熊野まゆ さん プロフィール

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熊野まゆさん: くまの恋愛官能小説
ハンドル名熊野まゆ さん
ブログタイトルくまの恋愛官能小説
ブログURLhttp://kumano-novel.sblo.jp/
サイト紹介文糖度高めの恋愛官能小説ブログ
自由文つたない作品ばかりですがよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供114回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2014/04/10 11:18

熊野まゆ さんのブログ記事

  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章12
  •  彼の声音に、ゾクッと背すじが震えた。寒いだとか、嫌な予感だというのとはまったくべつの震えが走る。 ルイスはカタリーナのなかからそっと指を引き抜き、代わりに自身の大きなそれをあてがった。「痛む、かも……しれない。カタリーナ、いい……?」 痛むと聞いて不安げな顔になったカタリーナをなだめるようにルイスは彼女の体を撫でさすった。 ルイスはそれ以上なにも言わなかった。無理強いせず、カタリーナの返事を待つ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章11
  •  カタリーナは悩んだ挙句、小さく首を横に振った。 しかしルイスはそれには気がつかず、先ほどの言葉を実行に移す。 肉粒をこする彼の指の動きが強さと速さを増す。「ひぁっ、ああぁっ!」 枕を持つ両手に自然と力がこもる。先ほどから手足の先がひっきりなしにビリビリと甘くしびれている。 素早い指の動きはそのままに、胸の先端をギュッといささか強くつままれると、快感が最高潮に達した。「ふぁっ、あ、ぁ――……っ」  [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章10
  • 「ぁ、おにいさま……っ」 ルイスの碧い瞳が細くなる。口もとはわずかに弧を描いていた。「違うだろう? 僕が本当にきみの『おににさま』なら、こんなことしない」 意地の悪い笑みを浮かべてルイスはカタリーナの乳頭を指先でくすぐる。「……は、ぁぅっ」 指で弾かれた薄桃色を核にして快楽のさざ波がジワリと全身に広がっていく。(そうだった……。名前を呼ぶって、決めたのに) とっさのとき――無意識だとつい、以前と同 [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章09
  •  ナイトドレスは背中のリボンをほどいて肩からずらせばあとは足先までいっきに脱げてしまう作りになっていた。 ルイスはそれを知ってか知らずか、簡単に脱がせられるものだからドレスを拭い去ってしまった。 残ったのは、先ほど彼につけてもらった銀色のクマだけ。 裸なのに、ネックレスだけをしているのが妙に恥ずかしくなってカタリーナは両腕で胸を隠す。「見せて、カタリーナ」 甘い声音で彼が命令してくる。「わ、私だけ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章08
  • 「昼間、渡し忘れていたものがあったんだ」 そう言いながらルイスはベッド脇の引き出しから縦長の箱を取り出した。「王都へ行く途中で見つけて……その、きみによく似合いそうだなと思って」 ルイスはカタリーナを鏡の前の丸椅子に座らせて、自身はそのうしろに立った。 銀色の小さなクマが宝石を抱えたモチーフのネックレスをカタリーナの首に飾る。「わぁっ、かわいい! ありがとうございます」「うん、かわいい……けど、ち [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章07
  •  ルイスの執務室から自室へと戻るなりカタリーナはメイドたちに取り囲まれた。「い、いかがでしたかっ?」 カタリーナはメイドたちにうながされるままソファに腰かけたあと、一部始終を――くちづけられたことは割愛して――話した。「おめでとうございます! おふたりの想いが通じ合うこの日を、それはもうまだかまだかと首を長くしてお待ちしておりました!」 老年のメイド頭がそう言うと、ほかのメイドたちも「うん、うん」 [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章06
  •  隙間がないくらいに抱きしめられるのなんて、いまさらだ。 いまさらなのに、彼の温もりに離れがたい愛しさを感じて身も心も歓喜する。 カタリーナは赤い顔でこく、こくと二度うなずいた。「――っ、好きだ、愛してる……! きみなしじゃ眠れない、生きていけない……っ」 最後のほうは苦し気にそう言いながらルイスが頬ずりをしてくる。 カタリーナは彼の言動に目を見張る。 彼は、そんなことを言うひとだっただろうか。  [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章05
  •  ルイスはもう荷ほどきを終えただろうか。 王城から戻ったあとはいつも、留守中に溜まった執務をこなすため遅くまで執務室から出てこない。(お仕事の邪魔にならないようにしなくちゃ。想いを告げて、そのあとは……私になにかできることがないかお尋ねしよう) そんなことを考えているあいだに、老年のメイドが見事な編み込みのヘアスタイルを完成させていた。 鏡に映る自分が目を見開いて顔をほころばせる。「すごく素敵!  [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章04
  •  エントランスの大扉が、ギイィッと重々しくきしみながら開く。 にわかな緊張が明確なそれに変わり、心臓はドクドクドクと忙しなく脈を打つ。 大扉が開かれてすぐの彼は険しい表情をしていた。 なめらかな金髪と深海の瞳は美しすぎる。そのせいで近寄りがたい雰囲気をかもしだしている。 彼を絵姿におこすとしたら、少しの美化もされないだろう。 そのままでじゅうぶん、麗しい。 朝陽が後光のように射して彼によりいっそう [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章03
  •  アーバー子爵邸から戻ったカタリーナはしばらく、ロナウドの悲しみに満ちたほほえみが忘れられなかった。(好きな人に、想いを返してもらえないのって……とてもつらい) このところ夜はずっとひとりで寝ている。 ゆえになかなか寝付けないのだが、今夜はとくにそうだった。(このあいだはきっと、おにいさまを傷つけた) このベッドで彼に体をまさぐられたとき、思いがけず涙を浮かべてしまった。(私が、おにいさまに体に触 [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章02
  •  メアリーの姿にロナウドが重なって見えた。ふたりがよく似ているせいだ。 ルイスに体をまさぐられたときに思った。 ほかのだれかにされるは嫌だ、と。 裏を返せば、彼でなければだめだということだ。 カタリーナはすうっと大きく息を吸い込む。「私……おにいさまのことが好き。家族としてだけじゃなくて、たぶん――……ううん。間違いなく、男性としても」 メアリーの口もとがほころぶ。それも彼女の『予想どおり』だった [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第五章01
  •  カタリーナはなにをするにも手につかなかった。 早く答えを出したいと思うのに、考えれば考えるほどなにをどうすればよいのかわからなくなってくる。(やっぱり……メアリーに話してみよう) こういうときはやはり、だれかに相談するにかぎる。メアリーはいつだって適切なアドバイスをくれる。 カタリーナは親友に手紙を出した。するとメアリーはその日のうちに邸を訪ねてくれた。「カタリーナったら、困ったことになってるわ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第四章04
  • 「ふっ……ぅ、ん――んん……っ!」 詰襟のドレスはすっかり胸もとがしわくちゃになってしまった。 コルセットごと激しく揉みまわされることでくるみボタンが外れてしまう。 そのことに気がついたルイスはこれ幸いとばかりにほかのボタンも外していった。手探りでコルセットの紐をほどき、シュミーズの前ボタンを乱す。「んぅっ……」 彼の手が鎖骨のあたりを撫でて、ゆるんだシュミーズの内側に入り込んでふくらみをじかにつ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第四章03
  •  ルイスは神妙な面持ちで、ふたたび花瓶を見やった。「ロナウドが持ってきた、その花の意味を……きみは知っている?」 花言葉のことを言っているのだろうか。 紫色のライラック。その花言葉は、たしか――。 カタリーナの思考をさえぎるようにルイスは発言する。「きみに唯一、教育してこなかったことがある」 低い声音。 硬い表情。 ほほえみもせず、彼が近づいてくる。 カタリーナはよろよろとうしろ歩きをしてあとずさ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第四章02
  •  ロナウドは紅茶を何杯も飲んだあと、「仕事があるので」と言って早々に帰っていった。 カタリーナの体調を気遣ってか「見送りはけっこう」とあらかじめ断られたので、カタリーナは私室のソファに座ったまま「結婚について」を悶々と考え込んだ。(そういえば私……結婚に関する知識が少しもないわ) ガヴァネスはそういうことを教えてくれなかった。 自分には縁談がこないから、知る必要もないと思ってガヴァネスには結婚につ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第四章01
  •  カタリーナの知恵熱は一日のうちに下がり、次の日には前日の高熱が嘘のようにすっかり元気を取り戻していた。「みんな、昨日は本当にありがとう。今日は私がみんなになにかしてあげたいわ」 メイドたちに向かってカタリーナが意気込んでそう言うと、「まぁまぁ、お嬢様はなんてお優しいのでしょう! でも、お気持ちだけでけっこうですから!」 老年のメイド頭がそう言うので、カタリーナは困り顔になって「そう?」とつぶやい [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第三章04
  • 「ど、どうして……そのような、こと、を……?」 熱があるせいか、あいかわらず胸をつかまれたままだからなのかわからないが、脈拍はいつもどおりにまではならなかった。心臓は幾分か静かになったものの、それでもまだトクトクと大げさに鳴って脳天に響く。「僕はきみのことをもうずいぶん前から妹だとは思えなくなっていた」 抑揚のない声だ。感情が読み取れない。もしかしたら彼は、必死に自分を落ち着かせようとしているのか [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第三章03
  • 「あ――っ。おにい、さまっ……!」 タオルを持ったルイスの右手がシュミーズの内側に滑り込む。 湿り気を帯びたタオルが、胸の谷間を伝い落ちる汗をすうっと拭う。「ふっ……」 おかしな声を伴った吐息が漏れ出てしまったので、カタリーナはあわてて両手で口を押さえた。しかしそうすることで、ふたつのふくらみが無防備になる。 ルイスはカタリーナの腕に引っかかっていたネグリジェとシュミーズをさらに手首のほうへとずら [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第三章02
  •  ルイスはカタリーナの顔を見つめながらベッド脇の丸椅子に腰掛けた。「汗ばんでいるね」 いましがたカタリーナが汗を拭った首すじにルイスの手が重なる。 そうして彼が思いついたように「体を拭いてあげよう」と言うものだから、カタリーナは驚きのあまりルイスの顔を凝視した。冗談を言っているふうではなかった。「ぃえっ!? い、いいえ、けけ、けっこうです……!」「……遠慮しないで」 ――ああ、ほら。 達観した穏やか [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第三章01
  •  これは、知恵熱というものだろうか。 ふだんからあまり物事を深く考えてこなかったことのツケがまわってきたのかもしれない。 アーバー子爵邸の夜会に出席した日、眠らずにルイスのことを考えていたカタリーナは翌日、高熱を出してしまった。 カラダの丈夫さだけが取り柄だと思って十八年生きてきたのに、徹夜をしたくらいでこの体たらくだ。情けない。 めったに寝込まないからか、メイドたちは必要以上にかいがいしく世話を [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第二章08
  •  なかから「どうぞ」と聞こえたので、カタリーナは「失礼します」と言いながら部屋の扉を開けた。 ルイスは両手をうしろについて、くつろいだようすでベッド端に座っていた。「あれ? 枕を忘れたの?」「あ、その……」 今夜からはここで寝るつもりはないから、枕は持ってこなかったのだと言わなければならないのに、言い出せない。「まあいい。おいで」 手招きをされ、吸い寄せられるようにベッドへと歩く。 カタリーナがふ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹もかわいがる 第二章07
  • 「ちょっとちょっと、大変なことになったね?」 あわてたようすでテッドが声を掛けてきた。「え、ええ……」 うろたえるカタリーナを見て、ルイスは眉根を寄せる。「カタリーナ――」「ルイス様〜?」 なにごとか言いかけていたルイスだが、甲高い声が彼の名を呼んだ。ルイスを探しているのか、幾度となく「ルイス様」と呼びかける声が聞こえてくる。「おにいさまは……ホールの中央に戻られたほうがよろしいのでは?」 カタリ [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第二章06
  •  アーバー子爵邸のダンス・ホールは多くのゲストでにぎわっていた。 祝賀の夜会ということで、ダンス・ホールはいつにも増して豪奢に飾りつけてある。 ダンス・ホールに入るなりルイスは多くの令嬢に取り囲まれた。皆がルイスを見て、うっとりとしたようすで「お待ちしておりました」と口々に言って頬を赤く染めている。 いつものことだが、そうして女性たちに囲まれる義兄を見るたび心のなかに黒い霧がかかったように気分が暗 [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第二章05
  •  アーバー子爵邸で夜会が催される日。 カタリーナ、ルイス、テッドの三人はひとつの馬車で子爵邸へ向かった。 となりに座るルイスも、向かいの席にいるテッドも窓の外ばかり眺めていてなにも話さない。(ふたりとも、どうしたのかしら……?) 今朝は彼らふたりでなにやら話し込んでいるようだった。もしかしたら今朝、ふたりは喧嘩してしまったのかもしれない。 困り顔になっているカタリーナを見てルイスは微笑を浮かべて言 [続きを読む]
  • 青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 第二章04
  •  カタリーナは上の空で「そうですね」とつぶやく。 ルイスがカタリーナの顔をのぞき込む。「カタリーナ、どうかした? なんだか元気がないね」「そっ……そうですかっ!? 元気です、とても」 この上なく麗しく、文句のつけようのない顔がすぐ目の前にある。ドクッと大きく胸が鳴る。「そう……? 茶会で疲れたのかな。もう休もう」 ルイスがベッドに横になったので、カタリーナも彼に倣う。「……今日は、なんだか遠いね?」 [続きを読む]