hayamin さん プロフィール

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hayaminさん: 雅羅倶多館
ハンドル名hayamin さん
ブログタイトル雅羅倶多館
ブログURLhttp://garakutakan.blog.fc2.com/
サイト紹介文1960〜80年代のテレビドラマや映画を中心に感想やあらすじを書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供109回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2014/03/30 16:35

hayamin さんのブログ記事

  • ガメラシリーズの助監督・阿部志馬
  • 特撮映画では本編と特撮の監督やスタッフが別なのは映画ファンならずとも知っている。大映のガメラシリーズの場合、2作目の「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」(66年)を除き湯浅憲明が本編と特撮の両方の監督を兼任していたが、助監督以下のスタッフはそれぞれ別である。だが、本編にしろ特撮班にしろ普通の映画の2倍近く時間が掛かるため助監督には敬遠されたと言う。その面倒なガメラシリーズのほぼ全作で特撮班のチーフ助監督を務 [続きを読む]
  • 三島由紀夫と天知茂の「明智小五郎」
  • 原作原理主義者の江戸川乱歩ファンには天知茂が演じた明智小五郎を嫌う人も少なくないようだ。確かに天知茂は原作の明智小五郎のイメージとは違う。 尤も、原作に描かれた明智小五郎自体が何度も変貌しているので、何を以って原作の明智像と言うのかイマイチはっきりしないけども。ただ、現在に至る明智小五郎のイメージを決定付けたのは、 乱歩自身よりむしろ三島由紀夫だったのではないかと思う。三島由紀夫が乱歩の「黒蜥蜴」 [続きを読む]
  • ダイニチ映配メモ
  • 1970年代初頭、ともに経営危機に陥った大映と日活が弱者連合を組んだのが「ダイニチ映配」だった。 両社提携の経緯について田中純一郎の『日本映画発達史』には「前年度(69年)後半頃から大映側より提案があり」と記されているが、毎日新聞連載の「馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年」によれば「日活は松竹に話を持ちかけたものの、色よい返事がもらえず大映に乗り換えた」のだと言う。いずれにしても製作能力の落ちた両社 [続きを読む]
  • 谷ゆき子のバレエ漫画
  • 「超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界」(2016年)「完全復刻・超展開バレエマンガ バレエ星」(17年)立東舎刊"幻の漫画家"谷ゆき子の紹介本と復刻本である。谷ゆき子は1960年代後半から70年代中盤にかけての約10年間、つまり昭和40年代に「小学二年生」など小学館の各学年誌で複数のバレエ漫画を連載していた漫画家だった。読者の対象年齢で言うと現在の50代(自分もその一人)が小学生だった時代である。それぞれの作品はたい [続きを読む]
  • 『江戸川乱歩傑作選』を読む角川春樹
  • 寝そべって文庫本を読む男・・・若き日の角川春樹である。1979年のパロディ映画「金田一耕助の冒険」(大林宣彦監督、角川春樹事務所製作)の一場面だ。自ら仕掛けたブームに終止符を打つかのように、この映画では金田一耕助そのものを徹底的に茶化し、角川春樹自身も団地の亭主役と本人役の二役で出演して横溝正史とも共演している。それはともかく、さっき角川春樹が読んでいた文庫本は新潮文庫の『江戸川乱歩傑作選』である。 長い [続きを読む]
  • 映画俳優としての横溝正史
  • と書いたが、別に横溝正史が本当に俳優になったわけではない。単に原作者として自作の映画化に特別出演しているだけなのだが、それでも出演作が4本あれば立派な映画俳優だろう。デビュー作は角川映画の第1弾でもある1976年10月公開の「犬神家の一族」である。横溝によれば、角川春樹の「監督が、ぜひワン・カットでいいから出て欲しいと言っている」と言うニセの伝言を 「商魂たくましきハリキリ社長の謀略」とも知らずに真に受け [続きを読む]
  • スタジオはてんやわんや その2
  • 前回の続き後半はいよいよかくし芸大会。 まず高松英郎と船越英二の漫才から。続いて「荒城の月」を独唱する川上康子。 川崎敬三のドラムと川口浩のマリンバ。川口は少し緊張気味。 タキシード姿で「名月赤城山」を歌う黒川弥太郎と、新曲を披露する三益愛子。 「哀愁列車」を品川隆二とデュエットするこの女優がどうしてもわからない。 ひよこのコスプレで「ミネソタの卵売り」を踊る八潮悠子と若松和子。これはちょっと恥しいか [続きを読む]
  • スタジオはてんやわんや その1
  • 1957年(昭和32年)1月に公開された大映のプロモーション映画で、大映スターが総出演で東西撮影所の紹介やかくし芸を披露するバックステージ物。普段は見れないスターの素顔が見れる!・・・と言っても、実際は全て脚本があるのだが、有名スターだけでなく脇役端役の俳優さんも結構映り込んでいるので大映俳優オタにとっては貴重な作品である。尤も自分も50年代の俳優には疎いので、どれだけ判別できるかわからないが。 OPクレジット [続きを読む]
  • 「日記」に見る横溝正史ブームの裏側
  • 所謂「横溝正史ブーム」の頃には、横溝の小説だけではなく、エッセイ集も何冊か出ていた。その中の一冊、『真説金田一耕助』は、毎日新聞の日曜欄に1976年(昭和51年)の9月第1週から翌年8月最終週まで51回に渡って連載されたエッセイをまとめたものである。77年12月に毎日新聞社から刊行され、後に角川文庫にも収録されている。横溝のエッセイ集を全て読んだわけではないが、内容的には他のエッセイや対談等と重複する話も多いよ [続きを読む]
  • 横溝家の一族
  • まもなく横溝正史の命日(12月28日)を迎えるこの年末に、横溝の「幻の長編小説」が発見されたと言うニュースが飛び込んできた。横溝正史、幻の長編小説=金田一の原型?登場 「八つ墓村」「犬神家の一族」などで知られる推理作家、横溝正史の幻の長編「雪割草」のほぼ全文を確認したと、二松学舎大(東京都)の山口直孝教授らが21日発表した。横溝が生み出した名探偵・金田一耕助の原型とも言える人物が登場し、後の作品世界に [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(74)木村玄(木村元)
  • 市川雷蔵の「眠狂四郎シリーズ」で、狂四郎の円月殺法と対決した刺客第1号だったのが木村玄である。1933年(昭和8年)生まれ。54年、関西学院大学を中退して新国劇に入団した。映画出演は新国劇が日活の製作再開時に提携した「國定忠治」(54年)が最初である。以後「消えた中隊」(54年)「大利根の対決」(55年)など、日活が新国劇と提携した作品にはすべて出演しているが、いずれもノンクレジットだったようである。58年、大映 [続きを読む]
  • 江戸川乱歩と横溝正史の合作
  • 「復員殺人事件」は坂口安吾と高木彬光による異色の「合作」だったが、探偵小説の二大巨匠である江戸川乱歩と横溝正史による「合作」も存在する。と言っても2人だけの純粋な合作ではなく、複数の作家によるリレー式の連作小説だが。ひとつは、1930年(昭和5年)の『新青年』に連載された「江川蘭子」。当時の乱歩は大衆娯楽誌に通俗長編小説を書きまくっていたが、ホームグラウンドである『新青年』とはすっかりご無沙汰になってい [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(73)南條新太郎、玉置一恵
  • 戦前までは主演スターとして活躍したが、戦後の大映時代劇では脇役に廻った俳優が何人かいる。今までに取り上げた橘公子や水原浩一もそうだったが、南條新太郎もその1人である。1917年(大正6年)生まれ。36年(昭和11年)、新興キネマのスター募集に応じて京都撮影所に入社し、37年に「吉田御殿」の近習役でデビューした。同年の「岡野金右衛門」で早くも主演に抜擢され、以後主演スターとして活躍したのである。42年の統合で大映 [続きを読む]
  • 坂口安吾と高木彬光の合作「復員殺人事件」
  • 海野十三の「美しき鬼」は海野の急逝で島田一男が引き継いで完成させたが、当時海野はほかにも10本近い連載を未完のまま抱えていた。江戸川乱歩や横溝正史がそれを惜しんで続編の書き手を探したが、その頃海野のようなSFを書ける作家は皆無に等しかったので、結局「美しき鬼」を島田が、「未来少年」を高木彬光が、そして「少年探偵長」を横溝が書き継ぐにとどまったらしい。事前の打ち合わせもなく他人の小説を書き継ぐのは大変だ [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(72)浅尾奥山、嵐三右衛門
  • 映画データベース上には浅尾奥山と言う映画俳優が2人いる。1人は大正末期、帝国キネマ(大映の前身のひとつ)に所属して「実録忠臣蔵」(1921年)などに出演した浅尾奥山である。もうひとりが戦後の大映で活動した、この浅尾奥山(四代目)なのである。三代目浅尾奥山が亡くなったのが1885年(明治18年)、大映の浅尾奥山が四代目を襲名したのは30年(昭和5年)なので、大正末期の浅尾奥山とは別人なのだろう。ただ何故後者が浅尾 [続きを読む]
  • 海野十三の「美しき鬼」と「蠅男」
  • 海野十三のジュブナイルSF探偵小説「美しき鬼」(1949年)は、海野の一般作品「蝿男」(1937年)のリライトである。しかも江戸川乱歩のリライト作品と違って、リライトしたのは海野自身なのである。尤も、実際には雑誌連載中に海野が急逝したために、島田一男が後半を書き継いで完成させたらしい。現在でも「蠅男」は創元推理文庫で入手可能だし、インターネットの青空文庫では海野のほぼ全作品が無料で読める。だが、「美しき [続きを読む]
  • 柏戸と日馬富士はどっちが上?
  • 横綱・日馬富士が九州場所後に引退した。暴行問題の責任を取らされた形での引退である。今年春場所に始まった17年ぶりの4横綱時代はわずか5場所であっけなく崩壊した。暴行問題はひとまず横に置くとしても、日馬富士は土俵上の戦跡でもあまり評価されて来なかった横綱である。幕内優勝9回はまずまず成績だと思うのだが、同じ時代に優勝40回の白鵬がいたために、低く見られてしまうのである。白鵬の前の最多優勝記録保持者だった大 [続きを読む]
  • リライト版「大暗室」の怪人二十面相
  • ポプラ社の「少年探偵江戸川乱歩全集」全46巻のうち現在は絶版となっている27巻以降のリライト作品には、原作からの変更点がいくつかある。まず子供向けであることに配慮して、原作のエログロ描写は大幅に薄められている。そして多くの場合には、原作では大人だった登場人物が「少年」や「少女」に置き換わっている。 例えば「魔術師」の場合、原作で妙子の「兄」として登場した二郎青年が、リライト版では「弟」の少年に変更され [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(71)南部彰三、石原須磨男
  • 大映京都で老け役を長く演じたのが南部彰三と石原須磨男である。南部彰三は1898年(明治31年)大分県生まれ。旧制中学を卒業後に地元で代用教員を務めていたが、22年(大正11年)に上京して陸軍省東京経理部に就職すると共に日本大学商学部予科に入学する。しかし関東大震災後に澤田正二郎の新国劇が催した罹災市民慰安の野外劇を見て感激したのをきっかけに俳優を志し、24年に日本映画俳優学校の2期生として入学した。見明凡太郎 [続きを読む]
  • ポプラ社「少年探偵江戸川乱歩全集」の成立過程 その2
  • 「少年探偵団シリーズ」の版元がポプラ社に移ったことで、いよいよ1964年(昭和39年)から「少年探偵江戸川乱歩全集」の刊行が始まる。ただし、この時点ではまだ「少年探偵団シリーズ」とリライト作品とは別物と見なされていたようである。ここからは順を区切って「少年探偵江戸川乱歩全集」の内容を確認してみたい。1.怪人二十面相(表紙絵・挿絵/柳瀬茂)1964/8/52.妖怪博士(表紙絵・挿絵/柳瀬茂)1964/7/303.少年探偵団( [続きを読む]
  • ポプラ社「少年探偵江戸川乱歩全集」の成立過程 その1
  • かつてポプラ社から出版されていた「少年探偵江戸川乱歩全集」全46巻のうち、26巻までが所謂「少年探偵団シリーズ」、つまり乱歩自身が子供向けに書いた作品であり、現在でも当時の装丁や挿絵をそのままに復刻したポプラ文庫クラシックとして出版されている。一方、27巻以降の20冊は乱歩の一般作品を他の作家が子供向けにリライトした内容であるためか、全て絶版になっている。なので残念ながら読みたければ図書館か古本屋で探す [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(70)水原浩一
  • 荒木忍の死去から4か月後には水原浩一が亡くなっている。1909年(明治42年)生まれ。24年(大正13年)、15歳で澤田正二郎らの新国劇に参加して土肥了平の名で舞台に立ったのが俳優活動の最初である。26年、タカマツ・アズマプロダクションに入社して土肥一成の名で映画界デビューしたが、同社は翌27年(昭和2年)に活動を停止したため松竹蒲田撮影所に移籍した。ここから撮影所遍歴が始まり、更にマキノ・プロダクションを経て東亜 [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(69)荒木忍
  • 1969年(昭和44年)は大映にとって忌まわしい年だった。7月17日に大黒柱の市川雷蔵が37歳の若さでこの世を去ったからである。雷蔵の死が大映崩壊の序曲になったことは言うまでもないが、この年に亡くなったのは雷蔵だけではない。脇役として大映時代劇を支え、雷蔵との共演も多かった2人の俳優も亡くなっている。そのひとりが荒木忍である。1891年(明治24年)生まれ。高校を中退して16歳で上京し東京ガスの配管工などをしていた [続きを読む]
  • 横溝正史ブームはいつからいつまで?
  •   以前ある映画関連の文章を読んでいたら「1976年の映画『犬神家の一族』から横溝正史ブームが始まった」と書いてあった。現在もネット上でこの種の”誤解”はしばしば散見される。だが、ちょっと資料を紐解けばそれが間違いであることはすぐわかる。ブームの起点をどこに求めるかは諸説あるだろうが、横溝本人によれば、社会派ミステリーの流行で忘れられた存在になっていた横溝に復活の機運が訪れたのは1969年(昭和44年)であ [続きを読む]
  • 大映俳優列伝(68)植村謙二郎
  • 植村謙二郎を知る人は今や少ないだろうが、「ウルトラセブン」の「おもちゃじいさん」と言ったらわかるかもしれない。1914年(大正3年)生まれ。31年(昭和6年)に中学を卒業後、六代目尾上菊五郎が設立した日本俳優学校に二期生として入学する。同期には山形勲や三津田健がいた。36年、新興キネマ東京撮影所に入所し同年6月公開の「街の姫君」でデビューする。続く「さらば外人部隊」で初主演を果たし、かげりのある二枚目スター [続きを読む]