local neurosurgeon さん プロフィール

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local neurosurgeonさん: 鹿児島認知症ブログ
ハンドル名local neurosurgeon さん
ブログタイトル鹿児島認知症ブログ
ブログURLhttp://www.ninchi-shou.com/
サイト紹介文鹿児島で、コウノメソッドを用いた認知症診療を行っている脳神経外科医です。
自由文レビー小体型認知症や前頭側頭葉変性症、その他認知症一般に関する情報や実際の患者さんの治療経過などを発信しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供103回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2014/06/17 10:41

local neurosurgeon さんのブログ記事

  • 【実験】イントラリポスを自分に点滴してみた。
  • イントラリポスという脂肪点滴製剤がある。消耗性疾患に対する栄養補給で使われる点滴で、自分も勤務医の頃は病棟でよく使っていた。聞くところによると、短時間でのケトン値底上げが可能らしい。開業してからは、これまで外来で使用することはなかったのだが、糖質制限を頑張っているにも関わらずケトン値が上昇してこない方がおり、その方と相談してイントラリポスを使ってみることにした。その前に自分で試してみようと考えて行っ [続きを読む]
  • ビタミンCについて。
  • 健康のためにビタミンCを積極的に摂取するようになって、3年ほど経つ。インフルエンザが大流行している今は、おおよそ6g~8g/dayの摂取量である。外来が立て込んできてストレスフルになってくると、更に2g~3gを追加で摂取している。血中濃度を1とすると、脳には20、白血球には80、副腎には150のビタミンCが存在すると言われている。これは、それらの臓器では特にビタミンCが必要とされていることを意味している。「ビタミンCは水溶性ビ [続きを読む]
  • 娘さんからの一報で、手術を回避出来た男性。
  • 先日、ある患者さんの娘さんから当院に電話があった。「先ほど父が転倒して頭を怪我したとのことで、〇〇病院に救急搬送されたみたいです。私はいま出先にいて詳しいことは分からないのですが、〇〇病院の先生から電話で『急性硬膜下血腫を起こしているから、緊急で手術が必要だ』と言われました。」急性硬膜下血腫ではなく、器質化した慢性硬膜下血腫娘さんの話は続いた。「前に先生から『CTで古い血腫があるけど、これは悪さはして [続きを読む]
  • 【症例報告】鉄補充+糖質制限で頭痛改善。
  • 頭痛の性状が変化し、悪循環に入りかけていた方(HTさん)を御紹介。初診時は1桁だったフェリチンが60を超えた辺りが、分岐点だったようだ。38歳女性 片頭痛+緊張型頭痛初診時20代後半から片頭痛が起きるようになった。最近頭痛の性状が変化し、ダラダラ続くようになったので気になって来院。緊張型頭痛と混在拍動性で酷いときには嘔気があり寝込む以前貧血を指摘炭水化物大好き天候左右性はひょっとして・・・月経周期関連頭痛以 [続きを読む]
  • 患者の存在しない世界。
  • TSさんは脳梗塞で右半身に麻痺が後遺しているが、独り暮らしでADLは自立している方である。他院から紹介されてお付き合いが始まり1年ちょっとが経過したが、低糖質高タンパク食の栄養指導により、精神科から処方されていた下記の薬剤をリフレックス15mgx2→15mg頓用ルネスタ3mg→2mgべゲタミンBx4→終了このように減量することが出来た。また、体重も初診時より6kg減量出来た。当院の経過だけなら中々良いと言える。が、しかし・・・ [続きを読む]
  • 一発勝負の改善例。
  • 一発勝負の外来というのは、何度経験しても緊張する。今回は、奥さんと娘さんに付き添われて飛行機で〇〇県から来院されたYKさんをご紹介する。70代男性 脳血管性の抑うつ状態初診時(既往歴)慢性硬膜下血腫で手術歴あり(現病歴)40代の頃に、仕事のストレスからうつ病を患うも、完全寛解。3ヶ月前から気力体力が低下して1ヶ月入院。その少し前ぐらいから精神科で抗うつ薬の処方を受けていた。レクサプロ20mg+エビリファイ3mgで改善 [続きを読む]
  • 警察からお礼の電話を頂いた話。
  • 先日、診察中に警察から電話があった。何事かと思いながら対応したところ、以下の様な話を聞くことが出来た。地元の警察宛に情報提供書を郵送前頭側頭型認知症(≒ピック病)で、以前ブログで紹介したことがあるDTさん。www.ninchi-shou.com免許取り消し後の混乱に備えて、それまで30mg/dayで内服していたウインタミンを50mg/dayに増量。また、地元の警察に以下の様な情報提供書(陳情書?)を送り、備えてもらうことにした。この度、 [続きを読む]
  • 健康自主管理のお手伝い。
  • 2年近く前になるが、栄養に関する講演を行ったことがある。キャパシティ350人の会場に約500人が詰めかけるほどの盛況ぶりから、栄養に関する社会の関心が高いことを強く思い知らされ、更に栄養の勉強を積み重ねつつ今に至っている。3世代にわたってお付き合いある日、その講演を聴いた女性(以下Aさん)が、片頭痛で長年悩んでいる20代前半の娘さんを連れて来られた。採血を行ったところ病的な鉄タンパク欠乏が発覚したので、フェルム [続きを読む]
  • 【年末恒例】5年間の認知症外来結果報告
  • いつも当ブログをご覧になって下さり、誠にありがとうございます今年の締めくくりとして、2012年11月20日から2017年12月2日までの、約5年間の認知症外来データをまとめてみました。ちなみに、ここで出したデータは全て「認知症外来初診時における臨床診断結果」です。そして、「アルツハイマー型認知症+特発性正常圧水頭症」といったような複数の認知症疾患を合併しているケースや、進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症といった稀 [続きを読む]
  • 【症例報告】病識の有無で、説明の仕方を変えているという話。
  • 今回紹介するのは、介入3ヶ月で「なかなかいいですねぇ」となったSMさん。「自分が今までのようではない」という意識(病識)を持っていた方なので、「テストの点数は、ちょっと下がっています。その理由として病的要素も多少はあるのでしょうが、年齢からの衰えもありそうです。食生活で是正すべき点が結構ありますよ。また、今飲んでいる薬がちょっと多いかもしれません。認知症の薬うんぬんの前に、まずはそれらから手を付けていきましょう。 [続きを読む]
  • 【経過報告】糖質制限7年目の経過報告。
  • 先日、Amazonの購入履歴を遡ってみたところ、2011年8月に江部先生の本を購入していたことが分かった。ということは、糖質制限を始めて7年目に入ったということになる。糖質制限を始める切っ掛けになった本この書籍はその後、版を重ねてリニューアルされているようだ。主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版: 糖質制限食の応用法posted with amazlet at 17.12.04江部 康二 東洋経済新報社 売り上げランキング: 229,687Amazon [続きを読む]
  • 「専門医療」をシンプルにするための工夫。
  • 当院に来られる典型的な方達を、一部ご紹介。20代女性 頭痛中学生の頃からの片頭痛。内服は市販のイブやノーシンでまずまずやりくりできていた。今朝強い頭痛があり、鎮痛剤を飲んだが今ひとつ効かなかったので来院。緊張型頭痛成分なし炭水化物多めの食生活嘔気や光刺激を伴う拍動性の頭痛は片頭痛でいいかな頭部CTは不要かな照れ屋なのか、もぞもぞしている歯ぎしりを家族から指摘されたことあり頭痛の頻度は月に3回ほど。トリ [続きを読む]
  • 診断名に頼らずに、治療の成果を追求する。
  • 変な話かもしれないが、初診時の診断をあまり当てにしていない自分がいる。認知症外来を始めてからつけている病型分類の内訳があるがwww.ninchi-shou.com全て、「初診時」の診断名を元に作成している。これも、別に確定診断などというつもりはなく、「その要素を持っている」と自分が感じた疾患名で区分けしているに過ぎない。1例目)70代後半の男性 初診時はピック病の診断とある70代後半の男性。考え無精で質問には即答腕組 [続きを読む]
  • 賞味期限切れと、消費期限切れの違い。
  • ある88歳女性とお会いするのを、毎回楽しみにしている自分がいる。達観している年配の方は、どこか神々しい先日88歳を迎えたAさんは、とても朗らかな方である。足腰は相当衰えていて、ご主人に脇を抱えられながら、杖歩行で歩いて来院される。支える90歳のご主人の背中もまた、相当曲がっている。お二人とも筋骨格系の衰えは目立つが、頭は冴えている。糖尿病を患っているAさんは、パンやお菓子が大好き。1年ちょっとの経過で [続きを読む]
  • 薬物乱用型頭痛について。
  • 外来で頭痛の患者さんを診ていると、薬物乱用型頭痛(Medication Overuse Headache:MOH)に結構な頻度で遭遇する。MOHとは、頭痛患者*1が鎮痛剤を不適切に乱用することにより、頭痛が増強、または次の頭痛を呼び込んでしまう病態のことである。国際頭痛分類による最新の定義(ICHD-3β)は以下。A.以前から頭痛疾患をもつ患者において、頭痛は 1 ヵ月に 15 日以上存在するB.1種類以上の急性期または対症的頭痛治療薬を 3 ヵ月を超えて [続きを読む]