danyromero さん プロフィール

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danyromeroさん: danyromero's diary
ハンドル名danyromero さん
ブログタイトルdanyromero's diary
ブログURLhttp://blog.hatena.ne.jp/danyromero/
サイト紹介文今年に入って読んだ小説のレビューやお酒のウンチクもアップしています。
自由文浅田次郎さん、高野和明さん、池井戸潤さんの小説が現時点でのお気に入りです。
今野敏さん、横山秀夫さん、東野圭吾さんなど、まだまだ読んでみたい作家さんの小説がたくさんあります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2014/09/09 22:39

danyromero さんのブログ記事

  • 愚者の連鎖 アナザーフェイス 7 (文春文庫)
  • 本書は、友人からいただいたもので堂場さん初読でしたが、初読がシリーズ7作目だったため、過去の経緯が分からず、少し戸惑いながら読む形となりました。総じて、驚くような展開だったり、迫りくるような圧倒感は感じられませんでしたが、描写が丁寧なため、混乱せずにしっかりついていける内容になっています。そのため、かなりいい線まで推理できる作品に仕上がっていると感じました。なお、6作目ま読んでいれば、主人公と参事 [続きを読む]
  • 街場のメディア論 (光文社新書)
  • 本書で得心したのは第一講です。「適性と天職」は探すものではない。まず仕事をする。そのうちに自分にどんな適性や潜在能力があるのかが分かってくる。そして、与えられた条件のもとで最高のパフォーマンスを発揮するように、自分自身の潜在能力を選択的に開花させる。その能力が爆発的に開花するのは、切迫した他者からの懇請によって起こるものであると捉えました。振り返って、自分自身の社会人人生で大きな力を発揮できたとき [続きを読む]
  • 本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)
  • ホリエモンの言うことは、いつでも合理的であり、特別でなく、誰でもできるものです。そして、本書に書いてあることを実践すれば、必ず何かが変わると言っています。要は、やるか。やらないか。それだけです。バンジージャンプで例えるなら、ただ飛ぶだけであり、飛んでみたら誰でもできるというものです。この点を念頭において、読み進めてみると、ほぼ腑に落ちる事ばかりです。そのために、一秒でも早く言い訳するのをやめ、自意 [続きを読む]
  • ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
  • 本書では、あれこれよからぬことが頭に浮かんでもかまわず書く、考えずに書く、全部そのまま書くことの重要性が説かれています。とにかく、躊躇せず1頁1分で書きだすことがゼロ秒思考の肝となります。これを実践することで、瞬時に現状を認識し、課題を整理し、解決策を考え、どう動くべきかの意志決定ができるというものです。とはいえ、1日10頁10分を3ヶ月続けるのはやっぱり厳しい!と考えてしまいます…。既に考えてし [続きを読む]
  • 詩的私的ジャック (講談社ノベルス)
  • 犯人が明らかになった後で、事件の顛末を犀川助教授が語る手法は『冷たい密室と博士たち』と同様でした。ただし、前作ほどの緊迫感だったり、著者特有の仕掛けの深さや読者への投げ掛けの強さなどは、今回それほど感じることはできませんでした。しかし、その一方で犀川と萌絵というキャラクターに対する興味深さや魅力はこれまで以上に湧き、2人の関係性が今後どうなっていくのだろうかという楽しみが出てきました。本シリーズは [続きを読む]
  • 冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
  • 緻密で精緻な森さんの作品は、登場人物の一挙手一投足まで意識を集中して読んでいかなければ、犯人を特定するのは困難であると感じました。クライマックスのシーンを経て、遂に犯人が明きらかになっても、、、まだ、要領を得ない自分がいました…。最後まで明かされない動機によって、こうした現象が生じるのかなという思いもあります。しかし、残り50頁を切ってからの事件の顛末を一気怒涛に明かす犀川助教授による説明は圧巻で [続きを読む]
  • 99%の会社はいらない (ベスト新書)
  • ホリエモンは極めて合理的な人だと感じました。保険をかけず、色んな物をばっさり捨てる勇気があるからこそ、合理主義に徹せるのだと思います。プライドを捨てれない私は、バカにもなれず、物は捨てれない、着ない服も取っておくタイプであり、総じて、判断力や決断力、見極めの鈍さに繋がっています。自らに保険を掛け、仕事は楽しめるものではなく、生活のためとなっています。現代はネット社会であり、幸いにも情報の収集と発信 [続きを読む]
  • すべてがFになる (講談社文庫)
  • 森博嗣作品初読です。読了後まず思ったのは、本書はこれまでに読んだことのない作風であったという点です。全体的に無機質な印象があり、登場人物に対する感情移入はそれほどありません。しかしながら、先の読めない展開、漫然とした状況が逆に惹きつけられ、伏線を意識しながら興味を持って読み進めていくことができます。Fの正体とは?7の孤独とは?ここに工学博士ならではの仕掛け、投げ掛けが感じられ、独特だと感じる部分で [続きを読む]
  • シャドウ (創元推理文庫)
  • 落込みへのプロセスにおいて、強引さを感じる部分はあります。にも関わらず、満足感の方が上回ります。なぜかと言えば、本書には、思わず唸るような巧緻性があったり、クライマックスが来たと思ったら、その後に真のクライマックスが用意されている等、読者を驚かせようとする著者の気概が感じられるからです。凰介が言った「誰かに心から恨みを向けたら、それは何かのかたちできっと自分に返ってくる。だから誰も心から恨んだりし [続きを読む]
  • 上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)
  • 今まさに不機嫌の中心世代(45歳以上)に差し掛かろうとしています。私自身、全員に対して不機嫌ではないのです。たった1人。いや、少し広げて2・3人といったところです。この不機嫌を脱しきれない要因は「ふっきれない」ところにあります。頭から離れず、引きずってしまうのです。ふっきるための推進力として断言力などが挙げられています。これはこうなんだと受け入れ、断言して終息することの重要性を説いています。まさにそ [続きを読む]
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
  • 本書の見せ場とクライマックスは、ヤミ金組織から大金を痛快に巻き上げる点にあるものとばかり思っていたところ、全くの見当違いでした。残り数十頁に入ってから、テツさんが一世一代を掛けたアルバトロス作戦の真相が開示されていく様は本当に圧巻であり、えっ?えーっ!!といった感じでした。"詐欺"と"マジック"の違いを認識した瞬間、してやられた感を覚える一方で、見事なまでに騙されたことに対する心地よさを覚えます。まさ [続きを読む]
  • 月と蟹 (文春文庫)
  • 本書は、慎一と春也と鳴海の3人のこども達の世界を描いた物語です。読みながら、私自身の小学生の頃の友人達(後に親友)と過ごした日々の記憶が呼び覚まされました。当時、はっきり認識できていなかったものの、いま思えばこの時期に、心の痛みや切なさ、歯痒さや絶望、はたまた、思いやりや友情といったものを感じ、学んでいたということを認識しました。本書では、多感な時期のこどもだからこそ感じる特有の危うさや一途さ、そ [続きを読む]
  • 壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)
  • 十数年ぶりの再読です。今回は息子の嘉一朗が本当に不憫に感じてなりませんでした。貫一郎が犯した脱藩の罪をおのが罪として生き、その罪を償う事だけを考え続け、義のため戦場へと馳せ参じます。しかし、嘉一朗が今まさに果てんとする瞬間の回想シーンで戦場に向かった真の理由が明らかになります。戦場にいるのは何の理屈でもない、大好きだった貫一郎をひとりぼっちで三途の川を渡すわけには行かない、ともに渡りたい、それが本 [続きを読む]
  • 壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)
  • 過酷すぎる時代に高い志と覚悟を持ち続ける吉村父子の生き様は、生半可な覚悟しか持ち合わせていない私の心に深々と突き刺さります。大義とは人の道であり、間違いだらけの世の中に向かって、いつもきっかりと正眼に構え、その構えだけが正しいと信じていた吉村貫一郎。男たるものの価値とは、ひとえに、その者の内なる勇気と怯懦とにかかっているという表現が心に響きます。人は強大なものや権力に相対したとき、怯懦に傾くもので [続きを読む]
  • 模倣犯〈上〉
  • 本書では殺人犯が浩美と和明の複数犯であるということを早々に開示しますが、そんなことはさほど重要ではなく、そこに至るまでのプロセスをそれぞれの人物の心理描写を克明に描きながら興味深く開示していきます。冒頭で登場した塚田真一は下巻でどんな役割を担うのか、ピースとは一体何者なのか?そして、本名をあえて明かさない意図は何なのか?和明の冤罪は晴れるのか?宮部みゆきさんの作風は真面目で少しひねくれた部分も見せ [続きを読む]
  • 我らが隣人の犯罪 (文春文庫)
  • 宮部みゆきの作品については、これまで『ソロモンの偽証』や『誰か』、『名もなき毒』、『ペテロの葬列』、『火車』等の代表作を中心に読んできました。何れの作品とも内容が重く、救いようがなかったり、後味が悪かったりと、読後しばらくたっても胸に重くのしかかる作品ばかりです。ところが、デビュー作である本書は、前述の作品とは趣が明らかに異なっており、作風は軽く、収録作のほとんどが前向きで読後感がよいものばかりで [続きを読む]
  • 火車 (新潮文庫)
  • 喬子の生き様は強烈です。事は父親の借金苦に端を発し、恐怖の取り立てに遭い、夜逃げによる一家離散。その後、両親は誘拐され、その心労が祟って母親は早くに亡くなり、さらに父親は廃人同様となります。それでも取り立ては終わらず、喬子にこの状況を逃れる手立てはありません。そんな喬子だからこそ、誰よりも平穏を得たかっただろうし、誰よりも幸せを得たかったであろうと思います。これまで誰にも吐露できなかった話、ひとり [続きを読む]
  • 魔術はささやく (新潮文庫)
  • 本物語では様々な人物の苦しみが表現されています。公金を横領した父親の蒸発により心に深い傷を負った守。守の父親をひき殺しながら生涯隠ぺいし続ける決意をした吉武浩一。とりわけ、この二人の苦悩は計り知れません。菅野洋子の交通事故死というプロセスを経て真実を知ってしまった守。老人の計らいにより、裁きの権限が守に与えられます。しかし、守は吉武を捌くまでは至りませんでした。顕在意識では許せずとも、潜在意識の中 [続きを読む]
  • スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)
  • 妻子を殺められた織口が殺害者の真の姿を暴き、裁きを下さんと銃口を向けたとき「撃て」「殺れ」と強く念じている私がいました。状況説明も兼ねた範子の心理描写が迫りくるような臨場感に溢れており、そのため、こうした心境になったわけです。また、今まさに銃を打ち放とうとしたその刹那、「おじさん!」と少年の声が掛かったシーンには心底驚かされました。前段で声を発せない少年、織口に助けられた少年、確かに登場していまし [続きを読む]
  • 幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
  • アドラーを理解するための根幹は「愛」であり、アドラーの語る愛ほど厳しく勇気を試される課題はありません。本当の愛を知ったとき、「わたし」だった人生の主語は「わたしたち」に変わると言います。愛とはふたりで成し遂げる課題であり、自己中心性から脱却したときに「わたし」からの自立を果たせます。「愛とは決断である。」確かに現在の私の家庭があるのは、愛する決意と決断と約束との賜物であり、そのことを実感することが [続きを読む]
  • プラチナデータ (幻冬舎文庫)
  • 本書で興味を惹かれたのは、事件の真相に至る経緯等ではなく、DNAプロファイリングであり、現実社会でどこまで利用可能になっているのかといった部分です。プロファイリング結果により、身体的特徴が明確に分かるものなのか。容貌に関して再現できるというが如何ほどのものなのか。確かに人間の身体的特徴はDNAによって決まるのでしょうが、それを割り出すには膨大なDNAのデータベースが必要と思われ、現段階では難しいのではない [続きを読む]
  • じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)
  • "わたしというものは、他者の他者としてはじめて確認されるものだ"ということが本著者が最も主張したいことだったのだろうか。確かに"他者にとって意味のある他者たりえているか"を考えてみると、自分が思っている自己価値や自己評価並びに存在感に対して、他人が私の存在を知らなかったり、気にかけてさえいなかったりすると、酷く傷ついたことがあったことを思い出す。この点において、他者のなかに位置を占めていない不安という [続きを読む]
  • 片想い (文春文庫)
  • 本書は性同一性障害やジェンダー、半陰陽といったある種タブー視されている部分にスポットがあてられ、そこに生きる者達の苦悩を片思いという言葉で見事に表現した物語です。性同一性障害者に限らず、人は瞬間的に気持ちが男よりになったり、女よりになったりということが往々にしてあり、この問題がまるっきりの他人事ではないということに気付かされます。社会に目を向けてみれば、例えば、同性結婚問題などがあります。同性結婚 [続きを読む]