shingo さん プロフィール

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shingoさん: 超書評ブログ.com
ハンドル名shingo さん
ブログタイトル超書評ブログ.com
ブログURLhttp://choshohyo.com/
サイト紹介文素人の本好きおっさんによる、書評という名の読書感想文ブログ 誤字・脱字・乱文・ネタバレ御免
自由文素人の本好きおっさんによる、書評という名の読書感想文ブログです。好きな本を中心に本当に適当に書評を書いていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供159回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2014/09/27 18:17

shingo さんのブログ記事

  • 『霧/ウラル』(桜木紫乃)_書評という名の読書感想文
  • 『霧/ウラル』桜木 紫乃 小学館文庫 2018年11月11日初版霧 (小学館文庫)北海道最東端・根室は、国境の町である。戦前からこの町を動かしてきた河之辺水産の社長には、三人の娘がいた。長女智鶴は国政を目指す大旗運輸の御曹司に嫁ぎ、次女珠生は芸者を経て相羽組組長の妻となり、三女早苗は金貸しの杉原家の次男を養子にして実家を継ぐことになっている。にわかに解散風が吹いた総選挙で、智鶴の夫・大旗善司は、北方領土の早 [続きを読む]
  • 『悪い恋人』(井上荒野)_書評という名の読書感想文
  • 『悪い恋人』井上 荒野 朝日文庫 2018年7月30日第一刷悪い恋人 (朝日文庫)恋人に 「わたしをさがさないで」 とわざわざ書き置きを残して失踪するとき、そのひとの心には 「あなたの言いなりにはもうならない」 という意思と、「あなたに構ってもらえないのはもっといや」 というさらなる深層心理が二重写しになっているのではないか。文面からはそのふたつともが染み出しているはずだ。そのとき失踪者自身に、「あなたの本当の [続きを読む]
  • 『謎の毒親/相談小説』(姫野カオルコ)_書評という名の読書感想文
  • 『謎の毒親/相談小説』姫野 カオルコ 新潮文庫 2018年11月1日初版謎の毒親 (新潮文庫)命の危険はなかった。けれどいちばん恐ろしい場所は 〈我が家〉 でした − 。母の一周忌があった週末、光世は数十年ぶりに文容堂書店を訪れた。大学時代に通ったその書店には、当時と同じ店番の男性が。帰宅後、光世は店にいつも貼られていた 「城北新報」 宛に手紙を書く。幼い頃から繰り返された、両親の理解不能な罵倒、無視、接触につい [続きを読む]
  • 『恋』(小池真理子)_書評という名の読書感想文
  • 『恋』小池 真理子 新潮文庫 2017年4月25日11刷恋 (新潮文庫)1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均衡に悲劇をもたらした・・・・・・・。全編を覆う官能と虚無感。その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極 [続きを読む]
  • 『ダンデライオン』(中田永一)_書評という名の読書感想文
  • 『ダンデライオン』中田 永一 小学館 2018年10月30日初版ダンデライオン「くちびるに歌を」 以来7年ぶりの長編小説11歳の下野蓮司はある日、病院で目覚めると大人の姿になっていた。20年の歳月が流れていた。そこに恋人と名乗る西園小春が姿を現わす。子ども時代と大人時代の一日が交換されたのだ、と彼女は話した。一方、20年後の蓮司は11歳の自分の体に送り込まれていた。ある目的を達成するために、彼は急いでいた。残された [続きを読む]
  • 『静かに、ねぇ、静かに』(本谷有希子)_書評という名の読書感想文
  • 『静かに、ねぇ、静かに』本谷 有希子 講談社 2018年8月21日第一刷静かに、ねぇ、静かに芥川賞受賞から2年、本谷有希子が描くSNS狂騒曲!海外旅行でインスタにアップする写真で “本当” を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの “印” を世間に見せるために動画撮影をする夫婦 − 。SNSに頼り、翻弄され、救われる私たちの空騒ぎ。(帯文より)「本当の旅」 「 [続きを読む]
  • 『レプリカたちの夜』(一條次郎)_書評という名の読書感想文
  • 『レプリカたちの夜』一條 次郎 新潮文庫 2018年10月1日発行レプリカたちの夜 (新潮文庫)いきなりですが、本文の一部を紹介します。やたら長くはなりますが、読んでみて、その “雰囲気” を感じ取ってください。面白いと思えれば何の問題もありません。何せこの小説は (解説者曰く)、「北野勇作(SF好きの方ならよくご存じでしょう)と小田山浩子と初期安倍公房を足して2・5くらいで割ったみたい」 な話で、要はとても説明し [続きを読む]
  • 『墓地を見おろす家』(小池真理子)_書評という名の読書感想文
  • 『墓地を見おろす家』小池 真理子 角川ホラー文庫 2014年2月20日改訂38版墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)都心・新築しかも格安という抜群の条件のマンションを手に入れ、移り住んだ哲平一家。緑に恵まれたその地は、広大な墓地に囲まれていたのだ。よぎる不安を裏付けるように次々に起きる不吉な出来事、引っ越していく住民たち。やがて、一家は最悪の事態に襲われる − 。土地と人間についたレイが胎動する底しれぬ怖さを圧 [続きを読む]
  • 『花の鎖』(湊かなえ)_書評という名の読書感想文
  • 『花の鎖』湊 かなえ 文春文庫 2018年8月1日19刷花の鎖 (文春文庫)両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男 「K」 の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。(文春文庫)この作品は、雪・月・花の字を名 [続きを読む]
  • 『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁)_書評という名の読書感想文
  • 『十二人の死にたい子どもたち』冲方 丁 文春文庫 2018年10月10日第一刷十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)廃病院に集結した子どもたちの前に現れたのは−−?廃業した病院にやってくる子どもたち。目的はみんなで集団自殺すること。しかし、十二人が集まった部屋のベッドにはすでに一人の少年が。彼は一体誰なのか、この中の誰かが彼を殺したのではないか、こんな状況のまま計画を実行してもいいのか・・・・・・・。性格も価値観 [続きを読む]
  • 『愛がなんだ』(角田光代)_書評という名の読書感想文
  • 『愛がなんだ』角田 光代 角川 文庫 2018年7月30日13版愛がなんだ (角川文庫)「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」− OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき・・・・・・・。直木賞作家が濃密 [続きを読む]
  • 『その先の道に消える』(中村文則)_書評という名の読書感想文
  • 『その先の道に消える』中村 文則 朝日新聞出版 2018年10月30日第一刷その先の道に消える帯に − 絡まりあう “謎” と “嘘”  その周縁をさまよう男。 愛、信仰、運命 − 。 この世界を生きる意味。− とあり、すべての虚無に。 とあります。僕は今、正常だろうか? 僕が求めているものは、何だろう?アパートの一室で発見された、ある “緊縛師” の死体。重要な参考人として名前があがる桐田麻衣子は、刑事・富樫が [続きを読む]
  • 『電球交換士の憂鬱』(吉田篤弘)_書評という名の読書感想文
  • 『電球交換士の憂鬱』吉田 篤弘 徳間文庫 2018年8月15日初刷電球交換士の憂鬱 (徳間文庫)十文字扉、職業 「電球交換士」。節電が叫ばれLEDライトへの交換が進む昨今、仕事は多くない。それでも古き良きものにこだわる人の求めに応じ電球を交換して生計を立てていた。人々の未来を明るく灯すはずなのに・・・・・・・行く先々で巻き込まれる厄介ごとの数々。自分そっくりの男が巷で電球を交換してる? 最近俺を尾行してる黒い影はなん [続きを読む]
  • 『私の家では何も起こらない』(恩田陸)_書評という名の読書感想文
  • 『私の家では何も起こらない』恩田 陸 角川文庫 2016年11月25日初版私の家では何も起こらない (角川文庫)私の家では何も起こらない・・・・・・・、わけがない!本当に何も起こらないなら、(そこで暮らす住人は) わざわざ 「何も起こらない」 とは言わないだろう。敢えてそう言い切るには、それなりの “理由” がある。何かしら覚えがあるものの、しかしそうとは認めたくないばかりに、できれば何事もないようにして暮らしたい。暮ら [続きを読む]
  • 『東京放浪』(小野寺史宜)_書評という名の読書感想文
  • 『東京放浪』小野寺 史宜 ポプラ文庫 2016年8月5日第一刷([お]12-4)東京放浪 (ポプラ文庫)「一週間限定」 の “放浪の旅” に出た森くんは、一等あてにしていたサークル仲間のツネにフラれ、バイト仲間の宇野さんにもフラれ、次に、実はそれほど親しかったわけでない、クラスメイトだった根本誠に連絡することを思い立ちます。根本は、今は銀行員。大学の知り合いで銀行に就職したのは彼だけで、根本は今も山手線環内の高田馬場 [続きを読む]
  • 『テティスの逆鱗』(唯川恵)_書評という名の読書感想文
  • 『テティスの逆鱗』唯川 恵 文春文庫 2014年2月10日第一刷テティスの逆鱗 (文春文庫)女優・西嶋條子の “売り” は、一にも二にもその “美貌” にあります。彼女の場合、自らの “美貌” こそが (女優として) 存在する唯一の矜持であり、(生きる上での) 全ての糧となっています。実際のところ、彼女は抜きん出て美しく、とても47歳には見えません。36歳の多岐江は、二歳年上の夫・啓司と結婚して八年が経ちます。四歳にな [続きを読む]
  • 『王とサーカス』(米澤穂信)_書評という名の読書感想文
  • 『王とサーカス』米澤 穂信 創元推理文庫 2018年8月31日初版王とサーカス (創元推理文庫)2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑う [続きを読む]
  • 『夫のちんぽが入らない』(こだま)_書評という名の読書感想文
  • 『夫のちんぽが入らない』こだま 講談社文庫 2018年9月14日第一刷夫のちんぽが入らない (講談社文庫)“夫のちんぽが入らない” 衝撃の実話 − 彼女の生きてきたその道が物語になる。2014年5月に開催された 「文学フリマ」 では、同人誌 『なし水』 を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売。その中に収録され、大反響を呼んだのが主婦こだまの自伝 『夫のちんぽが入らない』 だ。同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始 [続きを読む]
  • 『呪文』(星野智幸)_書評という名の読書感想文
  • 『呪文』星野 智幸 河出文庫 2018年9月20日初版呪文 (河出文庫)さびれゆく商店街の生き残りと再生を画策する男、図領。彼が語る 「希望」 という名の毒は、静かに街を侵しはじめる。「この本に書かれているのは、現代日本の悪夢である。」− 桐野夏生さびれゆく松保商店街に現れた若きカリスマ図領。クレーマーの撃退を手始めに、彼は商店街の生き残りを賭けた改革に着手した。廃業店舗には若い働き手を斡旋し、独自の融資制度 [続きを読む]
  • 『四十回のまばたき』(重松清)_書評という名の読書感想文
  • 『四十回のまばたき』重松 清 幻冬舎文庫 2018年7月25日18版四十回のまばたき (幻冬舎文庫)結婚7年目の売れない翻訳家圭司は、事故で妻を亡くし、寒くなると「冬眠」する奇病を持つ義妹耀子と冬を越すことになる。多数の男と関係してきた彼女は妊娠していて、圭司を父親に指名する。妻の不貞も知り彼は混乱するが粗野なアメリカ人作家と出会い、その乱暴だが温かい言動に解き放たれてゆく。欠落感を抱えて生きる全ての人へ贈る [続きを読む]
  • 『きのうの影踏み』(辻村深月)_書評という名の読書感想文
  • 『きのうの影踏み』辻村 深月 角川文庫 2018年8月25日初版きのうの影踏み (角川文庫)雨が降る帰り道、後輩の女の子と歩いていて、傘を差した女性とすれ違う。もう遅い時間で、駅まで急いでいたから、普段だったらまず気に留めなかった。ビニール傘を差した女性の顔を覗きこむ。透明なビニール傘越しに見る彼女の顔の − 下半分が、なかった。いつか、真っ黒い、焼け爛れた車を見た時のことを思い出す。下半分がむき出しになって [続きを読む]
  • 『さよなら、ビー玉父さん』(阿月まひる)_書評という名の読書感想文
  • 『さよなら、ビー玉父さん』阿月 まひる 角川文庫 2018年8月25日初版さよなら、ビー玉父さん (角川文庫)夏の炎天下、しがない30代男・奥田狐(通称:コン)のアパートを、小さな天使が訪ねてきた。天使の名は遊(ゆう)。離婚で別れた8歳の息子だった。久々の再会に、嬉しさより得体のしれない物に対峙したときの恐怖を感じてしまう狐(コン)。しかし息子は、上気した顔で、そんな父を見上げ微笑む・・・・・・・。自分しか愛せない、 [続きを読む]