ひかる さん プロフィール

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ひかるさん: BL-R18+
ハンドル名ひかる さん
ブログタイトルBL-R18+
ブログURLhttp://blr18.blog.fc2.com/
サイト紹介文一緒にいると心地よい。カラダの相性もいい。でも、この関係をなんと言うのかわからない。オリジBL
自由文世知辛い世の中だからこそ、お話の中だけは幸せなピンク色で溢れていてほしい。そんな想いを込めて、いろんな意味で真っピンクです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供94回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2014/05/05 08:47

ひかる さんのブログ記事

  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #51
  • なんの話だろうかと、花村さんがワクワクした顔で俺を見ている。「先日兄とカメラマンの奥村氏が揉めていたと教えていただきましたが、実際どのようなことを話していたのですか?」花村さんは顎に人差し指をあて視線を空間に彷徨わせた。そして何かを思い出したのか、パッと表情が明るくなる。「宗家は秋成先生のことをどう思っているか伺っていらっしゃいました」にーいーさーんーーーーっっ!なんて直球な事を訊くんですか?!? [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #50
  • 「ご心配をおかけしました」家に戻った俺は、真っ先に兄さんのところに駆けつけ頭を下げた。兄さんは俺をじっと見たあと、小さくため息をついた。「?」不思議そうな顔をしていると、兄さんはもうひとつため息をついて困ったように笑った。「ずいぶんと幸せそうな顔をしてるから、なんというか……そうだな。娘を嫁に出す父親の複雑な心境になってる」「兄さん?!」「よかったな、秋成」「兄さん……」確か兄さんは奥村よりも優吾 [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #49
  • 恥ずかしい。ベッドに突っ伏しながら、俺は額をシーツにこすりつけた。横では奥村が頬杖をついて笑っている……気がする。クスクスと笑う声が、まっすぐ俺に向かってくるからだ。さんざん恥ずかしい格好をさせられ、恥ずかしいことをされた気がする。その証拠に、気だるいカラダの奥で、快楽がくすぶっている。「顔が見たい」「いやだ」「見たい」「い、や、だ!」業を煮やした奥村が、むき出しになっている俺の背中をつつっと爪の [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #48
  • くやしい。あっというまにイかされてしまった。肩で息をしながら、奥村を睨む。「そんなかわいい目で俺を見るな。煽られる」かわいい? 俺は精一杯睨んでいるんだぞ?ぬるりと奥村の指が引き抜かれ、甘い声が漏れる。睨んでいた目は再び固く閉じられ、眉根にシワが寄る。へなへなと腰が砕け、奥村の上にまたがったまま上体を倒した。奥村の腹の上に放った精を、まるで塗り拡げるようにカラダが滑る。「あ……」恥ずかしげにそれを [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #47
  • 「はぁっ。……んっ」奥村の節だった大きな手が、俺の双丘を掴む。そして左右に押し開くと、その中央にある窄まりを中指で撫でた。「あっ。そこ……」ひくつくそこを確かめるように、奥村は指の腹で擦るように撫でる。「や……っ。あ……」撫でていた指が一旦離れ、ベッド横にあるナイトテーブルの引き出しを開ける。たぶんアレとかアレとか出しているんだろうなと思うと、恥ずかしくて奥村の肩口に顔を埋めた。こういうときって、 [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #46
  • 「ぁふ……」奥村の指がするりと背中を撫で、俺は吐息を漏らしながら仰け反った。さらされた喉元に奥村がしゃぶりつくように舌を這わす。じゅる、とすする音に、すべてを喰われそうな感覚がして、ぶるっと震えた。ああ。すべてを喰らってほしい。カラダのすみずみまで、しゃぶり尽くしてほしい。「奥村……奥……村っ」喉元から下に移動した舌が、鎖骨のくぼみをこそげるように舐めた。「あっ」たまらず肩をすぼめると、さらに深く [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #45
  • 交差する視線が語っている。お前が欲しい、と。互いに互いを求める艶のある熱を帯びた視線。「奥村……」奥村が欲しい。奥村だけが欲しいと、それだけを強く願う。奥村が突然俺の両腕を掴み、引き寄せた。寝ている奥村の上に身体を重ねるように倒れ込む。「……っ」あぶないじゃないかと抗議しようとしても、唇が塞がれていてできなかった。「んふぅっ」息が鼻に抜ける。差し込まれた舌が俺の舌を絡め取り、思考回路を根こそぎ持っ [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #44
  • 「俺も……」奥村がためらいがちに話し始める。顔を見ようとして体勢を変えようとしたけれど、がっちりと抱きかかえられていて動けない。もしかして顔を見られたくない? なぜだかそんな気がした。「笹野井に言われたことがあっただろう? 撮影時に笹野井の姿にお前を投影しているって」ああ、俺が奥村の仕事場に行ったときの話か。うまく表現できないササノイが切れ気味に奥村に食ってかかっていた時だ。「図星だった。俺はいつ [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #43
  • ――――と。元気なのはそこまでだった。ベッドに俺を下ろすなり、奥村が俺の上に倒れ込む。てっきりがっついているのかと思って、ドキッとしたのだけれど。手を回して抱きついた奥村の首は、ものすごく熱かった。「奥村、お前すごい熱っ」ぐったりする奥村の下から出ようと、奥村の身体を押し上げようとするが、びくともしない。こんなところでも体格の差を感じてしまった。奥村を押し上げるのをあきらめた俺は、ズリズリと身体を [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #42
  • 手をひかれながら、前を歩く男の背中を見る。体力を必要とする仕事なだけあって、その背中は広くたくましい。シャツの上からでもわかる隆起した筋肉。行為の最中に必死に掴む背中は、そういえば手が回りきったことはない。華奢な俺とは違う、男を感じる体躯。背中を見ているだけだというのに、ひどく欲情している自分がいた。手をつないだまま、奥村が空いている手とは反対側のポケットから鍵を取り出し、無言のままカチャカチャ鍵 [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #41
  • キキッと音を立てて、タクシーが止まる。ドアが開き降りると、目の前にあるマンションを見上げた。奥村のマンション。なんだかものすごく久しぶりな気がする。「どうした?」あとから降りてきた奥村が俺の横に立ち、一緒にマンションを見上げた。「いや、なんでもない」そう言うと変なやつだなと言いながら奥村が俺の肩を抱き歩き始める。距離感ゼロの行動に、心臓が痛くて叶わない。「歩きにくい」「そうか」でも奥村は回した腕を [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #40
  • 外に出ると、奥村がすでにタクシーを捕まえていた。車じゃないんだ。そう思いながら、タクシーに乗り込む奥村に続く。乗りこんだ拍子にシートについた奥村の手に触れてしまった。「あ、悪……」手をどかそうとしたのに、奥村の手が俺の手を上からギュッと握る。何?! なにこれ?!慣れない行動に、ドギマギする。「お……」手を離してもらおうと呼びかけようとした。でもその瞬間、奥村の指が俺の指の間に滑り込み、さらにギュッ [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #39
  • 「こほっ」奥村が咳をした。それを皮切りに止まらなくなったのか、ひどく咳き込んでいる。「なぁに? 風邪?!」つないでいた手を離し、しっしっと手のひらであしらう女将さん。板さんがコップに水を汲んでくれて、それを受け取った俺は慌てて奥村に駆け寄った。「近く……来るなっ」「なんで!」「うつるだろうが」咳き込みながらも俺に背中を向けようとする奥村に、回り込んで正面に立った。「もしかしてさっき俺を部屋から追い [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #38
  • 「奥村?」「…………」奥村はじっと俺を見た後、視線を外すように横を向いた。なんで?そう聞こうと思い口を開きかけたその瞬間。女将さんの両手が奥村の背後から側頭部を掴み、強引に俺の方に向かせる。「なっ」驚いた奥村が抗議の声をあげようとしたが、俺の顔を見るなり両手で自分の口を押さえた。そして女将さんの手に抗い、再び横を向こうとする。でも女将さんの手の力が相当強いようで、横を向くことを諦めた奥村が立ち上が [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #37
  • 「あの、クソ馬鹿野郎」ものすごくドスの効いた、野太い声があたりに響いた。俺じゃない。「地が出てますよ〜」寡黙だと思っていた板さんが軽口を叩くように声をかける。その相手はひとりしかいない。「はぁん? これが怒らずにいられるかってんだ」「ほらー。坊っちゃんが驚いて固まってますよ」その言葉に、その声の主が俺を見る。キョトンとした顔。子首を傾げて顎に指を添えて。そんな可愛らしい――――といったら怒られるか [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #36
  • 「足音忍ばせて会話を聞くとか、ずいぶんと悪趣味だな」「別に忍ばせたつもりはないが――――そもそもここは俺の家だ」そう言って肩に下げていたカメラケースをデスクの上に置く。なんだ? 奥村の様子が変だ。なんていうか、機嫌が悪い?「忘れ物か? 用が済んだら帰れ」突き放すような言葉に、傷つくよりも腹がたった。無性に。「抱けよ!」俺の言葉に、奥村が目を丸くした。「用ならある。俺はお前に抱かれに来たんだ!」「お [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #35
  • ラフな格好に着替え、表通りでタクシーを拾う。奥村は家にいるだろうか?電話でもして確かめれば、いや、会いに行くと約束を取り付ければいいのに。先日言われた『帰れ』という言葉に臆病になる自分がいた。あらかじめ電話をかければ拒否されそうな気がして。俺は何を怖がっているんだろう。奥村のマンションに着き、入り口にあるインターフォンで呼び出す。反応がない。まだ寝ているんだろうか? それとも外に出ているんだろうか [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #34
  • こんばんは。ひかるです。今日からお話を再開いたします。ひさしぶりなので、ちょっとドキドキです。はじめましての方、簡単にあらすじをまとめていますので、よろしければこちらをどうぞです?→あらすじはこちら幸せに、か。自分にとっての幸せとは、なんだろう。そんなこと考えたこともなかった。俺の幸せ。それって、何?廊下で内弟子に指示を出した兄が戻ってきた。慌てて机の上の書類を片付けるフリをする。「手伝いは良いか [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】ここまでのあらすじ
  • こんばんは。ひかるです。お話を再開するにあたり、だいぶ間が開いてしまったのであらすじなんて言うものをまとめてみました。「いろは匂へと」〜「いろは匂へと3」までをざっくりとまとめてあります。少しでも興味を持っていただけると嬉しいです?あらすじ和泉 秋成(わいずみ あきなり)由緒正しき香道の家の次男。香に対する能力は宗家である兄を遥かに凌ぐ天才と言われている。しかしそんな自分の上辺しか見ない周りの人間 [続きを読む]
  • お久しぶりです&更新のお知らせ
  • こんばんは。ひかるです。ご無沙汰しております〜。はじめまして、の方のほうが多くなってしまったでしょうか?はじめての方、はじめまして?ながらく留守にしていて申し訳ありませんでした。仕事は片付いたのか?いや? ぜんぜん。まったく。めんどくさい方にこじれました(笑)まあ細かいことは横においておいて、と。そんなわけで更新を再開させていただきたいと思います?ただいま〜、です。お休み中にも関わらず、バナークリ [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #33
  • 「秋成? ずいぶん早いな。もうデートはおしまいか?」「デッ、デート?!」家に入り兄のもとに帰ったことを告げに行くと、突拍子もないことを言われた。「その反応は、おもいだしたのか?」そう言っておもしろそうに笑う兄をじろりと睨む。「そう睨むな。かわいい顔が台無しだぞ?」「可愛くないからいいです」さらに膨れてそう返すと、兄はより一層楽しげに笑った。まあ真面目な兄の楽しげな姿が見れてよかったけれども。「知っ [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #32
  • 家の前につくと、優吾さんがつないだ手を一旦離し、俺の両肩を掴むと強引に正面を向かせた。距離が近い。肩を掴む優吾さんの指が熱い。「優吾さん?」「僕は、本気ですから」じっと真っ直ぐに俺を見つめると、上体を倒してくる。――――キスされる!肩はがっしりと抑えられていて、一歩引くことも叶わない。だからぎゆっと目をつぶって、顎を引いた。優吾さんは突き出た俺の額……髪の生え際にチュッと唇を落とすと、髪を撫でた。 [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #31
  • そのまま食事に行こうと誘われたけれど、兄の仕事の手伝いをしたいからと断った。優吾さんはちょっと寂しそうな顔をしたけれど、すぐに切り替えてじゃあ家まで送りますと言って横を歩いている。チラッと優吾さんを見ると、笑顔の優吾さんと目があった。ずっと俺のことを見ていたんだと思う。じゃないとこんなふうに目が合わない。なんていうか――――「落ち着きませんか?」図星だった。顔にも出ていたと思う。優吾さんが俺の顔を [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #30
  • 狼狽える俺の顔を覗き込むようにして優吾さんが笑う。「思い出しました?」「なっ、なにをっ?!」距離を取りたくてのけぞると、ギィッとブランコの鎖が大きな音を立てた。その大きさに自分の狼狽えぶりを露呈しているようで、ますます顔が赤くなる。「覚えてないんですか? 冷たいですね。幼馴染かつ許嫁なのに」「いや、あれは小さい頃の約束だしっ」言ってからしまったって思った。優吾さんがくすくすと笑う。「しっかり思い出 [続きを読む]
  • 【いろは匂へと3】わかよたれそ #29
  • 「ここは?」優吾さんに連れられてきたのは、近所の公園だった。「覚えていますか? 秋成センセイ?」"センセイ"という言い方に違和感を感じる。「?」何か記憶の奥底から出てきそうな、そんな気配を感じた。だから首をひねって、絞り出そうとする。「僕はね、秋成さんの最初の弟子なんですよ。覚えていませんか?」「え?」俺を見てにっこりと笑う優吾さんの顔に、幼い子供の顔が被る。ちょっとぽっちゃりとして、眼鏡をかけた男 [続きを読む]