熊野まゆ さん プロフィール

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熊野まゆさん: くまの恋愛官能小説
ハンドル名熊野まゆ さん
ブログタイトルくまの恋愛官能小説
ブログURLhttp://kumano-novel.sblo.jp/
サイト紹介文糖度高めの恋愛官能小説ブログ
自由文つたない作品ばかりですがよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供157回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2014/04/10 11:18

熊野まゆ さんのブログ記事

  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居13
  •  弘幸は眉間のシワを深くして、「だれかに見せるために着てんのか」 低い声音で尋ねてくる。未来はぶんぶんと何度も首を横に振った。「ち、ちがっ……う」「じゃあなに?」 クイッ、とブラジャーの肩紐をつまみ上げられる。かぁぁっ、と全身がますます火照る。「……っ、女子力アップのためだよ!」「女子力上げるんならまずパジャマからだろ」 やっとの思いで答えたというのに真顔でツッコミを入れられ、未来はもう黙り込むし [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居12
  •  弘幸はくすぐったそうにしている未来の顔をまじまじと見つめたあと、「汗ばんでるな。ちょっと待ってろ」 そう言って部屋を出て行ってしまった。(ちょ、ちょっと……!) 彼に舐められたところだけよけいに熱が上がってしまったのではないかと思う。首すじは焼け焦げたように熱く、甘いしびれを伴っている。(何だか……ヒロくんには振りまわされてばっかり) いや、いろいろと世話にはなっている。しかしいつだって彼のペー [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居11
  •  未来はたまらず、掛け布団を目の下まで引き上げた。そのようすを弘幸は不思議そうに眺める。「なんだ、どうしたんだよ」「べつに……何でもない」「何でもないってことないだろ」 いましがた未来が引き上げたばかりの掛け布団を弘幸は無理に下ろして彼女の顔をあらわにする。「ちょっ、なにするの」「なにって……おまえが顔を隠すから」「隠しちゃいけない?」 依然として赤い未来の顔を弘幸はじいっと見つめる。ギシッ、とベ [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居10
  •  弘幸の目は開いているのかそうではないのか、近すぎて焦点が合わないのでよくわからない。もしかしたら彼は寝ぼけているのかもしれない。(キス、してる――ヒロくんと……!) 驚きのあとにやってきた感情は喜びと羞恥。否定的な感情はいっさいない。そうして未来は自覚する。自分は彼にずいぶんと好意的なのだと。(でも、なんでヒロくんは私にこんなこと……っていうか、キスってこんなに長い時間するものなの!?) 先ほどか [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居09
  •  研修を終えた日――週末の夜。弘幸から「夜ご飯はいらない」と連絡を受けた未来は夕食を簡単に済ませて報告書作りに励んでいた。 自室にはテーブルがないので、リビングのローテーブルの上にノートパソコンを置いて研修内容をまとめた。「ふー……」 報告書の最後に「以上」という文字を打ち込み、ファイルを保存する。ふと時計を見ると、ちょうど夜の12時をまわったところだった。 ガチャッ、という金属音が何なのか、未来は [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居08
  •  入社式までは毎日が過ぎるのが遅く感じた。しかし入社式を終えて新人研修が始まると、毎日が飛ぶように過ぎていった。 研修の最終日。夕刻、カンファレンスルームを出たときだった。「時任さん!」 だれかにうしろから呼び掛けられた未来は足を止めて振り返った。「あ……ええと」 研修のあいだずっと席がとなりだった男性だ。初日に全員が自己紹介したものの、彼の名前は思い出せなかった。「ねえ、このあとひま? 飲みに行 [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居07
  • 「お、うまそうなのあるじゃん」「たくさん作ってるから、よかったら食べていって」「ああ、そうする」 未来は大皿に盛り付けていたサンドイッチをダイニングテーブルへと運ぶ。「飲み物は何にする?」「んー……コーヒーかな。そんなに時間があるわけじゃないから、インスタントでいい」 未来は「わかった」と返事をしてインスタントコーヒーを準備する。なにがどこに置いてあるのか、昨日彼から説明を受けたのでわかる。「おま [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居06
  •  パタン、と玄関の鉄扉が閉まる。(うぅぅ〜っ、何であんなにカッコイイの!) 未来は両頬を押さえて足をじたばたと動かした。 これがスーツ萌えというやつだろうか。ストライプのジャケットにダークグレーのネクタイを締めた弘幸はふだんの三割増でかっこよく見えた。彼は見た目だけは本当にいい。 しばし惚けていた未来だが、頬に添えていた手を肌から離してパン、パンッと自分自身に気合いを入れてから朝食の後片付けをした [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居05
  • (ヒロくんってなにを考えてるのか、いまいちつかみづらいんだよね) 朝食を作り終えた未来は広いダイニングテーブルに出来立てのご飯や味噌汁、鯖の塩焼きを並べていった。「お、ちゃんとできてるな」 ダイニングに入ってくるなり弘幸は顔をほころばせ、さっそく席につく。未来が朝食を作っているあいだに身だしなみを整えてきたらしい。ついさっきまでぴょこんとハネていた前髪がいまは落ち着いている。 弘幸は薄い水色のワイ [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居04
  • 「う、うぅっ……!」 うめき声が聞こえた。それはほかでもない、自分のものだ。 夢を見ていた。それはふだんは決して見ることのないような――そう、体に漬物石を巻きつけられて海の底に沈められる夢だった。「――起・き・ろ!」 ひどく低い、不機嫌そうな声で呼びかけられ、しかしすぐには目が開かない。接着剤でもつけられているんじゃないかと思うほど重いまぶたを何とかして持ち上げると、焦点が合わないくらい間近にだれ [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居03
  • (うぅ……でも、やっぱりカッコイイ) いつもさんざん悪口を言われるのに、彼の見目がいいせいで話すときは緊張してしまう。カッコイイだなんて思ってしまう。(優しいところもあるのはあるけど……いっつも私をバカにするしっ) 助けてくれるのは、本当に困っているときだけだ。いや、救いの手を差し伸べてくれるのだから感謝せねばならないのだが、彼はいつも一言多いのでつい憎まれ口ばかりになる。(ヒロくんはきっと性格の [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居02
  • (まぁそりゃ、ヒロくんはお兄ちゃんみたいなもんだけどさ) 未来は両手に持ったままだった、オレンジジュースが入ったグラスをじいっと見つめる。そこに映る自分の表情は浮かない。「ヒロくんは大丈夫なの? ……その、彼女……とか」 トクトクと心臓が鳴るのはなぜだろう。「いたら同居なんて提案しないっての」「む……」 ――私にカレシがいないのはここにいる全員が知っていることだから、問い返されはしない。ちょっと悲 [続きを読む]
  • 俺さま幼なじみとの溺愛同居01
  • 「――じゃ、俺のとこ来る?」 唐突に言われ、時任 未来《ときとう みく》は何度も何度もまばたきをした。 いや、話の流れからしたらそれほど突然のことではなかったのかもしれないが。 それは新年を迎えて間もなくのこと。 実家からは少し遠い会社に就職が決まって、さあ今度は住む場所はどのあたりにしようかと、新年会がてら家族をはじめ親戚や両親の友人がそろって話をしていたときだった。そこには隣の家から遊びに来てい [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先20【完】
  •  恥ずかしそうにうつむく和葉に龍生は「褒めてるんだよ」と軽い調子で言った。それから両手で和葉の脇腹を撫で上げ、ふくらみの下のほうをつかんで揺さぶる。 揺らされているだけなのに尖りきっている自身の乳頭を見つめて和葉は「やれやれ」と思うのと同時に、そこを尖らせて興奮しているのは龍生も知るところなのだから早く触れてほしいと思った。龍生は身をひねって和葉の顔と胸をのぞき込んでいる。「ああ、たまらないな」  [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先19
  • (ああ、やっぱり好き……!) 彼と再会して、いっきに想いがふくれ上がって。会うたびに彼の新しい面を知って、体を重ねるごとに愛しさがあふれて胸がいっぱいになる。「龍生さ……ん、んんっ! すき……!」 そうしてこのあふれんばかりの想いを口に出さずにはいられなくなって告白するのだ。 龍生はぴくっと肩を揺らして、ゆっくりと顔を上げた。「不意打ちが得意だよね、和葉ちゃんは」 困ったように笑い、指でぽりぽりと [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先18
  • 「スカートと椅子を濡らさないように――って、気にしてる?」 上目遣いで問われ、和葉は「はい」と小さく答えた。「……気にしなくていいよ」 そのあとに続く言葉はなかった。なぜ気にしなくてもよいのか、彼の行動を見ていればわかる。「や、やっぱり……それ、するんじゃないですか……!」 先ほどはしらを切ったくせに、やはり足の付け根を舐めるつもりなのだ。「しない、とは言ってない。……まだ、恥ずかしい?」 そこを [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先17
  • 「責めてるわけじゃないよ」 龍生は和葉の気持ちの変化に機敏だ。和葉としては、どうして考えていることがわかるのだろうといつも疑問に思う。(でも、それなら……私がじれったく感じてるのもわかってるはずなのに) じかにそこに触れて欲しいのだと、彼はじゅうぶんわかっているはずだ。優しそうに見えて、龍生は意外と意地悪なのだと和葉は最近になって知った。「……龍生さん」 相手の名前を呼ぶことは彼の意思表示だ。だっ [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先16
  • 「よく動く、元気なキャンパスだ」 からかうような調子でそう言って、龍生は平らな筆先で和葉の色づいたいただきをなぶる。筆遣いは荒々しい。猛り狂ったなにかを描いているようだった。手首のひねりがいかにも優美で、それでいて豪快なその仕草に和葉はほれぼれするのと同時に快感がいっきに高まった。「はぅっ、う、んんっ……!!」 これだけで絶頂してしまうのではないかと思う。それくらい刺激的だった。 アトリエの倉庫で、 [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先15
  •  見ないで、と言ったところでいままでの経験上、無駄だとわかっている。 初めは冷たかった筆はしだいに肌の温度になじんでいった。しかし龍生は筆先にまた水を滴らせる。龍生はパレットに絵筆をいったんあずけ、すぐにまた和葉の肌へ戻した。「ふっ……!」 ひややかな筆先が乳房の下のほうを撫でる。輪郭をたどるようにゆっくりと這う筆先はそこに命があるかのように生き生きと動いている。そう錯覚してしまうのは、きっと龍生 [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先14
  •  龍生はきっと冗談を言っただけだ。そうだとわかっているのに、「使ってください」 反射的にそう答えてしまった自分に驚き、うろたえる。(さっきから私、なに言ってるの!?) あきれてしまう。龍生もきっとそうだろう。おそるおそる彼のようすをうかがう。龍生の顔から笑みが消えていた。驚きを含んだ、ごく真面目な顔つき。「使う――って意味、わかってる?」 和葉は声もなく小さくうなずく。一歩、彼との距離が近くなる。龍 [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先13
  •  龍生と付き合い始めて数ヶ月が経ったある週末。和葉は絵画教室にいた。絵筆を片手にキャンパスとにらめっこをしている。 いま描こうとしているのは熊の置物だ。鮭を咥えた熊の彫像は凹凸があって、その毛並みや色を筆で表現するのはじつに難しい。「まずは思うまま……見たままに描いてみて」 頭上から声を掛けられ、トクンと胸が鳴る。少しだけ顔を上げて彼を見やると、ふだんよりも少しだけよそいきの顔をしてほほえんでいた [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先12
  • 「はぅっ……ん、んぁあっ……!」 静かな社長室に響く自分の嬌声がやけにいやらしくて耳を塞いでしまいたくなった。しかし両手は彼の腕をつかむだけで精いっぱいだ。そうしていなければもっとめちゃくちゃにされてしまいそうだからだ。(ううん……めちゃくちゃにされたいって、本当は思ってる) 意識が吹き飛ぶくらい激しくして欲しい。そんな欲求も心の中に確かにある。 龍生は和葉の心の奥底の欲求をすぐに汲み取る。「―― [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先11
  •  龍生は愛しげに和葉の顔を眺め、それから右手をさらに下降させた。彼の指先が秘裂をたどり、蜜口をかすめる。「ふっ……!」とたんに和葉はあせりを覚える。そこが濡れていることを知られてしまった。なにを言われるだろうかと身構える。「……嬉しい」 蜜をあふれさせてしまっていることを揶揄されるかと思ったがそうではなく、龍生はほほえんだだけだった。彼の気持ちを聞いて、照れと喜びでまたいっそう蜜奥が潤む。(からか [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先10
  • 「そ、そこ、は……」「うん」 答えを急かすように龍生は和葉の乳頭をひねり上げる。「ふぁっ……!」 硬く尖りきった薄桃色の棘を指で執拗にこねながら龍生はなおも白々しく答えを急かす。「早く教えて」 追い立てるようにふくらみのいただきをこすり合わされ、そこから快感が体の隅々にまで広がる。手足の先が疼いて甘さをたたえる。「わ、私の……っ、ち」 耳たぶを這ったのは先ほど首に感じたのと同じ、龍生の熱い舌だ。和 [続きを読む]
  • 淫らに躍る筆先09
  • 「想像してたよりずっと色っぽい。和葉ちゃんの声」「……っ!」 いったいいつから、どんな想像をしていたというのだろう。また、そんなことを想像されていたことによけいに羞恥心を煽られる。「……恥ずかしい? 耳が真っ赤だ」「――っや、言わないで……ください」 彼がくすっと笑ったのがわかった。耳に熱い息が吹きかかった。「あー……柔らかいなぁ」 しみじみとした調子で言われ、それが何のことなのかわかるだけに反応 [続きを読む]