碧玉 さん プロフィール

  •  
碧玉さん: それからのソンス
ハンドル名碧玉 さん
ブログタイトルそれからのソンス
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/takejunjam
サイト紹介文成均館スキャンダルのユニが、3人のイイ男とそれぞれ結ばれたら、という妄想を文にしてみました!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供747回 / 365日(平均14.3回/週) - 参加 2014/09/18 00:02

碧玉 さんのブログ記事

  • 同室生の姉上 ヨンハ編 その42 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 トック爺は、キム家を訪問するときに、 少しばかりキム家に居座り、 水汲みや薪運びを手伝ってから帰る。 手伝いをすると、 何もなくてごめんなさいね、という口上とともに おそらくキム家では貴重だろう焙じた茶が トック爺の前に出されるのだ。 「お嬢様ぁ・・・。私は下人でございますよう。  こんな扱いは分不相応でございます〜!」 と何度言 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その59 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 それからは、 交わす言葉も少なく それでもジェシンはユニの手を取り、 ユニはジェシンの手に導かれて丘を降りた。 二人の衣には、梅の香が移り、 息苦しいほどに感じる。 ちらちらと雪が舞う。 小さな小川が流れているのを見つけた。 そして、枯れた下草を集めて運んでいる やせた下人たちの姿が 時折視界をよぎる。 この梅林とて、国のあり方と [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その58 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 なだらかだが木の根が張る足元。 「ユニ殿。まだ歩けるか?」 「ジェシン様?  私は、貸本屋までの往復を歩けますのよ?」 「はは!そうだったな。」 時々立ち止まり、眺める周囲。 「この木は・・・大層年を取っているように見えます・・・。」 「見ろよ・・・枝の途中からねじ曲がってるぜ・・・。  年寄ってのは意地が悪いのは、木も同じなんだ [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その57 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 戸惑ったような顔で見上げるユニに、 ジェシンは紙包みを押し付けた。 ユニは戸惑いながらも受け取り、 顎で促すジェシンをもう一度見てから 包みを開いてみる。  出てきたのは、真紅のテンギだった。 ジェシンがユニを始めてみた日に つい買い求めてしまったテンギ。 会うことができるかどうかもわからないあの日に。 ジェシンはその面影に似あう [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その56 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 丘陵は一面梅林だった。 梅の実を生産物として生業にしている村。 酒や砂糖に漬けて保存食となるし、 薬としてもつかわれる梅の実。 決して安いものではない。 ゆえによく手入れされた果樹園なのだが、 その小ぶりだが可憐な花の美しさと香りで、 今はその実に纏わりつく金の動きなどは 感じられないのどかな風景だ。 曇り空。 それでも白梅のあた [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その54 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 「・・・あのっ・・・!」 「・・・手を貸さねえと・・・乗れねえだろうが…。」 馬は背が高い。当然ユニが飛び乗れるわけがないし、 乗ったこともないのだから無理な話だ。 だが、差し出された手にホイホイと飛びつけるほどの 覚悟はしていなかったからうろたえてしまったのだ。 馬はまだ木につながれたまま。 ジェシンに動きがあったことで そろそ [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その55 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 しばらく馬を歩かせていたジェシンは、 街道に出るとユニに言った。 「今から少し走らせる。  走りたがってるからな、こいつ。  しゃべるなよ、舌噛むぞ。」 ユニの返事も聞かず、 ジェシンはまた馬腹を蹴った。 合図を受けて、馬は走り出す。 人も歩いている街道だから疾走はさせないが、 駆け足程度には速度は上がった。 と同時に揺れる馬上。 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その52 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 その日は肌寒かった。 曇り空の下を、ユンシクは朝餉の後、 元気よく成均館へと帰っていった。 早朝から、蒸かした黍を餅状に突き、 甘い味噌を塗った、 ユニ特製の黍餅を懐に入れて。 それが今日のお駄賃だね。 村を出たところで道の端に馬を留めている 自分の先輩にぴょこんと頭を下げて、 ユンシクは立ち止まることなく都へと足を向けた。  ユ [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その53 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ユンシクが通り過ぎてから半刻ほどたったころ。 人のほとんど通らない村から街道へ出る辻に、 一人の女人の姿が現れた。 ユニだとすぐわかったのは、 いつもの長衣をすっぽりとかぶっていたから。 けれど、ジェシンの目は、 いつもと違うユニの姿をとらえていた。 長衣からはみ出しているチマの色。 いつもは薄い色の抜けた紫色のチマ。 布の張りも [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その50 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ユニは決めていた。 一度だけわがままを許してほしいから、と。 だから、貸本屋へ行った次の日の朝、 母に告げた。 「お母さま、私、梅見にお誘いを受けました。  ぜひ参りとうございます。  お許しくださいませ。」 ジェシンに誘われた遠乗り。 ユニは確かに、両班の女人としてのしつけを受けた女人だが、 学問を自分の意志で続けたということか [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その51 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ユンシクには知られたくない。 そうユニは母に頼んだ。 ユンシクが毎日世話になっている先輩。 ユンシクが懐いている兄のような人。 ユンシクから大切な人を取り上げたくはない。 自分との関係がユンシクに知れて、 ジェシンとユンシクの間にぎこちなさなど もたらしたくなかった。 ようやく日の当たるところに出た大切な弟。 薄い布団に、今にも消 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その48 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 梅は比較的長く咲く花だが、 それでも盛りというものがある。 すでに梅の頼りは訪れている。 成均館の隅にある小さな紅梅も咲き始めていた。 一月後を待つわけには行かない。 それに。 「けれど、ジェシン様に講義を休ませるわけには  参りません・・・。  本日だって・・・。」 そんな事は全く構わねえんだが、と ジェシンは頭を掻いた。 過去 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その49 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。  ユニが貸本屋へ行く日と 帰宅日とは、数日しか間は開いていない。 だからジェシンは、 早急に動く必要があった。 「ねえ・・・どうしたのコロサヨン・・・?」 講義の終わりに、数日おきに特別に頂いている 煎じ薬をもらいに薬房へ行こうとするユンシクを ジェシンは捕まえて無理矢理同行した。 薬房の用事をさっさと済ませ、 人っ子一人いなくな [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その47 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 一度触れれば、また触れたくなる。  そう思いながら、隣を歩く男装のユニを ジェシンは見た。 女人姿の時は、ユニは長衣をしっかりとかぶる。 もちろん立ち止まってジェシンと話をするとき、 それにさっきのように少しばかり慌てると 手を離してしまうので前が開いてしまうのだが、 長衣すべてを取り除いてしまうことはない。 その姿を見たのは一度 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その46 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 一月に一度の貸本屋通いとなっているユニ。 その日は一月ぶりのジェシンと会う日だった。 寒さはかなり厳しい朝。 長衣を持つ手を赤くしながら水車小屋へとたどり着いたユニは、 白い息を吐きながら待っているジェシンを見つけた。 いつからお待ちになっていたのか、と 思わず駆け寄ったユニの気配に ジェシンは組んでいた腕をほどいたが、 その次の [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その45 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 「でしたら、あなたはもう仕事などせずに、  学問にお励みなさい。」 大科の話が出たとたん、ユニはそういった。 姉としては当然だろう。 慌てなくても日々の糧は自らの手で稼いでいるし、 少々蓄えもできた。 ユンシクに頼らなくても心配は無い。 「最終的にはそうさせて頂くと思います。  申し訳ありません。」 ユンシクも素直に頭を下げた。  [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その44 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ユンシクの強みが、王様のお気に入りであると指摘したジェシンだが、 自分もそうである、という自覚がない。 ソンジュン、ユンシク、ジェシン、ヨンハは、 いつの間にかつるむようになり、 『花の四人衆』として巷で有名になっている。 それは、嬉々としてそう言う噂を拾い上げてくるヨンハから イヤと言うほど聞かされているから知っているが、 ジェ [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その43 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ユンシクにも転機が訪れようとしていた。 帰宅日には、まだ母にも姉ユニにも言えなかったのは 確定した触れがまだないからだが、 情報通のヨンハからすでに知らされていたこと。 来春に、大科が行われる。 小科の試験は、割に定期的に行われるが、 大科は、数年間が空くときがある。 しかし、新しい人材を求める現王の方針により、 10年ほど前から [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その42 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 帰宅日前日の夕、ユンシクは元気に帰宅した。 ヨンハから貰う夜食の菓子などを入れた紙袋、 講義の本、洗濯しなければならない汚れた肌着類、 薬房で貰っている滋養強壮の薬剤を持って。 元気には帰宅したが、心の中には屈託がある。 つい先日の夜、同室の先輩との対峙で分かった 姉ユニと先輩ジェシンとの交流。 そしてジェシンの姉に寄せる想い。  [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ジェシン編 その41 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 干し物をしていると、手がしびれるように凍える。 年を越し、暦は春とは言え、 この国の本当の春が来るまでは 厳しい寒さが続く。 ユニは晴れた空を見上げた。 この手では、しばらく筆写はできないわね。 と赤くなった小さな手をこすりあわせる。 キム家の小さな家にも、オンドルはあり、 ささやかな煮炊きの為の火の気から、 少々の暖気が床を温め [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ソンジュン編 その56 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 「でも、お願い。騒ぎ立てないで。  目立つことは辞めて。  姉上を世間にさらさないで。」 ハ家憎し、で団結したかに見える ユンシクを除いた三人に、 ユンシクは切々と訴えた。 ユンシクは知っているから。 ユニが自分の将来をあきらめていることを。 もちろん、ユンシクは、自分が少しでも早く出世して、 ユニに幸せになって貰おうとは思ってい [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ソンジュン編 その54 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 「一つ聞きたいことがある。」 とソンジュンは話題をいきなり変えた。 それは、前日、ユニが漏らしてしまった一言。 ソンジュンはしっかりと覚えていた。 「ユニ殿は、俺の腕の負傷を案じて、  君が以前頬を打たれたことを思い出しておられた。  君は病勝ちで家の中で寝ていたはず。  どうして、誰に頬を打たれるような事になったんだ?」 ソンジ [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ソンジュン編 その55 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 「で・・・その両班とはだれだ?」 ユンシクが自分の思い描いたとおりに 事が運ばないのに首を捻っていると、 ソンジュンが眉をひそめながら聞いてきた。 「それは俺たちも聞きたいねえ?」 突然扉が開き 乱入してきたのはヨンハ。 後ろからジェシンがものすごい目つきで 入ってきて扉を閉める。 ただでも広くない中二房なのに、 肩を怒らした男が [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ソンジュン編 その52 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 二人が話をする時間を持てたのは、 午後の講義の後、いつもは尊敬閣に行く時間。 それこそ、尊敬閣に行くようにいつも通りの雰囲気のまま ユンシクとソンジュンは 尊敬閣側のサルスベリの木の下に佇んだ。 夏は風通しのよいこの木の下で 涼を取りながら二人で本を読んだ。 転た寝するユンシクともたれ合いながら。 今は葉を落とし、静かに佇む木の下 [続きを読む]
  • 同室生の姉上 ソンジュン編 その53 〜成均館異聞〜
  • ?成均館スキャンダルの登場人物による創作です。  ご注意ください。 ジェシンはソンジュンに約束したとおり ヨンハの部屋へヨンハを引きずって 飲みに行ってしまった。 ヨンハはおそらくソンジュン達の話を聞きたかったのだろう。 かなりごねてはいたが。 ユンシクの発言を聞いて黙り込んだソンジュン。 もちろんユンシクの言う、 ユニとの交際が上手くいかないかもしれない理由も 正しく理解していた。 ユンシクが心 [続きを読む]