TOBA さん プロフィール

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TOBAさん: TOBA-BLOG 別館
ハンドル名TOBA さん
ブログタイトルTOBA-BLOG 別館
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/toba2014
サイト紹介文オリジナルな世界で、文章書いてます。たまに、創作イラストもvv
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供106回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2014/02/20 22:18

TOBA さんのブログ記事

  • 「律葉と秋葉と潤と響」18
  • 「ウチも結構うるさいよ〜」「色々口出ししてくるよね」「そうそう。 私なんてこの前お母さんがね」「ふーむ」どこもそうなのかな、と律葉はため息を付く。今日は狩りもなく、同い年の子達と出掛けて買い物を済ませた所。父親がうるさいんだよね、と言うと先程の返事。「でも羨ましいな。 律葉、響と同じ班でしょう」「……ええ」「狩りではどんな感じ?」「どうって、普通だよ。 他の班と同じだと思う」「私は潤がいいなぁ。  [続きを読む]
  • 「涼と誠治」27
  •  何が、 起きたのか。 山一族は血を吐く。 誠治は目を開く。「何、だ……」 倒れたまま、山一族が云う。「何が起きた……?」 口の中の血を吐き出す。 やっとのことで、山一族は立ち上がる。「こんな、もので……」 ふらつく。 が、その目は鋭い。「!?」「…………」「誰、だ」 山一族は、自身の手を見る。 その手は、掴まれている。「誰だよ、お前」 握られた山一族の手には、先ほどの紙が。「西一族、……」 黒髪 [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」17
  • 「年末のお疲れ様会」へぇ、と潤が言う。「……そんな事していたんだ」そうだよ、と律葉は続ける。「私の家に集まって、 ご飯はそれぞれ家から持ち寄って」「ふぅん」「響が持ってきてくれた茶葉、 あれ、きっと高級な物よね。 秋葉の家のスィートポテトも美味しかったなぁ」「姉さんが作ったのだろうね」そう言って、潤は草陰に身を潜ませる。いけない、狩りの最中だった、と律葉も矢筒から矢を取り出しすぐにでも狙いを定めら [続きを読む]
  • 「涼と誠治」26
  •  高くそびえる樹。 生い茂る草。 山の中で、誠治はひとり。「おお、西一族の誠治か!」 その誠治の前に、 ひとりの山一族が現れる。 以前に、山の中で会った者。 いや、それから、……何度も会っている、のか。 もはや誠治とは顔見知りのように。「約束通り来てくれたな!」「これ、……」 誠治は、一枚の紙を差し出す。「それも約束通り!」 山一族は、馬を下りる。「んん。やるな。次期村長候補」 山一族は、誠治に近 [続きを読む]
  • 2019年始
  • 年も明けて2019年!!みなさん明けましておめでとうございますTOBAブログ(別館)は毎週火、金を更新日としているのですが、今年はちょうど元日が火曜日。なんだか幸先よく始められる気がします。マイペースで進めていきますが今年もTOBAブログ(別館)をどうぞよろしくお願いします。東一族、佳院くんと日向子ちゃん。水辺世界に干支を当てはめた場合、2人は亥年と言う事で今回選ばれました。今年は、未回収の作品を [続きを読む]
  • 2018年末
  • 2018年今年の目標は、新作2作品!でしたが新作は1作品のみの掲載でした〜(^^;でも「山一族と海一族」が無事に完結したので、よしとします!来年も引き続き新作2作品の掲載を目指します!が、ん、ばるぞ!!イラストは、戌年のヨツバ。水辺ノ世界に干支があるのかはさておき(笑)来年も、TOBAをよろしくお願いいたします。TOBA by ばしょ&ともえ [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」16
  • その日、狩りを終えても律葉達はそのまま広場に残り続ける。「結構冷えてきたね」「秋葉、大丈夫? こっちにおいでよ」律葉はたき火の側に秋葉を呼ぶ。「今日はもう一枚上着が必要だったなぁ」「ねえ」さむさむ、と言いながら響も帰ってくる。「報告ありがとう」「もうそろそろ 全員揃うみたいだよ」最後の班が帰ってくるまで。他の皆もどこか落ち着かないようにそわそわとしている。その最後の班も狩りを無事に終え、進行役に今 [続きを読む]
  • 「涼と誠治」25
  • 「今日の狩りは、長居は出来ないな」 その言葉に、もうひとりが頷く。「雨が降るわね」「遠出はやめるか」 涼がひとりで狩りをした日から、しばらく。 また、狩りに出ることになる。 けれども、空の雲行きは怪しい。 涼も、判ったと頷く。「いや、」 と、そこで狩りの班長、誠治が声を出す。「ぎりぎりまで、獲物は追うぞ」「え?」 狩りの班は顔を見合わせる。「誠治、危険だわ」「そうだ。ある程度で引き返そう」「大丈夫 [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」15
  • 「はい、休憩〜」セナの声に律葉は安堵のため息を吐く。「十五分程休んでおけよ」「セナさん、どっか行くの?」あれ?と問いかける響にセナは答える。「俺は自分の腕ならしに」すぐ戻るから、と更に奥へと向かっていく。響と律葉のペースに合わせていては彼はいつも通りに狩りが出来ないと言う事。「はー、緊張した」律葉は響にお茶を差し出す。「響は慣れたものじゃないの?」なんたって、彼から狩りを教わったのだから。「慣れな [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」29
  •  琴葉は家のことを済ませる。 機嫌よく、歌を口ずさむ。 彼はいない。 部屋の隅の棚を拭こうと、布を持つ。 そこには、西一族の村では見慣れないものが並ぶ。 外で働く父親からのおみやげ。 谷一族の工芸品。 南一族の工芸品。 海一族の工芸品。「ん?」 琴葉は、一番手前にあるものを手に取る。「何これ?」 丸い、輪っか。 こんなもの、あっただろうか。「腕にはめるのかしら?」 その縁には、模様が彫られている。 [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」14
  • 「さて、今日の狩りだけど」響が言う。「潤はしばらく不在。 秋葉も大事を取って今日はお休み」つまり今日は2人。出来ないことは無い、が。「今日は他の班に混ざるのね」「それも考えたけど」じゃん!!と響は隣にいる人を紹介する。「こちら、セナさん!! 俺の狩りの先生」「話すのは初めまして、かな。 響から色々聞いてるよ、よろしく律葉」律葉達よりも一回りは歳が上の青年が握手を求めてくる。「………こんにちは。 名 [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」28
  •  雨が降り続いている。 琴葉は外を見て、窓を閉める。 出来上がった料理を運ぶ。「ほら、食べなさいよ!」 琴葉は、音を立てて、皿を置く。 彼は首を傾げる。「誰か来る?」「は?」「料理がたくさん……」「うちは割と裕福なの!」「どう云う意味?」「いいから!」「いいの?」「判ったわよ、料理ぐらいちゃんとやるわよ!」「いつもやっていると思うよ」「やるのよ!」「誰と話してるの?」「いいから、肉よ、肉!」「うー [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」13
  • 狩りの予定も、学術教室も無い。一日予定が空いている。特に出掛ける用事もない。少し遅い時間に律葉は起き出す。「………うーん」思いっきり伸びをしてベッドから降りる。父親は仕事に出掛けていて不在。今日は1人ゆっくりしよう、と時間をかけてお茶を入れて、手間をかけて食事を作り昼食を兼ねた朝食を取る。1人なので好きな物ばかり、と思ったけれど変に凝りだして彩りの良いランチプレートを作る。どちらかと言うと栄養が取れ [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」27
  •  雨が降る中。 彼女は、病院へとやって来る。 人目に付かないよう、母親の仕事部屋に入る。「あら」 母親は、書類から顔を上げる。「どうしたの?」「別に」「何か用?」「暇だから」「身体はどう?」「平気」 彼女は長椅子に坐る。「少しは仕事はしているの?」「…………」「ほら、広場に行って手伝うとか」「雨降ってるし、面倒くさい」 彼女は首を振る。 長椅子に寝転がる。 しばらくそうしている。 母親は、窓の外を [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」12
  • 潤が、もう次の狩りには居ない。話しも出来ないまま。それは、きっと後悔する気がする。潤にもそうだけど、秋葉にも響にも言わないといけない。「この前は、 雰囲気を悪くしてごめんなさい」「自分の意見を言っただけだろ」「狩りは私達の誇りだからね」「でも私、潤の事ひっぱたいちゃって」「潤も強情だからね」「だから、 律葉が謝りたいのなら、潤にだけ。 俺達には、何もないよ」ね、と2人は言う。「潤はまだ村に居る?」 [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」26
  •  琴葉の母親は、慌てて病院の外へと出る。 入り口から、裏道へ。 そこに「これは、……」 黒髪の彼がいる。 そして「何て、大きな獲物……」 母親は、彼を見る。「いったい、どうしたの」 母親が云う。「病院の分なら、ちゃんと分配で回ってくるから、」「違う」 彼が首を振る。「病院の分じゃない」「え?」「舅様がいないので、代わりに」「あ、私に?」 母親は戸惑う。 戸惑いながらも、その意味を理解する。 そうだ [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」11
  • 律葉の家の台所を勝手知ったる顔で響があさる。「ちょっと待ってね、 お湯はすぐに沸くよ」「私も手伝うわ」秋葉があれこれ気を使わないようにしているのだと気づき律葉も後に続く。響がお湯を沸かす横で、律葉はカップを並べる。「秋葉、お茶葉はどこに」尋ねようとして振り返ると、響が律葉を覗き込んでくる。「えっと、何?」響は人との距離が近い。「ううん、なんでもない。 ちょっと安心しただけ」「???」状況が分からな [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」25
  • 「すごい……」 思わず、紅葉は呟く。 病院の裏道をたまたま通ったときだった。 そこに、 大きな獲物が横たわっている。 その横に、黒髪の彼と前村長の孫。「ねえ、これは?」 紅葉は彼らに近付く。「こいつが獲ったんだよ」 前村長の孫は、黒髪の彼を指差す。「相変わらず、すごいわ」 紅葉は感心する。 と、首を傾げる。「でも、なぜこの場所に?」 普通、獲ってきた獲物は、一度広場に運ぶ。 そこで獲物を裁き、一族 [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」10
  • トントン、と、秋葉の家の扉を叩く。それから少し遅れてこんにちは、と声をかける。律葉の家を訪ねるのは初めてだ。足音が聞こえてきてそう言えば、秋葉の家族とは話したことがないと気がつく。何だか緊張するな、と思わず背筋を正す。「はーい。 あ、律葉!!」「………?」「久しぶり。 この前は会えなかったから 心配していたんだよ」「???」「おーい、律葉!??」ぶんぶん、と目の前で手を振られるが、あれ?れ?と律葉 [続きを読む]
  • 「涼と誠治」24
  • 「誠治?」 涼は声を出す。「お前、」 そこに誠治が現れる。 誠治は涼を見て、驚いている。「お前、……何を」「え?」「……何を、やっているんだ?」「獲物を捕っていた」 誠治は、涼の足下の獲物に気付く。 涼が云う。「手伝ってくれないか」「あ、ああ……」 涼は誠治を見る。「誠治は何をしにここへ?」「俺は、……うん。ちょっとな」 誠治は言葉を濁す。「ところで、お前はひとりで狩りを?」「そう」「でも、ひとり [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」9
  • 「………」律葉はぼうっと、窓の外を眺める。狩りから戻って数日。帰って来たその日は、バタバタして大変だった。秋葉はすぐに病院に向かい、潤と響は狩りの世話役になにがあったのか説明に追われていた。律葉も病院にと言われたがただの打ち身だから、とそのまま家に帰ったのだ。「2人に任せっぱなしにしちゃったな」雨に打たれたことで疲れが出たのかそのまま次の日は寝込んでしまった。どうやらその間に潤と響が尋ねてきたらし [続きを読む]
  • 「涼と誠治」23
  •  雨に濡れた山の中。 いや、雨は降っていない。 が 連日の雨。 山の中の乾きは遅い。 足下はぬかるんでいる。 彼は走る。 獣を追う。 感覚で走り、感覚で追う。 音を聞く。 どこだ。 獣は、どこにいる。 彼は走りながら、弓を持つ。 何かが、彼の前に姿を見せる。 そのまま、走り続ける。 彼は、獣との距離を縮める。 跳ねるように、泥道を前進する。 近い。 動きながらでも、獣を捕らえられる距離。 彼は弓を [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」8
  • パチパチ、とたき火にあたりながら律葉は秋葉に問いかける。「冷えてない、大丈夫?」「うん。もう服も乾いてきたよ」獲物は無事に仕留めた。ただ、雨脚が強くなった事もあり、近くの岩場に移動し、暫く様子を見ることにした。山を下るのはそれから。それに「足、大丈夫?」秋葉の足は添え木で固定している。「捻っただけだと思うけど、 帰りは響が背負ってくれるんだって」「……ごめんね」あの時律葉が狩りを続けようなんて言わ [続きを読む]
  • 「琴葉と紅葉」24
  • 「何よ」 病室に入ってきた者を見て、琴葉は目を細める。「今度は、あんたが説教?」 紅葉。「何を云うのよ」 紅葉は、持ってきたものを見せる。「ほら、食べて」「…………」「元気出しなよ」「…………」「ね?」「元気だし……」 紅葉は、果物を横の机に置く。 椅子に坐る。 しばらくそのまま、時が過ぎる。「あの、琴葉」 口を開いたのは、紅葉。 琴葉は、手織りの布を深く被っている。「心配したんだけど」「………… [続きを読む]
  • 「律葉と秋葉と潤と響」7
  • ぽつりと頬に雫が落ちる。「あ〜、降り出したね」予想していたよりも早く雨が降り始める。「仕方無い、 本降りになる前に引き返そう。 ……良いだろ、律葉?」潤は律葉に問いかける。「ええ」なぜ自分に問いかけるのか、とどこかモヤモヤしながら律葉は頷く。「じゃあ、帰りは俺が後ろ歩くね」「任せたぞ響。 先頭は俺で、 秋葉、足元に気をつけろよ」「……」「秋葉?」秋葉が遠くを見つめている。「どうしたの秋葉」「……静 [続きを読む]