現代語訳】「とてもおかしな事を聞きました。この大将殿がお亡くしになった人は、宮の二条の北の方のお妹君だったのです。異腹なのでしょう。常陸の前の介の何某の妻は、叔母とも母とも言っていますのは、どうなのでしょうか。その女君に、宮が、たいそうこっそりとお通いになられたのでした。 大将殿がお聞きつけになったのでしょうか。急にお迎えなさろうとして、番人を増やしなどして厳重になさっているところに、宮も、とて [続きを読む]
  • 第六段 明石中宮、薫と小宰相の君の関係を聞く
  • 【現代語訳】お立ちになって、「先夜のお目当ての人に会おう。先日の渡殿も心慰めに見よう」とお思いになって、御前を渡って西の方にいらっしゃるので、御簾の内の女房は特別に緊張する。いかにもたいへん姿よくこの上ない振る舞いで、渡殿の方では左の大殿の公達などがいて何か言っている様子がするので、妻戸の前にお座りになって、「よく参上はいたしますが、こちらの御方にはお目にかかることもめったにございませんので、いつ [続きを読む]
  • 第五段 薫、明石中宮に対面
  • 【現代語訳】 その日は過ごして、翌朝に大宮に参上なさる。いつものように、宮もいらっしゃった。丁子色に深く染めた薄物の単衣を、濃い縹色の直衣の下に召していらっしゃったのが、たいそう好い感じである。女宮のお姿が素晴らしかったのにも負けず、白く清らかで、やはり以前よりは面痩せなさっているのは、とても見栄えがする。似ていらっしゃると見るにつけても、まず恋しいのを、まことにけしからぬことと抑えるのは、何もな [続きを読む]
  • 第四段 薫と女二宮との夫婦仲
  • 【現代語訳】 翌朝、お起きになった女宮の御器量がとても美しくいらっしゃるように見えて、「こちらよりも必ずまさっていらっしゃるというわけではない」と思いながら、「まったく似ていらっしゃらない。驚くほど上品で、何とも言えなかったほどのご様子だ。一つには気のせいか、あんな場合だったからか」とお思いになって、「ひどく暑いことだ。これより薄いお召し物になさい。女性は、いつもと違った物を着ているのが、その時々 [続きを読む]
  • 第三段 小宰相の君、氷を弄ぶ
  • 【現代語訳】 無理して割って、それぞれの手に持っている。頭の上に置いたり、胸に当てたりなど、行儀の悪い恰好をする女もいるようだ。別の女房は、紙に包んで御前にもこのようにして差し上げたが、とてもかわいらしいお手を差し出しなさって、拭わせなさる。「いえ、持ちとうない。雫が嫌だ」とおっしゃるお声をとてもかすかに聞くのも、この上なく嬉しい。「まだたいへん幼くていらっしゃったころ、私も何も分からず拝見した時 [続きを読む]
  • 第二段 六条院の法華八講
  • 【現代語訳】 蓮の花の盛りに法華八講が催される。六条院の御ため、紫の上のなどと、皆それぞれに日をお分けになって、お経や仏などを供養あそばして、大がかりに立派に催された。五巻目が講じられる日などは、大変な見ものだったので、あちらこちら、女房の縁故をたどって、見物に来る人が多かった。 五日目の朝座で終わって、御堂の飾りを取り外しお部屋の飾りつけを改めるので、北の廂も、襖障子なども外してあったので、皆が [続きを読む]
  • 第一段 薫と小宰相の君の関係〜その2
  • 【現代語訳】このように物思いに沈んでいらっしゃるのを知っていたので、思い余って申し上げる。「 あはれ知る心は人におくれねど数ならぬ身に消えつつぞ経る(お悲しみを知る心は誰にも負けませんが、一人前でもない身では遠慮して消え入るばかりに過ごしております) 亡くなった方と入れ替れるものでたら」と、奥ゆかしい紙に書いてあった。もの悲しい夕暮の、しんみりした時であることを、まことによく見計らって言って来たの [続きを読む]
  • 第一段 薫と小宰相の君の関係〜その1
  • 【現代語訳】 二人のご心中はいつまでも悲しく、あいにくだったお気持ちの最中に亡くなってしまってはひどく悲しいが、浮気なお心ゆえに、慰められるかなどと他の女に言い寄りなさることもだんだんとあるのだった。 あの殿は、このようにお心にかけて、何やかやと心をお配りになって、残った人をお世話なさっても、やはり言って効のないことを忘れがたくお思いになる。后の宮が御軽服の間はそのまま里下がりしていらっしゃるうち [続きを読む]
  • 第八段 浮舟四十九日忌の法事
  • 【現代語訳】 四十九日の法事などをおさせになるにつけても、「いったいどういうことになったのか」とお思いになるので、いずれにしても罪になることではないから、たいそうこっそりとあの律師の寺でおさせになった。六十人の僧のお布施など、大がかりに仰せつけになった。母君も参列して、お布施を加えた。 宮からは右近のもとに白銀の壺に黄金を入れて賜った。人が見咎めるほどの大げさなことはおできになれず、右近の志として [続きを読む]
  • 第七段 常陸介、浮舟の死を悼む
  • 【現代語訳】 あちらでは、常陸介がやって来て、立ったままで、「こんな時に、こうしておいでになるとは」と腹を立てる。このところ、どこそこにいらっしゃるなどと、ありのままに知らせることもしなかったので、「みすぼらしい有様でおいでになろう」と思い、言ってもいたが、「京などにお迎えになった後に、名誉なことで、などと知らせよう」と思っていたうちに、このような事になったので、今は隠すことも意味がなくて、生前の [続きを読む]
  • 第六段 浮舟の母からの返書
  • 【現代語訳】 そう厳重に慎まなくてもよい穢れなので、「大して穢れに触れていません」などと言い繕って強いて招じ入れた。お返事は泣きながら書く。「大変な悲しみにも死ぬことができません命を、情けなく存じ嘆いておりますが、このような仰せ言を拝見するためだったのでしょうか、と思います。 長年、心細い様子を見ておりましたものの、それは一人前でない私のつたなさのせいであると思うことにしておりまして、恐れ多いお言 [続きを読む]
  • 第五段 薫、浮舟の母に手紙す
  • 【現代語訳】 あの母君は、京で子を産む予定の娘のことによって穢れを騒ぐので、いつものわが家にも行かず、かりそめの旅寝ばかり続けて、思い慰む時もないので、「また、この娘もどうなるのだろうか」と心配するが、無事に出産したのであった。穢れているので近づくことができず、他の家族のことも考えられず、茫然として過ごしていると、大将殿からお使いがこっそりと来た。何も考えられない気持ちにも、たいそう嬉しく感動した [続きを読む]
  • 第四段 薫、宇治の過去を追懐す
  • 【現代語訳】「宮の上が言い出された、人形と名付けたのまでが不吉で、ひとえに自分の間違いで亡くした人だ」と考え続けて行くと、「母親がやはり身分が軽いので、葬送もとても風変わりに、簡略にしたのであろう」と不満に思っていたが、詳しくお聞きになると、「どのように思っているだろう。あの程度の身分の子としてはまことによくできた人を、隠していたことは必ずしも知ることができないで、私との間にどんなことがあったのだ [続きを読む]
  • 第三段 薫、匂宮と浮舟の関係を知る
  • 【現代語訳】「私は思いどおりに振る舞うこともできず、何事も目立ってしまう身分だから、気がかりだと思う時にも、いずれ近くに迎えて何の不満足もなく世間体もよく持てなして将来末長く添い遂げようと、はやる心を抑えながら過ごして来たが、冷淡だとおとりになったのは、かえって他に分ける心がおありだったのだろう、と思われる。 今さらこんなことは言うまいと思うが、他に人が聞いているのならともかく、宮のお事だが、いつ [続きを読む]
  • 第二段 薫、真相を聞きただす
  • 【現代語訳】「何とも信じがたいと思われることだ。普通誰でもが思ったり言ったりすることでもこの上なく言葉少なく、おっとりしていた人が、どうしてそのような恐ろしいことを思い立つことがあろうか。どんなふうに、この者たちは、取り繕って言うのであろうか」とお気持ちもいっそうお乱れになるが、宮もお嘆きになっていた様子がたいへんはっきりしていたし、ここの様子も、そんなそ知らぬふりを装った態度は自然と分かってしま [続きを読む]
  • 第一段 薫、宇治を訪問
  • 【現代語訳】 大将殿も、やはり大変不審で気になるので、思い余ってお出かけになった。道中から、昔の事を一つ一つ思い出して、「どのような縁で、この父親王のお側に来始めたのだっただろう。このように思いもかけなかった人の最期まで世話をして、このご縁の方につけては、物思いばかりすることよ。たいそう尊くておいでだった方のもとで、仏のお導きによって、ひたすら来世を祈願していたのに、道心に外れた思いを持ったために [続きを読む]
  • 第四段 侍従、京の匂宮邸へ
  • 【現代語訳】 黒い衣を着て、化粧をした容貌もとても美しく見える。裳は、今は自分より目上の人はいないとうっかりして、色も替えなかったので、薄い紫色のものを持たせて参上する。「生きていらっしゃったら、この道を人目を忍んでお出になるはずだったのに。人知れずお心を寄せ申し上げていたのに」などと思うにつけ悲しい。道中泣きながらやって来た。 宮は、この人が参ったとお耳になさるにつけてもお胸が迫る。女君には、あ [続きを読む]
  • 第三段 時方、侍従と語る
  • 【現代語訳】 大夫も泣いて、「まったく、お二方の事は詳しくは存じ上げません。物の道理もわきまえていませんが、類無いご寵愛を拝見しましたので、あなた方ともどうして急いでお近づき申し上げることがあろうか、いずれはお仕えなさるはずの方だ、と存じていましたが、何とも言いようもなく悲しい出来事の後は、個人的にお寄せする気持ちもかえって深さがまさりまして」と懇ろに言う。「わざわざお車などをご配慮いただいて、お [続きを読む]
  • 第二段 匂宮、右近を迎えに時方派遣
  • 【現代語訳】 まことにただ夢のように、「やはり、どうしてひどく急なことであったのか」とばかり気が晴れないので、いつもの人びとを召して、右近を迎えにやる。母君も、まったくこの川の音や感じを聞くと、自分もころがり込んでしまいそうで、悲しく嫌な思いが落ち着きそうにもないので、とても侘しくてお帰りになったのであった。念仏の僧どもを頼りとする人と思ってたいそうひっそりと過ごしているところにやって来たので、厳 [続きを読む]
  • 第一段 四月、薫と匂宮、和歌を贈答
  • 【現代語訳】 月が変わって、「今日が引き取る日であったのに」とお思い出しになった夕暮は、まことにもの悲しい。御前近くの橘の香がやさしい感じのところに、ほととぎすが二声ほど鳴いて飛んで行く。「宿に通はば(泣いてばかりいると告げてくれ)」と独り言をおっしゃっても物足りないので、北側の宮邸に、そこにお渡りになる日であったので、橘を折らせて申し上げなさる。「 忍び音や君もなくらむかひもなき死出の多長に心か [続きを読む]
  • 第六段 人は非情の者に非ず
  • 【現代語訳】「ひどくご執心であったな。まことにあっけなかったが、やはりよい運勢だったのだ。今上の帝や后があれほど大切になさっていらっしゃる親王で、顔かたちをはじめとして、今の世の中には他にいらっしゃらないようだし、寵愛なさる夫人も並一通りでなく、それぞれにつけてこの上ない方をさしおいて、この人にお気持ちを尽くし、世間の人が大騒ぎして、修法、読経、祈祷、祓いとそれぞれの道で騒ぐのは、この人にご執心で [続きを読む]
  • 第五段 薫、匂宮と語り合う
  • 【現代語訳】 だんだんと世間の話を申し上げなさるうちに、「まったく隠しておくこともあるまい」とお思いになって、「昔から、胸のうちに秘めて少しも申し上げなかったことを残しております間は、ひどくうっとうしくばかり存じられましたが、今はなまじいに身分も高くなりましたし、私以上にお暇もないご様子でのんびりとしていらっしゃる時もございませんので、宿直などにも特に用事がなくてはお伺いすることもできませんままに [続きを読む]
  • 第四段 薫、匂宮を訪問
  • 【現代語訳】 宮のお見舞いに毎日参上なさらない方はなく、世間の騷ぎとなっているころ、「大した身分でもない女のために閉じ籠もって、参上しないのも変だろう」とお思いになって参上なさる。 そのころ、式部卿宮と申し上げた方もお亡くなりになったので、御叔父の服喪で薄鈍でいるのも、心中しみじみと思いよそえられて、ふさわしく見える。少し顔が痩せて、ますます優美さがまさっていらっしゃる。お見舞い客が退出して、ひっ [続きを読む]
  • 第三段 匂宮悲しみに籠もる
  • 【現代語訳】 あの宮はまた宮で、まして二、三日は何も考えることができず、正気もない状態で、「どのような御物の怪であろうか」などと騒ぐうち、だんだんと涙も流し尽くして、お気持ちが静まるとかえって、生前のご様子が恋しくつらく思い出されなさるのであった。周囲の人には、ただご病気が篤い様子ばかりに見せて、「このようなわけのわからぬ涙顔でいる様子を見せまい」と、上手に隠しているとお思いになったが、おのずと明 [続きを読む]