local neurosurgeon さん プロフィール

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local neurosurgeonさん: 鹿児島認知症ブログ
ハンドル名local neurosurgeon さん
ブログタイトル鹿児島認知症ブログ
ブログURLhttp://www.ninchi-shou.com/
サイト紹介文鹿児島で、コウノメソッドを用いた認知症診療を行っている脳神経外科医です。
自由文レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症、その他認知症一般に関する情報や実際の患者さんの治療経過などを発信しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供103回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2014/06/17 10:41

local neurosurgeon さんのブログ記事

  • 診断告知について。
  • 先日、「脳が疲労しているので調べて欲しい」という男性が、一人で当院を受診した。頭痛ではなく、「脳が疲労している」である。親との関係形成の未熟さ過度とも思える医師への阿り急に頭を抱えてうめき出す芝居がかった行動このような特徴から、「衝動性の強いボーダー*1なのかな?」と考えた。ASRS*2のA partで引っかかりはなく、聞けた範囲での生活歴からはADHDを強く疑うことは難しかった。また、訂正不能で確信的な妄想は認めなかった [続きを読む]
  • 「認知症には抗認知症薬を」というドグマ。
  • 今回は、90歳女性を例にあげながら、「とりあえず抗認知症薬処方」が無くならない理由を考えてみる。90歳女性 レビー小体型認知症?意味性認知症?初診時のNYさんのHDS-Rは6/30と、既に認知機能はかなり低下していたのだが、改訂クリクトン尺度は16/56と低く、同居の息子さんの負担感はさほど高くはなかった。もしアルツハイマーが主因でHDS-Rがここまで低下していたら、ADLは相当低下しているのが普通である。しかし、食事や風呂、トイレ [続きを読む]
  • 【症例報告】頭痛で受診した女性。その後、ADHDに気づく。
  • 今回紹介するHCさんは50代の女性。今思い返すと、頭痛の相談で来られた初診時から、相手の話を聞き終えずに自分の話を被せてくること診察中に目が合わず手足をモゾモゾ動かしていることなどが気にはなっていたのだが、これらの特徴(特性)を治療をする上で自分は重視しなかった。いや、重視しなかったというよりも、気づけなかったという方が正しい。その後HCさんは、パニック障害を起こしてSSRIが必要になった。そして、発達障害が [続きを読む]
  • 【8年目】糖質制限の経過報告。
  • 2011年の9月から糖質制限を始めて、今年の9月で8年目に突入する。これまで丸7年間のうち、9割方はスーパー糖質制限で過ごしてきた。途中で何かよっぽどのことがない限りは、今後も糖質制限を続けていく予定である。今回は途中経過報告ということで、現在の食事と先日行った採血結果について紹介がてら書いてみる。2018年9月19日現在、身長:183cm体重:63kg体脂肪率:8.9%骨格筋率:32%このような身長体重である。糖質制限開 [続きを読む]
  • 【実験】BASE PASTAの食前食後で血糖値を測定してみた。
  • 久しぶりに血糖測定実験をしたので御報告。BASE PASTAとは?先日、Facebookで流れてきた以下の記事が目に留まった。basefood.co.jpこの記事で紹介されている男性は、実は自分の友人である。彼が糖質を制限しつつ様々な工夫をして35kgのダイエットに成功したということは知っていたのだが、豪さん 噛んでると麺の味がちゃんとしますね。僕は和風で食べるのが好きで、よく食べるのは釜揚げベースパスタ。茹でてめんつゆとし [続きを読む]
  • 【症例報告】鉄タンパク欠乏の20代女性、めまいで受診。
  • 今回紹介するのは海外の方。20代の女性ZCさんは、2年前に海外から日本に学びに来た留学生である。ある朝、起床時にめまいを感じたとのことで、友人に伴われて当院を受診された。鉄タンパク欠乏は、洋の東西を問わず、ある程度の先進国に共通する病態なのかもしれない。ただし、留学生ならではの事情として、ひょっとしたら書籍代や学費などを捻出するために食費を切り詰めてしまった結果、鉄タンパク欠乏をきたすということはあるかもし [続きを読む]
  • 初期集中支援チームの活躍。
  • 支援相談員、保健師、看護師、医師など複数の専門職で結成される、「認知症初期集中支援チーム」という取り組みがある。全国各地の地域包括支援センターには、家族や近隣住民から「うちの父親が認知症かもしれない」とか、「近所の〇〇さんの様子が最近おかしい」といった相談が、日々持ち込まれる。同居家族からの相談であれば、かかりつけ医への相談を促すか、認知症診療を行っている病院のリストを渡して受診を促せばよい。しかし、近隣住民 [続きを読む]
  • ニーズとウォンツを分けて考える。
  • 今回紹介するKTさんは、夜間のコールが頻回で易怒性も高く、施設側が困り果てていた男性である。体力はかなり低下していたものの、歩行器を使い自力歩行は出来ていた方であったが、施設転居や肺炎による入院などイベントが重なった影響で、2ヶ月で歩けなくなってしまった。80代男性 病型不明初診時(既往歴)20代で肋膜炎 不安神経症(現病歴)2ヶ月前までは歩行器を使い、トイレも自立だった。先月、現在の施設に転居し、食欲低下と [続きを読む]
  • 長かった髪を70cmカットしたら、頭痛が解消した女性。
  • 嘘のような本当の話。50代女性 頭痛年来の頭痛の相談で、2年ほど前に来院されたAさん。片頭痛に特化した鎮痛薬のアマージを月に20錠ほど飲むことがあるらしく、薬物乱用型頭痛に嵌まっている可能性が濃厚に疑われた。20代からの嘔気を伴う拍動性の頭痛は、片頭痛で間違いないと考えた。ただし、後頚部の過緊張及び、こめかみを締め付けられるような頭痛もあるとのことから、片頭痛だけではなく緊張型頭痛も合併していると思われた。 [続きを読む]
  • 【症例報告】鉄タンパク欠乏の20代女性、めまいで受診。
  • 今回紹介するのは海外の方。20代の女性ZCさんは、2年前に海外から日本に学びに来た留学生である。ある朝、起床時にめまいを感じたとのことで、友人に伴われて当院を受診された。鉄タンパク欠乏は、洋の東西を問わず、ある程度の先進国に共通する病態なのかもしれない。ただし、留学生ならではの事情として、ひょっとしたら書籍代や学費などを捻出するために食費を切り詰めてしまった結果、鉄タンパク欠乏をきたすということはあるかもし [続きを読む]
  • 【症例報告】20代男性、ストラテラ内服で仕事の能率向上。
  • 今回紹介するFTさんは20代前半の男性。ストラテラはこんな感じで効くのだなという参考になれば幸い。経験はまだまだ少ないのだが、発達障害の患者さんを診るようになって2年ほど経つ。多いのは、ADHD(注意欠陥・多動障害)。小学校低学年から60才過ぎの初老男性まで、患者年齢層には幅がある。小児ではお母さんが栄養の相談に来られることもあり、精製糖質過剰摂取への注意たんぱく質摂取の重要性といったことを説明している。これ [続きを読む]
  • 【症例報告】何かを足したら、何かを引く。
  • 多剤併用で害が起きている状態を、ポリファーマシーと呼ぶ。今回は、足し算医療によるポリファーマシーでバランスを崩していたNSさんをご紹介する。「何かを足したら何かを引く」のが高齢者医療の鉄則だが、最初からそれを心がけておけばポリファーマシーは激減すると思う。80代後半女性 MCI~ATD初診時(現病歴)2年前から抗認知症薬開始。息子さんと同居。娘さんも毎日様子は見に行く。他人の悪口やもの盗られ的発言などで娘さ [続きを読む]
  • 【症例報告】眠剤変更のみでほぼ落ち着いた87歳男性。
  • 易怒や興奮を抑えるために、かなりの抑制系薬剤が投入された状態で他院から紹介があったHKさん。抗精神病薬の影響と思われる身体の固さ、表情の乏しさ(≒薬剤性パーキンソニズム)を認めた為、「精神系の薬が多すぎるので、減らした方がいいと思うのですが」とご家族に提案したところ、言下に却下された。よほど、易怒で困ったことがあったのだろう。このような場合、ひとまずは家族の意向を尊重するようにしている。可能な限りの減薬とい [続きを読む]
  • 【症例報告】脳萎縮に明確な左右差がある男性。
  • 軽度認知障害(MCI)の男性を紹介。脳萎縮に明瞭な左右差があるため*1、今後MCIからFTLDに移行していくのかを注意深く見守っている。70代前半の男性 MCI-FTLD?初診時(既往歴)高血圧で内服治療中(現病歴)仕事を定年退職後は、趣味の旅行を楽しんでいた。1~2年前から軽い物忘れあり。最近その頻度が増えてきた。日中の昼寝が増えた人の名前が出てこない行った場所を覚えていない好きだった旅行に行かなくなったなど。(診察所 [続きを読む]
  • 【症例報告】注意欠陥障害の成人女性。
  • HRさんは20代前半の女性である。職場で何度言われても仕事でミスが目立ち、同僚(上司?)から「あなたの記憶力には相当問題がある。病気かもしれないから頭を調べて貰いなさい」と言われて来院された。以下の経過を追うと、発達障害の中でも注意欠陥障害というものの実態が何となく見えてくると思う。程度の差こそあれ、HRさんのような生きづらさを感じている人は多いだろう。20代前半の女性 注意欠陥障害疑い初診時高卒で就職。対 [続きを読む]
  • 『「治る認知症」見つける事前検査、7割行われず』というニュース。
  • 朝日新聞DIGITALから。www.asahi.com甲状腺機能検査は学会推奨?上記リンク先は登録しないと全文読めないので、適宜抜粋して紹介し、所感を述べる。認知症と診断されて抗認知症薬が処方されたケースのうち、7割は学会が推奨している甲状腺の機能低下の検査を事前にしていなかったことが、医療経済研究機構などの調査でわかった。まずは、『7割は学会が推奨している甲状腺の機能低下の検査を事前にしていなかった』という [続きを読む]
  • 【症例報告】Mガードについて。
  • 認知症サプリメントのフェルガードを販売しているグロービアが昨年、Mガードという新たなサプリメントの販売を開始した。最初にMガードの自験例を、その次に、Mガードを使用しているご家族の観察記録を紹介する。80代女性 軽度認知障害(MCI)初診時同居の娘さんと二人で来院。(既往歴)近医で降圧薬など内服中 脊柱管狭窄症(現病歴)3年前に〇〇病院受診。この時にHDS-Rの結果は不明。「初期アルツハイマーが疑われるが、それより [続きを読む]
  • 自分語りをしながら、便秘について語る。
  • 今回は、ほぼほぼ自分語り。小学校〜高校までの便秘ライフ小学校~中学校ぐらいまでは、毎朝のように腹痛でトイレに籠もる日々だった。便秘と下痢を繰り返す、いわゆる過敏性腸症候群(IBS)だったと思うのだが、この頃は市販のビオフェルミンを毎日のように飲んでいた。「朝ご飯を食べないと頭が悪くなる」という母の信念の元、朝食は必ず食べさせられていた。そして毎朝、腹痛を起こしていた。子供ながらに流石に考えたのは、「朝食を [続きを読む]
  • Hunt症候群と診断してステロイドを処方した後に、糖尿病が発覚。
  • ある30代女性のHunt症候群の治療で経験したことをシェアする。30代女性 Hunt症候群2日前から、左顔面の違和感と左上下肢の違和感を感じるようになったとのことで来院されたYSさん。手足に左右差のある麻痺は認めなかったが、患者さんが同側の顔、手、足の症状を訴える場合、ひとまず脳梗塞の可能性を考える必要があるため頭部CTを施行した。幸いにも、脳梗塞や脳出血は認めなかった。微妙な額のしわ寄せの左右差と軽度の左口角下 [続きを読む]
  • 【症例報告】切れ味良くイクセロンパッチが効いた84歳女性。
  • 「イクセロンパッチやリバスタッチが効くときは、大体こんな感じだよね」という典型例をご紹介。「アルツハイマーね、ハイ薬ね」ではなく、じっくりと考えてもらい決断してもらったというプロセスが重要で、そこに本人も加わっているというのが更に重要。初診で認知症と診断され、そのまま「進行を遅らせましょう」と薬が始まるのが通常の認知症外来だと思うが、認知症と診断されることは人生後半戦における一大事件である。衝撃を受けない [続きを読む]