宇佐川ゆかり さん プロフィール

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宇佐川ゆかりさん: 迷宮金魚
ハンドル名宇佐川ゆかり さん
ブログタイトル迷宮金魚
ブログURLhttp://goldfishlabyrinth.blog.fc2.com/
サイト紹介文TL・乙女系作家宇佐川ゆかりのブログ。作品掲載中
自由文駆け出しのTL・乙女系作家です。
ブログでは書籍情報や既刊の番外編・短編等の作品を公開中です。

最新刊「お忍び陛下の専属侍女」(マリーローズ文庫)
9月25日発売予定「さらわれ令嬢と秘密の指輪」(エバープリンセス)
電子書籍は不定期に配信中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2014/09/13 16:18

宇佐川ゆかり さんのブログ記事

  • 第一章 彼の心を掴むのです!(9)
  • 「……行儀見習いに来た女性には、この部屋を使ってもらうことにしている。たいてい、近辺の豪商の娘だから、君には質素かもしれないね」「いえ、十分です。ありがとうございます」 シアラは鞄をテーブルに置いて周囲を見回した。 部屋はさほど広くはない。天蓋のない、簡素な形のベッドが一台。それから、食事をしたり、本を読んだり、手紙を書いたりと多目的に使用されるであろうテーブルが一つ。 クローゼットは壁に作り付け [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(8)
  • 「母国であるハズリット語は当然として、アルバース語もトルアックス語も母国語同様に操れますし、日常会話程度ならさらに三か国語。それから、城の切り盛りもできます。料理に洗濯、裁縫といった家事一般もばっちりですし、お医者様がいなくても基本的な手当てができるように、医学の初歩は学んでます。あと、薬学も」 指折り数えながら、自分が学んできたことを告げると、クルトは感心したように目を丸くした。さらにシアラは畳 [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(7)
  • 「……ま、待ってください!」 庭に飛び出したところで、腕を掴んで引き留められる。涙まじりの目で振り返ったら、シアラの腕を掴んでいたのはレミアスだった。 彼がこちらを真剣な目で見ているから、シアラは瞬きを繰り返して涙を追い払おうとした。「大丈夫ですか。いきなり走り出したので、びっくりしました」「い、いえ……あの、本当に申し訳なく……」 どうしよう、先ほどまでとは違う意味でレミアスの顔を見ることができ [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(6)
  • 「……ま、待ってください!」 庭に飛び出したところで、腕を掴んで引き留められる。涙まじりの目で振り返ったら、シアラの腕を掴んでいたのはレミアスだった。 彼がこちらを真剣な目で見ているから、シアラは瞬きを繰り返して涙を追い払おうとした。「大丈夫ですか。いきなり走り出したので、びっくりしました」「い、いえ……あの、本当に申し訳なく……」 どうしよう、先ほどまでとは違う意味でレミアスの顔を見ることができ [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(5)
  • 「……クルト、いい加減にしてください。初対面の人をからかうのはよくないですよ」 ふっとシアラの意識を現実に引き戻したのは、レミアスの言葉だった。彼の方へとぎくしゃくと振り返り、シアラはまた目を瞬かせる。(……どうしよう) 真っ先に頭に思い浮かんだのは、その言葉だった。 扉を入った時には、床を見つめていたから目に入らなかった。扉を開いて正面にあるのは、大きな窓。 その窓の前にあるのはマホガニー製の立 [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(4)
  •  途中で休憩を挟み、ポラルーン城に到着したのは、もうすぐ日が落ちようかとする頃だった。 シアラを出迎えてくれたのは、シアラより少し年上と思われる青年だった。黒い髪に黒い瞳。にこりと笑った笑顔は優しくて、緊張が少しだけほぐれた。「あの……行儀見習いでお世話になることになったシアラ・リーフェンシュタールです」「僕は、エグモント・ダイメル。話は聞いているよ。ああ、僕の役目はこの城の家令みたいなものだと思 [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(3)
  •  昨日まで降り続いていた雨も、夜のうちに過ぎ去ったみたいだった。今日は雲の間から青空が顔を出し、夏が近いのだと実感させられる。(……レミアス様、きっと素敵になってるんでしょうね) 馬車の中で、シアラは膝の上に抱えた熊のぬいぐるみをぎゅっと引き寄せた。このぬいぐるみはシアラのお手製だ。 今日はいよいよ『運命の人』との再会の日だ。そわそわしない方がどうかしている。(……すごく素敵な方だって、噂ばかり聞 [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(2)
  •  母が厨房に立っているのを見かけたのは、それから十日ほどが過ぎた日のことだった。頬の腫れはひき、右手の捻挫もほとんど完治している。 あの日の無茶な行動をクルトにも詫びたら、「お前が頭に血が上りやすいのはちゃんとわかっているから大丈夫だ」と彼は笑って許してくれた。 叔父夫婦の息子であり、将来の家令を務めてくれる予定のエグモントはもう少し辛辣だった。「僕が君をいつでも守れるとは思うなよ――」と言いつつ [続きを読む]
  • 第一章 彼の心を掴むのです!(1)
  • 「レミアス・バジーリウス。そこにお座りなさい」 病に臥していながらも母の声は厳しさを失ってはいなかった。 父が亡くなって半年。以前から病弱な母ではあったけれど、葬儀を終え、レミアスがポラルーン公爵の地位を正式に継いでからは一日ベッドから動けないことが増えた気がする。「――はい。母上」 言われるままに、レミアスはベッドの傍らに置かれている椅子に腰を下ろした。 幼い頃から輝くような美しさの持ち主、と言 [続きを読む]
  • プロローグ2
  • (ものすごいいっぱい人がいる!) シアラは目を丸くして、あたりの光景を見ていた。今日は、国境を越えた隣にあるポラルーン領に、『薔薇の大祭』を見に来たのだ。 シアラの父は、ハズリット王国の小さな土地を治めている領主で、トルアックス王国からは国境を越えてすぐのところにある。 その国境地域を治めているのがポラルーン公爵だ。ポラルーン城は父の領地から馬車で二日ほどのところにあり、城下町はこのあたりで一番栄 [続きを読む]
  • プロローグ
  • 「……レミアス様、だめ、私、もうっ――!」 ベッドに押し付けられたシアラは、喘ぎながら懇願した。 目覚めた時は、まだ夜明け前で外も暗かった。お茶が飲みたくなったけれど、使用人を呼ぶのは気の毒だから、自分で厨房まで行ってお茶をいれることにした。 隣で眠っているレミアスを起こさないよう、そっとベッドを抜け出すつもりだったのに、気がついたら、彼の腕の中に抱え込まれ、抱きしめられ、キスの雨を降らされていた [続きを読む]
  • 【夢中文庫】kindle unlimited 対応開始のお知らせ
  • なんと!最近気づいたのですが、夢中文庫から刊行させていただいた作品が、kindle unlimited対象作品になってました。近いうちに読み放題にするよという話は聞いていたのですけれども。kindle unlimitedに登録している方、よろしければ下のリンクからどうぞ。夢中文庫 kindle unlimited 対象作品一覧そして、いつの間にかPOD(プリント・オン・デマンドにも対応していただいていたようです。こちら、注文すると一冊単位で印刷 [続きを読む]
  • 【ジュエル文庫】若奥様は愛されすぎて困惑中! 旦那様は超☆絶倫!
  • ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇新婚イチャイチャ! 甘エロ濃厚! ド王道の新婚ラブロマンス☆婚期逃して絶対絶命……のハズが突然求婚!?逞しいカラダの軍人公爵様から一目惚れ?花嫁になったら濃厚Hが止まらない! 優しい愛撫も、ケダモノ化もやりすぎです!しかも、どんなに甘えても包容力いっぱいに受け止められて……。なんだか幼妻中毒みたいで恥ずかしいですっ!……だったのに、いきなり離婚危機!?まさか!? 他に [続きを読む]
  • 【LUNA文庫】皇帝陛下は花嫁狩り 〜いきなり私が皇妃様!?〜
  • ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ラウエルン帝国では花祭りの時期に皇妃を「狩る」というのがならわしで、今年はじめて花祭りに参加したヘレーネも、友人や母親に勧められて白い花冠で出かけていった。そろそろ祭りも終盤というころ、不意に脇から出てきた腕に腰を抱えられ……。「わが花嫁が決定した」頭上から響く声。まさか、本当に!? 若き皇帝アルフレートにそのまま皇宮に連れて行かれたヘレーネ。これから二 [続きを読む]
  • 【エバープリンセス】公爵様と傷心シンデレラ発売のお知らせ
  • ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇成金商人の娘セリーナは、父の会社の醜聞のせいで婚約を解消されてしまった。傷心の彼女にいきなり声をかけてきたのは公爵だ。セリーナを捨てた元婚約者を見返すことにもつながるから、自分の頼みを聞いてくれないか、と提案された。そのためには、垢抜けないセリーナを徹底的に磨くことが必要だという。公爵の別荘で奇麗になるためのレッスンを受けることに―。◇◇◇ ◇◇◇ ◇ [続きを読む]
  • 「熱愛皇帝の甘い鎖」にお問い合わせくださった方へ
  • メールでお返事させていただいたのですが、ひょっとして見えないかも…ということで、こちらでも書いておきます。編集部に問い合わせたところ、一度は配信されたものの、iBooks側のレギュレーションにより配信停止になったのではないかとのことでした。こういうケースの場合、もう一度配信される可能性は低いみたいなので、ほかのサイトを見たほうが早いかもしれません。また、詳しく状況を知りたいということでしたら、直接iBooks [続きを読む]
  • 侍女の困惑 王子の寵愛(11)
  •  ヴィオレッタと共にアントリム王国に入ってから三日の後――。盛大に華やかに結婚式が執り行われた。  二人の王子が、同時に妃を迎えるというめでたい事態に、アントリム国民達は多いに盛り上がっている。「ヴィオレッタ様、今日もとてもお綺麗ですね」「あら、あなたも素敵――でも、今日からはお義姉様って呼んでもらった方がいいのかしら」 二人のドレスはそれぞれ共通点を持ちながらも、細部で少々違いがある。どちらのド [続きを読む]