Sightsong さん プロフィール

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Sightsongさん: Sightsong
ハンドル名Sightsong さん
ブログタイトルSightsong
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/sightsong
サイト紹介文写真、ジャズ、環境、旅、沖縄、書物、映画
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供505回 / 365日(平均9.7回/週) - 参加 2014/05/22 07:43

Sightsong さんのブログ記事

  • 大和田俊之『アメリカ音楽史』
  • 大和田俊之『アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社選書メチエ、2011年)を読む。本書で対象とする音楽は幅広く、最初は散漫な印象を受ける。しかし読んでいくうちに、ミンストレル・ショウ、ジャズ、R&B、ロック、ヒップホップなど、そのいずれにおいても、その時点から過去に向けられた黒人と白人双方の欲望が交錯する領域に形成されたのだとする大きな視線があることがわかってくる。 [続きを読む]
  • マブタ『Welcome to This World』
  • マブタ『Welcome to This World』(Kujua Records、2017年)を聴く。Shane Cooper (b, g, Juno 106, Korg Minilogue, Microkorg, Moog Slim Phatty, Rhodes)Bokani Dyer (p, Rhodes, Korg Minilogue) Marlon Witbooi (ds)Sisonke Xonti (ts)Robin Fassie-Kock (tp)Reza Khota (g)Shabaka Hutchings (ts) (tracks 2 & 3) Buddy Wells (ts) (track 5) Chris Engel (as) (track 5) Janus Van Der Merwe (bs) (track 5) Tlale Makhene [続きを読む]
  • The Art of Escapism『Havet』
  • The Art of Escapism『Havet』(fortune、2016-17年)を聴く。Ania Rybacka (vo, effects) Lo Ersare (vo, effects)「The Art of Escapism」はデンマーク在住の女性ふたりによる即興ヴォーカルデュオである。ヨーロッパ人の声を耳に入れたいという理由だけなのだが、想像以上に幅広く、身体の内部を撫でられている感じを受ける。朗々と昔からの歌を詠むようなところもあり、また、喉歌の倍音も、コーラスにより厚みを付けたところ [続きを読む]
  • CPユニット『Silver Bullet in the Autumn of Your Years』
  • CPユニット『Silver Bullet in the Autumn of Your Years』(clean feed、2017年)を聴く。Chris Pitsiokos (as, wind contr
    oller, sampler, analog synthesizer, and other electronics) Sam Lisabeth (g)Tim Dahl (b) on 4, 6, 9, 10 Henry Fraser (b) on 1, 3, 5
    ,7, 8 Jason Nazary (ds, electronics) on 4, 6, 9, 10 Connor Baker (ds) on 1, 3, 5, 7, 8いや何というのか・・・。CPユ
    ニットの前作(メンバーはティム・ダール [続きを読む]
  • 三木健『西表炭坑概史』
  • 三木健『西表炭坑概史』(ひるぎ社おきなわ文庫、1983年)を読む。よく知られているように、西表島には炭鉱があった(ざっくり言えば、炭鉱は石炭の鉱山を、炭坑はそれを掘りだす坑道を意味する)。その構造や日本との関係については、北海道や筑豊のそれと共通している面も特殊な面もあった。沖縄に最初に石炭を求めたのはペリーだった。というのも、船の燃料を補給する場所として重要であり、これは現在の根拠希薄な地政学的な観 [続きを読む]
  • チャド・テイラー『Myths and Morals』
  • チャド・テイラー『Myths and Morals』(eyes&eyes Records、-2018年)を聴く。Chad Taylor (ds)Elliot Bergman (electric kalimba)チャド・テイラーのドラムソロ作品であり、一部エリオット・バーグマンの電気親指ピアノが加わっている(「Island of the Blessed」)。この電気親指ピアノによる悪夢的な繰り返しも麻痺しそうでいいのだが、それはなくても、テイラーのドラムスがもとより多彩極まりない。それでいて演奏の根っこは [続きを読む]
  • マイク・モラスキー『呑めば、都』
  • マイク・モラスキー『呑めば、都』(ちくま文庫、2012年)を読む。『戦後日本のジャズ文化』を書いた人でもあり、社会学的にぎっしりと蘊蓄が詰め込まれているのかなと敬遠もしていたのだが、そんなことはなかった。東京と東京の居酒屋を愛する人による、実に共感できるエッセイである。なんといっても、ひとりでふらっと立ち寄ることができる居酒屋こそが良いのだとする価値観にとても共鳴する。当然、チェーン店居酒屋を激烈に嫌 [続きを読む]
  • ウェイン・エスコフェリー『Vortex』
  • ウェイン・エスコフェリー『Vortex』(Sunnyside Records、-2018年)を聴く。Wayne Escoffery (ts)David Kikoski (p
    )Ugonna Okegwo (b)Ralph Peterson, Jr. (ds)Jeremy Pelt (tp) (track 8) Kush Abadey (ds) (tracks 5 & 8) Jacquelene Acevedo (perc) (tr
    acks 4, 5 & 6)シンプルな「どジャズ」として最高のメンバーである。「どジャズ」とはいえマイン
    ドは保守とは対極。ウゴンナ・オケーゴは硬く刻んで安心感があるし、デイヴィ [続きを読む]
  • タンディ・ントゥリ『Exiled』
  • タンディ・ントゥリ『Exiled』(Ndlela Music Company、-2018年)を聴く。Thandi Ntuli (p, key, vo, backing vo, spoken word (track 1))Sphelelo Mazibuko (ds)Keenan Ahrends (g)Spha Mdlalose (backing vo)Benjamin Jephta (b)Marcus Wyatt (tp, flh)Mthunzi Mvubu (fl, as)Justin Sasman (tb)Sisonke Xonti (ts) (tracks 2, 5, 8, 13,15)Linda Sikhakhane (ts) (tracks 1, 6, 7, 9, 10, 12)Vuyo Sotashe (vo, backing vo) (tr [続きを読む]
  • アレクサンドラ・グリマル『Andromeda』
  • アレクサンドラ・グリマル『Andromeda』(Ayler Records、2011年)を聴く。Alexandra Grimal (ts, ss)Todd Neufeld (g)Thomas Morgan (b)Tyshawn Sorey (ds)何か意識の蒸留過程を経て出されてくる音の美的なものを、トッド・ニューフェルド、トーマス・モーガンともに強く感じないわけにはいかない。それに加えて、音が鳴る周波数ということではなく、やはり出し方の過程というところで、タイショーン・ソーリーのドラムスにも共通 [続きを読む]
  • 石原昌家『戦後沖縄の社会史―軍作業・戦果・大密貿易の時代―』
  • 石原昌家『戦後沖縄の社会史―軍作業・戦果・大密貿易の時代―』(ひるぎ社おきなわ文庫、1995年)を読む。本書は大きく2部で構成されている。前半は敗戦直後の沖縄における軍作業の実態、後半は1952年までの大密貿易の姿について。敗戦直後とはいえ、沖縄においては、その時期に戦前、戦中、戦後が混沌として入り混じるという状況が生まれていた。すなわち、周知のように、1945年6月23日(22日説もあり)の牛島中将自決による組織 [続きを読む]
  • 松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』
  • 松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』(コジマ、1978年)を聴く。Koichi Matsukaze 松風鉱一 (fl, as, ts)Toshiyuki Daitoku 大徳俊幸 (p) Tamio Kawabata 川端民生 (b) Ryojiro Furusawa 古澤良治郎 (ds)ジャケット写真はdiscogsよりウルトラレア盤である。わたしも10年以上前にヤフオクで数万円で眺めたことがあるのみで、最近ではなぜかジャイルス・ピーターソンが選んだ日本ジャズのコンピにタイトル曲だけが収録されてい [続きを読む]
  • 『南京事件 II』
  • 「NNNドキュメント'18」枠で放送された『南京事件 II』(2018/5/20再放送)を観る。『南京事件 兵士たちの遺言』(2015/10/4)の続編である。前回から、清水潔ディレクターらのもと、さらに取材が進められてきたことがよくわかる。もちろんそれは歴史研究の積み重ねという観点では当然の結果ともいうことができる。●敗戦直後から、陸軍は連合軍からの戦争犯罪の追及をおそれ、内部資料を焼却した。市ヶ谷では3日間煙が立ちのぼり [続きを読む]
  • 金城功『近代沖縄の糖業』
  • 金城功『近代沖縄の糖業』(ひるぎ社おきなわ文庫、1988年)を読む。沖縄における砂糖(伝統的には黒糖が中心)の歴史をまとめた本である。名嘉正八郎『沖縄・奄美の文献から観た黒砂糖の歴史』よりも体系的・分析的に記述されている。古くは15世紀の三山統一の頃には砂糖が生産されていたらしい。もとは中国の技術である。その後、1609年の島津による侵略を経て、17世紀には、琉球王国は多額の借金を島津に負わされた。その返済の [続きを読む]
  • アンテローパー『Kudu』
  • アンテローパー『Kudu』(International Anthem、2017年)を聴く。Anteloper:Jaimie Branch (tp, synth)Jason Nazary (ds, synth)このアンテローパー(Anteloper)は、ジェイミー・ブランチとジェイソン・ナザリーとのデュオユニットである。どうやら共演は2002年から積み重ねてきたようなのだけれど、今回の新機軸は、トランペットとドラムスとのデュオというだけでなく、お互いにシンセも弾いて新たなサウンドを志向したところに [続きを読む]
  • ビル・マッケンリー『Solo』
  • ビル・マッケンリー『Solo』(Underpool、-2018年)を聴く。Bill McHenry (sax)ビル・マッケンリーのソロサックス集。ほとんどに曲名が付されておらず、まるで毎日のエチュードのエクササイズのようだ。マッケンリーはフリー寄りの演奏をすることはあっても苛烈だったり奇抜だったりすることも特にないし、かといってソニー・ロリンズやケン・ヴァンダーマークのように豪放だったり、スタンダードが特に巧いというわけでもない(ア [続きを読む]
  • アンドリュー・ラム『New Orleans Suite』
  • アンドリュー・ラム『New Orleans Suite』(Engine Studios、2005年-)を聴く。Andrew Lamb (ts)Tom Abbs (b, cello, didgeridoo, perc)Warren Smith (ds, perc, voice)一聴いつもと変わらないシカゴ的なサックストリオかとも思えるのだが、本盤には、2005年にニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナへの支援という意味が込められている。従って、1曲目の「Dyes and Lyes」から皮肉とメッセージとが発せられる。というの [続きを読む]
  • レイクシア・ベンジャミン『Rise Up』
  • レイクシア・ベンジャミン『Rise Up』(Ropeadope、-2018年)を聴く。Lakecia Benjamin (sax)Shawn Whitley (b)Devone Allison (key)Yeissonn Villamar (key)Chris Rob (lead syn)Eric Brown (ds)Jamieson Ledonio (g)Jeremy Most (g)Brad Allen Williams (g, key, b, drum programming)Solomon Dorsey (perc, b, vo, g)Bendji Allonce (perc)Melusina Reeburg (p)Jaime Woods (vo)China Moses (vo)Akie Bermiss (vo)Zakiyyah Mode [続きを読む]
  • 『Andrew Cyrille Meets Brötzmann in Berlin』
  • 『Andrew Cyrille Meets Brötzmann in Berlin』(FMP、1982年)を聴く。Peter Brötzmann (E-flat cl, tarogato, as, ts, bs)Andrew Cyrille (ds, perc)ペーター・ブロッツマンについては1960年代後半の『For Adolphe Sax』や『Machine Gun』などがあり、またアンドリュー・シリルについてもやはり60年代後半からのセシル・テイラーと伍しての演奏があったわけだから、その延長線上にあるものとして当然と言えば当然なのだが、や [続きを読む]
  • 田中正恭『プロ野球と鉄道』
  • 田中正恭『プロ野球と鉄道』(交通新聞社新書、2018年)を読む。なぜプロ野球と鉄道なのかと言えば理由はふたつある。ひとつは、阪急や阪神のように自社の鉄道を利用した娯楽の開発。もうひとつは、日本列島の遠距離移動に用いられた鉄道移動という制約(もっとも、戦前は満州鉄道の「あじあ号」などを使った事例もあった)。それぞれ知らないことを教えてくれてとても面白い。愛に満ちた本は良いものである。ひとつめの、自社の鉄 [続きを読む]