ちぃ。 さん プロフィール

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ちぃ。さん: 僕らの軌跡
ハンドル名ちぃ。 さん
ブログタイトル僕らの軌跡
ブログURLhttp://gilgil22.blog.fc2.com/
サイト紹介文ユノとチャンミン、ふたりを主役とするホミン小説。R18有り?ぼちぼちまったり亀更新です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2014/01/09 06:48

ちぃ。 さんのブログ記事

  • 全ての恋は  夢のあと。
  • 《全ての恋は》最後までお読みいただき、ありがとうございます。大人のいい男ふたりが、どういうわけか勘違いをし、それがまた次の勘違いを生む。その勘違い故に互いを意識し、その勘違い故に悩み苦しむ。傍からみたら滑稽でも、本人達は至って真面目。そんな笑えてほろ苦い、けれどピュアなラブストーリーを書いてみたいと思いました。迷走しがちなふたりを導く指針として、名言をいくつかお借りすることで大筋が出来上がり、途中 [続きを読む]
  • 全ての愛は  
  • 恋ってのは、それはもう、ため息と涙でできたものですよ。雨の音さえしない僕の部屋が、あの男がやってくると生活音で溢れる。昨夜の営みで気だるい僕が、この部屋の主が、まだ寝ているというのに…リビングからは大音量の音楽、リズミカルに足を踏み鳴らす音。おそらく、今担当しているダンスプログラムの振りを復習っているのだろう。イテッだいたい腰を振るのはあの男なのに、腰痛を抱えるのが僕というのが、いまいち納得がいか [続きを読む]
  • 全ての恋は 27
  • 事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない。ユノさんの弁明を要約するならこんな感じ。僕の心が女子だろうと、見た目と同じ男だろうと、恋する気持ちに変わりはないと。こんなに全霊で愛されたこと、かつて無かったよな。求めていた真実の愛が、ここにある。なんて…素直に感動出来ないのは、泰然と言い切ったユノさんが必死に笑いを堪えているから。「チャンミンが女子っ [続きを読む]
  • 全ての恋は 26
  • 遮光のカーテンが閉じてはいるものの、まだ夕闇が訪れていない時間。ベッドの上で戯れ合う肌色が、ユノさんと僕なんて…あっ…はぁ…抑えた喘ぎと零れ出てしまう吐息が、僕らのものなんて…太股の間を行き来する陰部が、僕の裏側を擦る度背後から回された指が、僕を包んで上下する度獣のような姿勢の僕は、堪えきれずに首を振る。防音設備の調った静かな部屋に、淫靡な音だけが響いていた。「ねぇ…挿れなくて良かったの?」吐き出し [続きを読む]
  • 全ての恋は 25
  • 部屋に入るなり玄関ドアに押し付けられた。頬を手で挟まれ、顎を上向きにされ、唇で唇を深く開かれた。シャツの裾から侵入したユノさんの手が、荒々しく僕の脇腹を這う。待っていた筈なのに、ちょっと怖い…脚がガクガク震えるのはそのせい?上顎を舐められてぴくぴくと震える。「…た、立って、られない。」ひゃっ!子供みたいに肩に担ぎ上げられて、危うく天井に頭をぶつけそうになった。「ベッド、どこ?」「あっち。」この広い肩、大 [続きを読む]
  • 全ての恋は 24
  • 昨日も更新しておりますので、未読の方はこちらから。このままラストまで毎日更新いたします。映画を観た後は、会社が協賛している地ビールフェスタに決めていた。移動に時間がかかるからお昼としては遅めになるけれど、映画を観ながらなんか食べたりするよね。チャンミンにはまだ言ってないけど、絶対好きだよな。普段つるんでいる仲間と出かけるならボーリングとかビリヤードになるんだろうけど、俺たちは遊び仲間ではないし、共 [続きを読む]
  • 全ての恋は 23
  • まったく想像力でいっぱいなのだ。狂人と、詩人と、恋をしている者は。ストーキングする者とされる者の関係から、晴れて恋人同士という立場になり初めてのデート。映画を観て、その後にランチ。ベタなコースだと思うのに嬉しくて、約束の木曜日が楽しみでならない。話をする中で、ユノさんが座席のネット予約が出来ないことがわかり、そこは僕が引き受けた。何より重要なのは座席位置だったが、レビューを読んでいる間にどの映画に [続きを読む]
  • 全ての恋は 更新のお知らせ。
  • こんばんは。深夜に失礼します。ふー。頑張りました。書き始めた当初から、『ニッサンまでに更新を終わらせる』が目標だったのですが、先程書き終えまして。なのでもう滞る心配もありませんし、毎日更新に切り替えます。などと、誇らしげに言うほどには先が長くはないのですが…楽しんでいただけたら幸いです。ちぃ。 [続きを読む]
  • 全ての恋は 22
  • ユノさんの目と口ぶりは怒っているのに、頬を撫でる手のひらは僕を甘やかしていた。まるで愛撫されているかのような指先に、キスの予感は更に高まり、近づく距離に胸の震えを委ねた。触れるか触れないかの口づけは、息が止まるほどに長く。呼吸の後の僕らは、抑えきれないほどの色に染まっていた。「チャン…ミン…」再び重ね合わされた唇。奥深くまで侵入したユノさんに、呆気なく掴まり絡め取られた僕の舌。失くしていたものをやっ [続きを読む]
  • 全ての恋は 21
  • 「なんか、かっこいい部屋だね。」プライベートな空間だけにもっと柔らかい女性的な部屋を想像していたのに、チャンミンの部屋は予想に反してクールでスタイリッシュ。職場では見慣れた筋トレマシンが、窓際にデンと置かれていて。ゲホッグラスのお茶は、何と言ったらよいか、うん、健康的な味。「義弟がセレブで、クスッ 苦いですか?今は海外赴任中なんですけど、家賃収入を得るより部屋を綺麗に保ってくれる人に住んでもらいた [続きを読む]
  • 全ての恋は 20
  • 同じ電車から降りて来た人達が続々と地上に出てくる中、さっき抜けたばかりの改札に向かってがむしゃらに走った。ごめんなさい 会いたいですメッセージを見た瞬間、踵を返した。余念も邪念も無かった。俺も会いたい、それだけが自分を突き動かした。この時間、都心に進む電車はガラガラで、しかし悠長に座ってなどいられなかった。『ごめんなさい』は今まで電話に出なかったことを言うのだろう。では『会いたいです』は?もっと早 [続きを読む]
  • 全ての恋は 19
  • 知らない土地の、知らない人が住む、知らないアパートの前で、僕は長いことうずくまっていた。一歩を踏み出す気力もないし、どこへ向かって歩けばいいのかもわからない。感情のダムが決壊したようで、もはや悔しいのか悲しいのか滑稽なのかさえわからない。溢れたものは涙となり嗚咽となり震えとなって僕を揺さぶり続けた。あれから何日か経ってもユノさんからの電話には出れないでいた。気持ちの整理がつかないまま余計なことを、 [続きを読む]
  • 全ての恋は 18
  • ユノさんのシフトについては、一昨日酒を飲んだ時に聞いていた。といっても、休みのはずの昨日出勤していたくらいだから、変則的な部分はあるのかもしれない。予定通りのシフトだったら僕の仕事終わりで充分間に合う。一時間待って出てこなかったら、その時にまた考えればいいと思っていた。待ち始めてから30分ほど、何か飲み物を買いに行こうと財布を取り出した時、ビルの階段を足早に下りてくるユノさんを見つけた。緊張で心臓が [続きを読む]
  • 全ての恋は 17
  • 圧倒的な存在感で僕の前に立つユノさんから目が離せなかった。鋼のようでありながらしなやかな肉体に猛烈に魅せられた。男であるとか女であるとか、ゲイであるとかストレートであるとか、彼を修飾する全てを取り去って、そこに存在する生身のチョンユノに惹かれた。いや、違う。そんなんじゃない。彼を形作る全て、丸ごとのユノさんが好きだと思った。フィットネスクラブを何と言って出てきたのか、よく覚えていない。途中クラクシ [続きを読む]
  • 全ての恋は 16
  • 45分間のプログラムが終わり、スタジオを出るなりチャンミンの姿を探した。ボクシングパンツのままマシンエリアを縫うように走った。一言でいい。声をかけたかったが、次のプログラム開始まで時間が無かった。その日頼まれた代行レッスンを全て終えると、先ずは事務所に駆け込んだ。机に置かれた見学者リストには確かにチャンミンの名前があった。酒の席では一切入会のことを口にしなかったから、てっきりそのつもりはないのかと勝 [続きを読む]
  • 全ての恋は 15
  • ぼんやりした心にこそ恋の魔力が忍び込むはあ…今日もため息。「…ミン、で、何がいいかな?おい、聞いてる?」「悪い。ちょっとぼーっとしてた。えーと?」「だから結婚祝い何がいいかなって。」「えと、誰の?」「そこからかよ!」休みの日は掃除と洗濯。パリッと片付いた部屋はやはり気持ちがいい。一息ついて珈琲を飲んでいたらキュヒョンからの電話。互いに今日が休診日ということもあり、近況報告を兼ねて会うことになった。ゲームの進 [続きを読む]
  • 全ての恋は 14
  • ひとりで帰れると言うチャンミンを無理矢理送り届けて帰宅したら午前様だった。遅番勤務だと思えばそれも慣れたものだが、今日の休みが無くなったのはキツい。普段酒は飲まねーからなあ…頭やら胃やらが朝から燻っている。しかし、すげーマンションに住んでたな。もしかしてコンシェルジュとやらが常駐してたりするんだろうか。会社借り上げコーポ住まいの俺とはえらい違いだ。偶々かもしれないが、スーツを着ている姿は見たことが [続きを読む]
  • 全ての恋は 13
  • チャンミンをエスコートするのに、いつも仕事仲間と行く居酒屋でいいんだろうか。頭の中で幾つもの店を思い浮かべては消した。あんながさつな奴らと一緒でいいわけがない。チャンミンは可憐で繊細な女性で、ルックスは綺麗な男性、尚且つ俺より背が高い。存在が特別過ぎて正直どう扱っていいのか戸惑っていた。結局、ここと決めたのは、以前同僚女子達に連れて行けとせがまれた生フルーツカクテルが売りのフード&バー。店もあっち [続きを読む]
  • 全ての恋は 12
  • 君が荷物を持たずに出てきたのは見ればわかる。手ぶらだし、サンダル履きだしね。しかし、なぜ僕の手を引いて戻る必要がある?「危なかったね。間に合って良かった。」ご褒美を待っている大型犬みたいな笑顔に、僕はありがとうと言うべきなのか。キムさんとは普通に会話していただけだ。それともこれはあれか?ゲイの嫉妬というやつか?むしろ客観的に見て危ないのは盗撮ストーカーのユノさんの方だと思うが。「ありがとうございます [続きを読む]
  • 全ての恋は 11
  • ラウンジのソファで、しばし呆けていた。ため息ひとつ、ため息ふたつ。真鯛のポワレ…確かに誘うようなことを書いた。でも、彼を誘おうとしたわけではないし、いくらなんでも今日というのは無い。食材が揃わないし、ついさっき同じものを食べたばかりなのだ。作るなら、せめて他のものにしてもらいたい。…って、それもオカシイだろ!はあ〜 今日はため息が出過ぎだ。座して待つ気分でもなく、とりあえず退出することにした。「お [続きを読む]
  • 全ての恋は 9
  • 基礎から料理を習いたいと、以前から思ってはいた。そうは言っても、気恥ずかしさから実行には移せずにいたけれど。たまたま目にした折込チラシで、男性向け料理教室が隣のビルで4月から月イチで開講されることを知り、その条件の良さとタイミングから悩んだ末に申し込んだ。自分を納得させた名目は、第四次産業革命に負けない為の自分磨きだ。初回ということもあり時間に余裕を持って来店した僕の目を引いたのは、隣のフィットネ [続きを読む]
  • 全ての恋は 8
  • 「飲み物を買ってきますから、ここで待っていてもらえますか?」彼についていった先は、ビルの裏手にある公園とも呼べないほどの小さな憩いスペースだった。不等辺三角形の敷地には低木の植え込みと満開に膨らんだ桜、木製ベンチ。グレーがかった水色の空は、もうすぐやってくる夕暮れに最後の抵抗をしているようだった。ベンチの背もたれにも座面にも薄桃色の花弁がひらひら舞い落ちていた。指先で小さな花弁を摘まみ座面の端に桜の [続きを読む]
  • 全ての恋は 7
  • 尾行されているのは、直ぐにわかった。見知らぬ女性に待ち伏せされたり、家までついて来られたりの経験が過去に何度かあり、窓ガラスや鏡で不審者がいないか確認する習慣が身についていたからかもしれない。しかし、こんなギャグ漫画のような尾行はされたことが無い。物陰から物陰へ、斜めにスタタタタと走り、一旦身を潜める。そしてチラリ僕を見る。長身の彼を隠す物陰などそうは無いというのに…冗談でやっているんだろうか。男 [続きを読む]
  • 全ての恋は 6
  • 彼が入っていったのは、お洒落なキッチン雑貨を扱う店だった。こんな店このモールにあったか?あまりにも自分とは不釣り合いな店に、偶然を装おって入るのも躊躇われ、彼が出てくるのを隠れて見守ることにした。あくまでもさりげなく、けれど見失うことのないように。彼は何が面白いのか、用途がわからない小さなマシーンを興味深そうに見ている。…どこから見ても普通に男だよな。もしかして俺より背が高かったりする?…それはち [続きを読む]