Utaro さん プロフィール

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Utaroさん: Utaro Notes
ハンドル名Utaro さん
ブログタイトルUtaro Notes
ブログURLhttp://utaronotes.blogspot.jp/
サイト紹介文Utaroの文芸ブログ。書籍、音楽、映画、その他諸々、雑多なエッセイを不定期に投稿します。
自由文ヴォーカリストUtaroのホームページはhttp://www.dodidn.com/index.html
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供76回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2014/06/03 06:04

Utaro さんのブログ記事

  • 漱石山房にたたずむ
  • 【新宿区立漱石山房記念館】 東京はうららかな日和だった一昨日、今年9月24日に開館したばかりの――とは言いつつ、それから2ヵ月以上経過しているが――「新宿区立漱石山房記念館」(新宿区早稲田南町)を訪れることができた。 振り返れば2年前の秋、新聞の記事を見て、記念館の整備計画途中で発見された屋敷の礎石が、没後改築された屋敷(1920年)のものであることが分かった云々(当ブログ「漱石山房の香り」参照)をきっか [続きを読む]
  • 父の友だった犬
  • 【WWFジャパン会報誌のコラム『いきもの徒然草』】 2018年の干支は、戌(いぬ)=犬である。WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)の会員の私は、会報誌『地球のこと』のコラム「いきもの徒然草」を読むのが好きである。冬号の「いきもの徒然草」のテーマは、やはりイヌであった。タイトルは「犬、わが友の物語」。 ちなみにこの会報誌『地球のこと』についてあらかじめ述べておくと、毎号、実にこまかく丁寧に [続きを読む]
  • 思い切って森鷗外を読んでみよう〈二〉
  • 【光村図書の国語教科書『国語3』】 中高生の「読解力」が不足しているという前回の話の続き。であるならば、思い切って明治の文豪・森鷗外の小説を読んでみようという魂胆である。 ごく最近の、中学3年の国語教科書、光村図書の『国語3』(平成28年2月発行)を私は入手した。昔の国語教科書と比べると、新しい方は大判というせいもあって重量感があり、レイアウトや図表の鮮やかさでとっつきやすい。教科書としてはとても優れて [続きを読む]
  • 思い切って森鷗外を読んでみよう〈一〉
  • 【「教科書の文章、理解できる?」朝日新聞デジタルより】 中高生が本を読まない、「読解力」が不足しているということが、昨今あちらこちらで聞かれる。どの程度?ということがよく分からなかったから、ふうーんってな具合で聞き流していた。しかし本当に、深刻らしい。 ちなみに、「読解力」を身につけないと、試験や就職に不利、ということは確実に言える。いやいや、それだけではなく、社会生活を送る上で、あらゆる面で不利 [続きを読む]
  • 拳銃とウエスタンの『洋酒天国』
  • 【『洋酒天国』第43号は拳銃特集】 ネット・ブログで“ヨーテン”に詳しいのは、拙著[Utaro Notes]だけ。といっても過言ではない。これまで『洋酒天国』の中身を3年にわたって不定期で、40冊以上紹介してきた(ブログの“洋酒天国”カテゴリー・ラベルをご参照下さい)のだから。今年3月の「ごきげんよう『洋酒天国』」で一度は締めたものの、気持ち的に再び沸き立って第11号、51号と復活投稿。今回は勢いつけて第43号を紹介し [続きを読む]
  • トリスで忙しかった『洋酒天国』
  • 【『洋酒天国』第51号】 秋雨が長く鬱陶しい。かくも長き雨の日が続くと、くさくさしてしまって、本が恋しくなる。映画が恋しくなる――。 手に取った『洋酒天国』第51号には、古今東西の映画の、酒を飲む名場面を列挙した「目で飲んだ名場面」などという誌面があって、ジェラール・フィリップ主演の『モンパルナスの灯』がほんのわずか触れられており、私はこの映画に興味を持った。実際にこの映画を観たところ、うーんうーんと [続きを読む]
  • お茶とサブ・カルチャーのアーティクル〈二〉
  • 【エロティックな中国茶?「平水珠茶」】 前回は、ウェブ周りで私が私淑するmas氏の“消えたサイト”「中国茶のオルタナティブ」について書いた。「湯相」又は「湯候」といった湯の温度を音で感覚的にとらえる、などの話であった。 今回は岡倉天心の『茶の本』をしばしかじりたい。そしてまた実際に私が淹れた、ある中国茶の茶葉についても触れておく。触れることで、よりいっそうその魅力に取り憑かれるであろう。茶の世界はな [続きを読む]
  • お茶とサブ・カルチャーのアーティクル〈一〉
  • 【mas氏のウェブ「中国茶のオルタナティブ」】 およそ6年くらい前、私が音楽活動(ソロ・プロジェクト[Dodidn*])をウェブ上で新展開するにあたり、ホームページやブログをlaunchするうえでたいへん参考にした“個人サイト”というのがある。mas氏の「mas camera classica」である。mas氏とはまだお会いしたことはないが、もともとクラシック・カメラ愛好家でサイト・オーサーである彼の多趣味な活動は、むしろ雑然とした部分が [続きを読む]
  • シベリアに佇むぼとしぎ
  • 【WWF会報誌『地球のこと』「いきもの徒然草」】 人生は目の前の壁をいくつも乗り越えなければならないどころではなく、たとえ鈍足でも前へ向かって歩き、幾たびの山野を跋渉し続けなければならない。やがて、朝日の光が見えてくることを希望に――。 寒々しい秋雨が続く。雨合羽で覆われた額には、前方からしこたま降りそそぐ雨粒が、視界を遮る。雨という奴は。そうした日々、せわしい状況下で心がそわそわしていてもおかしく [続きを読む]
  • 助手をさがす―カプセル怪獣のこと
  • 【円谷プロ『ウルトラセブン』】 我が音楽制作[Dodidn*]で音楽活動をやっていて、最近つくづく思った。助手(創作アシスタント)が一人欲しいと――。ついこのあいだ、古いテレビドラマで天知茂さん主演の江戸川乱歩・美女シリーズを観ていて、なるほどと思った。天知さん扮する明智小五郎の探偵事務所の、文代くんと小林くんという二人が、明智の補佐役としてあちこち動き回って活躍するが、ああいうのがいい。ああいう若くて [続きを読む]
  • 夜の夢の銘酒―御慶事
  • 【茨城県古河市の地酒「御慶事」】 地元、茨城県古河市の地酒「御慶事」で一人酒を嗜む。近所の酒屋におもむくと、これまたいかにも酒の好事家の親爺さん(店のご主人)がいて、業務用の冷蔵庫から新聞紙にくるまれた「御慶事」の瓶を取り出してきて、しばし酒談義をする。その間、銘柄が見えずとても謎めく。酒の話をする時の、この親爺さんのうるうるとした瞳と甲高い声が、その美味さを想像させる。そんな時の私は、親爺さんの [続きを読む]
  • じゅんのとcram schoolの世界
  • 【cram school『投影法e.p.』】 8月に劇団鴻陵座の演劇公演を観たのはつい昨日のことのようでもある。そこでオープニングとエンディングテーマを提供していたロックバンドcram schoolの音楽について(厳密にはその音が)、この1ヶ月半近く、私の頭の片隅でずっと鳴り響いていたように思う。 これを書いている現在では、ヴォーカルのじゅんの(齊藤隼之介)が弾き語りという形であちこちのライヴハウスに出没して活動している。そ [続きを読む]
  • しらべものと『言海』
  • 【ページ数1,300超、重さにして668.8gの『言海』】 最近食い付いて読んだ、「6千冊の辞書を収集した校正者」という見出しの、朝日新聞朝刊9月21日付の記事。その校正者とは、フリー校正者である境田稔信さん。三省堂のウェブサイトでは、境田氏が連載する「三省堂辞書の歩み」が面白く、今月の連載では「新撰支那時文辞典」について紹介されていた。言わずもがな、境田氏は辞書マニアである。 新聞の記事に目を戻すと、《愛着あ [続きを読む]
  • 強精カクテルいろいろ『洋酒天国』
  • 【『洋酒天国』第11号】 今年3月2日付の「ごきげんよう『洋酒天国』」を機に、私は一切合切、自身のヨーテン・ライブラリー数十冊を古書店に擲ってしまった。書棚に大きな隙間ができた。これできれいさっぱり、ヨーテンを忘れ去ろうという気でいた。昭和30年代のトリス・バーで人気を博した壽屋(現サントリー)のPR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)の無類の面白さは永遠に――とは言え、あまりにも古びたこれらの本をずっと手元に所 [続きを読む]
  • 中野重治の「歌」
  • 【高校時代に使用していた筑摩の国語教科書より】 高校3年時の国語教科書を開く。筑摩書房の『高等学校用 国語Ⅱ二訂版』。この教科書については、当ブログ「教科書のこと」でも触れており、先日はこの教科書で知った評論家・唐木順三についても書いた。誰しも文学的出発点(文学に目覚めたという意味の)という経験譚はあるようだが、私にとっては、1990年に学んだこの筑摩の、高校国語教科書がどうやらその出発点と言い切って [続きを読む]
  • すどうへいちょうと土屋さん―『電送人間』
  • 【東宝映画『電送人間』DVD】 今年、かつて東宝映画の名俳優だった土屋嘉男さんが亡くなられ、個人的に記憶に残っている黒澤明監督の『七人の侍』での火傷を負った撮影話を想い出しつつ、土屋さんが出演した映画を何か観たいとずっと思い続けていた。脇役に徹して外連味のない名演技を残した映画の中に、1960年(昭和35年)の東宝映画『電送人間』というのがある。主演は鶴田浩二、白川由美、中丸忠雄。この映画においては、土屋 [続きを読む]
  • 唐木順三の「時代相と青年の夢」
  • 【筑摩書房『唐木順三全集』第十二巻】 一つのつまらぬ行動から文学的体臭を嗅ぎ取るに至る偶然に出くわす。 あるスマホのアプリで、カメラで写した文書を画像に起こし、自動的にテクスト化してPDFにするという事務系のたいへん便利なものを試してみた。変換の精度を試すために、偶然手に取った一冊の本が、『唐木順三全集』(筑摩書房)であった。そのうちの随筆「時代相と青年の夢」は見事に画像からテクスト化されPDFとなり、 [続きを読む]
  • 秘密を抱えた『櫻の園』
  • 【映画『櫻の園』(1990年)のビデオ版パッケージ】 先日、新聞にて、「第41回全国高校総合文化祭」(みやぎ総文2017=総文祭)で催された高校演劇の総評なるものを読んだ。普段、商業演劇しか観ない人にとっては、学生演劇というのはとかく鬼門ととらえがちである。稚拙な演技でなんだか退屈しそうと思いたがるが、実際は、ほとんどそうではない。 むしろ生々しいほどの思春期の刺々しさや倦怠感、喪失感が役柄の素性に盛り込ま [続きを読む]
  • バシェの音響彫刻修復―その経過報告
  • 【届いたPDFをプリントアウト】 去る8月23日、バシェの音響彫刻修復プロジェクトの経過報告について、東京藝大のファクトリーラボ(旧ファクトリーセンター)内のプロジェクト事務局より、メールでのPDF添付という形で、2通のプロジェクト・ニュースを送っていただいた。それは7月から8月分のプロジェクト進行状況の経過報告書となる。 当ブログ「大阪万博と音響彫刻のこと」を書いたのは今年の5月末のことである。月日の経つの [続きを読む]
  • 市民の生き方をリノベーションする
  • 【8月27日付朝日新聞朝刊より】 家事に一息ついて飲むウイスキーが美味い。風呂上がりなら尚のこと。つい昨夜、この数ヵ月間ちびりちびりと嗜んでいたスコッチ・ウイスキーのラフロイグ(Laphroaig)の10年物を、ようやく空けた。空けてしまって何か寂しいと思った。この寂しさは、他の酒のそれとは違って言葉では言い表せない慈しみがある。すぐにでもまた新しいラフロイグを買えばいい、と思ったが、それもまた情緒に欠けるよう [続きを読む]
  • 組み体操ってなんじゃらほい?
  • 【卒業アルバムで思い出す「組み体操」】 私が30年前(1987年)に卒業した中学校の、“卒業アルバム”を引っ張り出してみた。アルバムの最後の見返しの部分に、前年の秋の運動会でおこなった「組み体操」のモノクロ写真がある。懐かしい写真だ。その中央――俄に信じがたい高さに、人が立っている。いわゆる人間タワーである。てっぺんの高さを単純に計算してみたのだ。タワーは4段構造となっているから、中学生の身長を165センチ [続きを読む]
  • 劇団鴻陵座『OH MY GOD!』を観たの巻
  • 【劇団鴻陵座の旗揚げ公演『OH MY GOD!』】 ついこのあいだのこと、地元の古河公方公園を訪れた際に、中世の戦乱期における古河公方の歴史について文献を読んだ。調べていくと、江戸城を築いた太田道灌なんていう人が出てくる。あまりに複雑に人物が絡んでくるので辟易としたのだけれど、室町時代の永享の乱あたりの史実では、1478年に起こった戦で、太田道灌らが築いたとされる国府台城(千葉県市川市)の名称が出てくる。これを [続きを読む]
  • 香り高き映画『バリー・リンドン』
  • 【キューブリックの映画『バリー・リンドン』】 貴方は明日絶命します。もし最後に観たい映画があるとしたら、今夜何を観ますか? こんなことを訊かれて、真面目に答えるとするならば、私は『バリー・リンドン』と即答するだろう。スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』を知り、『バリー・リンドン』を知らぬ者は恥と思え――というのが、したたかなキューブリック映画ファンの一つのスローガンであろうし、その企図は [続きを読む]
  • 原野の如く―佃煮と童のあとずさり
  • 【古河市・古河公方公園内の富士見塚あたり】 私が子供の頃の遊び場だった古河公方公園(古河総合公園)を先日訪れた。茨城県古河市にある古河公方公園は、初代古河公方(くぼう)の足利成氏から数えて五代目となる足利義氏の墓所がある公園で、その園内の一角が「史跡 古河公方足利義氏墓所」(徳源院跡)となっている。子供にとってそこは墓所でもなんでもない、大きな木々に囲まれて日差しを遮る屋外の休憩所的存在であって、 [続きを読む]