local neurosurgeon さん プロフィール

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local neurosurgeonさん: 鹿児島認知症ブログ
ハンドル名local neurosurgeon さん
ブログタイトル鹿児島認知症ブログ
ブログURLhttp://www.ninchi-shou.com/
サイト紹介文鹿児島で、コウノメソッドを用いた認知症診療を行っている脳神経外科医です。
自由文レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症、その他認知症一般に関する情報や実際の患者さんの治療経過などを発信しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供149回 / 365日(平均2.9回/週) - 参加 2014/06/17 10:41

local neurosurgeon さんのブログ記事

  • 一発勝負の改善例。
  • 一発勝負の外来というのは、何度経験しても緊張する。今回は、奥さんと娘さんに付き添われて飛行機で〇〇県から来院されたYKさんをご紹介する。70代男性 脳血管性の抑うつ状態初診時(既往歴)慢性硬膜下血腫で手術歴あり(現病歴)40代の頃に、仕事のストレスからうつ病を患うも、完全寛解。3ヶ月前から気力体力が低下して1ヶ月入院。その少し前ぐらいから精神科で抗うつ薬の処方を受けていた。レクサプロ20mg+エビリファイ3mgで改善 [続きを読む]
  • 警察からお礼の電話を頂いた話。
  • 先日、診察中に警察から電話があった。何事かと思いながら対応したところ、以下の様な話を聞くことが出来た。地元の警察宛に情報提供書を郵送前頭側頭型認知症(≒ピック病)で、以前ブログで紹介したことがあるDTさん。www.ninchi-shou.com免許取り消し後の混乱に備えて、それまで30mg/dayで内服していたウインタミンを50mg/dayに増量。また、地元の警察に以下の様な情報提供書(陳情書?)を送り、備えてもらうことにした。この度、 [続きを読む]
  • 健康自主管理のお手伝い。
  • 2年近く前になるが、栄養に関する講演を行ったことがある。キャパシティ350人の会場に約500人が詰めかけるほどの盛況ぶりから、栄養に関する社会の関心が高いことを強く思い知らされ、更に栄養の勉強を積み重ねつつ今に至っている。3世代にわたってお付き合いある日、その講演を聴いた女性(以下Aさん)が、片頭痛で長年悩んでいる20代前半の娘さんを連れて来られた。採血を行ったところ病的な鉄タンパク欠乏が発覚したので、フェルム [続きを読む]
  • 【年末恒例】5年間の認知症外来結果報告
  • いつも当ブログをご覧になって下さり、誠にありがとうございます今年の締めくくりとして、2012年11月20日から2017年12月2日までの、約5年間の認知症外来データをまとめてみました。ちなみに、ここで出したデータは全て「認知症外来初診時における臨床診断結果」です。そして、「アルツハイマー型認知症+特発性正常圧水頭症」といったような複数の認知症疾患を合併しているケースや、進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症といった稀 [続きを読む]
  • 【症例報告】病識の有無で、説明の仕方を変えているという話。
  • 今回紹介するのは、介入3ヶ月で「なかなかいいですねぇ」となったSMさん。「自分が今までのようではない」という意識(病識)を持っていた方なので、「テストの点数は、ちょっと下がっています。その理由として病的要素も多少はあるのでしょうが、年齢からの衰えもありそうです。食生活で是正すべき点が結構ありますよ。また、今飲んでいる薬がちょっと多いかもしれません。認知症の薬うんぬんの前に、まずはそれらから手を付けていきましょう。 [続きを読む]
  • 【経過報告】糖質制限7年目の経過報告。
  • 先日、Amazonの購入履歴を遡ってみたところ、2011年8月に江部先生の本を購入していたことが分かった。ということは、糖質制限を始めて7年目に入ったということになる。糖質制限を始める切っ掛けになった本この書籍はその後、版を重ねてリニューアルされているようだ。主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版: 糖質制限食の応用法posted with amazlet at 17.12.04江部 康二 東洋経済新報社 売り上げランキング: 229,687Amazon [続きを読む]
  • 「専門医療」をシンプルにするための工夫。
  • 当院に来られる典型的な方達を、一部ご紹介。20代女性 頭痛中学生の頃からの片頭痛。内服は市販のイブやノーシンでまずまずやりくりできていた。今朝強い頭痛があり、鎮痛剤を飲んだが今ひとつ効かなかったので来院。緊張型頭痛成分なし炭水化物多めの食生活嘔気や光刺激を伴う拍動性の頭痛は片頭痛でいいかな頭部CTは不要かな照れ屋なのか、もぞもぞしている歯ぎしりを家族から指摘されたことあり頭痛の頻度は月に3回ほど。トリ [続きを読む]
  • 診断名に頼らずに、治療の成果を追求する。
  • 変な話かもしれないが、初診時の診断をあまり当てにしていない自分がいる。認知症外来を始めてからつけている病型分類の内訳があるがwww.ninchi-shou.com全て、「初診時」の診断名を元に作成している。これも、別に確定診断などというつもりはなく、「その要素を持っている」と自分が感じた疾患名で区分けしているに過ぎない。1例目)70代後半の男性 初診時はピック病の診断とある70代後半の男性。考え無精で質問には即答腕組 [続きを読む]
  • 賞味期限切れと、消費期限切れの違い。
  • ある88歳女性とお会いするのを、毎回楽しみにしている自分がいる。達観している年配の方は、どこか神々しい先日88歳を迎えたAさんは、とても朗らかな方である。足腰は相当衰えていて、ご主人に脇を抱えられながら、杖歩行で歩いて来院される。支える90歳のご主人の背中もまた、相当曲がっている。お二人とも筋骨格系の衰えは目立つが、頭は冴えている。糖尿病を患っているAさんは、パンやお菓子が大好き。1年ちょっとの経過で [続きを読む]
  • 薬物乱用型頭痛について。
  • 外来で頭痛の患者さんを診ていると、薬物乱用型頭痛(Medication Overuse Headache:MOH)に結構な頻度で遭遇する。MOHとは、頭痛患者*1が鎮痛剤を不適切に乱用することにより、頭痛が増強、または次の頭痛を呼び込んでしまう病態のことである。国際頭痛分類による最新の定義(ICHD-3β)は以下。A.以前から頭痛疾患をもつ患者において、頭痛は 1 ヵ月に 15 日以上存在するB.1種類以上の急性期または対症的頭痛治療薬を 3 ヵ月を超えて [続きを読む]
  • 3年間グルタチオン点滴を続け、一旦終了となったDLBの方。
  • 3年前からグルタチオン点滴をはじめ、このたび一旦終了となった方(TRさん)を御紹介する。90歳女性 レビー小体型認知症(DLB)他院でDLBの診断を受け治療が行われていたTRさん。歩行困難に対して抗パーキンソン薬を増量して対応しようとすると幻覚が悪化する、ということを繰り返していたらしい。初診時の所見は以下。HDS-R:8/30右上肢に歯車様筋固縮小刻みすくみ足歩行明瞭な幻視明らかに調子の波あり上記以外にも、日中の傾眠 [続きを読む]
  • 仕事を続ける動機としての、「贖罪」という意識について。
  • 「今さら医療ミスどうこうを言う気はないのです。ただ、下血で入院するまではあんなに元気だった母が、入院して急に認知症になったと説明されても納得できないのです。」そう仰ったATさんの息子さんの眼には、涙がにじんでいた。90代女性 下血で入院した方90代のATさんは、心臓に持病を抱えつつも元気に一人で暮らしていた。あるとき、下血を理由にB病院に入院となった。大腸カメラなどの検査が行われたが、特に大きな問題は見つか [続きを読む]
  • 良くなる可能性はあるが、治療が困難な方。
  • 以前ブログで紹介した方の続報。www.ninchi-shou.com状況にやや進展はあったのだが、まだ治療には至っていない。70代後半男性 正常圧水頭症+腰椎椎間板ヘルニア数年来の足の付け根から先のしびれと痛み(主に左第2、第3足趾)を主訴に来院された男性(以下Aさん)。2年ほど前にとある整形外科で色々と検査をされたが、その結果「原因不明」と言われたとのこと。これにAさんは今でも腹を立てている。また、とある病院ではレビー [続きを読む]
  • 薬を販売するための、巧妙な戦略。
  • 『「処方せんチェック虎の巻」改訂版 上』という本がある。「処方せんチェック」虎の巻 改訂版 上 (日経DI薬局虎の巻シリーズ)posted with amazlet at 17.09.29澤田 康文 日経BP社 売り上げランキング: 466,536Amazon.co.jpで詳細を見る2009年の本で古くはあるが、その中で興味深い一節を見つけたのでご紹介する。疑義照会実践例(前回の処方せん)アリセプトD錠(3mg) 1錠 1日1回 朝食後 14日分(今回の処方せん)アリセプ [続きを読む]
  • 【症例報告】栄養の工夫と鉄補充で、頭痛薬を卒業した女性。
  • 頭痛で一番有名なのは恐らく片頭痛だろう。実際の臨床で圧倒的に多いのは、肩こり由来の「緊張型頭痛」なのだが。子供の頃から頭痛持ちの方の多くは、「自分の頭痛は片頭痛」と考えている。しかし、今回紹介する方のように、大人の頭痛は複数の要素を合併していることが多々ある。複数要素を併せ持つ頭痛を、例えばロキソニンやイブといった鎮痛薬だけで乗り切ろうとしていると、そのうち「痛くなる前に飲んでおこう」という心理が働き出す [続きを読む]
  • 元のお父さんに戻った!
  • 認知症外来をやっていると、時に「以前の母(父)に戻りました」という言葉を頂く。改善例は多く経験してきたが、元に戻ったという評価はそうそう頂けないので、そう言われたときの嬉しさはひとしおである。80代男性 加齢に伴う生理的衰え+軽度水頭症+脳梗塞初診時(現病歴)奥様、娘さんとの3人暮らし。1ヶ月前から、夜中に車の所まで行き鍵がないと騒ぐ午前中年金支給日ではないのに郵便局に行く(迷子にはならない)同じ事と何 [続きを読む]
  • 社交について感じていること。
  • 勤務医時代よりも意識して、患者さん達に愛想良く振る舞おうと努力している自分がいる。院長が無愛想なクリニックには、誰も来たがらないだろうから。医師の愛想や機嫌の良さは、患者さんやご家族に安心して頂くために必要なスキルということは理解しているので、そこは自分でも不思議なほど無理なく振る舞えている。そのおかげかどうかは分からないが、過去に患者さんやご家族と大きく揉めたことは記憶にない。同様に、医療現場のスタッ [続きを読む]
  • 鉄不足を解消し、抗うつ薬を卒業出来た30代女性。
  • 罹病期間が短ければ短いほど、薬を卒業するために必要な時間も短くなるはず。Just An Invitation...... flickr photo by Emuishere Peliculas shared under a Creative Commons (BY-ND) license 30代女性 うつ病初診時4ヶ月前、仕事の負荷からうつを発症し、休職。先日職場復帰し、現在は時短調整して貰っている。仕事は医療職。かかりつけの精神科医が、職場復帰後の初外来で何故か?冷たい反応となったことを訝しく思い、かかりつ [続きを読む]