木下拓也 さん プロフィール

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木下拓也さん: 独尊への道
ハンドル名木下拓也 さん
ブログタイトル独尊への道
ブログURLhttp://dokusonn.blog.fc2.com/
サイト紹介文兵庫の大学を卒業してから、契約社員として働いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2014/05/04 19:43

木下拓也 さんのブログ記事

  • 瀉血のごとく
  •  夏の暑い、うなだれるような日差しを目の前に、部屋で寝そべりながら、蝉の鳴き声が耳に響く。もうそろそろ、言い争いはやめにしないかと虫が教えてくれているみたい。誰かの意見を、批判することは構わない。相手の見方を尊重しないで、自分の見解をただただ繰り返すだけじゃあ、議論とは呼べない。誰かのもやもやとした気持ちを言語化できる識者が、僕らには必要なようだ。夏は、刻一刻と終わっていく。だけど、まだ暑さは続く [続きを読む]
  • 茘枝(ライチー)の皮
  •  どうしてこんなにも、息苦しくて、生きづらくて、決して居心地のいいものではない場所で、だれも認めてはくれない我慢を強いられているのだろう。別に、理解して欲しいなんて思ってない。ただ、成熟(してるのか?)している社会で、たぶん一昔前のような勢いはない、経済が伸び悩んでいる状況において、気持ちよく生きているやつって、既得権益に保護された世代だろう。そんな奴らは、自分とは利害の関係ない人権論なんかに、耳 [続きを読む]
  • 逡巡
  •  内輪で持ち上がる三角関係や、カップルの痴話喧嘩、TVドラマやワイドショーの中で繰り返される陳腐なトラブルやゴシップ。それをくだらない、関係ないと信じていた頃があった。それはやや傲慢であったかもしれない。今になって、自分の内側に膨れ上がる感情の激しさに戸惑いを隠せない。     ★     ★     ★ 「死は、生のひとつだ。」と小説の一節が語る。たしかにそうだと、ふと考え込む。僕たちは、数ある選 [続きを読む]
  • 祈りが届かないとき
  •  僕は、ただ生きたいと思っている。社会に貢献できているのか、あるいは生産的な仕事に従事しているのかとは、関係なく、ただ単に生きたいのだ。そして、それはある程度達成できている。命の保証がされている。今のところ。細かく言うと、他人にどう思われようが、殺してしまいたいほど憎いと思われようが、それによって人の生き死にが左右されることは、許しがたい。あたりまえのことかもしれないけど。    ★    ★   [続きを読む]
  • 時間を持たない天使
  •  連日、世間を賑わすゴシップが、僕の感覚を鈍らせる。議論すべき大切なことのようで、よくよく考えてみればそんなに長く時間をかけてやるネタでもないんじゃないと、ふと気付いてしまえば、テレビはあっさりと必要のない粗大ゴミに変化する。誰かの不幸をもてはやしたり、失敗してしまった人を、くだらない正義感をたてにして、批判を繰り返す民衆は愚かだ。なのに、マスメディアによって、今日もかたよった世論が形成されていく [続きを読む]
  • 恩の流れ
  •  僕らの歴史をちょっとでも振り返れば、残虐と恨みは無尽蔵に見出される。それらの類いの感情は、簡単にすべてを呑み込み尽くす。ときに暴発した情念は、暴力となって他人に襲いかかる。言葉や芸術でも処理できない、なにかをもてあましながら、人間はこれまでをどうにか過ごしてきたといって過言ではない。 じゃあどうしたら、他者を傷つけず、おとしどころを見つければよいのか。いじめは悪だ。ない方がよい。なくしなさい、な [続きを読む]
  • 欲望に花を見つけよ
  •  試験の問題には、必ず答えがあるし、迷路には出口がある。でも、人生や世界も同じだという保証はどこにもない。途方もない貧しさのなかで、明日を生きることも困難なとき、迫られる選択肢に正解なんてあるのだろうか。豊かな国に密入国するとか、犯罪に手をそめるみたいな、全てが間違った解答であるかもしれない。でも、恵まれた人生を歩んできた人には分からないんだろうけど、現実なんてそんなもんだ。神様がいまいがいてよう [続きを読む]
  • 憎悪の河
  •  誰かが不祥事をおこせば、メディアはいっせいに渦中の人を吊るし上げる。地位も、名誉も、信頼も、全てを失ってしまった彼をたたくことが、これ以上必要なのだろうか。悪いことをしたんだから、仕方ないというかもしれない。ただ、誰にでも、内なる欲望が暴走をするサイのように、自分では制御できなくなる体験は、ないだろうか。それって男だけの生理的現象だとしたら、今回失態を犯した彼から学ぶことは多いはずだ。 ゴミ箱に [続きを読む]
  • 僕の中に内在化する死者たち
  •  それは、予告することなく突然にやってくる。仕方なく、ドアをあけて迎える。きっと、そうだ。絶望を追い返すことなど、誰にもできないのだ。 「死は、悲しいことではないのよ」という一節に、なんとなく気が楽になる。死ぬ前と後では、ただ魂の在り方が違うのだ。亡くなった後も、死者たちは、人の心に存在し続ける。ときに生前よりも、もっと深く、濃く、そして大胆に。そして、ふいに、それはもう僕の中に内在化してしまった [続きを読む]
  • ディグニティ(尊厳)、あるいは赤い薔薇に包まれて
  •  いたるところに散らばる不協和音の欠片が、頭にまっすぐ響く。僕らが本当に議論すべき問題は、貧困であり、格差であり、環境破壊であるはずだ。どれだけ長い時間がかかろうと、そろそろこの惑星と向き合うべき瞬間がもうすぐそばにきている。 「核兵器のない世界をめざそう」なんていうきれいごとは、まだ純真という言葉が似合いそうな大学生が叫ぶ言葉のようだ。もし、大物政治家がそんなことを発言すれば、世間の嘲笑を浴びる [続きを読む]
  • 変化の芽吹き
  •  いつまでも、ここにいたってしょうがない。この時代に求められるのは、おのれを変えていくことだから、つまらないことで、くよくよするのはもう終わりにしよう。ずっと自分探しの旅をしているような気がする。そして、いつにまにか本当の自己というものを恐れてしまっていることに気付く。しどろもどろに綴る文字からは、退屈を吹き飛ばす刺激からはほど遠い、春の陽気が漂う。     ★    ★    ★ そんなにも、だ [続きを読む]
  • 月の光
  •  差別的な表現は控えるようにという概念が、社会を渦巻いている。組織の多様性を促す目標を達成するために企業が努力するのは良いことだと思う。でも、過剰なまでの反応は、漂白されきった世の中じゃないといけないという流れをつくってしまわないか。そんな世界では、ただでさえ呼吸のしにくい情況を悪化させるだけだと思う。    ★    ★    ★ もう底辺の仕事に、毎日を忙殺される日常はまっぴらごめんだと、ある [続きを読む]
  • 模倣
  •  人とは違う部分を武器にして、お金にかえる時代がきたと、一人の賢者が語る。誰だって不完全な自分を消すことなんてできない。ありのままの個性が、すでに愛されているというのは、少し呑気すぎやしないか。その他大勢に埋もれながら、私という牢獄のなかで、もがきながら生きていく人生に、辟易している。    ★     ★     ★ 才能、オリジナリティー、非凡さだけが、この社会を生き抜くために必要なんだ。そう [続きを読む]
  • ここではないどこかをめざして
  •  人生のなかでどうしても折り合いのつかないことを、笑ってやりすごすことができる。そうやってどうしようもない自分というものと、なんとか付き合っていけるのだろう。僕たちは僕たちの人生に縛りつけられている。いろんな不充分さを抱えたこの自分というものに閉じこめられて、一生を生きるのだ。   ★    ★    ★ 家庭や結婚はこうあるべきとか、女性や男性はこうあるべきだと思い込んでいて、それが、がんじがら [続きを読む]
  • 束の間のかがやき
  •  人間が、物質的存在としてあり続けてる世界においては、どのような神も永遠の生命も存在しない。僕らのさきに待っているのは、やっぱり死だという事実は隠しようがない。やがて土に還るときまでの一瞬のなかで、思考を巡らしたり、誰かを愛したりする不思議さを、僕は忘れたくない。 みんながやがて死すべき者としてここに今出会っている愛おしさは、どんな風にいえば伝わるんだろう。人間の意識も、人類の全文化もまた、永劫の [続きを読む]
  • 世界を止める
  •  かつてジョン・レノンが「イマジン」(想像してごらん)という歌をうみだした。この歌がこだましつづける当時の日本はどんな時代をむかえていたのだろう。生き方が多様化してくるこの頃、市民社会の前提をつきくずしてきたのかもしれない。でも、まだ令状がくれば戦場に行くというふうに身体の中にプログラムされ埋め込まれているのだとしたら、それは恐ろしい。   ★     ★     ★ 人は、生まれてきたときから世 [続きを読む]
  • 最後の踊り
  •  自分の死をみる見方は個人の問題だ。肉体は滅びても、魂は残るという人もいるし、死んだ後は何も残らない、ただずっと無が永遠に続くという人もいる。その答えは、たぶんこれからも解明されることはないと思うんだけど、どちらにしろ、死はうつろな目をして、鳥にも、光にも、人間にも、小石にも、同等にやってくる。 例えば、スラム街における貧困だとか、LGBTの人権問題なんかは、自分には関係のないことだからと言って、思考 [続きを読む]
  • 沈黙のことば
  •  自分は世界で一番大事なものだなぞと思っとるかぎり、まわりの世界を本当に理解することはできない。世界は、いつも個人を隔離しようとする。あらゆるものから切り離された僕は、まるで目かくしをされた馬みたいに、真っ暗闇のなかをただ、暴れ回っているだけなのだ。   ★    ★    ★ 資本主義が席巻する社会で、誰しもがいかにして収益を絞り出していくかというメカニズムについて知ろうとする。例えば、10時間か [続きを読む]
  • 道化師の衣
  •  いつも見つけようとして、それでもなかなか発見できない<別の世界>への魂の通路は、いったいどこに存在しているんだろう。それは、出口のない現実からの逃避であるかもしれない。目に見えない階級の壁が、道を塞ぎ行く手を阻む。だかろこそ僕らは、魂を存在から遊離させるような感覚を忘れることができない。忙しない社会で、騒然としている都会のなかで、蓄積された否定のエネルギーは押しとどめようもない。     ★   [続きを読む]
  • ポリフォニーを奏でて
  •  誰もが自分を正しいと信じて疑わない。それじゃあ、まるで「正義」と「正義」の闘いじゃないか。いつまでたっても、向かっている方向がひとつに定まらない。 飽きもせずだれかの不祥事を騒ぎ立てる。不倫、失言、セクハラ、お金の問題を取り上げて、本当に支援が必要なひとの声を届けようとしないマス・メディア。テレビの中で起きることが全てじゃないのは分かる。でも、あまりにもくだらなさが際立って、チャンネルをかえるス [続きを読む]
  • 反転する世界
  •  私は、非正規労働者だ。あるいは、同性愛者だ。いろいろなアイデンティティが、僕を浸食していく。何層にも重なって存在する個人の属性を、一つずつはがしていったその先に残る自分は、はたして何者なんだろう。もう本当の自分を探すのはやめにしないかと、誰かが語りかけてくる。でも、そうしないと、安心して夜を過ごせないんだと、僕は答えるだろう。     ★     ★     ★ 言葉や暴力や妄想が、ときに暴発す [続きを読む]
  • 毛玉くらいの真実
  •  これまでの歴史のなかで、取り上げなければならないことはきっと、人間の悪行だろう。どれをとっても目をつむりたくなるような真実が、みごとに軒を連ねている。人が人を殺すという、まぎれもなく悪であると断定できる行いを人はしてきたのだ。戦時下という特殊な状況で、人がたくさん死んでいくことに慣れていく人がいた。それを「不幸のルーチン化」と一昔の学者はいった。    ★    ★    ★ 大人になって初めて [続きを読む]
  • 予感のごときもの
  •  この世界は、全部、空想なんじゃないかなって思う時がある。つまり目に見えているすべてが、じつは偽物で、その中で四苦八苦しながらもがいている人間の不安定な自我というのも、偽物のがらくたでできている。でも、やっぱり変わらずに朝がきて、この社会に意味を持たせるかのように、ありとあらゆる事象に光を降り注ぐ。   ★     ★     ★ 僕は、本との巡り合わせを信じている。あまり興味の引かないものだとし [続きを読む]
  • 扉の風穴
  •  神の存在を身近に感じるのは、物語の中だけである。もちろん、ひとつの神話とも言える。僕たちは、それを信じることもできるし、また信じないでいることもできる。けれども神話とは、真理の語られる様式でもある。さまざまな科学的、あるいは非科学的な見地から、真理の影をつかみとることが、ここでは問題なのだ。     ★    ★    ★ 僕たちが他者との関係において、かたちづくってきたものとは、個我をひとつの [続きを読む]
  • 遍在する光の中
  •  もし、消滅することによってしか正しく存在することができないとすれば、それは美しいかもしれないけど、不吉な帰結だ。他の生命を殺してしか、生きることができない僕らは、自己の存在を原的な罪と把握してしまう。けれど、無理にニヒリズムの方へ向かう必要はない。    ★    ★    ★ 消失という観念の核が、虚無へと向かうものとは異質のものであることが明確であるならば、自己の消去が新しい存在の輝きを点火 [続きを読む]