local neurosurgeon さん プロフィール

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local neurosurgeonさん: 鹿児島認知症ブログ
ハンドル名local neurosurgeon さん
ブログタイトル鹿児島認知症ブログ
ブログURLhttp://www.ninchi-shou.com/
サイト紹介文鹿児島で、コウノメソッドを用いた認知症診療を行っている脳神経外科医です。
自由文レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症、その他認知症一般に関する情報や実際の患者さんの治療経過などを発信しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供142回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2014/06/17 10:41

local neurosurgeon さんのブログ記事

  • 小林麻央さんの訃報に接して。
  • 2年8ヶ月の闘病の末、小林麻央さんが旅立った。多くの人が彼女を応援し、回復への期待を抱きつつも、病状の悪化に心を傷めていたことと思う。自分もその一人であった。彼女のBlogが開設された当初、しばらく読んでいた時期があった。栄養療法を行っている身としては、彼女がどのような食事を摂っているのか気になっていたからである。その後、Blogを読むことは止めた。ただ、SNSで流れてくる情報はチェックしていた。生き方の選択 [続きを読む]
  • ヘッドバンギングと慢性硬膜下血腫との関連について。
  • ライフワークは音楽鑑賞です(唐突)。ロックよりの音楽を中心に、色々なジャンルを聴く。最近は頻度が減ったが、以前はHeavy Metalをこよなく好んで聴いていた*1。高校時代、「メタリカの"Battery"で起床するか、それともメガデスの"Holy Wars"で起床するか」が、ちょっとした悩みであった*2。 メタル好きの40代の方々は、「そうだろうそうだろう」と頷いてくれると思う。脳にとってはいいことが何もないヘッドバンギングAutoblogか [続きを読む]
  • 【症例報告】メマリーによる興奮。
  • アリセプトによる興奮は有名であるが、メマリーによる興奮も時々経験する。開始や増量直後であれば分かりやすいが、しばらく同じ量で維持している間に徐々に興奮してくることがある。これに気づかないと、抑制系薬剤の無慈悲な増量に繋がってしまうので気をつけたい。80歳女性 特発性正常圧水頭症+レビー小体型認知症?初診時(既往歴)脳梗塞後遺症で軽度右片麻痺後遺 〇〇病院かかりつけ(現病歴)7年前に転倒骨折。その後から整 [続きを読む]
  • 読書について。
  • ライフワークは読書です(唐突)。小学生の頃は、自宅に転がっていた森村誠一や江戸川乱歩といったミステリーをよく読んでいた。その後、「雨月物語」や「太平記」、「春秋左氏伝」や「史記」、「水滸伝」や「三国志」といった和漢の古典を繰り返し繰り返し読み、文天祥の「正気の歌」に心を震わせるような中学高校時代を送った。*1それなりの著作数がある日本人作家でcompleteしているのは陳舜臣、司馬遼太郎、遠藤周作、塩野七生など。思想的に [続きを読む]
  • 届かない声。
  • 話が通じない成年患者(認知症を除く)に出会った時、4つの可能性を考えるようにしている。自分の説明力が不足しているからあまりにも今の症状が辛いから鉄タンパク欠乏をきたしすぎたから元々のキャラクターゆえに今回紹介するのは、「このままだと危ういな*1」と感じた方である。次に来てくれた時の工夫も一応考えてはいるが、来てくれる可能性は低いと思っている。頭痛を訴える20代女性初診時高校生の頃から頭痛。その [続きを読む]
  • 糖質制限で、自分自身を知る。
  • 糖質制限を開始して、6年目に入っている。睡眠の質の改善を初めとして、体感できるメリットは数知れない。ダイエット方法として紹介されることも多い糖質制限だが、自分の場合だと開始1年ちょっとで12kg減量を達成し、その後維持している。残念ながら運動は全く出来ていないのだが、今の体重は20代の頃と同じである。普通に糖質を摂取していた頃は、ある程度の夜更かしや無理をして頑張ることが可能であった。当直で一睡もしないまま翌 [続きを読む]
  • ケアマネさんや介護事業所との連携に用いているアプリを紹介。
  • ケアマネさん達がダイレクトに患者さんを紹介してくれる。家族背景がpoorであったり、同伴の家族の理解力に難がある場合には、ケアマネさんが付き添ってくることが多い。持ち出し上等で頑張ってくれるケアマネさん達が少しでも楽が出来るように(ついでに自分も)、普段から色々と工夫をしている。メールでのやり取りはその一つだが、即時性という意味ではチャットに軍配が上がる。以前はサイボウズを使っていた。スマートフォンアプ [続きを読む]
  • 認知症患者家族に念書を書かせる警察。
  • 認知症の進行に伴い高まる徘徊のリスク。夕方症候群のように特定の時間帯でソワソワし始めることもあれば、前触れなくいきなりいなくなることもある。80代男性 FTLD+VaD?初診時約5年前から〇〇内科で抗認知症薬開始。現在アリセプト10mgにメマリー20mg。いつの間にか口部ジスキネジアが出るようになった。また同時期から言葉の理解が悪くなり、難聴を疑った奥さんは耳鼻科に連れて行ったが、本人が「補聴器はしない」と言った [続きを読む]
  • 【症例報告】抗認知症薬と抗うつ薬を減量中止した女性。
  • 今回紹介するのは、抗うつ薬と抗認知症薬を卒業出来た方である。既に役目を終えている薬を減量卒業するのは、そんなに難しいことではない。薬がまだ役目を果たしている場合には、減らしたり止めたりすると具合が悪くなるので、また戻せばよいだけのことである。今回の方の経過で一つだけ不思議なのは、「何故ドネペジル10mgを飲めていたのか?」という点。減っていたアセチルコリンがドネペジルで適度に増えれば、自発性や活気の向上な [続きを読む]
  • 認知機能ではなく、運転技能で免許更新の是非を判断すべきだと思う。
  • Medical Tribuneから。認知機能ではなく、運転技能で免許更新を|ニュース|Medical Tribune免許を交付するのも停止するのも警察。医者に免許取り消しの責任を負わせようとしていないか? 新井氏は私見として「本来、運転免許証の更新の可否は運転技能によって判断すべきであるにもかかわらず、認知症という医学的概念を根拠にしていることが最大の問題である。75歳以上でも実車試験と学科試験を行って判断すべきである。実 [続きを読む]
  • 器質化した、慢性硬膜下血腫の頭部CT画像。
  • タイトルそのままです慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後しばらくして、徐々に硬膜(脳を包む硬い膜)の下に古い血液成分が貯留して脳を圧迫する病気のことである。脳への圧迫により、麻痺や頭痛、認知症と間違われる活気や判断力、記憶力の低下など、多彩な症状を呈する高齢者に多い疾患である。今回提示した画像の方は、頭部打撲直後の頭部CTでは何もなく、1ヶ月後に血腫を確認。その時点で五苓散の内服を開始。その後も定期的に複数回 [続きを読む]
  • 【謎の行動】糖質制限中の患者さんからお菓子を頂き困惑(笑)。
  • 糖質制限に取り組み成果を出せた患者さん(糖質制限者)が、そのお礼に当院(糖質制限推進クリニック)にお菓子を置いていくというコントのような出来事を経験した。微笑ましいというか、こちらも微妙に困惑するというか(笑)60代女性 2型糖尿病と高血圧症60代女性。20年以上まえに小脳梗塞の既往があるものの、特に目立った後遺症はない。両側足趾のしびれが2週間近く前から続いているとのことで来院。現在、ブロプレス8mg(降圧薬)を [続きを読む]
  • 【症例報告】呉茱萸湯と五苓散が著効した片頭痛の女性。
  • 頭痛といえば片頭痛。ただし、外来で遭遇する最も頻度の高い頭痛は緊張型頭痛である。片頭痛と緊張型頭痛が混在していることも多い。典型的な片頭痛は、思春期から20代半ばぐらいまでに始まり、多くは50代、60代にかけて徐々に終熄していく。今回は、片頭痛治療に漢方を用いて効果のあった症例を紹介する。60代女性 片頭痛(天候左右要素あり)初診時若い頃から片頭痛。最近5日間連続で頭痛。鎮痛剤が効かなくなった [続きを読む]
  • The Spirit Carries On
  • 大切なことを患者さんから教えて貰ったので、忘れないうちに書きとめておく。後々、音楽と共に患者さんの想い出が蘇ってくれることに期待して。photo by FootMassagez shared under a Creative Commons (BY) license 認知症治療にまつわる悩みは、洋の東西を問わないとあるご縁で、外国の方を診察することになった。奥さんに伴われて来院された、大柄で優しそうな男性。「僕の英語は拙いので、奥さんに通訳してもらいなが [続きを読む]
  • 【書評】『明日から役立つ 認知症のかんたん診断と治療』
  • 結論から先に言うと、「すんごく分かりやすい」本です。メッセージ①「臨床症状>>>画像診断」 今まで何万例もの画像診断をしてきました。いわばCTやMRIの専門家ですが、それでも画像だけで認知症の診断はできません。画像検査は診断の参考にしかなりません。認知症の診断で最も大事なのは患者さんの「臨床症状」です。(p4より引用)このメッセージは、画像診断に自信がないために認知症診療に踏み込むことを逡巡している医師 [続きを読む]
  • 【書評】『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』
  • 書評という名の自分語り。木村武実先生*1の御著書、『認知症 症例から学治療戦略ーBPSDへの対応を中心にー』の改訂版が出版された。初版は2012年8月なので、約5年ぶりの改訂である。初版から微修正された今回の改訂版)を読みながら、懐かしい気持ちに浸った。認知症診療に悪戦苦闘していた頃に助けられた初版本この本の初版が出た2012年は、とある病院の脳神経外科部長として手術を中心とした脳卒中診療のまっただ中にいた頃だった [続きを読む]
  • 介護殺人に至る、最後の一押し。
  • 認知症を発症した家族にストレスを加えないように配慮しているうちに、家族がストレスで倒れてしまうことがある「なぜこの人の為に、自分がここまで我慢しなくてはいけないのか?」理屈では解決し難いこの問いに、明確に答えは出せない。認知症の夫は死んでもいいと思った悲しいニュース。www.sankei.com 信子容疑者の同署への説明では、悌璋さんは認知症を患っており、昨年ごろから寝たきり状態だった。「夫が動かなく [続きを読む]
  • 硬膜下腔が拡大している頭部CTから考える、3つの可能性。
  • 水頭症について、以前総論的な記事を書いた。www.ninchi-shou.com今回は、「これは外水頭症かな?」と自分が感じた症例から、水頭症患者の頭の中で起きていること、そして頭部CTを見る際の注目点について述べる。80代女性 外水頭症?初診時(現病歴)物忘れを主訴に来院。しっかりした感じに見えるが、少し眠そう。(診察所見)HDS-R:26遅延再生:4立方体模写:OK時計描画:OKクリクトン尺度:2保続:なし取り繕い:なし病識:あり [続きを読む]