宮澤 さん プロフィール

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宮澤さん: 信州読書会
ハンドル名宮澤 さん
ブログタイトル信州読書会
ブログURLhttp://bookclub.tokyo/
サイト紹介文長野市にて毎週土曜日に読書会を行っています。
自由文長野市にて毎週土曜日に読書会を開催しています。主に国内の純文学、海外古典作品を、読んでいきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供54回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2014/01/27 20:51

宮澤 さんのブログ記事

  • 夏目漱石『こころ』読書会のもよう(2018 7 13)
  • 2018.7.13に行った夏目漱石『こころ』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。『悲しい夢』(引用はじめ)女には大きな人道的な立場からくる愛情よりも、多少義理をはずれても自分にだけ集注される親切を嬉しがる性質が、男よりも強いように思われますから。妻はある時、男の心と女の心はどうしてもぴたりと一つになれないものだろうかと云いました。私はただ若い時ならなれるだろうと曖昧な返事を [続きを読む]
  • 檀一雄『花筐』読書会のもよう(2018 7 6)
  • 2018.7.6に行った檀一雄『花筐』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。『皇子と物狂い』スイスの療養所のベッドに横たわる吉良の写真の裏に何があったか?榊山が赤くなったのだから、それは、千歳に撮らせた美那以外の女子寄宿舎の女の裸の写真なのだろう。鵜飼が美那に飲ませた鱗。その鱗の持ち主たる蛇は吉良のことかもしれなくて、彼はもともとエデンの園を住処としていたのかもしれない。吉良 [続きを読む]
  • 永井龍男『青梅雨』読書会のもよう(2018 6 15)
  • 2018.6.15に行った永井龍男『青梅雨』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。『無縁仏にならないために』看護師の頃、入院患者だったひでとの縁ができて、千三の家にやってきた春枝は、10年前に梅本の父の世話で、東京から神奈川の終の棲家に一緒に越してきて、身の回りの世話や介護など、献身したのだと思う。春枝は、体の悪いひでに代わって、工場経営者としての千三を支えた。その間に、もしか [続きを読む]
  • ベルンハルト・シュリンク『朗読者』読書会のもよう(2018 6 8)
  • 2018.6.8に行ったベルンハルト・シュリンク『朗読者』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。『最初は、自由になるためにぼくたちの物語を書こうと思った』今回、再読してみて、ハンナは、最後まで、ミヒャエルを囚人のようにしか見られなかったのであり、ミヒャエルも最後まで囚人のように振る舞うことを望んでいたのではないか? そんなことを強く思った。ユダヤ人亡命者で精神分析医エーリッヒ [続きを読む]
  • オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』読書会のもよう(2018 6 1)
  • 2018.6.1に行ったオルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「現象の没落としてのユートピア」『すばらしい新世界』とは、人間から意志を奪い去り、有機野菜を育てるように人間を思いのままに培養する世界である。 意志は死によって知性の喪失を蒙る。意志はここで没落してゆく現象の核心であり、それは物自体として不滅のものである。ショウペンハウエル『 [続きを読む]
  • 芥川龍之介『羅生門』読書会のもよう(2018 5 25)
  • 2018.5.25に行った芥川龍之介『羅生門』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら朗読はこちら解説はこちら私も書きました。「下人に欠けていた勇気」『羅生門』は、洛中(権威にささえられた社会秩序)と、洛外=猿山みたいな自然状態の境界を画している。下人が『羅生門』で雨やみを待っていたのは、洛中の秩序にとどまるか、法を踏み越えるか(お上の秩序に反逆するか)迷っていたからだ。法にとどまれば、飢え死 [続きを読む]
  • ミヒャエル・エンデ『モモ』読書会のもよう(2018 5 18)
  • 2018.5.18に行った、ミヒャエル・エンデ『モモ』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「モモと直観」マイスター・ホラは、モモにこう言った。 「もし人間が死とはなにかを知ったら、こわいとは思わなくなるだろうにね。そして死をおそれないようになれば、生きる時間を人間からぬすむようなことは、だれにもできなくなるはずだ」  P.237 カント以降の哲学では、人間は、時間と空間に縛られた世 [続きを読む]
  • モーパッサン『脂肪の塊』読書会のもよう(2018 5 11)
  • 2018.5.11に行ったモーパッサン『脂肪の塊』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「ボナパルティズムの崩壊」主権国家同士の戦争なぞ、勝っても、負けても、結局無産階級の一般庶民にとっては災厄である。インフレや物不足で生活に支障をきたすだけでなく、徴兵や徴用を強いられるのだ。誇り高い愛国者であり高級娼婦であるブール・ド・スイフも戦争の悲惨な被害者になってしまった。ブルジョワ [続きを読む]
  • 三浦哲郎『忍ぶ川』読書会のもよう(2018 5 4)
  • 2018.5.4におこなった三浦哲郎『忍ぶ川』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「暗い血 汚れた血 そして親孝行」主人公の私は、自分の六歳の誕生日を境に一族が衰運を迎えたことを気に病んでいた。兄姉が相次いで自殺したり、失踪したりした。家と血のつながりが、手枷足枷となって運命を縛っていた頃の話である。『忍ぶ川』を読んで、嫌だなあと思った。このジメジメした日本文学の私小説特有 [続きを読む]
  • アルベール・カミュ『ペスト』読書会のもよう(2018 4 27)
  • 2018.4.27におこなったアルベール・カミュ『ペスト』読書会もようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「地には無関心、人には無力感」コタールは、罪を犯して自殺未遂するほど悩んでいた。密告を恐れて暮らしていたが、ペストの蔓延のおかげで、捜査は中断され、彼は、急に自由になった。ペストのおかげで、元気になった。コタールが恐れていたのは、自分の無力感である。町が非常事態になると、彼に生きる力 [続きを読む]
  • トルストイ『ろうそく』読書会のもよう(2018 4 20)
  • 2018.4.20に行った、トルストイ『ろうそく』読書会です。メルマガ読者さんの感想文はこちら。私も書きました。「智慧の完成形」『人はなんで生きるか?』では、落ちてきた天使、ミハエルが、長靴を注文しにきたお金持ちの大男見て、《一年先のことまで用意しているが、この夕方までも生きていられないことは知らないのだ》と気づいた。そして、神の『人間に与えられていないものは何か?』という質問の答えに思い至った。『ろうそ [続きを読む]
  • 夏目漱石『道草』読書会のもよう(2018 4 13)
  • 2018.4.13に行った夏目漱石『道草』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら。私も書きました。「義理と人情」ルース・ベネディクトの『菊と刀』の第七章に日本人の義理に関する分析が描かれている。日本文化の「義理」は道徳規律とは関係がなく、アメリカ人にとっての借金の返済のようなものだとある。健三は、養父島田から、生家に復籍したとしても、不実不人情なことはしない、という意味のことを書いてある文書 [続きを読む]
  • チェーホフ『桜の園』読書会のもよう(2018 4 6)
  • 2018.4.6に行ったチェーホフの『桜の園』の読書会の模様です。メルマガ読者さんに頂いた感想はこちら。私も書きました。「桜が散っているのではない、人が散っているのだ」ラネーフスカヤ夫人は、桜の園を手放して、大都会パリにて死にかかっている愛人のもとに帰った。そして、成金ロパーヒンは、とうとう競売で落札した。それは、農奴であった祖父がこき使われていた桜の園であった。 アーニャ、あなたのお祖父さんも、ひいお祖 [続きを読む]
  • 田山花袋『蒲団』 読書会のもよう(2018 3 30)
  • 2018.3.30に行った田山花袋『蒲団』 読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「嗚呼、余計者にもなれず市井の片隅に」性欲と道徳のジレンマの問題が、急に明治に現れた。世間の価値観との政治的といえる闘争である。もっと進めば、やがて社会主義革命運動になる。明治の文学史によれば、自由民権運動に挫折し、政治をあきらめた人々が、自然主義の文学運動に流れ着いたという。この中年作家は、世間 [続きを読む]
  • 三島由紀夫『午後の曳航』読書会のもよう(2018 3 23)
  • 2018.3.23に行った三島由紀夫『午後の曳航』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「国体の見張り人兼執行人」 僕たちの義務はわかっているね。ころがり落ちた歯車は、又もとのところへ、無理矢理はめこまなくちゃいけない。そうしなくちゃ世界の秩序が保てない。僕たちは世界が空っぽだということを知っているんだから、大切なのは、その空っぽの秩序をなんとか保っていくことしかない。僕たちは [続きを読む]
  • ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』読書会のもよう(2018 3 16)
  • 2018.3.16に行ったヘルマン・ヘッセ『車輪の下』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「帝国と教育」(引用はじめ)そしてうたい終ったか終らないうちに、何かが、かれの心の奥底で、きりりと痛んだ。そしておぼろげな観念と追憶、羞恥と自責との、にごった流れが、かれのうちにおちかかってきた。 P226(引用おわり)材木屋の次男だった『赤と黒』のジュリアン・ソレルも神学校から出世の糸口 [続きを読む]
  • ヘミングウェイ『老人と海』読書会もよう(2018 3 9)
  • 2018.3.9に行ったヘミングウェイ『老人と海』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「貪欲な鮫」帰港後、マストを肩に担ぐ姿が、十字架を担ぎゴルゴタの丘を登るイエス・キリストの姿にだぶった。サンチャゴは、聖ヤコブのことで十二使徒のひとり、兄弟で漁師だった。少年はその弟のヨハネ。そんなことを思った。 「ティブロン」給仕はそういって、今度は訛のある英語でいいなおした。「さめが、 [続きを読む]
  • アンドレ・ジイド『狭き門』読書会のもよう(2018 3 2)
  • 2018.3.2に行ったアンドレ・ジイド『狭き門』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「聖なる心 Sacré-Cœur」光源氏は、中宮(父親である桐壺帝の后)である藤壺と密通し、不義の子をもうける。私は、『狭き門』を再読して、光源氏と藤壺の関係は、ジェロームとアリサの関係にそっくりだと思った。光源氏が藤壺に思い焦がれるのは、母親である桐壷の女御の面影を彼女に中に探し求めているからだ [続きを読む]
  • 夏目漱石『坊っちゃん』読書会のもよう(2018 2 16)
  • 2018.2.16に行った夏目漱石『坊っちゃん』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。「まっすぐでよい御気性」(引用はじめ)死ぬ前日おれを呼んで坊っちゃん後生だから清が死んだら、坊っちゃんのお寺へ埋めて下さい。お墓のなかで坊っちゃんの来るのを楽しみに待っておりますと云った。だから清の墓は小日向の養源寺にある。(引用終わり)清は、坊っちゃんを「あなたはまっすぐでよい御気性だ」と [続きを読む]
  • 村上春樹『ノルウェイの森』読書会のもよう(2018 2 9)
  • 2018.2.9に行った村上春樹『ノルウェイの森』読書会のもようです。メルマガ読者さんから頂いた感想文はこちら私も書きました。「おいキズキ、ここはひどい世界だよ」いままで、レイコが、嘘つきで、レズビアン中学生は彼女が自分で信じている創作話だというだという仮説で読んでいたが、今回、読み直して思ったのは、直子がレイコにとり憑いているのではないか? ということだ。もしかしたらキズキと直子の姉は何か関係があり、二 [続きを読む]
  • G・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』読書会のもよう(2018 2 2)
  • 2018.2.2に行ったG・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』読書会のもようです。メルマガ読者さんに頂いた感想文はこちら私も書きました。「ビクトリア・グスマンが兎の蔵物を犬に投げた時、すべてがはじまった。それは、まさしく神のお告げだった。」この村の人達は、心の奥底で、バヤルド・サン・ロマンをよく思っていなかった。政治的には保守的な背景を持つバヤルド一家を、左派のこの村の住人はどこかで恨んでいる。 [続きを読む]
  • 深沢七郎『楢山節考』読書会のもよう(2018 1 19)
  • 2018.1.19に行った深沢七郎『楢山節考』読書会のもようです。メルマガ読者さんの感想文はこちら私も書きました。 『楢山まいりに雪も降らない』この村は、食料が限られている。これが所与の条件である。その中で、どうやって家を存続していくのか。その究極の解決法として、「楢山まいり」とよばれる、棄老の習慣が存続している。あとは、赤ちゃんを裏山に捨てる間引きである。後妻である玉やんの食料は、おりんの楢山まいりでカ [続きを読む]