Vol.95【オリンピック代表について】

昨日、オリンピック日本代表はサウジアラビアに2ー1で勝利した。仮に負けてもトーナメント1位通過が決まっている中での3連勝は、上々の出来といえる。今回のアジア予選は中2日という厳しい日程の大会なので、決勝までの6試合を考えた場合、登録選手を全員使っていかないと乗り切れない。今のところ、手倉森監督はその辺りを見据えた起用法を行っているようだ。昨日のサウジ戦では、先発メンバーは10人を入れ替えてきた。3試合見た...

Vol.94 【日本サッカーを取り巻く環境】

19世紀初頭、英国で裕福な家庭の子供が通うパブリックスクールにてフットボールは始まったが、後にルールを巡って対立した。手を使うようにするか、しないかである。そして手を使って良いルールがラグビーへ、手を使わないルールがサッカーとなり、ラグビーは上流階級が嗜む紳士のスポーツとして、そしてサッカーは労働者階級のスポーツとして地域コミュニティを基盤として発達した。サッカーは選手の多くが同時にコミュニティの一...

Vol.93 【停滞する日本代表】

89年にイタリアW杯アジア予選で日本対インドネシアの試合が日本で行われたが、その試合場はなんと高校＆大学サッカーで御馴染みの西が丘サッカー場だった。まだJリーグができる前で、当時は国際試合が出来るのは国立競技場か神戸ユニバー記念競技場の2つぐらいしかなかった。サッカーがそれほど人気スポーツでは無かった事もあったのかもしれない。多分2つの競技場を押さえられなかったのだろう。この試合では1万人収容の観客席も...

Vol.92 【期待が高まるシリア戦】

シリア戦と言えば、2012年のオリンピック予選で負けた試合を思い出してしまう。「ねえ、日本ってアジアで一番強かったんじゃなかったの？サッカーはよく分からないけど、シリアの方が全然強く見える。私の見方が変なのかな。」とは、当時前半の10分だけ一緒に見ていた娘の弁だ。「いやいや、日本はJリーグがシーズンOFFの時期だし、ピッチ状態は悪くて日本の特徴が出しにくいし、期待していた選手が怪我をしていて云々…」と僕は懸...

Vol.91 【東アジア大会・雑感】

南アフリカW杯のとき、決勝トーナメントに進んだ日本はパラグアイとベスト8をかけて戦った。PK戦で敗れたが、日本はもっと攻撃的に行くべきだったとの意見が多かった。しかし、のちにFW大久保選手が、「あの時は監督も選手も皆攻める気満々。試合前から攻撃的に行こうと話し合っていた。しかし、試合が始まると溜まっていた疲労の為に足が動かなかった。攻めようと思っても、体が言う事を聞かなかった」と語っていた。3日前にJリー...