悠 さん プロフィール

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悠さん: のんびりBL小説
ハンドル名悠 さん
ブログタイトルのんびりBL小説
ブログURLhttp://bllovers421.blog.fc2.com/
サイト紹介文年上×年下メイン。ほのぼので気持ち甘めのBL短編置き場。
自由文3000文字以内のサクっと読める小話やお題SSなど。
メインCPにも単発でいくつか書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供55回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2014/04/13 19:56

悠 さんのブログ記事

  • 【関係の果てに】3
  • 【関係の果てに】の続きです。※※※※※※※※チリチリと胸が痛む。高校からの友人に頭を撫でられ、やめて下さいよ、と口では拒絶していても、その表情は嫌がる素振りを見せるどころか、むしろ喜んでいるようにも感じた。友人も奏人の事を可愛がり、度々ちょっかいを出しては彼の反応を楽しんでいる。何故こんなに胸がざわつくのか分からず、友人が帰った後、何となく聞いてみたのだ。「奏人。和之のこと好きだよね」「え?笹山さ [続きを読む]
  • 【仕向ける】
  • 年上の恋人としてこれは卑怯なやり方かも知れない。だが、瞳を潤ませてキスをねだり、欲情をかすかに匂わせる声を出されたらもっと聞きたくなり、歯止めが効かなくなってしまう。舌を絡める深いキスをしながら服の上から彼の身体に触れ、じわりと熱を煽る。恥ずかしがってなかなか直接的な言葉を口にしない彼は俺を見つめ、俺にその言葉を言わそうとするけれど、あえて知らないフリをして微笑むだけに留める。「……ね、ナオさん」 [続きを読む]
  • 【思い出に残る】
  • 僕は今日1日、いつも以上にナオさんに甘やかされるのが決まっている。これを決めたのはもちろんナオさんで、僕が何を言ってもいくら言っても無駄だった。……今日はナオさんの誕生日祝いなのに。片時も離さない、と言わんばかりにずっと抱きかかえられている彼の腕の中から顔を上げ、チラリと視線を送る。今年は運良く、休日とナオさんの誕生日が重なり、プレゼント持参でここを訪ねれば、優しい笑顔と抱擁で迎えられた。僕からの [続きを読む]
  • 続【軒先からの恋】6
  • 閉店1時間前。いつもならば数人のお客がいるぐらいの静かな店内が今日は平日にも関わらず、多くの人たちで賑わいを見せている。季節ごとに変わる内装の今回のテーマはハロウィンにちなみ海賊。店内のあちこちにはおもちゃの宝石やネックレスが入れられた財宝や海賊旗、大きな樽、鳥かご、海賊映画などで見るサーベルなども壁に飾られており、控えめに流れる音楽も相まってとても雰囲気が良い。何よりそれぞれ好みの海賊モチーフの [続きを読む]
  • 【見飽きる】
  • 【睨めっこ】の二人です。普段から俺が悪い時はしっかりと怒ってるくれる恋人を本気で怒らせた。直視するのが恥ずかしいから、と逸らす視線はいつもとは違い、意識的に、明らかに俺に向けようとはしていない。「ごめん、謝るから許して」お願いだからこっちを向いて欲しい。そんな気持ちも込めて彼の服の裾を掴んでみたけれど、効果はなく顔も視線も背けられたまま。言ってはいけないことを言ったことに後悔の念しかないが、それを [続きを読む]
  • 【ゼロ距離からの恋】9
  • 今回のゼロ距離は年下君(理)の話です。俺はお兄さんが好き。これは本当に一目惚れで、たったこれだけのことで人を好きになってしまうなんて俺自身、信じられずにいた。大学進学を機に上京し、あのコンビニの上にあるマンションに移り住んでから変わった環境と慣れない生活。それらに疲れを感じ始めた頃、俺はお兄さんに出会った。いや、出会ったというよりたまたまコンビニ前で見かけて気になり、毎日同じ時間にコーヒーを買って [続きを読む]
  • 【出会った当時から】
  • 悠一が高校生です。ナオさんは大人で優しくて格好良い。雰囲気も笑顔も声も僕の頭を撫でてくれる温かい手も、抱きしめてくれる腕も全部好き。嫌いな所なんて何一つないけれど、ただ一つ欠点、というか直してもらいたいものがあるとするならそれは、いつまで経っても僕を子供扱いすることだ。一回り上のナオさんからすれば高校生の僕なんてまだまだ子供で、そう扱ってしまうのは分かるものの数年前よりも身長は伸び、声だって多少低 [続きを読む]
  • 【その時が来たら】
  • 千紘と桂太の二人です。いつもならピッタリとくっ付いて俺の隣を陣取る先輩が微妙な距離を置いて座っている。そんな姿を横目に見ながらこっそりとため息を吐き、先程から進まないレポートに視線を落とす。先輩のこの妙な態度の原因はもう分かっていて、分かってはいるものの今すぐどうにか出来る訳でもなく、時間だけがただ過ぎていく。──特別な関係、か。少し前、桂太ともっと特別な関係になりたい、と言われ押し倒された。付き [続きを読む]
  • 【絶対的に】
  • 温かい布団とナオさんの腕の中でウトウトする時間は僕の幸せの一つ。カーテンの隙間から差し込む一筋の光は外が朝であることを告げているけれど、僕はまだ気持ちの良いこの場所を手放したくなくて寝たふりを続ける。いつもなら先に起きて朝食の準備や読書をしている彼が珍しく隣に居て、髪を優しく撫でてくれているのも起きたくない大きな要因。ナオさんは今、どんな表情をしているのか。どんなことを考えて髪に触れているのか。多 [続きを読む]
  • 【関係の果てに】2
  • 【関係の果てに】の続きです。夕食の片付けをしていた奏人の姿を思い出し、樹の心に苛立ちにも似た感情が沸き起こる。最近、外出が増えた。高校生にもなれば友達が増え、家を出る機会が増えるのは当たり前だ。頭ではそう理解しているが、そこに和之が関わっているかも知れない、と思うといつも通りとはいかなくなる。高校からの親友、和之と弟の奏人が仲良くなるにつれて、言葉では上手く言えない何かが樹の中で渦巻いていった。和 [続きを読む]
  • 【確信めいた】
  • もう飽きるほどしているはずなのに、改めて意識させられるとドキドキと心臓がうるさく音を立て、息が詰まりそうになる。ナオさんの顔が近付いて来ても目を閉じることも出来ず、お互いの唇同士が触れる直前で思わず呼吸を止めてしまった。「悠君、目瞑って」「え、あ……」「キスするんでしょ」先ほど僕が口にした、ナオさんとキスがしたい、の言葉。それはナオさんが悠君は何かしたいことある?と聞いてきた際、咄嗟に出た返事だ。 [続きを読む]
  • 【ゼロ距離からの恋】8
  • ──こいつにこんな顔をさせるつもりはなかった。普段から繰り広げられる噛み合うことのない会話を続けるのかと思っていた。「俺ね、お兄さんのこと好きですよ」「でも、お前……」「例えお兄さんが振り向いてくれなかったとしても俺の気持ちは変わりません」今から少し前。今日も朝からうだるような暑さにも関わらず、コンビニ前で待ち伏せをしていた彼に振り向かない相手に頑張って何が楽しいの、と口にしたのだ。そして、その答 [続きを読む]
  • 【嘘つき呼ばわり】
  • 千紘と桂太の二人です。突然先輩に嘘つき呼ばわりされた。 言われた俺の不機嫌さ全開に対し、それを口にした先輩は何故か楽しそうな顔をしていて正直心底腹が立ち、ただただ不愉快なだけである。「気分悪いんで帰ります」今日だってどうしても会いたい、桂太に会わないと生きて行けない、とうるさいから家業である花屋のバイトが終わった後、わざわざ先輩の部屋を訪ねたというのになんて言い草だ。「帰らないでよ」「よくそんな事 [続きを読む]
  • 【ただひたすらに/小細工ナシ】
  • 【ただひたすらに】俺のこの気持ちは彼にとって負担になっていたりするのだろうか。なるべく出さないよう抑えているつもりだが、どうしても出来なくなってしまう時がある。それが今。遮光カーテンを引かれてもまだ外が明るいと分かる昼間の寝室。体全体で俺を受け入れ、少しの苦しさを含んだ甘い声と熱に浮いた表情は普段聞くことも見ることも出来ない。「ごめんね、辛い?」既に一度吐精し、くたりと力の入らない体を俺に委ねる彼 [続きを読む]
  • 続【軒先からの恋】5
  • 好きな人が何の躊躇いもなく俺の作った手料理を食べ、美味しいと頬を緩めてくれる。それが俺にとってどれだけ嬉しいか、広野さんにはまだ分からないようだ。美味しい、なんていう最大の褒め言葉を何度も口にし、残さないで食後のデザートまで平らげる。「珈琲ゼリーもすごく美味しかったです。お店には出してない杉崎さんのデザートが食べられるってすごく贅沢ですよね」「そんな大袈裟ですよ。でも、ありがとうございます。広野さ [続きを読む]
  • 【関係の果てに】
  • いつもとは違う雰囲気の話です。視点や場面がよく切り替わるので分かりづらい所があるかもしれませんが少しずつ書き進めて行きたいと思ってます◆◇ 登場人物 ◇◆芦川 樹(あしがわ いつき 27) 高校1年生の時、父親が再婚。3歳の奏人の兄になる。芦川 奏人(あしがわ かなと 15) 3歳の時、母親が再婚。樹が親代わりになる事もあり、非常に懐いていた。兄の親友、和之と付き合っている。笹山 和之(ささやま かずゆき  [続きを読む]
  • 【特別な夏休み】
  • ナオさんと一緒ならどこでも良い。夏休みどこかに行こうか、と言ってくれた言葉に対して答えた僕の返事。こういう半端な答えが一番ナオさんを困らすと分かっているけれど、僕は本当にナオさんと一緒ならどこでも、なんでも良いのだ。会えるだけで嬉しい。冷房の効いた部屋で2人でゆっくり過ごすのも楽しい。月に一度の泊まりの日だったら一緒に食事の支度をして、未だに恥ずかしさが残る入浴も一緒に済まし、ナオさん特製のミルク [続きを読む]
  • 【僕のせい】
  • ナオさんが僕との関係で悩んでいるのは知っている。もし周りに知られた場合、激しく非難されるのは僕ではなくてナオさんで、いくら僕からお願いした関係だと言っても決して認められるものではない。僕が大人になったらそんなこともなくなるのだろうか。でも、それだとあと数年も待たないといけない。「ごめんね、ナオさん。僕のせいで」ナオさんが僕からの申し出を受け入れたのは、ナオさんが僕を好きになったのは、そして、僕との [続きを読む]
  • 【ゼロ距離からの恋】7
  • 珍しくもない残業確定日の夕方。今は同じ案件を抱えているチームメンバーの夜食の買い出しついでにスーパーに足を向けている途中である。昼間の余韻を残す空気は夕方になってもじっとりと汗ばむぐらい暑い上に、この尋常ではない暑さは今後しばらく続くらしく、それだけで早くも夏バテになってしまいだ。──にも関わらず、例の彼。笠羽 理は今日もコンビニの前で待ち伏せをしていた。自宅がコンビニの上のマンションだから熱中症 [続きを読む]
  • 【分かってなかった】
  • 目が覚めた時、普段はない温もりが隣にあると嬉しくて朝から幸せな気持ちになる。何か良い夢でも見ているのか、心なしかほころんで見える可愛い口元に軽く、触れる程度の口付けを落とす。昨日は随分夜更かしをしてしまったせいもあり、これぐらいのことでは起きないだろう。「よく眠ってる。無理させたかな」いくら彼が望んだとしても、年上の恋人としてもう少し加減をするべきだったのかも知れない。少年らしいあどけない寝顔を晒 [続きを読む]
  • 【特別な関係】
  • 千紘と桂太の二人です。俺と桂太は特別な関係だ。同性で付き合っているのだからそれは間違いないが、もっと踏み込んだ関係になりたい、なんてのは俺のワガママで身勝手な考えだろうか。こうして抱き締めさせてくれてキスもさせてくれる。しつこく拝み倒せば嫌々ながらも桂太からキスだってしてくれる。だから、本当はそれで満足しなければならないのだ。互いの都合が合った日曜日の夕方。昼間に彼と食事や買い物へ行き、帰る頃にな [続きを読む]
  • 続【軒先からの恋】4
  • キッチンから漂ういい匂いに釣られ、一人で寛いでいたソファから立ち上がってそちらへと向かう。今日は残業もなく定時に帰れる俺のために、休日だった杉崎さんが夕食をご馳走してくれるのだ。「いい匂いですね」「お腹空きましたよね。もうすぐ出来ますよ」「すみません。何も手伝いもせず、一人で寛いでしまって」ここへ来ると食事もコーヒーの仕度も全部彼がしてくれるのもあってつい甘えてしまう。元より家事は必要最低限しか出 [続きを読む]
  • 【慣れるまで】
  • 僕の心臓は何度も壊れそうになっている。現に今だって息が詰まるほど胸が激しく鼓動し、これがずっと続いたら本当にどうにかなってしまう、という恐怖感が広がる。しかし、何度も壊れそうになっているにも関わらず、こうやって体が震えるぐらい脈打つのだから、僕の心臓は案外図太くて強いのかも知れない。「……まだ慣れない?」体を這うナオさんの唇や舌、手のひらから感じるいつもの温もりとは違う熱さにキュッと目を閉じて、頷 [続きを読む]
  • 【ゼロ距離からの恋】6
  • これ読んでくださいね。俺からの恋文です、と昨日の朝、手紙を渡された。真っ白な封筒とセットの便箋は良く良く見ると隅っこにレース模様が描かれたやたらと可愛らしいもので、その便箋に負けず劣らず手紙の内容も文字以外は大変可愛らしい。要約すると自分はお兄さんのことが大好きです。付き合ってください、なのだが、それよりもお手本の文字を少しだけ崩したような、それでいてとても整って読みやすい綺麗な字に思わず見入って [続きを読む]
  • 【生きた心地】
  • 彼の機嫌を損ねることでもしただろうか。俺の腕で大人しく抱きかかえられているが、しようとしたキスは拒まれてしまった。いつもなら何も言わなくても目を閉じて受け入れてくれるのに、今回は顔を背けられただけでなく、俯かれた。悠君、と名前を呼び、頬に手をかけながら上を向かそうとしてもやはり視線と共に顔までも背けられてしまう。言いようのない不安に駆られ、ぎゅっと彼を抱き締める。──もう、その時が来た?遅かれ早か [続きを読む]